東京テルマエ学園

案 只野温泉 / 作・小説 和泉はじめ

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第24話 思わぬ協力者

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【テルマエ学園】――


三波の発声・滑舌トレーニングは日を増すごとに難易度を上げていった。

「アメンボ赤いな ア・イ・ウ・エ・オ。ハイっ! 口を大きく開けて一言ずつはっきりと発音してくださいっ!」
「ア・メ・ン・ボ・赤・い・な・ア・イ・ウ・エ・オ~」
大きな声ではっきりと発音し、声も伸びているのはやはり涼香である。

「次は、腹式呼吸っ!お腹を凹ませて、今度はしっかり膨らませて。息は吐き切ってぇ~」
「ふ~・はぁ~」
ダンスで肺活量も鍛えられているのだろうか、汐音は難なく出来ている。

ハンとケリアンが黙って見守る隣で、カトリーナも練習風景を見ながら、時折PCから顔を上げる。

カタッ!

キーボードを打つカトリーナの指が止まる。

(萬度ノ依頼・・・。アイドル甲子園ノ神奈川エントリーチーム、特性とバックの弱みを探れカ・・・。それト・・・、上海カラ大量入国・・・、留学目的に入国管理局のデータを全て改ざんシロ・・・)

時期から見て、アイドル甲子園に萬度が何かを仕掛けようとしている事と明らかだろう。
必死に発声練習に取り組むアキ達を見つめるカトリーナ。

(コノ依頼を受けタラ、アキ達に不利な事が絶対に起キル・・・。デモ・・・)

逡巡するカトリーナ、その姿をケリアンだけが見つめていた。


「次は早口言葉です。 カエルぴょこぴょこ みぴょこぴょこ 合わせてぴょこぴょこ むぴょこぴょこ」
流石、三波はプロだ。
まったくかまずにスラスラと言えている。

「カエルぴょこぴょこ み・・・、ぴっびょっ」
萌は詰まっている。

「痛ってぇ~っ、舌噛んだ」
舌を噛んだ痛みに顔を歪めているのは穂波だ。

「カエル ぴょこぴょこ み ぴょこぴょこ~」
スラスラと言えたのは、優奈。
「うち、早口言葉は得意なんだ」


得意満面の笑みを浮かべる。
「じゃあ、今度は発声です。高音と低音を切り替えて」
「コレは簡単」
圭が難なくやってのける。
「しかし、三波さんって上手だよねぇ」
感心するアキに七瀬が応える。
「プロなんだから当然って言えば当然だよね」



ほぼ一週間が過ぎた頃、努力の甲斐もあってか、アキ達は三波が太鼓判を押すほどまでに上達していた。

「もう、皆さんに教える事はありません。後は繰り返し練習あるのみです!頑張ってください!」
三波の言葉に割れんばかりの拍手が巻き起こる。

「三波さん! ありがとうございました!」
アキ達だけでなく、弾と葵も一緒になって頭を垂れる。
だが、最も安堵していたのは三橋であった。

(三波・・・、俺はお前と組んでいたのをこれほどありがたいと思った事はないぞ・・・)

「えっ! いぇ・・・。お役に立てて良かったです」
三波も何やらこみ上げてきた嬉しさに戸惑っていた。
「あの人がいなかったんでうまく行ったんですかねぇ」
すずが振り向いて岩田に話かける。

「橘ゆかりか・・・。まったく、水と油って感じだもんなぁ」
岩田とすずが肩を竦めて微笑みあっていた。

「よくやった、三波・・・」
三橋が三波の肩をポンっと叩き、アキ達の前に出てくる。

「皆さん、お疲れ様でした。次はいよいよプロモーションビデオの撮影になりますが・・・」
三橋はアキ達一人一人の顔を見渡しながら話を続ける。
「まず、衣装と曲を決めて頂くのですが・・・」
「よっしゃー! わいの出番やなぁ!」
三橋の説明の途中に割って入ったのは、八郎である。
「げっ!」
「いや、八郎はもういいよ」
前回の事を思い出してか、八郎の衣装に誰もが拒否反応を示しかけたが・・・

「そうか! やってくれるか! いや、君ならやってくれると期待していたんだっ!」
「・・・」

皆が思い出していた、あの八郎の衣装を大絶賛した時の三橋の事を・・・

「わいのセンスの良さを分かってくれるのは、三橋さんだけやでぇ」
八郎は大げさに号泣するような素振りを見せる。
「あの衣装のセンス、まさに業界の最先端をインスピレーションしたモードが・・・」
三橋は何を言いたいのか解からなくなっている。
ただ、前回の成功という実績だけが独り歩きしているのだろう。

「・・・マジかよ?」
優奈が顔を顰める。
「八郎の手配って事は・・・?」
七瀬の呟きに皆が想像して・・・

「はぁ・・・」
皆が一斉にため息をつく。

「今回もわいからのプレゼントやで、期待してやぁ」
既に頭の中で妄想が膨らんでいるのだろう、八郎は思いっきりニヤケている。

「流石です、師匠っ! 太っ腹っ!」
二郎が八郎を持ち上げる。
「わっはっはっはっ! 任せといてんか!」
「太っ腹なのは、あんたの突き出た腹の肉だけで十分なんだけど・・・」
毒づく七瀬であった。

「いや、衣装はスポンサーに任せておけば安心って事で・・・」
三橋は話を次々と進めて行く。
「歌う曲を早く決めて頂きたいんです。何せ・・・」
三橋は一瞬、言葉を止めた。

「エントリー期限まで2週間を切っているので・・・」
「はぁ・・・、2週間っ!?」
これまで黙って聞いていた弾と葵が同時に叫んだ。
「えっ・・・、2週間?」
アキがオウム返しに呟く。
「えっ、えぇぇぇぇっ~!」
「ちょっと・・・。それは・・・」
驚きを隠せない圭に萌も同調する。
「ちょっと、短すぎじゃないの?」
流石の汐音も受け入れられないようだ。
「そんなん、無理ぃ~」
優奈の弱気の発言を聞くことも珍しい。
「でも・・・」
七瀬の言葉に皆の騒ぎが止まる。
「そう、他のチームはもう準備できてるんだよ」
穂波が冷静に話す。
「そうだ、あの時に見ただろう」

葵の言葉に【ぱんさー】で見た、堀塚音楽スクールの映像を誰もが思い出した。

「こちらは完全に後発どす。しっかり気張らんと追いつけまへんえ」
弾が続いた。

「兎に角、なんとかお願いしますっ!明後日、もう一度お邪魔しますのでそれまでに・・・」
三橋は深々と頭を下げ、DoDoTVのスタッフは学園を後にした。



「どうしよう・・・」

DoDoTVが引き上げた後、アキ達は途方に暮れていた。
スタートは同じだった筈なのに、自分達はリーダーも決められずにずるずると時間を無意味に過ごしてしまった。
アイドルの基本も分からずにいた事で三波の特訓を受ける時間もかかってしまった。
他のライバルチームはこの間にも着々と準備を整えてきた筈である。
皆が今、何をなすべきか迷っていた。

「やるしかないよ」
アキの声が静まった教室に響いた。
「だって、やるって決めたんだもん。やろうよっ!」
アキが語りかける。
「まぁ、わたしは問題なくできるけど!」
汐音が立ち上がった。
「勝つためにやるんだから、勝たないとね」
優奈も立ち上がる。
「ボクは諦めたくない!」
「わたしだって!」
萌と涼香が続いた。
「ふう、やろうじゃないの」
圭が大きく息を吐きながら言う。
「まったく、あちがこんなんじゃね~」
穂波が笑った。

(姉貴、ごめん。あたしこんな事で弱気になってられないんだよね!)
最後に、七瀬も立ち上がった。
皆がアキを見つめ、アキが大きく頷く。

「いつもはポーっとしてるみたいに見えけど、イザという時はいつも温水はんやなぁ」
弾の言葉に葵が応じる。
「ムードメーカー、いやこいつはもしかすると・・・」
葵の意味ありげな笑みが浮かぶ。

(アキ、お前が一番リーダーに向いているのかも知れないな・・・)
アキを優しく見つめる渡。
(だが、地区予選には梨央音さんのチームが出る・・・。俺に出来ることって・・・)
渡は堀塚音楽スクールの実力を知っているが故に焦っていた。

「三日だっ!」
葵が声を上げる。
「!?」
皆が振り返る。

「三日以内で考えられる事の全てをやり尽くして曲を決める。何をしても良いから、それぞれの考えを纏めて来いっ!」
弾を振り返り続けた。

「顧問の意見は?」
「日程的にもそれが限界ですな・・・。異論はおまへん」
腕組みしながら弾も同意した。

「以上だ、解散っ!」
これから三日で曲を決めなければならないプレッシャーがアキ達に重く圧し掛かってきていた。



翌日、皆はバラバラに行動しプロモーションビデオに使う曲を考えていた。

そんな中、涼香は一人でライブハウス【魔神牙(マジンガ)】へと向かう。
先日、奇跡的に当選したダンテのコンサートへと行く為である。
同じダンテファンである、穂波・優奈・汐音から羨望の眼差しでみられた日からそう経ってはいない。
遊びに行く訳ではなく、ダンテの楽曲を直接聞く事で何かが閃きそうな予感がしていたのである。
涼香の持つ絶対音感がそう感じさせていたのかも知れない。


(ここかな・・・)
スマホでMAPを確認しながら辿り着いたビルの地下へと続く階段をゆっくりと降りて行く。
防音用の分厚いドアを開け、受付の係員にチケットを渡す。

(席は・・・、えーっと・・・。ド真ん中かぁ・・・)
満席のライブハウスは女の子だらけである。
照明は落としてあり、足元がようやく見える程度、そしてダンテのメンバーが壇上に姿を現した。

途端に客席はペンライトの波と絶叫の嵐に包まれる。

「やば~い!」
「竜馬っ!」「隼人っ!」「武蔵っ!」

黄色い歓声がこだまする。
「今日は俺らのライブに来てくれて397~(サンキューな)!! テンアゲMAXでいこうぜっ!」
「おけ!」
「いぇあ!」
壇上では次々とダンテの曲が炸裂する。

♬~♬

「竜馬ってイケボだよね~」
「3150(サイコウ)」
「もう、レベチ!」
観客席の女の子達は陶酔してしまっている。

「それじゃあ、行くぜっ! シャイン・スパークッ!」

ダンテ最大のヒット曲、シャイン・スパークが演奏され始めた時に異変が起こった。
何げなく竜馬の歌に涼香がハミングしてしまったのだ。
透き通った張りのある声が流れ、客席の喧騒が静かに収まって行く。

そして、武蔵のドラムが・・・。
隼人のリードギターが音を落とし、竜馬の歌声も止まった。
周囲がしんと静まり返り、ふと我に返った涼香が気付く。

(あ・・・、また・・・。やっちゃった・・・)
涼香は赤面して只々、俯く。


涼香は曲に酔うと自分でも知らず知らずのうちにハミングしてしまう癖があったのだ。
しかも持って生まれた能力で初めて聞いた曲でも、歌い込んだ十八番のように完璧に歌えてしまう。
だがこの癖が出る為には演奏されている楽曲が涼香の絶対音感を刺激するレベルの腕がないと発動しない。
その為ここしばらくはこの癖も出ずに安心していたのだが、ダンテがそれを目覚めさせたのだろう。

おずおずと顔を上げる涼香。
舞台の上に立つ竜馬と視線が重なった。
竜馬が両脇を振り返り、隼人と武蔵を見る。

隼人も武蔵も黙って頷く、そして・・・
竜馬は笑みを浮かべて、涼香を手招きした。

(へっ・・・?)

涼香は慌てて周囲を見回す、皆の視線が自分に集まっていた。

(わ・た・し・・・?)
涼香は右手の人差し指を自分へと向ける。

竜馬が大きく頷いて肯定した。

シーンと静まり返った会場、涼香は立ち上がり客席の視線を一身に受け舞台へと向かった。

(やばい、やばい・・・。絶対に怒られるよぉ・・・。アキちゃんに・・・)

涼香は恥ずかし気に舞台へと上がる。
隼人と武蔵も竜馬がこれから何をしようとしているのか見当もつかないのだが、成り行きを面白そうに見守っていた。

(相変わらずの気まぐれか・・・? だが、あの娘・・・)
隼人が武蔵を見る。
(確か、【ムーラン・ルージュ】の・・・。まぁ、どうなるか見てみようや)
武蔵の視線はそう言っているようだ。


「あの子、アタおかじゃねーの!?」
「もう、ガンなえ~!」

客席からは当然のようにブーイングとバッシングの嵐が巻き起こり、突き刺さるような視線が涼香に集中した。

「テルマエ学園の涼香ちゃんだよね。今日は俺達のライブに来てくれてありがとっ! でも、相変わらず歌上手いなぁ」
竜馬は自分の隣に立たせた涼香に微笑みかけながら話している。
「【ムーラン・ルージュ】は上手くいってるかい?」

客席からの視線の圧力と想像もしていなかった出来事に涼香の頭の中はパニックになっていた。

「あの・・・。【ムーラン・ルージュ】がアイドル甲子園にでるので・・・。その、エントリーしてプロモーションビデオが・・・。曲が決まらなくて・・・」
竜馬の隣にいることもあり、自分でも何を言っているのか解からなくなる涼香・・・
黙って頷く竜馬、そしてマイクを持ち直し客席に向かって叫ぶ。

「おーい、皆~! この子達、テルマエ学園の【ムーラン・ルージュ】がアイドル甲子園に出場するんだ。ダンテの妹分だから応援してやってくれよ~!」

ザワザワ ザワザワ

会場がざわめきだした。

「そう言えば、あの子っ! 見た事あるっ!」
「確か、テルマエ学園の学園祭中継で・・・」
「ダンテの曲を・・・」
「ラインダンスの・・・」
(仕方ない、竜馬に付き合ってやるか)

隼人がギターの弦を弾く。
(五郎の彼女も絡んでそうだし、やってやろうぜ)
武蔵もドラムを叩き出す。
音楽に合わせて、客席が一斉に沸いた。

客席からは、あふれんばかりの大拍手、そして観客達が口々に叫ぶ。

「りょ!」(了解の意)
「生類わかりみの令っ!」(わかった・OKの意)

こうして【ムーラン・ルージュ】は思わぬ出来事で【ダンテ】のファンから支持を得る事となったのである。。

「おい、竜馬っ! ここまでやったらちゃんと曲まで書いてやるんだろーなっ!」
隼人が竜馬をせっつく。
「派手なパフォーマンスしちまったんだ、当然だよなっ!」
武蔵は楽しそうに笑っている。

その舞台の上で涼香は茫然と立ち尽くしていた。

「涼香ちゃん、【ムーラン・ルージュ】の曲、俺に作らせてくれるかな?」
「はっ・・・。はいっ!」
「じゃ、ちょっと時間かかるけど。アキちゃん達にも宜しくなっ!」
「よっ・・・、宜しくお願い致しますっ!」
我に返った涼香は何度も何度も大きく首を縦に振っていた。

「よーし、じゃあ後は客席で楽しんでいってよ! それとも、一緒に歌うかいっ?」
竜馬は悪戯っ子のような眼差しを注ぐ。

「いっっっ!いえっ、とんでもありません~!」
慌てて舞台からの飛び降りるようにして涼香は客席も戻る。
席に戻る途中で観客達が涼香に声を掛けて来る。

「頑張りなよっ!」
「ダンテの妹分なら、あたし達の仲間だよっ!」
「【ムーラン・ルージュ】、しっかり覚えたからねっ!」

「あ・・・、ありがとうございます。」
掛けられた言葉に一つずつ頭を下げお礼の言葉を返し続ける涼香。

「じゃあ、次の曲! 行くぜっ!」
【ダンテ】のライブコンサートがファンの熱狂の中、再開したのだが・・・
実はこのライブハウスにはもう一人、珍客が居たのである。


(ふえぇ・・。これはえらい事になったよお。まさに特ダネ級! 【ダンテ】が【ムーラン・ルージュ】の作曲! しかも、妹分って! すぐに三橋さんに知らせないとっ!)
熱狂する会場からスマホを片手に飛び出したのは何と【ダンテ】の隠れファンである、すずだった。


RrrrrRrrrrRrrrr

「はい、三橋。んっ? 何だ、堀井か。どうした?」

「大変ですっ、あの【ダンテ】が【ムーラン・ルージュ】を妹分って・・・。それで作曲して、バックアップして・・・っ!」
すずは興奮のあまり、話している内容は要領を得ない。

「落ち着け、堀井っ! つまり・・・、何でか知らんが【ダンテ】がまたあの子達の作曲するのか? 妹分だからバックアップするって事だなっ!?」
三橋の脳裏には、あのテルマエ学園の学園祭の出来事が克明に浮かび上がっていた。

「はいっ! そうですっ!」
すずはスマホで通話しながらブンブンと首を縦に振っている。

「でかしたっ! 堀井っ!」
三橋が叫ぶ。

「ふふふっ、運命の女神は俺に微笑んだっ! アイドル甲子園の優勝は、もう【ムーラン・ルージュ】に決まったようなもんだっ! ひやっひやっひゃっひやっひゃっ!!」
あまりの嬉しさにDoDoTV局内ということも忘れ、邪な響きのする笑い声を周囲に巻き散らし妖しげに踊り続ける三橋だった。

この様子をずっと見ていた岩田、憐憫の情を顔に浮かべてぽつりと呟く。

「三橋さん、ついに来ちゃいましたか・・・。色々ありましたからねぇ。そう言えば、目の下の隈も消えないし・・・、疲労も溜まってたみたいですし・・・」

しばらくして、ふっと考え込む表情になる三橋。

(しかし・・・、どうして堀井が・・・。そんな情報を一体どこから・・・?)
急に黙り込んだ三橋を見ていた岩田が再び呟く。

「はぁ・・・。俺、三橋さん見捨てませんから・・・。三橋さんの分まで頑張ります!」

岩田はとんでもない誤解をしているのだが、それに気づく事は無かった。



同じ頃、テルマエ学園――

「優奈・・・、すまないけど・・・」
「いいよ、行ってきな。こっちは、うちがなんとかしとく・・・」
【ムーラン・ルージュ】のエントリー前にどうしても片付けておきたい事があると穂波は優奈に打ち明ける。

「今年で、3年目か・・・。そろそろケジメをつけないと・・・」
「分かってる・・・。あちもこれが最後のつもり・・・」
「笑って帰って来るんだよ。穂波っ!」
「ありがと・・・、優奈。悪いね、世話になりっぱなしで」
「うちだけじゃない、あの子達も待ってるんだからねっ!」

優奈の声を背に聞きながら、黒いワンピースを身に纏った穂波は東京駅へと向う。

21番線・博多行き のぞみに乗車した穂波が車窓から見た空は鈍く曇っていた。

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