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番外編

書籍発売記念番外編 ~アルベールの一日~

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本日、書籍が発売されました!
皆さまのおかげです。ありがとうございます!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


育った里の閉塞感に耐えかねて、成人を待たずに里を出奔し冒険者となった。
しかし、冒険者たちとも反りが合わず、気に入ったパーティーがあったとしても人族だと寿命の違いで長くは組めない。
やがて、ソロ冒険者として活動し、たまに気が向いたときだけ冒険者パーティーに加わるようにした。
それなりに依頼をこなし、ランクも苦が無く上がっていく。
ダンジョン攻略で協力した、獣人族の男と鬼人族の女は、構ってくるのがうっとおしいときもあるが、気の置けない友人と言ってもいい関係だ。

ふと、故郷に帰ってみようと思った。
手土産も持たずに、フラッと訪れたエルフの里の実家には、赤ん坊がいた。
弟が産まれていた。
私の指をキュッと弱々しい力で握るのが可愛い。
可愛い? 私が心動かされるなんて、そんなことがあるのか?
自分自身の気持ちに首を傾げながら、思ったより長い時間を里で過ごした。

それからは、度々里帰りをし愛しい弟と交流を持つことにする。
両親? さあ、関心はないな。
すっかり成人した弟は、いずれ里の長となりこのつまらない場所を守っていく存在になるそうだ。
私は弟に「ともに里を出るか?」と誘ったが、首を左右に振って断られた。
弟は「自分の使命だから」と柔らかく笑い、そのくだらない役目を自分の運命だと受け入れていた。
ただ、弟が私に強請ったのは、「ハイエルフ」に関する書物が欲しいというこだけ。
なんでだかわからないが、弟はエルフの祖でもあるハイエルフの存在に心奪われ研究をしていた。
可愛い弟の頼みなので、あちこちからハイエルフに関する記述がある本や遺物を集め、弟に贈った。
鬼人族の女は私の行動に笑ったが、獣人族の男は「それ・・・国宝級だぞ?」と、時々顔色を悪くしていた。
もう一人のメンバーである魔人族の男は、いつのまにか姿を消していたが、私の行動に呆れたわけではないと思いたい。
そうして、長い、長いエルフの寿命を費やしていくと思っていたのだ、あのときまでは。







ある別れを経験して、久しぶりに里に帰ったら、目当ての弟は旅に出ているという。
驚いて実の父親に剣先を向けてしまったが、しょうがないと思う。
弟は父親からいずれ里の長の地位を継ぐが、その前にハイエルフの里跡を探しに行きたいと訴えたらしい。
父親たちは反対したが、結局、里を飛び出して行ってしまったという。
私は慌てて里を出て、弟が書き記していた論文からハイエルフの里跡の場所に当たりをつけ、できる限りのスピードで向かうことにした。
里跡があるかもしれない森の近くの村に立ち寄ったとき、弟の目撃情報を耳に入れることができた。
しかも、若いエルフがハイエルフの里跡があるとされる沈黙の森に一人で立ち入って、戻ってきたときには美しい女を連れていたという。

「女?」

「そうだよ、あんちゃん。ものすごっっく美人だったぞ、ウチの母ちゃんとはえらい違いだぁっ。あーはははっ」

その男の後ろに般若と化した夫人が立っていたが、そんなことはどうでもいい。
私はまたもや足早にその村を出て、エルフと美人な女の二人連れの後を追うのだった。

友人たちが過ごすアンティーブ国まで移動したとき、冒険者ギルドで恐ろしい伝言を聞くことになった。
高ランク冒険者が使える特権のひとつで、緊急連絡とされるそれは、特定の人間が高ランク冒険者に連絡が取れるシステムだ。

「・・・事故に遭った?」

探して探して大陸中を走り回った私に齎されたのは、ミュールズ国で弟が事故に遭ったという連絡だった。
懐かしい面々に挨拶することもなくミュールズ国へ飛び出そうとする私の腕を、友人の獣人族の男が掴む。

「俺も行く」

私はその手を振り払うのも面倒で、コクリと頷いた。
そして、二人で訪れたミュールズ国の王都の外れにある教会の・・・裏手の・・・墓地に、私の愛する弟は眠っていた。
何も考えられない私の手に、その教会のシスターから渡されたのは、私と同じ金髪の・・・弟の遺髪。
その後のことは、よく覚えていない。
ただ・・・何日か経ったあとに獣人族の男が私に教えてくれた。

「お前の弟の恋人を奪うために、殺された。奪った相手は隣国の、トゥーロン王国の王族だ」

ギリリと唇を噛みしめると、つぅーっと赤い血が顎を滴り落ちる。
握りしめた手のひらには爪が食い込み、とっくに真っ赤に染まっていた。

「・・・伝手はあるか?」

友人の問いに私は無言で頷き、一人でミュールズ国を去った。
人族の老人に姿を変え、昔馴染みを通じてトゥーロン王国に入り、下位貴族の男を騙し紹介状を手に入れて、王宮へと潜り込む。
使用人の中で人気のない愛妾の屋敷に配属されるのは、密入国するよりも簡単だった。









弟が愛した女性は・・・抜け殻だった。
確かに弟の考察では、覚醒前のハイエルフには感情が欠落していると書かれていたが。
弟と愛し合った彼女は覚醒していたんじゃないのか?
彼女がハイエルフなのは疑いようがないだろう、その金瞳が全てを語っている。

「アメリ様」

声をかけても無反応だし、膨れたお腹を気にするような素振りもない、まるで生きた人形だ。
この屋敷の使用人たちは、みんな身分が低い者なのか、気のいい人ばかりだった。
アメリ様に優しく労わるように接し、やがて産まれた王女、シルヴィーに対しても愛情を注いでくれた。
そのシルヴィー王女の開いた目を見たときの私の衝撃は、筆舌に尽くしがたい。
金瞳だったのだ、シルヴィー王女の両目は。
ハイエルフのしるしの金瞳の赤子は、本当にトゥーロン国王との子供なのか?
人族とハイエルフの間に子をもうけることができるのか? いや、それはない。
この子は・・・まさか・・・弟とアメリ様との間にできた子供なのでは?

「ほら、アルベールさんも抱っこしてあげて」

ふくよかな体をした乳母に勧められて、シルヴィー王女の柔らかい体をそっと抱き上げる。

「・・・かわいい、ですね」

そう、この子は私の姪。
守らなければ!

しかし、愛する人の間に子を得ても彼女は覚醒することなく、段々に弱っていき、やがて娘を残して儚くなってしまわれた。
なぜか、恐ろしいことに私も原因不明の体調不良に襲われ、寝込むことが多くなる。
屋敷もアメリ様が亡くなってから、徐々に使用人が減っていき、新しく入ってきた使用人は性根の悪い奴らばかりに思えた。
寝ている場合ではない、あの子を守らなければと思う気持ちと、このまま弟が待つ穏やかな世界に旅立ちたいという誘惑と戦う毎日。
いや、誘惑に抗えなかったのだろう・・・。
もう少しで迎えがくるというときに、体が温かく軽くなり、薄っすらと開いた視界に映るのは、長い前髪から隠れ見える丸くて大きな金色の瞳。

「・・・ヴィ・・・ま」

すまない、まだ私はそちらに行くことができなかったようだ。
シルヴィーを守って生きていかなければならないからね。
もう少し・・・そちらでアメリ様と待っていてくれ、ランベール。










「すまないが、サブマスはいるかな?」

いつもの執事服に人族の老人に扮した姿で、王都の冒険者ギルドへと赴いた。
受付に座っていたリス族の女性は、その小柄な体をぴょんと動かして、サブマスを呼びに駆け出していった。

「おや、アルベールさんだけですか? 何か御用で?」

階段をゆっくりと下りてきたのは、ここ冒険者ギルドのサブマスターであるモーリスだ。

「そろそろ、挨拶をしておこうかと思いまして」

私はニッコリと笑ってみせる。
そう、シルヴィーが任じられていた国王という厄介な重職も任期の十年を終え、私たちはようやく冒険者に戻れるのだ。
案内されたサブマスま執務室に入り、茶を御馳走になる。
モーリスはしれっと防音の魔法を部屋中に施し、誰も入ってこないように魔法の鍵を扉にかけた。

「長かったですね。十年とは」

しみじみとモーリスは目を瞑り労ってくれるが、白々しい。

「私や貴方にとって十年なんて、瞬きの時間と同じでしょう?」

優雅にティーカップを傾ける私の顔をマジマジと見つめるモーリスの視線を感じる。

「なんだ、気づいていたんですか?」

ポワンッとモーリスの姿が変わる。
そこには側頭部にクルンとした羊の角を持つ、若い男の姿があった。

「久しぶりですね。その姿は」

私も人差し指に嵌めた指輪を外し、エルフの姿に戻る。
昔、クリストフとヴァネッサ、他のメンバーと難関ダンジョン攻略ばかりしていた頃の仲間、魔族のモーリス。

「ずっと他人行儀でしたから、私のことなど忘れてしまったのかと思いましたよ、アルベール」

「それはお互い様です。ある日突然、いなくなって・・・心配してましたよ、主にクリストフが」

フフフとお互い顔を見合わせて笑い合う。
一見仲良しのやりとりに見えるかもしれませんが、腹の探り合いですよ、彼とはいつもそうだった。

「しかし、挨拶ならシルヴィー様たちも一緒に、ロドリスがいるときに来ればよろしいのでは?」

「もちろん、改めて来ますよ。今回はこちらを貴方に渡しておこうと思いましてね」

コトリとテーブルに置いたのは、シルヴィーから貰い受けた兎の置物二つと例の日記帳だ。

「こ・・・これは!」

モーリスの動揺する姿に、私の推測が外れていなかったことがわかる。

「昔、一度だけ。貴方と弟の話をしましたね。みんなが呆れて空気が冷える私の話に嫌な顔をせずに付き合ってもらいました。そのとき、貴方の弟の話を聞きました」

たった一度だけのしかも「私にも可愛い弟がいます。会いたいんですけどね」という短い言葉だけの情報。

「貴方の弟はトゥーロン国王と踊り子の間に産まれた悲運の第一王子。弟が王位を継ぎ、やがて・・・闇に消された王子」

モーリスは口を何度か開閉して、ギュッと引き絞り、自嘲する。

「・・・バレましたか。私の母は人族で怪しい劇団で踊り子をしていました。私の父は魔族ですが、顔を見たこともありません。小さいながらも魔力が多く魔法が使えた私は人族の姿に変え、母と一緒にあちこちの国へ旅をしていました」

――トゥーロン王国の宴で母が踊り、国王に見初められ一夜を供にした。
母はそのことを声高に言い、とうとう王宮に留め置かれることになる。
愛妾の一人として。
運が悪かったのは、まだ王子が産まれていない妃の中で、男児を産んだのが母だったことだ。
学のない母は、自分の産んだ子が王位を継ぐと信じていたが、その王子は災厄の種以外の何者でもなかった――

「弟は可愛かった。私みたいな者でも何かを愛することができると教えてくれました」

その感情は、知っているし自分も感じたことのあるものだ。

「私は弟の側にいて守ってやりたかったのですが、ある日この耳を下働きの子供に見られてしまって・・・」

その日のうちに城を出て行った。
まだ幼い弟に二体の兎の置物を渡して。

「・・・あの子は私の魔法を見るのが好きで。よくせがまれたので」

映像を映すことができる兎の魔道具。

――アルベールと話したことでふいに弟を思い出すことが増えた。
なんとなくトゥーロン王国へ弟がどうしているのか確かめに行くことにした。
魔族のハーフですが、どちらかというと能力は魔族よりなので、隠蔽や幻術などを駆使すれば、密入国なんて容易いのです。
弟は・・・ずっと長いこと幽閉されていて、明日は秘密裡に処分される日でした。
ええ、城に侵入し弟を助け出しに行きましたよ。
でも・・・もう弟は、事切れていました。
苦しみから解き放たれた安らかな顔のような、寂しさに耐えられない悲しい顔のようにも見えました――

「それからずっと、ここです。あちこち放浪しては、この国に戻ってきてしまうんです」

まるで、何か大事なモノをここに忘れてきてしまったように。

「もしかしたら、これだったのかもしれませんね」

モーリスは、私に小さな声でお礼を言うと、その置物をぎゅっと抱きしめた。

「ちょっと、貸してください」

兎の置物を一つだけモーリスから取り上げると、白い壁に向かって置き、長い耳を後ろに倒す。
カチッと音を立てると、兎の両目から映像が映し出された。

「こ・・・これは・・・」

そこには、羊の耳をした少年と三歳ぐらいの男の子が仲良く手を繋ぎ、おすまし顔で立っている映像が。

「確かに返しましたよ。それでは、私はこれで」

フラフラと立ち上がり映像が映る壁へと手を伸ばすモーリスを一人部屋に残し、私は魔法の鍵を解除してサブマスの執務室を出る。
防音の魔法がかけてあるので聞こえるはずもないのに、モーリスの慟哭が耳に刺さった気がした。






「アルベール! こっちこっち」

顔いっぱいの笑顔でシルヴィー、いやヴィーが私に向かって大きく手を振る。
貴方、十八歳ですよね? なんだか七歳のときから行動パターンが変わらないような?

「お嬢、行くぞ」

「はあーい」

ヴィー特製の馬車、それもあれからコツコツと改造を重ねた走る王宮と言える馬車に乗り込んでいく、私の家族たち。
馭者にはセヴランが、並走するブリュレの背にはリュシアンが跨る。
私も馬車に乗り込み扉をしっかりと閉める。
王都を出てリシュリュー辺境伯領地までの馬車の旅は快調だ。
と違って、ちゃんとした道を通り旅をして、時々は町や村に立ち寄ってみたり。

「ねぇ、アルベール! あなたの故郷のエルフ里にも行ってみようね! ああー楽しみだわ!」

「ええ、楽しみですね。ヴィー」

可愛いヴィーの行きたい所なら、私たちが連れて行ってあげますよ。
どこへでも、一緒にね。


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