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幸せになりましょう
ノアイユ公爵はエルフが大好きでした
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ここからは、王子教育を受けていたヴィクトル兄様が教えてくれます。
トゥーロン王国の貴族の派閥の話ね。
ジラール公爵派は貴族の中でも、特に政治に強い派閥で、ジラール公爵は建国三公爵の一つの名門中の名門として名が知られている。
三公爵は王族の血を濃く引いていた公爵家が取り潰されたから、今はジラール公爵とノアイユ公爵の二家しか残っていないけど。
ジラール公爵に対立するのは、新興貴族で商売で財を築いたザンマルタン侯爵家派だけど、その財ってミュールズ国と結託していた人身売買の儲けなの?
中立派は二つに分かれるんだけど、一つは最大武力を持つリシュリュー辺境伯家で広大な領地を持つ辺境伯は派閥などなく一人狼状態だ。
そして残りの一つが、ノアイユ公爵派である。
「儂とは話が合わん!」
「俺も話をしたくない!」
リシュリュー前辺境伯と現辺境伯が嫌悪感丸出しでノアイユ公爵を嫌がっているんですけど?
「ちょっと、変わった人なんだよ。領地は王都に近く税収入も問題ないし、人の往来も多くて農地も良いし、領民との関係も良好だけど・・・」
ヴィクトル兄様がなんか言い淀むけど、ノアイユ公爵ってアレでしょ?第二妃様の生家よね?
「・・・あーっ」
リュシアンが何かを思い出したのか、潰れた声を出したあと、セヴランとコソコソと内緒話を始める。
「えっ?ああ・・・ええーっ!」
セヴランまで何か騒ぎ出したけど?
「何よ、何か知っているの?」
私がリュシアンに詰め寄ると、彼は分かり易く目を泳がした。
「・・・エルフ狂い・・・だろう?」
ベルナール様の言葉に、ピクリとアルベールが反応した。
「有名だよ。ノアイユ公爵の唯美主義はね。絵画や音楽、美しい役者、歌手、踊り子、気に入ったものは手に入れてパトロンになり出資する。ノアイユ公爵派閥のサロンでは政治の話や野心の企みなんて話題に昇らない。美しいものへの賛美ばかりだって」
呆れた口調で、ベルナール様は一気に言葉を紡ぐと、グビリと果実水を飲む。
「唯美主義・・・」
なんか、お貴族様って感じの趣味ね・・・。
「でも、エルフ狂いって?」
とっても言葉が不穏なんですけどぉ。
「言葉どおりだよ。ノアイユ公爵は亜人奴隷はエルフ族しか欲しがらない。王都屋敷には奴隷のエルフ族が本来の使用人より数が多いってね」
・・・私はチラッとアルベールの顔を窺う。
アルベールは一見無表情に見えたが、こめかみがピクピクとして青筋が立っていた。
ノアイユ公爵派が欲しがったという美しい顔が、私には夜叉のように見えるんですけど?
「・・・第二妃アデライド様も奴隷はエルフ族だけだったよ。フランソワもジュリエットも自分の奴隷を持っていた。・・・まだ子供のエルフ族をね」
ヴィクトル兄様が苦しそうに両拳を握りしめている。
ヴィクトル兄様のその拳を、そっとユーグ君が自分の手で覆う。
ん?第二妃様の奴隷って・・・、もしかしてあのときの?
私は、バッと勢いよくリュシアンへと顔を向けると、リュシアンはポリポリと人差し指で頬を掻いて明後日の方向に目を向ける。
「リュシアン!」
「ヴィーさん、私たちが初めてお会いしたとき、私たちの他にエルフが一人いたんですよ。その・・・第二妃に連れて行かれましたけど」
セヴランの話では、そのときのやりとりが中々に壮絶で覚えていたらしい。
ちなみにルネとリオネルは、二人で抱きしめ合ってプルプル震えていたから、何も覚えていないとか。
私も、アテンドしてくれたクシー子爵から奴隷譲渡会で一人しか行先が決まらず、リュシアンたちが残ってしまったから、みそっかす王女の私を誘いに来たって聞いてたもの。
「正直、気分が悪かったぜ。あの女は完全に美術品を確かめる眼で見てたからな。そいつもかなり抵抗していたが、奴隷契約の罰としてて全身に激痛が走っていたなぁ」
エルフ族の男は、第二妃にずっと罵詈雑言を浴びせて、主人に対する反抗的な態度と認識した奴隷契約が罰として、全身に無数の針で刺されるような痛みを与えられたという。
しかし、そのエルフ族は痛みに歯を食いしばりながらも、第二妃たち呪詛を吐き続けたそうだ。
最終的に、魔獣を捕らえる首輪を付けられ引き摺られて行ったらしい。
「そんなに、エルフ族が好きなの?」
そりゃ、確かに美形ですけどね?性格はどうなのよ?可愛くないぞー。
「鑑賞用ですしね」
「へ?」
ベルナール様が吐き捨てる。
「鑑賞用ですよ。反抗的な態度を取るなら薬を使って大人しくさせるし、汚い言葉を吐き続けるなら舌を抜く。少しでも傷が付いたら・・・廃棄処分です」
「・・・廃棄って・・・」
そう言えば、私が引き取らなかったらリュシアンたちは処分対象だった・・・けど。
「違法で奴隷にしといて、そんな勝手な・・・」
「そういう国だったのです、我が国は。シルヴィー殿下」
悲痛な顔でモルガン様がポツリと口から零した言葉は、私の心に残った。
「ただ・・・ユベールたちが起こした愚行のせいで、ノアイユ公爵とその嫡男、フランソワは死んだ。エルフ族の報復で第二妃様とジュリエットも命を落とした。ノアイユ公爵位は一体誰が継いだんだ?俺の記憶では・・・嫡男に子供はいなかったはずだ」
ヴィクトル兄様の眉間のシワが凄いです。
「うむ。フランソワ殿下が降籍して公爵位を継ぐ話が出てましたからな。しかし、次男が継いだはずですぞ。社交界には一切出ていなかったので、誰もその人となりを知らんのです。しかも・・・今も屋敷に引き籠っているとか」
モルガン様もレジス様も知らない現ノアイユ公爵様・・・引き籠りだなんて羨ましい。
「それで、そのエルフ狂いの一族への交渉に、ヴィーを連れて行こうとしているのは・・・私が必要だからですか?エルフ族のAランク冒険者アルベールが」
ビュオオオオオオォォォォ。
あれ?
私の隣から、めちゃくちゃブリザードが吹き暴れているんだけど・・・ここテントの中よね?
あはははは。
トゥーロン王国の貴族の派閥の話ね。
ジラール公爵派は貴族の中でも、特に政治に強い派閥で、ジラール公爵は建国三公爵の一つの名門中の名門として名が知られている。
三公爵は王族の血を濃く引いていた公爵家が取り潰されたから、今はジラール公爵とノアイユ公爵の二家しか残っていないけど。
ジラール公爵に対立するのは、新興貴族で商売で財を築いたザンマルタン侯爵家派だけど、その財ってミュールズ国と結託していた人身売買の儲けなの?
中立派は二つに分かれるんだけど、一つは最大武力を持つリシュリュー辺境伯家で広大な領地を持つ辺境伯は派閥などなく一人狼状態だ。
そして残りの一つが、ノアイユ公爵派である。
「儂とは話が合わん!」
「俺も話をしたくない!」
リシュリュー前辺境伯と現辺境伯が嫌悪感丸出しでノアイユ公爵を嫌がっているんですけど?
「ちょっと、変わった人なんだよ。領地は王都に近く税収入も問題ないし、人の往来も多くて農地も良いし、領民との関係も良好だけど・・・」
ヴィクトル兄様がなんか言い淀むけど、ノアイユ公爵ってアレでしょ?第二妃様の生家よね?
「・・・あーっ」
リュシアンが何かを思い出したのか、潰れた声を出したあと、セヴランとコソコソと内緒話を始める。
「えっ?ああ・・・ええーっ!」
セヴランまで何か騒ぎ出したけど?
「何よ、何か知っているの?」
私がリュシアンに詰め寄ると、彼は分かり易く目を泳がした。
「・・・エルフ狂い・・・だろう?」
ベルナール様の言葉に、ピクリとアルベールが反応した。
「有名だよ。ノアイユ公爵の唯美主義はね。絵画や音楽、美しい役者、歌手、踊り子、気に入ったものは手に入れてパトロンになり出資する。ノアイユ公爵派閥のサロンでは政治の話や野心の企みなんて話題に昇らない。美しいものへの賛美ばかりだって」
呆れた口調で、ベルナール様は一気に言葉を紡ぐと、グビリと果実水を飲む。
「唯美主義・・・」
なんか、お貴族様って感じの趣味ね・・・。
「でも、エルフ狂いって?」
とっても言葉が不穏なんですけどぉ。
「言葉どおりだよ。ノアイユ公爵は亜人奴隷はエルフ族しか欲しがらない。王都屋敷には奴隷のエルフ族が本来の使用人より数が多いってね」
・・・私はチラッとアルベールの顔を窺う。
アルベールは一見無表情に見えたが、こめかみがピクピクとして青筋が立っていた。
ノアイユ公爵派が欲しがったという美しい顔が、私には夜叉のように見えるんですけど?
「・・・第二妃アデライド様も奴隷はエルフ族だけだったよ。フランソワもジュリエットも自分の奴隷を持っていた。・・・まだ子供のエルフ族をね」
ヴィクトル兄様が苦しそうに両拳を握りしめている。
ヴィクトル兄様のその拳を、そっとユーグ君が自分の手で覆う。
ん?第二妃様の奴隷って・・・、もしかしてあのときの?
私は、バッと勢いよくリュシアンへと顔を向けると、リュシアンはポリポリと人差し指で頬を掻いて明後日の方向に目を向ける。
「リュシアン!」
「ヴィーさん、私たちが初めてお会いしたとき、私たちの他にエルフが一人いたんですよ。その・・・第二妃に連れて行かれましたけど」
セヴランの話では、そのときのやりとりが中々に壮絶で覚えていたらしい。
ちなみにルネとリオネルは、二人で抱きしめ合ってプルプル震えていたから、何も覚えていないとか。
私も、アテンドしてくれたクシー子爵から奴隷譲渡会で一人しか行先が決まらず、リュシアンたちが残ってしまったから、みそっかす王女の私を誘いに来たって聞いてたもの。
「正直、気分が悪かったぜ。あの女は完全に美術品を確かめる眼で見てたからな。そいつもかなり抵抗していたが、奴隷契約の罰としてて全身に激痛が走っていたなぁ」
エルフ族の男は、第二妃にずっと罵詈雑言を浴びせて、主人に対する反抗的な態度と認識した奴隷契約が罰として、全身に無数の針で刺されるような痛みを与えられたという。
しかし、そのエルフ族は痛みに歯を食いしばりながらも、第二妃たち呪詛を吐き続けたそうだ。
最終的に、魔獣を捕らえる首輪を付けられ引き摺られて行ったらしい。
「そんなに、エルフ族が好きなの?」
そりゃ、確かに美形ですけどね?性格はどうなのよ?可愛くないぞー。
「鑑賞用ですしね」
「へ?」
ベルナール様が吐き捨てる。
「鑑賞用ですよ。反抗的な態度を取るなら薬を使って大人しくさせるし、汚い言葉を吐き続けるなら舌を抜く。少しでも傷が付いたら・・・廃棄処分です」
「・・・廃棄って・・・」
そう言えば、私が引き取らなかったらリュシアンたちは処分対象だった・・・けど。
「違法で奴隷にしといて、そんな勝手な・・・」
「そういう国だったのです、我が国は。シルヴィー殿下」
悲痛な顔でモルガン様がポツリと口から零した言葉は、私の心に残った。
「ただ・・・ユベールたちが起こした愚行のせいで、ノアイユ公爵とその嫡男、フランソワは死んだ。エルフ族の報復で第二妃様とジュリエットも命を落とした。ノアイユ公爵位は一体誰が継いだんだ?俺の記憶では・・・嫡男に子供はいなかったはずだ」
ヴィクトル兄様の眉間のシワが凄いです。
「うむ。フランソワ殿下が降籍して公爵位を継ぐ話が出てましたからな。しかし、次男が継いだはずですぞ。社交界には一切出ていなかったので、誰もその人となりを知らんのです。しかも・・・今も屋敷に引き籠っているとか」
モルガン様もレジス様も知らない現ノアイユ公爵様・・・引き籠りだなんて羨ましい。
「それで、そのエルフ狂いの一族への交渉に、ヴィーを連れて行こうとしているのは・・・私が必要だからですか?エルフ族のAランク冒険者アルベールが」
ビュオオオオオオォォォォ。
あれ?
私の隣から、めちゃくちゃブリザードが吹き暴れているんだけど・・・ここテントの中よね?
あはははは。
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