122 / 226
王都に行きましょう
ビーストと戦いました
しおりを挟む
その、神に背いた恐ろしい生物は悍ましい形を成していた。
森の木漏れ日に晒された姿は、いくつもの魔獣と獣人の特徴を備えていながら、かろうじて人型と分かるものだった。
もの・・・なのか?
意志はあるのか?
理性はあるのか?
数多くの魔獣たちが逃げ去った後、その不気味な何かと私たちは対峙する。
「アルベール?」
「ええ・・・。確信は無いのですが、あんな醜悪なもの、ビーストでしょうよ。人造的に作られなければあり得ないものです」
ギュッと、私のお腹に回るアルベールの腕の力が強くなる。
ガチャリと音をさせて、リュシアンが大剣をカミーユさんが長剣を鞘から抜き、リオネルとルネは馬から降りて腰を落として体勢を低く保つ。
後ろを見ると、セヴランが顔を青くしてはいるが、しっかりと右手で鞭を握っていた。
その異形。
頭は鷹のような猛禽類で嘴も鋭そうだ。
蝙蝠のような被膜の翼が背中から生えており、バッサバサと動かしているが飛べるわけではなさそう。
その翼の大きさは、片翼ですっぽりとカヌレの体が隠れるほど。
翼以外にもちゃんと腕があり、その腕は・・・獅子のそれだ。
胴体は人型のようで、バッキバッキの筋肉だるま。
足は膝下からは鳥の足になっており、爪がすごい。
そして・・・尻尾がある。
鱗がびっしりとある爬虫類の尻尾で太くて長い。
ブンブンと振り回したら、巨木でも倒れそうな感じ。
しかし、人語を話すことなく、「グルグルル」と唸っているし、私たちと視線が合うこともない。
「鳥と獅子と・・・トカゲ?」
ビーストと言うよりキマイラではないだろうか?
以前ゴダール男爵領地で戦ったビーストよりも、異形さが増しているような?
「もっとマズイかもしれん。あれ、グリフォンとドラゴンじゃねぇよな?」
「グリフォンとドラゴンではなくワイバーンでは?あの尻尾はサーペントだと思いますよ」
「どっちにしてもヤバいだろう」
冒険者経験値の高いふたりのお見立てでは、なかなかに高ランク魔獣たちが合体してますね!
「ん?ビーストって亜人合成じゃないの?」
「元は何かの亜人だろうけど、他は魔獣みたいだぜ?」
ちなみに「鑑定」してもビーストは詳しくは鑑定できません。
どうも何体もの合体らしくて、ひとつの人物として「鑑定」できないみたいなのだ。
「あははは。もちろん物理攻撃耐性とか・・・」
「物理攻撃耐性も魔法攻撃耐性もあるし、しかも痛感は無いよ。ビーストって壊れない兵器扱いだったからね」
死なない兵器より、壊れない兵器って呼ばれるほうが不気味だよ・・・。
もうそれって、生き物として認識してないじゃん。
「ちなみカミーユさん・・・詳しそうですけど、ビーストの対処方法って・・・」
こちらを振り返って、クスリと笑うと。
「ないよ。ただ攻撃して倒すだけだね。あれはビーストとしては完成品ではないから、弱点が見つかればいいんだけど」
じゃあ・・・以前のようにリュシアンにドカン!と一発決めてもらうとか、私とセヴランで氷漬けにするとか・・・。
「くるぞ!お嬢!」
バッサバサと羽ばたかせていた翼を一際大きく動かした後、ビュルルルと風切り音とともに風の刃が私たちを襲う。
「きゃあああ!」
ガンガンガンガン!と私の作った防御の魔道具が作動して、けたたましい音を立てて風の刃を遮った!
「あ、カミーユさん!」
私たちは魔道具があるけど、彼には渡していない。
しかも私たちの前に立っていたカミーユさんは・・・。
「すげぇ」
リュシアンの感嘆が漏れる。
カミーユさんは手にした長剣で、数多の風の刃を全て叩き落としていた。
ヒラリと馬から降りると、馬のお尻を軽く叩いて馬を逃がす。
私たちも馬から降りるがカヌレとブリュレは鼻息をブヒンとひとつ吐きだして、カツカツと蹄を鳴らす。
「あんたたちまで、やる気なのね」
とりあえず、無理しないで。
ヤバそうになったらルネとリオネルと・・・セヴランとカミーユさんを連れて逃げることを命じておく。
アルベールとリュシアンには満身創痍になってでも、こいつを食い止めてもらわないといけないし。
私も逃げたいけど、治癒魔法が使えるチート能力者が逃げるなんて、そんなことはできないのよ!
「よしっ!命大事に、ビーストをやっつけるわよ!」
「「「おうっ!」」」
「あ、できたら、生け捕りで」
カミーユさん・・・そんな無茶な。
「すみません。ちょっと研究したいので」
てへって笑っても、可愛くないですからーっ!!
ビーストとの戦いは、双方決め手の無いまま時間だけが過ぎていく。
もうどれだけの時間、戦っているのか。
致命傷が与えられないのと、こちらも軽傷で済んではいるけど。
「ビーストって魔法も使えるのね・・・」
なんか、やたら体が丈夫なイメージだけはあったけど。
「いや、ビーストが魔法に長けているなんて聞いたことないぞ。たぶんベースが獣人が多いからだろう。あれは・・・グリフォンとか魔法が使える魔獣がベースだからだろうな」
けっと吐き捨てるように言うリュシアン。
ビーストで亜人、例えばエルフ族が混じっていたとしても、強靭な肉体のベースは獣人か巨人族になるので、魔力が少なく魔法攻撃ができるビーストはほぼ存在しない。
でも、アレはいくつもの高ランク魔獣が混じっているので、魔法攻撃をしてくる。
風魔法がメインなのは、グリフォンのせいかな?
「初期魔法攻撃だから、魔道具でカバーできるけど、近寄れないのがネックなのよね!」
私はジグザグに走りながら、ビーストの側面に「石礫・強」を浴びせかける。
少しの傷を負わせることはできるが、ダメージを感じていないビーストの姿に腹が立つ!
近寄れば風魔法で防壁を築かれ、こちらの防御の魔道具の作用もあって一定以上接近できないのだ。
リオネルやルネの攻撃は接近戦だから、余計に攻めあぐねてイライラしている。
しかも・・・。
「あー、ヴィーちゃん!傷をつけすぎないでー!標本がー!」
知るかっ!
カミーユさんはさっきからあの調子なのだ。
えっ?状況把握できてる?
私たち、結構絶体絶命だよ?
リュシアンは大剣を振りかぶって襲い掛かるが、その度に尻尾で振り払われて、折角の大剣の武器が活かせないで撃沈している。
「神雷」を撃ちたくても発動しないみたいで、イライラしているから冷静な判断力も落ちてきてるな、あいつ。
セヴランは鞭を3本に分かちて、目と翼の付け根を地味に攻撃しているが、実は一番ダメージを与えている。
「アルベール、カミーユさん。このまま攻撃を続けて、相手のスタミナ切れを待つって手はどうかな?」
「・・・」
「たぶん、あのビーストは10日間ぐらい戦っていられますよ?」
・・・なに、それ。
いっそ、私のチート能力全開で「隕石」でも降らせる?
ここ一帯焼野原になっちゃうけど?
「やめなさい、ヴィー」
アルベールにひょいと抱えこまれた。
まだ何も言ってないし、やってないのに。
そうして、地味に攻撃してはちょっと離れての、ヒットアンドアウェイを繰り返す私たち。
でも、その均衡が崩れるときがきた・・・。
日が落ち始めて、辺りが優しいオレンジ色に染まる頃。
私たちはポーションを飲んで傷を治し体力を必要以上に削らないようにしていたが、結局、状況は最初と何も変わらないままだった。
いや、確実に私たちの方が不利だろう。
相手は痛みも疲労も感じないのだから。
私はこっそりと右手をにきにぎと動かしてみる。
アルベールに反対されても、そろそろみんなの体力が心配だし、何よりもカミーユさんが限界に近いし・・・上級魔法・・・いやそれよりも強い魔法を撃つべきなんじゃ・・・。
「ヴィー!」
ハッと気づくとアルベールに抱えられて横っ飛びに移動していた。
私がいた場所には、奴の太い尻尾が・・・。
その一瞬の隙が不味かったのだろう。
尻尾攻撃を私にしながら、奴はその鋭い爪を一番弱っていたカミーユさんへと向けていた。
私へと気を逸らしていたリュシアンやセヴランでは間に合わないっ!
「カミーユさん!」
ザシュッ!
鈍い・・・肉を引き裂く音が・・・闇に包まれようとしている森の木々の間を走っていった。
森の木漏れ日に晒された姿は、いくつもの魔獣と獣人の特徴を備えていながら、かろうじて人型と分かるものだった。
もの・・・なのか?
意志はあるのか?
理性はあるのか?
数多くの魔獣たちが逃げ去った後、その不気味な何かと私たちは対峙する。
「アルベール?」
「ええ・・・。確信は無いのですが、あんな醜悪なもの、ビーストでしょうよ。人造的に作られなければあり得ないものです」
ギュッと、私のお腹に回るアルベールの腕の力が強くなる。
ガチャリと音をさせて、リュシアンが大剣をカミーユさんが長剣を鞘から抜き、リオネルとルネは馬から降りて腰を落として体勢を低く保つ。
後ろを見ると、セヴランが顔を青くしてはいるが、しっかりと右手で鞭を握っていた。
その異形。
頭は鷹のような猛禽類で嘴も鋭そうだ。
蝙蝠のような被膜の翼が背中から生えており、バッサバサと動かしているが飛べるわけではなさそう。
その翼の大きさは、片翼ですっぽりとカヌレの体が隠れるほど。
翼以外にもちゃんと腕があり、その腕は・・・獅子のそれだ。
胴体は人型のようで、バッキバッキの筋肉だるま。
足は膝下からは鳥の足になっており、爪がすごい。
そして・・・尻尾がある。
鱗がびっしりとある爬虫類の尻尾で太くて長い。
ブンブンと振り回したら、巨木でも倒れそうな感じ。
しかし、人語を話すことなく、「グルグルル」と唸っているし、私たちと視線が合うこともない。
「鳥と獅子と・・・トカゲ?」
ビーストと言うよりキマイラではないだろうか?
以前ゴダール男爵領地で戦ったビーストよりも、異形さが増しているような?
「もっとマズイかもしれん。あれ、グリフォンとドラゴンじゃねぇよな?」
「グリフォンとドラゴンではなくワイバーンでは?あの尻尾はサーペントだと思いますよ」
「どっちにしてもヤバいだろう」
冒険者経験値の高いふたりのお見立てでは、なかなかに高ランク魔獣たちが合体してますね!
「ん?ビーストって亜人合成じゃないの?」
「元は何かの亜人だろうけど、他は魔獣みたいだぜ?」
ちなみに「鑑定」してもビーストは詳しくは鑑定できません。
どうも何体もの合体らしくて、ひとつの人物として「鑑定」できないみたいなのだ。
「あははは。もちろん物理攻撃耐性とか・・・」
「物理攻撃耐性も魔法攻撃耐性もあるし、しかも痛感は無いよ。ビーストって壊れない兵器扱いだったからね」
死なない兵器より、壊れない兵器って呼ばれるほうが不気味だよ・・・。
もうそれって、生き物として認識してないじゃん。
「ちなみカミーユさん・・・詳しそうですけど、ビーストの対処方法って・・・」
こちらを振り返って、クスリと笑うと。
「ないよ。ただ攻撃して倒すだけだね。あれはビーストとしては完成品ではないから、弱点が見つかればいいんだけど」
じゃあ・・・以前のようにリュシアンにドカン!と一発決めてもらうとか、私とセヴランで氷漬けにするとか・・・。
「くるぞ!お嬢!」
バッサバサと羽ばたかせていた翼を一際大きく動かした後、ビュルルルと風切り音とともに風の刃が私たちを襲う。
「きゃあああ!」
ガンガンガンガン!と私の作った防御の魔道具が作動して、けたたましい音を立てて風の刃を遮った!
「あ、カミーユさん!」
私たちは魔道具があるけど、彼には渡していない。
しかも私たちの前に立っていたカミーユさんは・・・。
「すげぇ」
リュシアンの感嘆が漏れる。
カミーユさんは手にした長剣で、数多の風の刃を全て叩き落としていた。
ヒラリと馬から降りると、馬のお尻を軽く叩いて馬を逃がす。
私たちも馬から降りるがカヌレとブリュレは鼻息をブヒンとひとつ吐きだして、カツカツと蹄を鳴らす。
「あんたたちまで、やる気なのね」
とりあえず、無理しないで。
ヤバそうになったらルネとリオネルと・・・セヴランとカミーユさんを連れて逃げることを命じておく。
アルベールとリュシアンには満身創痍になってでも、こいつを食い止めてもらわないといけないし。
私も逃げたいけど、治癒魔法が使えるチート能力者が逃げるなんて、そんなことはできないのよ!
「よしっ!命大事に、ビーストをやっつけるわよ!」
「「「おうっ!」」」
「あ、できたら、生け捕りで」
カミーユさん・・・そんな無茶な。
「すみません。ちょっと研究したいので」
てへって笑っても、可愛くないですからーっ!!
ビーストとの戦いは、双方決め手の無いまま時間だけが過ぎていく。
もうどれだけの時間、戦っているのか。
致命傷が与えられないのと、こちらも軽傷で済んではいるけど。
「ビーストって魔法も使えるのね・・・」
なんか、やたら体が丈夫なイメージだけはあったけど。
「いや、ビーストが魔法に長けているなんて聞いたことないぞ。たぶんベースが獣人が多いからだろう。あれは・・・グリフォンとか魔法が使える魔獣がベースだからだろうな」
けっと吐き捨てるように言うリュシアン。
ビーストで亜人、例えばエルフ族が混じっていたとしても、強靭な肉体のベースは獣人か巨人族になるので、魔力が少なく魔法攻撃ができるビーストはほぼ存在しない。
でも、アレはいくつもの高ランク魔獣が混じっているので、魔法攻撃をしてくる。
風魔法がメインなのは、グリフォンのせいかな?
「初期魔法攻撃だから、魔道具でカバーできるけど、近寄れないのがネックなのよね!」
私はジグザグに走りながら、ビーストの側面に「石礫・強」を浴びせかける。
少しの傷を負わせることはできるが、ダメージを感じていないビーストの姿に腹が立つ!
近寄れば風魔法で防壁を築かれ、こちらの防御の魔道具の作用もあって一定以上接近できないのだ。
リオネルやルネの攻撃は接近戦だから、余計に攻めあぐねてイライラしている。
しかも・・・。
「あー、ヴィーちゃん!傷をつけすぎないでー!標本がー!」
知るかっ!
カミーユさんはさっきからあの調子なのだ。
えっ?状況把握できてる?
私たち、結構絶体絶命だよ?
リュシアンは大剣を振りかぶって襲い掛かるが、その度に尻尾で振り払われて、折角の大剣の武器が活かせないで撃沈している。
「神雷」を撃ちたくても発動しないみたいで、イライラしているから冷静な判断力も落ちてきてるな、あいつ。
セヴランは鞭を3本に分かちて、目と翼の付け根を地味に攻撃しているが、実は一番ダメージを与えている。
「アルベール、カミーユさん。このまま攻撃を続けて、相手のスタミナ切れを待つって手はどうかな?」
「・・・」
「たぶん、あのビーストは10日間ぐらい戦っていられますよ?」
・・・なに、それ。
いっそ、私のチート能力全開で「隕石」でも降らせる?
ここ一帯焼野原になっちゃうけど?
「やめなさい、ヴィー」
アルベールにひょいと抱えこまれた。
まだ何も言ってないし、やってないのに。
そうして、地味に攻撃してはちょっと離れての、ヒットアンドアウェイを繰り返す私たち。
でも、その均衡が崩れるときがきた・・・。
日が落ち始めて、辺りが優しいオレンジ色に染まる頃。
私たちはポーションを飲んで傷を治し体力を必要以上に削らないようにしていたが、結局、状況は最初と何も変わらないままだった。
いや、確実に私たちの方が不利だろう。
相手は痛みも疲労も感じないのだから。
私はこっそりと右手をにきにぎと動かしてみる。
アルベールに反対されても、そろそろみんなの体力が心配だし、何よりもカミーユさんが限界に近いし・・・上級魔法・・・いやそれよりも強い魔法を撃つべきなんじゃ・・・。
「ヴィー!」
ハッと気づくとアルベールに抱えられて横っ飛びに移動していた。
私がいた場所には、奴の太い尻尾が・・・。
その一瞬の隙が不味かったのだろう。
尻尾攻撃を私にしながら、奴はその鋭い爪を一番弱っていたカミーユさんへと向けていた。
私へと気を逸らしていたリュシアンやセヴランでは間に合わないっ!
「カミーユさん!」
ザシュッ!
鈍い・・・肉を引き裂く音が・・・闇に包まれようとしている森の木々の間を走っていった。
175
お気に入りに追加
8,106
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
幼女に転生したらイケメン冒険者パーティーに保護&溺愛されています
ひなた
ファンタジー
死んだと思ったら
目の前に神様がいて、
剣と魔法のファンタジー異世界に転生することに!
魔法のチート能力をもらったものの、
いざ転生したら10歳の幼女だし、草原にぼっちだし、いきなり魔物でるし、
魔力はあって魔法適正もあるのに肝心の使い方はわからないし で転生早々大ピンチ!
そんなピンチを救ってくれたのは
イケメン冒険者3人組。
その3人に保護されつつパーティーメンバーとして冒険者登録することに!
日々の疲労の癒しとしてイケメン3人に可愛いがられる毎日が、始まりました。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
記憶喪失の転生幼女、ギルドで保護されたら最強冒険者に溺愛される
マー子
ファンタジー
ある日魔の森で異常が見られ、調査に来ていた冒険者ルーク。
そこで木の影で眠る幼女を見つけた。
自分の名前しか記憶がなく、両親やこの国の事も知らないというアイリは、冒険者ギルドで保護されることに。
実はある事情で記憶を失って転生した幼女だけど、異世界で最強冒険者に溺愛されて、第二の人生楽しんでいきます。
・初のファンタジー物です
・ある程度内容纏まってからの更新になる為、進みは遅めになると思います
・長編予定ですが、最後まで気力が持たない場合は短編になるかもしれません⋯
どうか温かく見守ってください♪
☆感謝☆
HOTランキング1位になりました。偏にご覧下さる皆様のお陰です。この場を借りて、感謝の気持ちを⋯
そしてなんと、人気ランキングの方にもちゃっかり載っておりました。
本当にありがとうございます!
豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜
自来也
ファンタジー
カクヨム、なろうで150万PV達成!
理想の家の完成を目前に異世界に転移してしまったごく普通のサラリーマンの翔(しょう)。転移先で手にしたスキルは、なんと「地下室作成」!? 戦闘スキルでも、魔法の才能でもないただの「地下室作り」
これが翔の望んだ力だった。
スキルが成長するにつれて移動可能、豪華な浴室、ナイトプール、釣り堀、ゴーカート、ゲーセンなどなどあらゆる物の配置が可能に!?
ある時は瀕死の冒険者を助け、ある時は獣人を招待し、翔の理想の地下室はいつのまにか隠れた憩いの場になっていく。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しております。
天才になるはずだった幼女は最強パパに溺愛される
雪野ゆきの
ファンタジー
記憶を失った少女は森に倒れていたところをを拾われ、特殊部隊の隊長ブレイクの娘になった。
スペックは高いけどポンコツ気味の幼女と、娘を溺愛するチートパパの話。
※誤字報告、感想などありがとうございます!
書籍はレジーナブックス様より2021年12月1日に発売されました!
電子書籍も出ました。
文庫版が2024年7月5日に発売されました!
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。