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王都に行きましょう
森は危険でした
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ピクニック当日・・・じゃなかった、森の調査に行く日。
私たち愛用の馬車は屋敷に置いといて、カミーユさん所有の馬車に揺られて森の近くまで。
あとは、リュシアンとルネがカヌレに乗って、アルベールと私がブリュレに乗って、借りた馬にセヴランがひとりで乗って。
え?リオネル?
カミーユさんと一緒に乗ってますよ、カミーユさんの愛馬に。
満面笑みのご機嫌カミーユさんと、眉間にシワを深く刻んだリオネル表情の対比が面白い。
パッカラパッカラと軽快に、時々出没してくる魔獣をサクッとやっつけて、進む森の奥。
朝に出発して、日がだいぶ高く昇りましたので、ここらでお昼ご飯としましょうか?
「正気ですか!こんな危険な魔獣がうろつく森の奥で、呑気に敷物敷いて昼食だなんて!」
セヴランの文句は無視して、私は靴を脱いで敷物の上に座り、ランチボックスを次々と開けていく。
あ、アルベール、お茶を淹れてください。
ルネはお皿とカトラリーを人数分、手際よく並べてくれる。
「おいっ、セヴラン。お前も早く座れよ。お嬢の防御魔道具があるんだから、何が来ても大丈夫だろうよ」
ドカッと敷物の上に胡坐をかいて、リュシアンがセヴランを手招きした。
ですよねぇー。
お前、私の魔道具の性能を疑うのか?
フォレストブラックブルの群れが来ても大丈夫だし、それこそ食用の魔獣肉ならリオネルが嬉々として狩りまくるでしょう。
私は、ハムッと作ってきたサンドイッチにかじりつく。
定番のたまごサンドもあるし、ハムと葉物野菜のサンドイッチも美味しいよ?
おやつ用に生クリームいっぱいのフルーツサンドもあるし。
セヴランは涙目になりながら、警戒は解かないのかブーツを履いたまま敷物の端にちょこんと膝を付いて、もそもそとサンドイッチを食べ始める。
「!」
そして、猛全とサンドイッチに食らい付く。
「な、なんだ、なんだ?」
「ああ、あれね。タンドリーチキンのサンドイッチを作ったんだけど・・・」
カレー味の肉のサンドイッチ?と全員の目がキラリーンと光り、一斉にそのサンドイッチに手を伸ばす。
君たち、どんだけカレーが好きなんだよ・・・。
私は、食欲魔人たちを横目にポテトサラダサンドをひと口齧った。
お腹いっぱいで、すぐには動けなさそうなダメな冒険者たちがゆっくりとお茶を飲んでいます、森の奥で。
「ところで、ヤバイ魔獣は出てきたのか?」
「いいえ。今の所は問題ないですね。元々狼系の魔獣は多かったですし。弱い兎や鼠系の魔獣も戻ってきてますし」
もう少し鹿系、猿系の魔獣が確認できればいいんですけど、とカミーユさんは辺りを見回した後、コクリと冷えたお茶を喉に流し込んだ。
「アルベール。何か感じるか?」
「いいえ。特に変わった気配は無いですね」
リオネルも両手でカップを持って、フルフルと頭を左右に振る。
「じゃあ、強い魔獣はどこかへ行ってしまったのかしら?」
そんなものにはご対面したくないから、そうなっていて欲しいけど。
このサン・ブルージュの町に来る冒険者たちは希少価値の高い魔獣を狩りにきているから、強い魔獣がどこかへ行ってしまったらガッカリするのかな?
「いいえ。こちら側はもとよりそんなに強い魔獣は出ませんので。高ランクの冒険者は町の奥の門から出る森へ討伐に行く方が多いですよ。こちら側は商人とか他の町から来られる方が多いですから」
「ふーん」
さて、のんびりしてると、日が暮れてしまうのでそろそろ片付けましょう。
ランチボックスもティーカップも敷物もポイポイとアルベールが鞄に仕舞うフリをして、後ろにいる私がこっそりと「無限収納」に入れていく。
カミーユさんにはスキルがバレてもいいと思うんだけど、アルベールが反対するんだよねぇ。
エルフって疑い深い性質なのかな?
「どうすんだ?まだ奥に行くのか?」
「そうですねぇ。もう少し行くとフォレストブラックボアがいると思うですけど・・・。ブルよりは肉質が劣りますけど、美味しいですよ?」
魔獣を狩る基準が、肉が美味しいかどうかって・・・。
ま、ウチの連中は1名抜かしてやる気満々になりましたけどね。
「ボア・・・。あのもの凄いスピードで突進してくるデカイ奴ですよね?その上位種ですよね?」
セヴラン、うるさい。
みんなが心ひとつにヒラリと馬に乗って、再びパッカラパッカラと進む。
セヴランが「置いていかないでー」と泣きながら後ろを付いてくるし、カミーユさんの片手抱っこから逃げようと馬上でリオネルが体を捩っている。
あー、いい天気だし、お腹いっぱいだしー、ピクニック日和だわー・・・て思った私がバカだった。
馬でのんびり進むことしばらく、森の奥からカミーユさんが言っていた鹿系の魔獣がびょんびょん飛び跳ねるようにこちらに向かってくる。
しかも群れで。
上をみれば、猿系の魔獣が木の枝から枝へぴょんぴょんと渡り、一目散に逃げて行く。
鹿系の魔獣の後からボア系の・・・たぶんアレがフォレストブラックボアなんだろう、巨体が「ブヒエエエエッ」と汚らしい悲鳴を上げながら木に激突し倒して走っていく。
それも群れで。
「え?」
逃げる魔獣が、なぜか綺麗に私たちを避けていくからいいけど、何が起きてんの?
「皆さん!気をつけて!何か・・・何か、います!」
カミーユさんが腕に抱いていたリオネルをセヴランに預けて、怯えて嫌がる馬を操り、私たちの前に進み出る。
森の奥の暗がりからゆっくりと、のっそりと姿を現したそれは・・・魔獣では・・・なかった。
「あれって・・・」
一体なに?
魔獣よりは人型に近いが、オークやオーガとは違う異形。
獣人ではあり得ないその造作。
「・・・ビースト?」
私たち愛用の馬車は屋敷に置いといて、カミーユさん所有の馬車に揺られて森の近くまで。
あとは、リュシアンとルネがカヌレに乗って、アルベールと私がブリュレに乗って、借りた馬にセヴランがひとりで乗って。
え?リオネル?
カミーユさんと一緒に乗ってますよ、カミーユさんの愛馬に。
満面笑みのご機嫌カミーユさんと、眉間にシワを深く刻んだリオネル表情の対比が面白い。
パッカラパッカラと軽快に、時々出没してくる魔獣をサクッとやっつけて、進む森の奥。
朝に出発して、日がだいぶ高く昇りましたので、ここらでお昼ご飯としましょうか?
「正気ですか!こんな危険な魔獣がうろつく森の奥で、呑気に敷物敷いて昼食だなんて!」
セヴランの文句は無視して、私は靴を脱いで敷物の上に座り、ランチボックスを次々と開けていく。
あ、アルベール、お茶を淹れてください。
ルネはお皿とカトラリーを人数分、手際よく並べてくれる。
「おいっ、セヴラン。お前も早く座れよ。お嬢の防御魔道具があるんだから、何が来ても大丈夫だろうよ」
ドカッと敷物の上に胡坐をかいて、リュシアンがセヴランを手招きした。
ですよねぇー。
お前、私の魔道具の性能を疑うのか?
フォレストブラックブルの群れが来ても大丈夫だし、それこそ食用の魔獣肉ならリオネルが嬉々として狩りまくるでしょう。
私は、ハムッと作ってきたサンドイッチにかじりつく。
定番のたまごサンドもあるし、ハムと葉物野菜のサンドイッチも美味しいよ?
おやつ用に生クリームいっぱいのフルーツサンドもあるし。
セヴランは涙目になりながら、警戒は解かないのかブーツを履いたまま敷物の端にちょこんと膝を付いて、もそもそとサンドイッチを食べ始める。
「!」
そして、猛全とサンドイッチに食らい付く。
「な、なんだ、なんだ?」
「ああ、あれね。タンドリーチキンのサンドイッチを作ったんだけど・・・」
カレー味の肉のサンドイッチ?と全員の目がキラリーンと光り、一斉にそのサンドイッチに手を伸ばす。
君たち、どんだけカレーが好きなんだよ・・・。
私は、食欲魔人たちを横目にポテトサラダサンドをひと口齧った。
お腹いっぱいで、すぐには動けなさそうなダメな冒険者たちがゆっくりとお茶を飲んでいます、森の奥で。
「ところで、ヤバイ魔獣は出てきたのか?」
「いいえ。今の所は問題ないですね。元々狼系の魔獣は多かったですし。弱い兎や鼠系の魔獣も戻ってきてますし」
もう少し鹿系、猿系の魔獣が確認できればいいんですけど、とカミーユさんは辺りを見回した後、コクリと冷えたお茶を喉に流し込んだ。
「アルベール。何か感じるか?」
「いいえ。特に変わった気配は無いですね」
リオネルも両手でカップを持って、フルフルと頭を左右に振る。
「じゃあ、強い魔獣はどこかへ行ってしまったのかしら?」
そんなものにはご対面したくないから、そうなっていて欲しいけど。
このサン・ブルージュの町に来る冒険者たちは希少価値の高い魔獣を狩りにきているから、強い魔獣がどこかへ行ってしまったらガッカリするのかな?
「いいえ。こちら側はもとよりそんなに強い魔獣は出ませんので。高ランクの冒険者は町の奥の門から出る森へ討伐に行く方が多いですよ。こちら側は商人とか他の町から来られる方が多いですから」
「ふーん」
さて、のんびりしてると、日が暮れてしまうのでそろそろ片付けましょう。
ランチボックスもティーカップも敷物もポイポイとアルベールが鞄に仕舞うフリをして、後ろにいる私がこっそりと「無限収納」に入れていく。
カミーユさんにはスキルがバレてもいいと思うんだけど、アルベールが反対するんだよねぇ。
エルフって疑い深い性質なのかな?
「どうすんだ?まだ奥に行くのか?」
「そうですねぇ。もう少し行くとフォレストブラックボアがいると思うですけど・・・。ブルよりは肉質が劣りますけど、美味しいですよ?」
魔獣を狩る基準が、肉が美味しいかどうかって・・・。
ま、ウチの連中は1名抜かしてやる気満々になりましたけどね。
「ボア・・・。あのもの凄いスピードで突進してくるデカイ奴ですよね?その上位種ですよね?」
セヴラン、うるさい。
みんなが心ひとつにヒラリと馬に乗って、再びパッカラパッカラと進む。
セヴランが「置いていかないでー」と泣きながら後ろを付いてくるし、カミーユさんの片手抱っこから逃げようと馬上でリオネルが体を捩っている。
あー、いい天気だし、お腹いっぱいだしー、ピクニック日和だわー・・・て思った私がバカだった。
馬でのんびり進むことしばらく、森の奥からカミーユさんが言っていた鹿系の魔獣がびょんびょん飛び跳ねるようにこちらに向かってくる。
しかも群れで。
上をみれば、猿系の魔獣が木の枝から枝へぴょんぴょんと渡り、一目散に逃げて行く。
鹿系の魔獣の後からボア系の・・・たぶんアレがフォレストブラックボアなんだろう、巨体が「ブヒエエエエッ」と汚らしい悲鳴を上げながら木に激突し倒して走っていく。
それも群れで。
「え?」
逃げる魔獣が、なぜか綺麗に私たちを避けていくからいいけど、何が起きてんの?
「皆さん!気をつけて!何か・・・何か、います!」
カミーユさんが腕に抱いていたリオネルをセヴランに預けて、怯えて嫌がる馬を操り、私たちの前に進み出る。
森の奥の暗がりからゆっくりと、のっそりと姿を現したそれは・・・魔獣では・・・なかった。
「あれって・・・」
一体なに?
魔獣よりは人型に近いが、オークやオーガとは違う異形。
獣人ではあり得ないその造作。
「・・・ビースト?」
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