95 / 226
石を見つけましょう
これからどうするか、訊かれました
しおりを挟む
翌日、目を覚ますとすっかり日は高く昇っており、隣のベッドで寝ているはずのアルベールは、すでにいなかった。
ぐっすりとたっぷり寝たはずなのに、半分寝ぼけたままで顔を洗い服を着替えてリビングへ。
「あれ?」
どうやら、私以外はみんな出かけているみたいだった。
どこへ行ったんだろうと首を捻るが、そのうち戻るだろうと楽観視して、とりあえずブランチにしよう。
ミルクティーを淹れて、無限収納から総菜パンと甘い菓子パンを出して、もきゅもきゅ。
ゆっくりと食べていたパンがあとひと口分残る頃、まずはリュシアンとリオネルが帰ってきた。
「おっ!お嬢。やっと起きて来たか」
「おはよー」
「もう、昼だぞ。あー、腹減った」
リュシアンはリオネルを連れてカヌレとブリュレの散歩に行ってきたらしい。
そうね、昨日、宿の馬丁に怒られたものね・・・。
ここディナールの町には長逗留する冒険者も多く、その人たちが連れている馬や騎乗用の魔獣のために専用の馬場があるんですって。
裾野の町の一角に設けられていて、かなりの広さのスペースに馬と魔獣、魔獣は強さのランク別に区分けされている。
カヌレとブリュレはその中でもトップクラスの魔獣だったので、係の人にくれぐれも目を離さないように注意されたとか。
そこで思いっきり走らせてきたと、いい笑顔で報告するリュシアン。
あれね、前世の世界のドッグランみたいな場所よね。
「それよりも・・・リオネルはなんで連れて行ったの?乗れないでしょ?」
乗馬をさせた覚えがないから、魔獣馬にだって乗れないでしょ?
「ああ。俺の前に乗せたけど、こいつがいるとあいつら大人しいからな」
横目でリオネルを見ると、私の残したパンをじっーと見つめている。
私は取られる前にひょいと口に運んでしまう。
もぐもぐ、ゴックン。
そ、そんな恨めしい顔で見ないでよっ!
「セヴランがついでに昼飯買ってくるから、もうちょい待てよ、リオネル」
リュシアンが大きな手で、リオネルの頭をグワングワンと揺れる強さで撫でる。
「セヴランたちは?」
「ああ。アルベールの爺はギルドにダンジョンの報告とドロップアイテムの買取な。セヴランとルネは市場に買い物だ」
「買い物?」
はて?何か必要な物があったかな?
「なんだよお嬢、覚えてないのか?昨日夕飯食いながら、小麦粉が無いとか砂糖が足りないとか呟いてたぞ?半分寝てたけどな」
・・・覚えてないわ。
「そうね。カヌレとブリュレにおやつを全部あげてしまったから、作らなきゃと思ったのよね」
私は顎に人差し指を当てて、視線を上に上げて昨日のことを思い出していく。
「そうそう、作ろうと思ったけどリュイエの町では粉物は買い足しできなかったから、もう無いのよ小麦粉とか」
お菓子を作りたくても作れないのよねーと、笑って言うと、ガシッとリオネルに両肩を掴まれた。
「え?何?なに、なに?」
「・・・お菓子・・・ない?」
う、うん。
私が頷くと、リオネルはギリッと顔つきを厳しくして、私の体を前後に揺さぶりながら「おーかーしー!」と騒ぐ。
作る!作るから!手を離してよっ!
体がガックンガクンと揺らされて・・・。
き・・・きぼち・・・わる・・・い。
私の顔から血の気が引いたのを見て、リュシアンが慌ててリオネルを剥がしてくれた。
ふーっ、恐ろしい・・・リオネルのお菓子愛。
「おや、私が最後でしたか」
リュシアンたちの後に、すぐにセヴランとルネも宿に戻ってきた。
私はセヴランの買ってきた物を確認して、さらに買い足したい物のリストを作る。
ルネは買ってきたお昼ご飯を並べて、人数分のお茶を淹れてくれた。
おい!リュシアンにリオネル!まだアルベールが帰ってきてないんだから、食べちゃダメ!
なーんてやりとりをしていたら、帰ってきたのだアルベールが。
「お疲れ様!ギルドの買取って、いいお金になった?」
「まあまあですね。それは、ご飯を食べた後に話しましょう」
そして、肉串ばかり食べるリュシアンとリオネルの口に葉っぱを突っ込んだり、味付けに文句を垂れるセヴランに稲荷寿司を出してやったりと忙しない昼食を終えて。
「ヴィー。貴方、これからどうするつもりですか?」
「はにゃ?」
なんだ、そのザックリとした質問。
「これから・・・って?」
コテンと首を傾げてアルベールの顔を見つめると、彼はゴホンと咳払いをして。
「私たちは国を出ることを第一の目的としていました。その目的は達成されて、次はどうするのかってことです」
「次・・・。うーん・・・そんな急に言われても・・・」
これからのことか・・・。
「そうねぇ。アンティーブ国まで無事に辿り着いたから、やっぱり王都まで行きたいかな?この国に定住するとしてもやっぱり、どんな国なのか治安とか国民性とかは知りたいし」
あんまり酷い治安だったり、国民性だったら別の国に移動することも考えたい。
「アンティーブ国が定住するのに最適な国だって分かったら、次は拠点となる町を探したいわ」
冒険者稼業メインであちこちフラフラするのもいいけど、拠点となる場所が欲しい。
「そう考えると、みんなで住む家が欲しいわね。それなりの広さになるかな?カヌレとブリュレもいるから厩がある家ね」
そうなると庭とかもある方がいい・・・下位貴族の屋敷か裕福な商人の屋敷ぐらいの家がいいかも。
「余裕ができたら、拠点の町に小さくてもいいから店を持ちたいかも」
「店ですか?」
私はコクンと頷いてから、セヴランに視線を送る。
「セヴランはお店・・・やりたいかな?って。商人として生きてきた今までの経験を活かしてあげたい・・・かな?」
「ヴィーさん」
「あー、でもその拠点にずっと居るわけじゃないの。1年に1回は旅に出たい。もっといろんな所に行きたいし、いろんな経験をしてみたい」
せっかくファンタジーな世界に転生したんだもの!
「ふむ、リュシアンとかリオネルは拠点にいるときも冒険者として活動したいでしょうから。そうなると拠点となる町は近くに強い魔獣が生息している森があるか、中級以上のダンジョンを抱えてる領地がいいですね」
うんうん、とリュシアンがアルベールの意見に同意する。
「そうだな。そういう場所は、町も大きく人の往来もあって商売するのにもいいぞ。拠点でお嬢がゆっくりしているときは、俺たちはその町で冒険者として依頼を受けてればいいし」
「私は店を切り盛りして、旅に出るときは一緒に行って、行商しながら旅をすればいいですしね」
「ルネは、お屋敷でメイドします!」
「・・・お菓子」
おおうっ、みんなも私の未来記に乗り気になったみたい。
「では、そのためには必要な物があります・・・」
アルベールが凄く真剣な顔で、ひとりひとりを確認するように見回す。
「それは、な・・・なに?」
「それは・・・ズバリ、お金です!」
チャリーン!
頭の中でお金の音が聞こえた気がした。
ぐっすりとたっぷり寝たはずなのに、半分寝ぼけたままで顔を洗い服を着替えてリビングへ。
「あれ?」
どうやら、私以外はみんな出かけているみたいだった。
どこへ行ったんだろうと首を捻るが、そのうち戻るだろうと楽観視して、とりあえずブランチにしよう。
ミルクティーを淹れて、無限収納から総菜パンと甘い菓子パンを出して、もきゅもきゅ。
ゆっくりと食べていたパンがあとひと口分残る頃、まずはリュシアンとリオネルが帰ってきた。
「おっ!お嬢。やっと起きて来たか」
「おはよー」
「もう、昼だぞ。あー、腹減った」
リュシアンはリオネルを連れてカヌレとブリュレの散歩に行ってきたらしい。
そうね、昨日、宿の馬丁に怒られたものね・・・。
ここディナールの町には長逗留する冒険者も多く、その人たちが連れている馬や騎乗用の魔獣のために専用の馬場があるんですって。
裾野の町の一角に設けられていて、かなりの広さのスペースに馬と魔獣、魔獣は強さのランク別に区分けされている。
カヌレとブリュレはその中でもトップクラスの魔獣だったので、係の人にくれぐれも目を離さないように注意されたとか。
そこで思いっきり走らせてきたと、いい笑顔で報告するリュシアン。
あれね、前世の世界のドッグランみたいな場所よね。
「それよりも・・・リオネルはなんで連れて行ったの?乗れないでしょ?」
乗馬をさせた覚えがないから、魔獣馬にだって乗れないでしょ?
「ああ。俺の前に乗せたけど、こいつがいるとあいつら大人しいからな」
横目でリオネルを見ると、私の残したパンをじっーと見つめている。
私は取られる前にひょいと口に運んでしまう。
もぐもぐ、ゴックン。
そ、そんな恨めしい顔で見ないでよっ!
「セヴランがついでに昼飯買ってくるから、もうちょい待てよ、リオネル」
リュシアンが大きな手で、リオネルの頭をグワングワンと揺れる強さで撫でる。
「セヴランたちは?」
「ああ。アルベールの爺はギルドにダンジョンの報告とドロップアイテムの買取な。セヴランとルネは市場に買い物だ」
「買い物?」
はて?何か必要な物があったかな?
「なんだよお嬢、覚えてないのか?昨日夕飯食いながら、小麦粉が無いとか砂糖が足りないとか呟いてたぞ?半分寝てたけどな」
・・・覚えてないわ。
「そうね。カヌレとブリュレにおやつを全部あげてしまったから、作らなきゃと思ったのよね」
私は顎に人差し指を当てて、視線を上に上げて昨日のことを思い出していく。
「そうそう、作ろうと思ったけどリュイエの町では粉物は買い足しできなかったから、もう無いのよ小麦粉とか」
お菓子を作りたくても作れないのよねーと、笑って言うと、ガシッとリオネルに両肩を掴まれた。
「え?何?なに、なに?」
「・・・お菓子・・・ない?」
う、うん。
私が頷くと、リオネルはギリッと顔つきを厳しくして、私の体を前後に揺さぶりながら「おーかーしー!」と騒ぐ。
作る!作るから!手を離してよっ!
体がガックンガクンと揺らされて・・・。
き・・・きぼち・・・わる・・・い。
私の顔から血の気が引いたのを見て、リュシアンが慌ててリオネルを剥がしてくれた。
ふーっ、恐ろしい・・・リオネルのお菓子愛。
「おや、私が最後でしたか」
リュシアンたちの後に、すぐにセヴランとルネも宿に戻ってきた。
私はセヴランの買ってきた物を確認して、さらに買い足したい物のリストを作る。
ルネは買ってきたお昼ご飯を並べて、人数分のお茶を淹れてくれた。
おい!リュシアンにリオネル!まだアルベールが帰ってきてないんだから、食べちゃダメ!
なーんてやりとりをしていたら、帰ってきたのだアルベールが。
「お疲れ様!ギルドの買取って、いいお金になった?」
「まあまあですね。それは、ご飯を食べた後に話しましょう」
そして、肉串ばかり食べるリュシアンとリオネルの口に葉っぱを突っ込んだり、味付けに文句を垂れるセヴランに稲荷寿司を出してやったりと忙しない昼食を終えて。
「ヴィー。貴方、これからどうするつもりですか?」
「はにゃ?」
なんだ、そのザックリとした質問。
「これから・・・って?」
コテンと首を傾げてアルベールの顔を見つめると、彼はゴホンと咳払いをして。
「私たちは国を出ることを第一の目的としていました。その目的は達成されて、次はどうするのかってことです」
「次・・・。うーん・・・そんな急に言われても・・・」
これからのことか・・・。
「そうねぇ。アンティーブ国まで無事に辿り着いたから、やっぱり王都まで行きたいかな?この国に定住するとしてもやっぱり、どんな国なのか治安とか国民性とかは知りたいし」
あんまり酷い治安だったり、国民性だったら別の国に移動することも考えたい。
「アンティーブ国が定住するのに最適な国だって分かったら、次は拠点となる町を探したいわ」
冒険者稼業メインであちこちフラフラするのもいいけど、拠点となる場所が欲しい。
「そう考えると、みんなで住む家が欲しいわね。それなりの広さになるかな?カヌレとブリュレもいるから厩がある家ね」
そうなると庭とかもある方がいい・・・下位貴族の屋敷か裕福な商人の屋敷ぐらいの家がいいかも。
「余裕ができたら、拠点の町に小さくてもいいから店を持ちたいかも」
「店ですか?」
私はコクンと頷いてから、セヴランに視線を送る。
「セヴランはお店・・・やりたいかな?って。商人として生きてきた今までの経験を活かしてあげたい・・・かな?」
「ヴィーさん」
「あー、でもその拠点にずっと居るわけじゃないの。1年に1回は旅に出たい。もっといろんな所に行きたいし、いろんな経験をしてみたい」
せっかくファンタジーな世界に転生したんだもの!
「ふむ、リュシアンとかリオネルは拠点にいるときも冒険者として活動したいでしょうから。そうなると拠点となる町は近くに強い魔獣が生息している森があるか、中級以上のダンジョンを抱えてる領地がいいですね」
うんうん、とリュシアンがアルベールの意見に同意する。
「そうだな。そういう場所は、町も大きく人の往来もあって商売するのにもいいぞ。拠点でお嬢がゆっくりしているときは、俺たちはその町で冒険者として依頼を受けてればいいし」
「私は店を切り盛りして、旅に出るときは一緒に行って、行商しながら旅をすればいいですしね」
「ルネは、お屋敷でメイドします!」
「・・・お菓子」
おおうっ、みんなも私の未来記に乗り気になったみたい。
「では、そのためには必要な物があります・・・」
アルベールが凄く真剣な顔で、ひとりひとりを確認するように見回す。
「それは、な・・・なに?」
「それは・・・ズバリ、お金です!」
チャリーン!
頭の中でお金の音が聞こえた気がした。
213
お気に入りに追加
8,177
あなたにおすすめの小説
「デブは出て行け!」と追放されたので、チートスキル【マイホーム】で異世界生活を満喫します。
亜綺羅もも
ファンタジー
旧題:「デブは出て行け!」と追放されたので、チートスキル【マイホーム】で異世界生活を満喫します。今更戻って来いと言われても旦那が許してくれません!
いきなり異世界に召喚された江藤里奈(18)。
突然のことに戸惑っていたが、彼女と一緒に召喚された結城姫奈の顔を見て愕然とする。
里奈は姫奈にイジメられて引きこもりをしていたのだ。
そんな二人と同じく召喚された下柳勝也。
三人はメロディア国王から魔族王を倒してほしいと相談される。
だがその話し合いの最中、里奈のことをとことんまでバカにする姫奈。
とうとう周囲の人間も里奈のことをバカにし始め、極めつけには彼女のスキルが【マイホーム】という名前だったことで完全に見下されるのであった。
いたたまれなくなった里奈はその場を飛び出し、目的もなく町の外を歩く。
町の住人が近寄ってはいけないという崖があり、里奈はそこに行きついた時、不意に落下してしまう。
落下した先には邪龍ヴォイドドラゴンがおり、彼は里奈のことを助けてくれる。
そこからどうするか迷っていた里奈は、スキルである【マイホーム】を使用してみることにした。
すると【マイホーム】にはとんでもない能力が秘められていることが判明し、彼女の人生が大きく変化していくのであった。
ヴォイドドラゴンは里奈からイドというあだ名をつけられ彼女と一緒に生活をし、そして里奈の旦那となる。
姫奈は冒険に出るも、自身の力を過信しすぎて大ピンチに陥っていた。
そんなある日、現在の里奈の話を聞いた姫奈は、彼女のもとに押しかけるのであった……
これは里奈がイドとのんびり幸せに暮らしていく、そんな物語。
※ざまぁまで時間かかります。
ファンタジー部門ランキング一位
HOTランキング 一位
総合ランキング一位
ありがとうございます!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
追放された薬師は騎士と王子に溺愛される 薬を作るしか能がないのに、騎士団の皆さんが離してくれません!
沙寺絃
ファンタジー
唯一の肉親の母と死に別れ、田舎から王都にやってきて2年半。これまで薬師としてパーティーに尽くしてきた16歳の少女リゼットは、ある日突然追放を言い渡される。
「リゼット、お前はクビだ。お前がいるせいで俺たちはSランクパーティーになれないんだ。明日から俺たちに近付くんじゃないぞ、このお荷物が!」
Sランクパーティーを目指す仲間から、薬作りしかできないリゼットは疫病神扱いされ追放されてしまう。
さらにタイミングの悪いことに、下宿先の宿代が値上がりする。節約の為ダンジョンへ採取に出ると、魔物討伐任務中の王国騎士団と出くわした。
毒を受けた騎士団はリゼットの作る解毒薬に助けられる。そして最新の解析装置によると、リゼットは冒険者としてはFランクだが【調合師】としてはSSSランクだったと判明。騎士団はリゼットに感謝して、専属薬師として雇うことに決める。
騎士団で認められ、才能を開花させていくリゼット。一方でリゼットを追放したパーティーでは、クエストが失敗続き。連携も取りにくくなり、雲行きが怪しくなり始めていた――。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
側妃は捨てられましたので
なか
恋愛
「この国に側妃など要らないのではないか?」
現王、ランドルフが呟いた言葉。
周囲の人間は内心に怒りを抱きつつ、聞き耳を立てる。
ランドルフは、彼のために人生を捧げて王妃となったクリスティーナ妃を側妃に変え。
別の女性を正妃として迎え入れた。
裏切りに近い行為は彼女の心を確かに傷付け、癒えてもいない内に廃妃にすると宣言したのだ。
あまりの横暴、人道を無視した非道な行い。
だが、彼を止める事は誰にも出来ず。
廃妃となった事実を知らされたクリスティーナは、涙で瞳を潤ませながら「分かりました」とだけ答えた。
王妃として教育を受けて、側妃にされ
廃妃となった彼女。
その半生をランドルフのために捧げ、彼のために献身した事実さえも軽んじられる。
実の両親さえ……彼女を慰めてくれずに『捨てられた女性に価値はない』と非難した。
それらの行為に……彼女の心が吹っ切れた。
屋敷を飛び出し、一人で生きていく事を選択した。
ただコソコソと身を隠すつまりはない。
私を軽んじて。
捨てた彼らに自身の価値を示すため。
捨てられたのは、どちらか……。
後悔するのはどちらかを示すために。
公爵家に生まれて初日に跡継ぎ失格の烙印を押されましたが今日も元気に生きてます!
小択出新都
ファンタジー
異世界に転生して公爵家の娘に生まれてきたエトワだが、魔力をほとんどもたずに生まれてきたため、生後0ヶ月で跡継ぎ失格の烙印を押されてしまう。
跡継ぎ失格といっても、すぐに家を追い出されたりはしないし、学校にも通わせてもらえるし、15歳までに家を出ればいいから、まあ恵まれてるよね、とのんきに暮らしていたエトワ。
だけど跡継ぎ問題を解決するために、分家から同い年の少年少女たちからその候補が選ばれることになり。
彼らには試練として、エトワ(ともたされた家宝、むしろこっちがメイン)が15歳になるまでの護衛役が命ぜられることになった。
仮の主人というか、実質、案山子みたいなものとして、彼らに護衛されることになったエトワだが、一癖ある男の子たちから、素直な女の子までいろんな子がいて、困惑しつつも彼らの成長を見守ることにするのだった。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。