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石を見つけましょう
ガストンさんは凄い人でした
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ガストンさんが紹介してくれた宿屋は、谷間の町の中心地にある3階建ての洒落た洋風式の建物だった。
受付にいるのがドワーフだとややこしいことになるから、アルベールを列の後ろに配置して、セヴランとリュシアンで対応してもらう。
「ガストンさんの紹介ですか?」
ガストンさんの紹介状を片手に、やや驚いた顔をしている宿屋の受付の女性は人族に見える。
「えっと、大人が3人にお子さんが3人。魔獣馬が2頭に馬車付きですね。宿泊の予定は?」
「とりあえず、1ヶ月。もしかしたらもっと長くなるかも」
「ああ、かまいませんよ。運命の鉱石をお探しにいらっしゃるお客様は大抵そうですから。しかしガストンさんの紹介で・・・」
宿屋の店員さんは語る、ガストンさんの凄さを。
なんか、王都の有名な鍛冶の町の腕利きだったというのは、ガストンさん本人から聞いていたけど、王族に献上する武器を作ったり、王子様ご誕生の際、お祝いの守り刀を作った名工のひとりとか・・・、ちょっとレベルが違うんですが?
そして、そんな有名人の紹介なので、宿泊費などかなり融通してくれました!やったね!
案内してくれたのは、3階にある2部屋のうちの広い部屋。
なんと!寝室が3つあってお風呂とトイレも完備していて、みんなで寛ぐリビングもある豪華な部屋!
おかげで部屋を別にすることなく、みんなで過ごせます。
お風呂とトイレも部屋の中にあるのは嬉しい!
ちなみに2階には、長期宿泊者用の簡易キッチンもあり、少しでも宿泊費を浮かすため自炊する泊り客もいるそうだ。
この部屋にもお湯を沸かす程度の簡易キッチンが付いてるので、好きなときにお茶が飲める。
「ベッドが2つある部屋に、俺とセヴラン。お嬢とアルベール。でっかいベッドの部屋はルネとリオネルで使え」
「「はーい」」
「朝ご飯は頼んだけど、夕飯は宿で食べるときだけ注文することにしたわ。慣れたらダンジョンに潜り放しになる人も多いみたいだし」
宿屋には、ご飯を食べる食堂も完備されていた。
しかも!エルフがいる私たちみたいに、ドワーフと相席が難しいお客様用に別の食堂もあるの!
どうも、ドワーフはご飯とお酒がセットなので、お子さん連れの冒険者や商談で来た商会の女性には同席を嫌がられるそうで、この町の大きな宿屋は大抵用途の違う食堂がふたつあるそう。
勿論、私たちはドワーフは禁制の食堂を使います!
朝ご飯付きで。
夕飯は鉱石堀りに夢中になったら時間どおりに宿に帰ってこれないかもしれないし、たまには私の作るご飯が食べたいから都度注文することにした。
ちなみにここの宿屋で働く人にドワーフはいるが、接客などの表仕事は別の種族の人で固めている。
ドワーフに敵視されているエルフにも、優しい宿屋だった!
紹介してくれたガストンさん、ありがとう!
まずは荷物を整理して旅装から着替えて、お茶を飲んでひと休み。
お茶請けはクッキーで。
「あとでカヌレとブリュレの様子も見てこないとな」
宿屋の厩も2種類あって、普通の馬と騎乗している魔獣で分かれている。
カヌレとブリュレも魔獣の方で預かってもらったが、当然そこでは弱肉強食のルールが適用されるらしく、今頃は「やんのか、ああん?」「しばくぞ、オラァ?」というやりとりがされていると思われる。
うちの子が負けるとは思えんが・・・、過剰防衛になっていたらどうしよう。
厩に連れて行くときに、リュシアンとリオネルで「ほどほどに」と説得してもらったけど・・・。
「飼葉も宿で出してもらえるけど、お嬢・・・あいつらのおやつ」
「うん。ちゃんと毎日あげるわよ。あの子たちも楽しみにしているし、おやつで大人しくなるなら可愛いもんよ」
ほんと、宿屋の厩を殺戮現場に変えないでいただきたい。
「休んだら、冒険者ギルドに行きましょうね」
冒険者ギルドで、鉱山ダンジョン入山の許可証を貰いに行くのだ!
案の定、厩では怯えた四足魔獣たちを横目に、カヌレとブリュレが偉そうに厩の真ん中で堂々と寛いでいました。
ああ・・・、マウント取りに勝ったのね・・・。
「おう!あいつら、ちゃんと加減ができてるじゃねぇか」
「えらい」
そうだね・・・、見るところ他の魔獣たちに大きな怪我は無さそうだけど・・・心を折ってねぇか?
ちょっと白目を剝きそうになりながら、おやつをあげて、小声で「仲良くするのよ」と脅しておきました。
他の泊り客と揉めたくないもーん。
そして、ドワーフのアルベールに向ける「けっ、エルフ風情が!」というヘイトの視線を浴びながら、冒険者ギルドまでやってきました。
こちらも、谷間の町の中心地にあります。
「あっ、ギルド職員がドワーフばっかりだったら、入山許可証貰えないじゃないの?」
ギルドに入る前から、後ろ向きな発言をしてしまった私だが、その可能性に気づいたリュシアンも、動揺が隠せない。
「大丈夫ですよ。ギルドマスターと主なギルド職員は、ドワーフ以外が勤めることがギルドで決められています」
「そうなの?」
「このディナールの町では常識ですが、主要な役職にはドワーフ族は付けないことになってます。ドワーフ族の同胞に甘いのとお酒で失敗するところが問題視されたせいです」
・・・ああ、わかる気がする。
何かやらかしたり、問題が起きたときに種族で対応の違いがあったら不満が堪るし、そもそもお酒に溺れていたら緊急のときに役に立たない。
「じゃあ、入りましょう」
うん、でも中にはドワーフが大勢いるだろうから、アルベールは一番最後に入ってね!
私は余計なトラブルには、あいたくないのよっ!
受付にいるのがドワーフだとややこしいことになるから、アルベールを列の後ろに配置して、セヴランとリュシアンで対応してもらう。
「ガストンさんの紹介ですか?」
ガストンさんの紹介状を片手に、やや驚いた顔をしている宿屋の受付の女性は人族に見える。
「えっと、大人が3人にお子さんが3人。魔獣馬が2頭に馬車付きですね。宿泊の予定は?」
「とりあえず、1ヶ月。もしかしたらもっと長くなるかも」
「ああ、かまいませんよ。運命の鉱石をお探しにいらっしゃるお客様は大抵そうですから。しかしガストンさんの紹介で・・・」
宿屋の店員さんは語る、ガストンさんの凄さを。
なんか、王都の有名な鍛冶の町の腕利きだったというのは、ガストンさん本人から聞いていたけど、王族に献上する武器を作ったり、王子様ご誕生の際、お祝いの守り刀を作った名工のひとりとか・・・、ちょっとレベルが違うんですが?
そして、そんな有名人の紹介なので、宿泊費などかなり融通してくれました!やったね!
案内してくれたのは、3階にある2部屋のうちの広い部屋。
なんと!寝室が3つあってお風呂とトイレも完備していて、みんなで寛ぐリビングもある豪華な部屋!
おかげで部屋を別にすることなく、みんなで過ごせます。
お風呂とトイレも部屋の中にあるのは嬉しい!
ちなみに2階には、長期宿泊者用の簡易キッチンもあり、少しでも宿泊費を浮かすため自炊する泊り客もいるそうだ。
この部屋にもお湯を沸かす程度の簡易キッチンが付いてるので、好きなときにお茶が飲める。
「ベッドが2つある部屋に、俺とセヴラン。お嬢とアルベール。でっかいベッドの部屋はルネとリオネルで使え」
「「はーい」」
「朝ご飯は頼んだけど、夕飯は宿で食べるときだけ注文することにしたわ。慣れたらダンジョンに潜り放しになる人も多いみたいだし」
宿屋には、ご飯を食べる食堂も完備されていた。
しかも!エルフがいる私たちみたいに、ドワーフと相席が難しいお客様用に別の食堂もあるの!
どうも、ドワーフはご飯とお酒がセットなので、お子さん連れの冒険者や商談で来た商会の女性には同席を嫌がられるそうで、この町の大きな宿屋は大抵用途の違う食堂がふたつあるそう。
勿論、私たちはドワーフは禁制の食堂を使います!
朝ご飯付きで。
夕飯は鉱石堀りに夢中になったら時間どおりに宿に帰ってこれないかもしれないし、たまには私の作るご飯が食べたいから都度注文することにした。
ちなみにここの宿屋で働く人にドワーフはいるが、接客などの表仕事は別の種族の人で固めている。
ドワーフに敵視されているエルフにも、優しい宿屋だった!
紹介してくれたガストンさん、ありがとう!
まずは荷物を整理して旅装から着替えて、お茶を飲んでひと休み。
お茶請けはクッキーで。
「あとでカヌレとブリュレの様子も見てこないとな」
宿屋の厩も2種類あって、普通の馬と騎乗している魔獣で分かれている。
カヌレとブリュレも魔獣の方で預かってもらったが、当然そこでは弱肉強食のルールが適用されるらしく、今頃は「やんのか、ああん?」「しばくぞ、オラァ?」というやりとりがされていると思われる。
うちの子が負けるとは思えんが・・・、過剰防衛になっていたらどうしよう。
厩に連れて行くときに、リュシアンとリオネルで「ほどほどに」と説得してもらったけど・・・。
「飼葉も宿で出してもらえるけど、お嬢・・・あいつらのおやつ」
「うん。ちゃんと毎日あげるわよ。あの子たちも楽しみにしているし、おやつで大人しくなるなら可愛いもんよ」
ほんと、宿屋の厩を殺戮現場に変えないでいただきたい。
「休んだら、冒険者ギルドに行きましょうね」
冒険者ギルドで、鉱山ダンジョン入山の許可証を貰いに行くのだ!
案の定、厩では怯えた四足魔獣たちを横目に、カヌレとブリュレが偉そうに厩の真ん中で堂々と寛いでいました。
ああ・・・、マウント取りに勝ったのね・・・。
「おう!あいつら、ちゃんと加減ができてるじゃねぇか」
「えらい」
そうだね・・・、見るところ他の魔獣たちに大きな怪我は無さそうだけど・・・心を折ってねぇか?
ちょっと白目を剝きそうになりながら、おやつをあげて、小声で「仲良くするのよ」と脅しておきました。
他の泊り客と揉めたくないもーん。
そして、ドワーフのアルベールに向ける「けっ、エルフ風情が!」というヘイトの視線を浴びながら、冒険者ギルドまでやってきました。
こちらも、谷間の町の中心地にあります。
「あっ、ギルド職員がドワーフばっかりだったら、入山許可証貰えないじゃないの?」
ギルドに入る前から、後ろ向きな発言をしてしまった私だが、その可能性に気づいたリュシアンも、動揺が隠せない。
「大丈夫ですよ。ギルドマスターと主なギルド職員は、ドワーフ以外が勤めることがギルドで決められています」
「そうなの?」
「このディナールの町では常識ですが、主要な役職にはドワーフ族は付けないことになってます。ドワーフ族の同胞に甘いのとお酒で失敗するところが問題視されたせいです」
・・・ああ、わかる気がする。
何かやらかしたり、問題が起きたときに種族で対応の違いがあったら不満が堪るし、そもそもお酒に溺れていたら緊急のときに役に立たない。
「じゃあ、入りましょう」
うん、でも中にはドワーフが大勢いるだろうから、アルベールは一番最後に入ってね!
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