未完成のクリード

紫苑色のシオン

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あとがきという独り言

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 ここまで読んでくださってありがとうございます、紫苑色のシオンです。
 未完成のクリード、どうでしたでしょうか。ミステリはあまり書かないのでこの出来でいいのかと少し不安になっております。その上、短編というには長すぎる、長編というには短すぎるこの小説、電車に乗っている間の暇つぶし程度に読んでいただければ幸いです。
 さて、オチなのですが、分かりづらいオチのように思えて仕方ありません。解決編にあたる未完成のクリード 9を読んだときに「なんだコレは!分かるわけがないだろう!」とお怒りになるかハラハラしながら書きました。
 というのも、私も最初はこれ、色んな人間像を描く、群像劇にしようと思って書き始めたところ、衝動のままに書いていると、即座に事件が起きてミステリになってしまい、つまり、オチなど一切考えていない状態で書いておりました。書きながら「犯人誰なんだろう?」とか考えてました。残念な人間だと笑ってやってください。
 本当に序盤書きながら色んなオチを考えておりまして、「橋野が絵羽を取り返すためにやった」とか「絵羽と田縁は親戚で田縁が絵羽を好きでやった」とか酷いオチばかり思い浮かぶ中で、今回のオチ「沙月が復讐のためにやった」というのが浮かんできて、一捻り加えるために、写真の対象は全くの別人というのも織り込み、これはいける!と思って最初は書き進めましたが、途中から「あれ?これ真相分かりづらくね?」と思い始めました。実際分かりづらいと思います。でもその時点で結構書き進めてしまっており、そう思う頃には修正ができないところまでいっておりました。なのでこのまま突っ走ることにしました。
 言い訳はこのぐらいにして、実は私自身、健吾と沙月のキャラは気に入っており、未完成のクリードの続きを書こうと思っております。(実はもう書き始めていますが)
 続きと言っても、作中で何度か健吾が言っていた「去年の事件」を書くので、厳密に言うと「未完成のクリード」が続きになってしまうのですが…。これも実は途中から決めたことで、未完成のクリードを書いていくうちに「部長の復讐心の強さをどうやって書けばいいんだ?」となって考えている内に過去の話がある程度固まってしまい、いっそのこと続編にしてしまえ、と決めた無計画な人間です。一応オチとか事件の内容とかは八割ほどできていますので突っ走ります。
 次回のタイトルは「未完成のビリーフ」です。ブリーフではないです。下着になっちゃうので違います。どちらも信条を意味しており、語感も似ているので採用した次第です。
 長々と後書きを書いても仕方ないのでここらへんで終わりにしようと思っております。
 最後にもう一度、ここまで読んでくださってありがとうございました。良ければ続編「未完成のビリーフ」も読んでやってください。それでは。
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