女子校に男子入学可となったので入学したら男子が俺しかいなかった話

１ 完全なハーレム状態

　第１話

　俺は零緒れいお　晴せいだ

　蒸羽むれう高等学校こうとうがっこう附属ふぞく中学校ちゅうがっこう

　今年から中高一貫校になったことで女子校ではなく男子も可となった

　俺は今日からこの学校に入学することとなった

「うわぁ　女子校だっただけあって女子ばっかりだな」

　普通の学園生活を送れると思いきやそうでもなかった

「？！？！」

　自分のクラスに入室するとそこには女子生徒しかいなかったのだ

　クラスメイトとなる人たちも目を疑っていた

　そのタイミングで

「おー？　どうした？」

　先生らしき人が来た

「ビビんなくても大丈夫だって　別に変なことするわけでもないし」

　俺は『まぁそうだよね』と思った

「君一人しか男子生徒いないけど大丈夫だよね」

「？！？！？！」

　俺は耳を疑った

　男子生徒が俺１人だけ？

　たしかに男子生徒は試験中も登校中も一切見ていない

　なんかもう憂鬱だ

　自分の席に着くと隣の子が

「私　毬宮まりみや　稔螺にんら！　よろしく！」

「稔螺自己紹介早い～　私松江まつえ　心愛みあ！　よろしくっ！」

　稔螺ちゃんに心愛ちゃんね　どっちも陽キャキャピキャピタイプかな

「突然だけど君！　何か趣味はあるの？」

　話題振り速ぇ

「...アニメとかよく見るね」

「へー　普通だね」

　なんか悲しいな

　まぁ　そんなこんなで話しているとチャイムが鳴った

　入学式は体育館的なところでやって　教科書を受け取って今日は下校した

　なんか　波乱の学園生活になりそうな予感がする...