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19、全ての謎と誤解はこうして生まれた。
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「なんで、俺なんですか?」
連行される馬車の中。なぜ自分がこれほどまでシスルに気に入られているかなんて、皆目見当もつかなかった。
あんたほどの筋肉があれば可愛い子なんて選り取りミドリだろうよ、と小さな声で悪態をつく。
聞こえても聞こえなくても関係ない。
もうどうせ騎士団なんか辞めるんだから。
アンセルをあんな目に合わせる仲間など、俺の仲間ではない。
ハヴィの騎士団への信頼はもうほぼゼロだった。
共に戦ってきた部下や仲間。
信頼していたからこそ、自分の言葉を信じてくれると、そう思っていた。
だがしかし、無実の罪で自分の従兄や幼馴染をあんなひどいことをして連れて行くとは、もう何が何でも許せなかった。
ハヴィの怒りは静かにとても燃えていた。
*
愛しい人を膝に乗せて嬉しい筈なのに、なんだか複雑な気持ちでハヴィを見ていた。
お互い思いあって婚約したと思っていたのに、今まさに『なんで俺?』と言われている。
指輪を渡した時は嬉しそうに、はにかんでいたのに。
一体何がこうさせて、心変わりをしたのか。
全てはあのストーン公爵令息のせいなのか?
何か洗脳でもされたのだろうかと。
シセルは絶賛困惑していた。
オルトが指輪を突き返してきた時も、正直信じてはいなかった。
今まで共に戦ってきたバディとしての信頼、そしてあの時の笑顔。
思いを受け入れてくれたと、そう思っていた。
なのでそのまま素直に聞き返す。
「……キミは私の思いを受け入れてくれたのではないのか?」
「思いとは?」
質問に質問で返され、ちょっと心が折れそうになるが、こらえて話を続ける。
「プロポーズした時だ。指輪をはめて欲しいと言ったら嬉しいですと言ったではないか?」
「……俺が、ですか?」
可愛い顔をひん曲げて驚くハヴィに、シスルはもう、自信がなくなってきた。
「……ハヴィが他の団員と話している内容を偶然聞いたんだ。
好きな人のグリーンの瞳に垂れた目だって。
んでその瞳をイメージしたものを好きな人に贈るんだと言う言葉を聞いてしまって……。
その後、私の誕生日にグリーンの宝石が入ったカフスをくれたよな?」
団長はそう言いながら自分の制服の袖を捲り上げた。
制服の下から白いワイシャツが見え、そこには少し手作り感のあるカフスがつけられていた。
「タンジヨウビ……?」
シスルの言葉にハヴィが激しく動揺し始める。
待ってまって何それ知らない……。
確かにそれは俺が作ったカフスであるが、え、なに渡した日が偶然誕生日だったと?
そんな偶然あるかいなと。
しかも好みのタイプを話しているのを聞いただと?
ばっと顔を上げて団長の顔を見た。
思わず見つめられて照れた様子の団長を無視して、じっと見つめた。
あああほんとだ緑の目に垂れ目だあ。
え、なに何が悪かったのこれ。
全ては偶然の産物で、それがなんでこんな勘違いを生んだと?
カフスは実はアンセルにあげるためのもので、彼の髪色と瞳の色を合わせた包装まで完璧にしていたのだ。
でもあの時喧嘩をして、勢いで団長に押しつけただけ。
瞳と同じ色のアクセサリーを渡したということは、そう勘違いされても仕方がないと?
好きでもない人の瞳の色なんて覚えてるものなの!?
あああなんでこうなったんだ!?
もう訳がわからず、縛られたままの手で頭を掻きむしる。
突然の奇行に団長も困惑していた。
だって俺あの日これを渡してアンセルに告白する気だったんだって……。
そうあの日、初めて作ったアクセサリーを持って、アンセルに会いに行った。
王太子と婚約式する前に、自分の思いを伝えたかったのだ。
玉砕するつもりで、ちゃんと形にして男らしく散ろうと、そう思って。
だけどアンセルはあの日どうしても外せない用事とのことで、会えなかったのだ。
先に約束をしていたのは自分だったのに、アンセルは別の誰かとの約束を優先した。
その用事が終わった後に会いに行くと言われたが、怒ったハヴィはアンセルをしばらく避けた。
それが返事なんだろうと、そう思ったから。
自分より大事な人が他にいると、いうことなんだろう。
ハヴィは悲しくて、悔しくて、プレゼントを捨てようと振り上げた。
自分の思いは聞いてもくれないのかと。
ぶつけて弾けることも出来ないのなら、この思いは一体どこへやればいいのだと。
ゴミ箱に一緒に捨てることが出来たらいいのに。
振り上げたプレゼントは包んだ包装紙が少しよれてしまったけど、それをゴミ箱には落とせなかった。
そんな時に団長が忘れ物を取りに執務室へと入ってきたのだ。
どうせ捨てるならと箱をそのまま押しつけた。
泣いてる顔を見られたくなくて、半ば押し付けるように渡して逃げた。
自分にとってゴミ箱に捨てるよりマシ、と思っただけだったのに。
ウアアと叫び、頭を掻きむしる。
こんなの俺が悪いじゃんどう考えても!
発狂しそうな気持ちにハヴィは頭を抱え込んだ。
あ?でも待って?
ふと何かを思いついたように顔を上げると、ハヴィは再びシスルを見つめた。
「てか団長、オルトといい雰囲気だったよね!?」
「……いい雰囲気とは!?」
今度は団長が顔を歪める。
歪んだ顔を見てハヴィは『なんでこの人の眼球、緑で垂れ目なんだよそんな偶然おかしいだろ』と言い知れぬ怒りを抑えていた。
「俺らよく3人で飯行ってたじゃないっすか?あん時団長いつもオルトを見てましたよね?」
「いや、それは……恥ずかしくてキミを見れなかったから、オルトを見てただけで……。」
「は?嘘でしょマジで言ってます?」
「……大真面目だよ。キミが気になっていたから、直視できなかった。」
「うああああ!」
いちいち発狂するハヴィにシスルも察してきた。
全ては多分、お互いの勘違いだったのだろうと。流石のシスルも全てを理解した。
「……じゃあ、指輪を渡した時、嬉しいですと言ったのは?」
「あれは、俺……団長がオルトを好きなんだと思ってたから、恥ずかしくて指輪渡せないから渡して欲しいってことかと勘違いしちゃって……。サイズ、オルトと俺一緒だし……。」
「あー、理解した。最後の言葉がなんか引っかかっていたから……そうか、そうかぁ……。」
あの時の一瞬の困惑の表情。
そして最後の言葉『きっと、気に入りますよ。』あれはこういう事だったのだ。
大きな息がシスルの口からこぼれた。
そしてぎゅっとハヴィを抱きしめた。
え、え、え!?
団長そんな困りますと言わんばかりに拒否しようとしたが、団長がつぶやいた言葉にハヴィは動くのをやめた。
『最後に、少しだけこのままで。』
本当に申し訳ないことをしたと、思っている。
自分がちゃんと周りを見て行動してればこんなことに。
でも緑の垂れ目が好きなのは俺だけじゃないやい。
あの時話していたオルトも『僕もタレ目好きかも!』って言ったんだもの。
『本当にごめんなさい。俺、好きな人がいるんです。』
ハヴィは小さく呟いた。
その言葉にシスルは静かに頷いた。
・・・
城につき、ヨロヨロと動きづらそうに馬車から降りると、オルトが立っていた。
アンセルが引き摺られるように騎士団の取調室に連れて行かれたことを伝えてくる。
ていうかお前無事だったんかよと。
まぁ叔父さんが無事だって言ってたけど頼りの一つも寄越さないで、コイツ!
しかもちょっと丸くなった?
もうおじさんに鍛え直してもらえ今すぐに!!
言い知れない怒りに八つ当たりをしたくなるが、今は我慢。
俺は俺の出来る事をする。
そう思い直し、地団駄踏むのもグッと堪えた。
オルトが気を利かせて、ハヴィの拘束を解いてくれている。
その間、自分を落ち着かせようと呼吸を整えた。
拘束が解かれ、ゆっくりと団長の方を振り向くと、ハヴィは問いかけた。
「……団長、アンセルの指名手配はどうなります?」
お互いの誤解から生まれた婚約だから、誤解が解けたらアンセルは解放されるはずでは?
じっと見つめるハヴィからシスルは目を逸らした。
「……それは調べがつくまでは解除できない。」
「……は?」
ニッコリと微笑む団長にハヴィは顔を歪ませる。
「勘違いでも婚約は成立されている。今更撤回することはできないから、正式に手順を踏んで、解消しないといけないからな。」
「……いーやいやいやいや!!!」
そりゃないだろおい。
じゃあ婚約するのも手順を踏んだのかよ、と。
自分がいないまま、知らないままの婚約だったのに、何で手順がいるのおかしいでしょ。
矢継ぎ早にそう抗議したが、フルシカトで微笑んでいる。
この問題さえ片づけば、アンセルをすぐにでも救い出せると思っていたのだが、どうやら前途多難のようで。
ハヴィはその場に立ち尽くした。
連行される馬車の中。なぜ自分がこれほどまでシスルに気に入られているかなんて、皆目見当もつかなかった。
あんたほどの筋肉があれば可愛い子なんて選り取りミドリだろうよ、と小さな声で悪態をつく。
聞こえても聞こえなくても関係ない。
もうどうせ騎士団なんか辞めるんだから。
アンセルをあんな目に合わせる仲間など、俺の仲間ではない。
ハヴィの騎士団への信頼はもうほぼゼロだった。
共に戦ってきた部下や仲間。
信頼していたからこそ、自分の言葉を信じてくれると、そう思っていた。
だがしかし、無実の罪で自分の従兄や幼馴染をあんなひどいことをして連れて行くとは、もう何が何でも許せなかった。
ハヴィの怒りは静かにとても燃えていた。
*
愛しい人を膝に乗せて嬉しい筈なのに、なんだか複雑な気持ちでハヴィを見ていた。
お互い思いあって婚約したと思っていたのに、今まさに『なんで俺?』と言われている。
指輪を渡した時は嬉しそうに、はにかんでいたのに。
一体何がこうさせて、心変わりをしたのか。
全てはあのストーン公爵令息のせいなのか?
何か洗脳でもされたのだろうかと。
シセルは絶賛困惑していた。
オルトが指輪を突き返してきた時も、正直信じてはいなかった。
今まで共に戦ってきたバディとしての信頼、そしてあの時の笑顔。
思いを受け入れてくれたと、そう思っていた。
なのでそのまま素直に聞き返す。
「……キミは私の思いを受け入れてくれたのではないのか?」
「思いとは?」
質問に質問で返され、ちょっと心が折れそうになるが、こらえて話を続ける。
「プロポーズした時だ。指輪をはめて欲しいと言ったら嬉しいですと言ったではないか?」
「……俺が、ですか?」
可愛い顔をひん曲げて驚くハヴィに、シスルはもう、自信がなくなってきた。
「……ハヴィが他の団員と話している内容を偶然聞いたんだ。
好きな人のグリーンの瞳に垂れた目だって。
んでその瞳をイメージしたものを好きな人に贈るんだと言う言葉を聞いてしまって……。
その後、私の誕生日にグリーンの宝石が入ったカフスをくれたよな?」
団長はそう言いながら自分の制服の袖を捲り上げた。
制服の下から白いワイシャツが見え、そこには少し手作り感のあるカフスがつけられていた。
「タンジヨウビ……?」
シスルの言葉にハヴィが激しく動揺し始める。
待ってまって何それ知らない……。
確かにそれは俺が作ったカフスであるが、え、なに渡した日が偶然誕生日だったと?
そんな偶然あるかいなと。
しかも好みのタイプを話しているのを聞いただと?
ばっと顔を上げて団長の顔を見た。
思わず見つめられて照れた様子の団長を無視して、じっと見つめた。
あああほんとだ緑の目に垂れ目だあ。
え、なに何が悪かったのこれ。
全ては偶然の産物で、それがなんでこんな勘違いを生んだと?
カフスは実はアンセルにあげるためのもので、彼の髪色と瞳の色を合わせた包装まで完璧にしていたのだ。
でもあの時喧嘩をして、勢いで団長に押しつけただけ。
瞳と同じ色のアクセサリーを渡したということは、そう勘違いされても仕方がないと?
好きでもない人の瞳の色なんて覚えてるものなの!?
あああなんでこうなったんだ!?
もう訳がわからず、縛られたままの手で頭を掻きむしる。
突然の奇行に団長も困惑していた。
だって俺あの日これを渡してアンセルに告白する気だったんだって……。
そうあの日、初めて作ったアクセサリーを持って、アンセルに会いに行った。
王太子と婚約式する前に、自分の思いを伝えたかったのだ。
玉砕するつもりで、ちゃんと形にして男らしく散ろうと、そう思って。
だけどアンセルはあの日どうしても外せない用事とのことで、会えなかったのだ。
先に約束をしていたのは自分だったのに、アンセルは別の誰かとの約束を優先した。
その用事が終わった後に会いに行くと言われたが、怒ったハヴィはアンセルをしばらく避けた。
それが返事なんだろうと、そう思ったから。
自分より大事な人が他にいると、いうことなんだろう。
ハヴィは悲しくて、悔しくて、プレゼントを捨てようと振り上げた。
自分の思いは聞いてもくれないのかと。
ぶつけて弾けることも出来ないのなら、この思いは一体どこへやればいいのだと。
ゴミ箱に一緒に捨てることが出来たらいいのに。
振り上げたプレゼントは包んだ包装紙が少しよれてしまったけど、それをゴミ箱には落とせなかった。
そんな時に団長が忘れ物を取りに執務室へと入ってきたのだ。
どうせ捨てるならと箱をそのまま押しつけた。
泣いてる顔を見られたくなくて、半ば押し付けるように渡して逃げた。
自分にとってゴミ箱に捨てるよりマシ、と思っただけだったのに。
ウアアと叫び、頭を掻きむしる。
こんなの俺が悪いじゃんどう考えても!
発狂しそうな気持ちにハヴィは頭を抱え込んだ。
あ?でも待って?
ふと何かを思いついたように顔を上げると、ハヴィは再びシスルを見つめた。
「てか団長、オルトといい雰囲気だったよね!?」
「……いい雰囲気とは!?」
今度は団長が顔を歪める。
歪んだ顔を見てハヴィは『なんでこの人の眼球、緑で垂れ目なんだよそんな偶然おかしいだろ』と言い知れぬ怒りを抑えていた。
「俺らよく3人で飯行ってたじゃないっすか?あん時団長いつもオルトを見てましたよね?」
「いや、それは……恥ずかしくてキミを見れなかったから、オルトを見てただけで……。」
「は?嘘でしょマジで言ってます?」
「……大真面目だよ。キミが気になっていたから、直視できなかった。」
「うああああ!」
いちいち発狂するハヴィにシスルも察してきた。
全ては多分、お互いの勘違いだったのだろうと。流石のシスルも全てを理解した。
「……じゃあ、指輪を渡した時、嬉しいですと言ったのは?」
「あれは、俺……団長がオルトを好きなんだと思ってたから、恥ずかしくて指輪渡せないから渡して欲しいってことかと勘違いしちゃって……。サイズ、オルトと俺一緒だし……。」
「あー、理解した。最後の言葉がなんか引っかかっていたから……そうか、そうかぁ……。」
あの時の一瞬の困惑の表情。
そして最後の言葉『きっと、気に入りますよ。』あれはこういう事だったのだ。
大きな息がシスルの口からこぼれた。
そしてぎゅっとハヴィを抱きしめた。
え、え、え!?
団長そんな困りますと言わんばかりに拒否しようとしたが、団長がつぶやいた言葉にハヴィは動くのをやめた。
『最後に、少しだけこのままで。』
本当に申し訳ないことをしたと、思っている。
自分がちゃんと周りを見て行動してればこんなことに。
でも緑の垂れ目が好きなのは俺だけじゃないやい。
あの時話していたオルトも『僕もタレ目好きかも!』って言ったんだもの。
『本当にごめんなさい。俺、好きな人がいるんです。』
ハヴィは小さく呟いた。
その言葉にシスルは静かに頷いた。
・・・
城につき、ヨロヨロと動きづらそうに馬車から降りると、オルトが立っていた。
アンセルが引き摺られるように騎士団の取調室に連れて行かれたことを伝えてくる。
ていうかお前無事だったんかよと。
まぁ叔父さんが無事だって言ってたけど頼りの一つも寄越さないで、コイツ!
しかもちょっと丸くなった?
もうおじさんに鍛え直してもらえ今すぐに!!
言い知れない怒りに八つ当たりをしたくなるが、今は我慢。
俺は俺の出来る事をする。
そう思い直し、地団駄踏むのもグッと堪えた。
オルトが気を利かせて、ハヴィの拘束を解いてくれている。
その間、自分を落ち着かせようと呼吸を整えた。
拘束が解かれ、ゆっくりと団長の方を振り向くと、ハヴィは問いかけた。
「……団長、アンセルの指名手配はどうなります?」
お互いの誤解から生まれた婚約だから、誤解が解けたらアンセルは解放されるはずでは?
じっと見つめるハヴィからシスルは目を逸らした。
「……それは調べがつくまでは解除できない。」
「……は?」
ニッコリと微笑む団長にハヴィは顔を歪ませる。
「勘違いでも婚約は成立されている。今更撤回することはできないから、正式に手順を踏んで、解消しないといけないからな。」
「……いーやいやいやいや!!!」
そりゃないだろおい。
じゃあ婚約するのも手順を踏んだのかよ、と。
自分がいないまま、知らないままの婚約だったのに、何で手順がいるのおかしいでしょ。
矢継ぎ早にそう抗議したが、フルシカトで微笑んでいる。
この問題さえ片づけば、アンセルをすぐにでも救い出せると思っていたのだが、どうやら前途多難のようで。
ハヴィはその場に立ち尽くした。
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アルファポリス初投稿です。
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