18 / 70
1話 まりあの恋慕
魔女降臨
しおりを挟むかがみんの嘆きを聞き届けたのか。使い魔の一人、金髪巨乳の美女が、勇猛果敢に化け物へ向かって突貫する。
「ギィイイッ!」
勢いを乗せて突き出される拳。それがまりあへと届く前に、使い魔は絶命していた。
間合いに入った瞬間だ。空を切るほどの速度で繰り出された上段蹴りが、突出した胸部を強撃した。
哀れ、薄布に包まれた豊乳は見るも無残に爆発四散。胸部をごっそり削り取られ、金髪の使い魔は断末魔とともに倒れた。
自らの血だまりに沈むゆく同胞を前に、周囲の美女たちが殺気立つ。美しい顔貌を鬼の形相に変えて、一斉にまりあへと飛びかかった。
四方八方から襲い来る敵。しかし、魔法の力を開花させたまりあの相手にはならない。
鍛え抜かれた鎧のような筋肉の巨体は、しかし目にも止まらぬ俊敏さで押し寄せる使い魔たちの間隙をすり抜けていく。
ひとつ攻撃を空振りすれば、致命的。
次には強大な暴力が襲い来る。
つぶらな瞳が魅力的な美女は、顔面を強打され卒倒。
くびれのラインが美しい女性は、腹部を貫かれて絶命。
すらりとした足を持つ女人は、大腿部の根元から引き千切られた。
特に、魅惑的な胸部を持つ使い魔への攻撃は容赦がない。
蹴撃。
手刀。
握撃。
繰り出される攻撃はおよそ、格闘技というにはあまりに拙く、武道と呼ぶにはあまりに箍が外れている。
素手の怪力、蹴りの速度。攻撃手段のすべてを破壊のみに特化した暴力の嵐。
あらゆる徒手空拳が行使され、美女たちの乳は確実に潰されていく。
振るう手足は、瞬く間に血と脂肪に塗れた。打ち砕かれ、臓物をぶち撒けながら宙を舞った女体は、死屍累々と辺りを埋め尽くす。
乱戦は激しさを増し、大量虐殺の惨状と化す。
甲高い叫喚と荒々しい雄叫びが織り成す、圧倒的な二重唱。
見る者すべてを震撼させる殺戮劇。
繰り広げられる惨劇の舞台上へ、ついぞ魔女が降臨する。
「アァアアアアアアアアアアアアアアアア―――――――――――――――――――――――ッ」
流水のような黒衣の裾をはためかせ、天より降り立つ女神のように姿を現した魔女。
地に転がされた使い魔たちの凄絶な最期を前にして、怒りの絶叫を張り上げた。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。



サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる