18 / 34
三章
疑われました⑦
しおりを挟む蜜壷に肉棒を宛がうと、一気に奥まで挿入した。嬌声を上げ、そのまま腰を揺らしながらイってしまう飛鳥の卑猥な姿を目の当たりにして、愛欲の虜になるとはこうゆうモノの事を言うのかもしれないと思うシリウス。何度も襲い掛かる性欲、取り憑かれたように飛鳥の身体を求め続ける。激しく奥を攻める度に、感じているのが分かるように彼女の膣内がシリウスの肉棒を締め付ける。奥に精子を注ぎ込みたい感情を抑えながら、飛鳥の太股を掴んで持ち上げ激しく突き続けた。
「…も、…ダメっ…ひゃぁっ…ぁぁああっ!!!」
「……アスカっ…」
夜中だった筈の外は少しだけ明るくなり、間もなく朝日が顔を出す時間になっていた。何度イっただろう。数え切れないほど飛鳥は絶頂を迎え、シリウスも何度も彼女の蜜壷に精液を注いでいる。陰部からは愛液なのか精液なのか分からない液がシーツに垂れ続け染みを作っていた。正常位からバックへ体位を変えたシリウスが、飛鳥の感じる部分を重点的に攻め続けると、彼女は嬌声を漏らしながら枕に顔を埋める。絶頂を迎えた彼女が陰部を締め付ける感覚に、シリウスも何度目かの精液を飛鳥の子宮へと注ぎ込んだ。男根を引き抜く事もせず、彼女の腰に腕を回して固定したままシリウスは彼女と向かい合わせになって横に寝転ぶ。
「……愛してる」
声も枯れて喘ぎ疲れた飛鳥は、絶頂した時に気を失ったらしい。目尻に溜まった涙を指で拭いながらシリウスは、自身の気持ちを呟く。寝ている飛鳥には言えて、起きている彼女には言えない。だから、身体を求めてしまうのかもしれない。寝息を立てる飛鳥の穏やかな表情を眺めていたシリウスは彼女の唇にキスをして、優しく包み込むように抱き寄せると双眸を閉じたのだった。
飛鳥が消えた後、王城では・・・・
「…リリアス様…っ」
「どこに行ってしまったのでしょうか…」
ベットで寝ていた筈のリリアスが消えた事に動揺を隠せず、彼女のメイドでもあるシーザとキャシーはオロオロと部屋の周りやベランダを覗いたりしてしていた。しかし、リリアスの匂いも気配もこの王城にはいないことに気付いてしまうと、二人は顔を見合わせて一気に蒼白な顔色に変わってしまう。それもその筈。王太子でもある主人の大事なお姫様が姿を消してしまった事を知った時のシリウスの怒号を彼女達は想像してしまい身の毛がよだつ。だが、大っぴらに捜索してはいけないのだと二人は何となく察していて、困惑したまま立ち往生してしまった。
「キャシー、シーザ」
「「ランディ様っ!!」」
立ち往生していてもリリアスの所在を掴む事は出来ない。二人は気を取り直して捜索に向かう決意をした時、背後から聞きなれた声が聞こえて振り返った二人の声が合わさる。不安な気持ちを見透かしていたかのようなタイミングで現れたランディの微笑んだ姿を眼にした二人は、緊張していた気持ちがフッと軽くなるのが分かった。
「ランディ様…リリアス様をご存知でしょうか?」
「リリアス様がどこにもいらっしゃらないのですっ」
「…リリアス嬢は兄上の下に送ったから心配しないでくれ」
興奮気味に声を上げるシーザとキャシーの目の前で、自分の唇に人差し指を当てたランディの意思表示に気付いた二人は口を閉じる。リリアスの私室の向かい側の客室へと誘うと、二人は素直に付いて来てくれた。彼女に対して二人の嘘偽りのない親愛が感じられて自分がリリアスをシリウスの下へと転送した事を伝えると、二人は一瞬固まったがふっと力が抜けたらしくそのまま床に座り込んでしまう。ホッとしてぼろぼろと泣き出すキャシーと、放心状態のシーザはその場を動けない。ランディも床に片膝を付けると両手で二人を左右に抱き留めた。
「リリアス嬢は必ず帰って来るよ…兄上と必ず…」
ランディの優しい言葉を聞きながらも二人は一抹の不安を拭えずにいた。それでも抱き締められている腕の温もりにシーザとキャシーは、自分達の不安を消してくれるだろう彼に縋り付く様に身体を寄せると、二人の豊満な胸がランディの身体に触れる。そして、彼を求めるようにシーザとキャシーの小さな唇が首筋や耳朶を啄ばむ。その行為で彼女達の意図を察したランディは二人を抱き上げて目の前のベットへと寝かせた。
そして、不確かな不安を消すかの様に、シーザとキャシーは夜が明けるまでランディと身体を重ね続けたのだった。
0
お気に入りに追加
1,101
あなたにおすすめの小説
【R18】××××で魔力供給をする世界に聖女として転移して、イケメン魔法使いに甘やかされ抱かれる話
もなか
恋愛
目を覚ますと、金髪碧眼のイケメン──アースに抱かれていた。
詳しく話を聞くに、どうやら、私は魔法がある異世界に聖女として転移をしてきたようだ。
え? この世界、魔法を使うためには、魔力供給をしなきゃいけないんですか?
え? 魔力供給って、××××しなきゃいけないんですか?
え? 私、アースさん専用の聖女なんですか?
魔力供給(性行為)をしなきゃいけない聖女が、イケメン魔法使いに甘やかされ、快楽の日々に溺れる物語──。
※n番煎じの魔力供給もの。18禁シーンばかりの変態度高めな物語です。
※ムーンライトノベルズにも載せております。ムーンライトノベルズさんの方は、題名が少し変わっております。
※ヒーローが変態です。ヒロインはちょろいです。
R18作品です。18歳未満の方(高校生も含む)の閲覧は、御遠慮ください。
異世界の学園で愛され姫として王子たちから(性的に)溺愛されました
空廻ロジカ
恋愛
「あぁ、イケメンたちに愛されて、蕩けるようなエッチがしたいよぉ……っ!」
――櫟《いちい》亜莉紗《ありさ》・18歳。TL《ティーンズラブ》コミックを愛好する彼女が好むのは、逆ハーレムと言われるジャンル。
今夜もTLコミックを読んではひとりエッチに励んでいた亜莉紗がイッた、その瞬間。窓の外で流星群が降り注ぎ、視界が真っ白に染まって……
気が付いたらイケメン王子と裸で同衾してるって、どういうこと? さらに三人のタイプの違うイケメンが現れて、亜莉紗を「姫」と呼び、愛を捧げてきて……!?
【R-18】喪女ですが、魔王の息子×2の花嫁になるため異世界に召喚されました
indi子/金色魚々子
恋愛
――優しげな王子と強引な王子、世継ぎを残すために、今宵も二人の王子に淫らに愛されます。
逢坂美咲(おうさか みさき)は、恋愛経験が一切ないもてない女=喪女。
一人で過ごす事が決定しているクリスマスの夜、バイト先の本屋で万引き犯を追いかけている時に階段で足を滑らせて落ちていってしまう。
しかし、気が付いた時……美咲がいたのは、なんと異世界の魔王城!?
そこで、魔王の息子である二人の王子の『花嫁』として召喚されたと告げられて……?
元の世界に帰るためには、その二人の王子、ミハイルとアレクセイどちらかの子どもを産むことが交換条件に!
もてない女ミサキの、甘くとろける淫らな魔王城ライフ、無事?開幕!
ドS騎士団長のご奉仕メイドに任命されましたが、私××なんですけど!?
yori
恋愛
*ノーチェブックスさまより書籍化&コミカライズ連載7/5~startしました*
コミカライズは最新話無料ですのでぜひ!
読み終わったらいいね♥もよろしくお願いします!
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
ふりふりのエプロンをつけたメイドになるのが夢だった男爵令嬢エミリア。
王城のメイド試験に受かったはいいけど、処女なのに、性のお世話をする、ご奉仕メイドになってしまった!?
担当する騎士団長は、ある事情があって、専任のご奉仕メイドがついていないらしい……。
だけど普通のメイドよりも、お給金が倍だったので、貧乏な実家のために、いっぱい稼ぎます!!
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
迷い込んだ先で獣人公爵の愛玩動物になりました(R18)
るーろ
恋愛
気がついたら知らない場所にた早川なつほ。異世界人として捕えられ愛玩動物として売られるところを公爵家のエレナ・メルストに買われた。
エレナは兄であるノアへのプレゼンとして_
発情/甘々?/若干無理矢理/
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる