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伍ー突然の懐妊ー
しおりを挟む宮女C「宮様、なんとおめでたい事でしょう」
宮女D「ご懐妊中は体冷えますゆえ、白湯をお飲みください」
女御「四の宮、立派です。お上も大層お喜びとか」
宮「...はい。ありがとうございます...」
女御「顔色がようない。どこが具合でも悪いのですか」
宮「...最近あまり深く眠れないのです」
女御「夜中に目が覚めるのか?」
宮「...はい...」
女御「お腹にお子を宿すと、体調に変化が出やすい。これまで以上に慎重にせねばなりません」
宮「はい...」
わたくしはわかっているー。
柳様が夜な夜な葵という名の女官と逢瀬している事を...
柳「宮...体調が優れぬと聞いた」
宮「はい...柳様のお子を宿してから寝付けぬ夜が続いており...」
柳「わかった...今宵はそなたの屋敷で過ごそう...」
宮「かしこまりました...」
違う...わたくしが柳様とあの女官が逢瀬している所を見てから寝付けぬのだ...
宮「貴方様の心はここにないのですね...」
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