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王都へ!
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私はニコラスさんと話したことで、何か吹っ切れてもう彼…アルナルドの場所も分かったし、あれこれ考える前に行ってしまうことにした。
うん。不安もあるけど、アルナルド、うーん、前世の時の愛称でいっか。
アルを信じて会いに行く。
ま、まぁ会ってとても拒否られたりあまりにも信じてくれなかったりしたとき、つい手が出ないように気をつけよう。
信じられないのもしょうがないから、それで叩いちゃうのは理不尽だしね…!
ニコラスさんとはせっかく会えたけど、また会いに来れるし、アルに会う方が大事だしね!!
うんうん。
腕も多少は鈍ってるけど、日本にいたおかげで魔法はアレンジというか、応用とかができて良くなったと思うし、大丈夫でしょ!
……たぶん。
そこは向こうについて、落ち着いてから考えよっと。
よし!そうと決まれば準備とニコラスさんに報告してから行きますか!!
私は街でいるものを買い込んで、宿に戻り夜ご飯などをすませて寝た。
そして、翌朝。
私は目を覚ますと、朝の準備をして朝ごはんを食べてからギルドへ向かった。
ギルドに入り受付の人に「すいません。ギルドマスターはいらっしゃいますか?」と尋ね、取次をしてもらった。
「いらっしゃい。どうしたんだい?」
ニコラスさんは私と向き合うようにソファーに座り、受付の人が部屋を出ると尋ねてきた。
私は背筋を伸ばし、軽く深呼吸をして口を開いた。
「この街でランクを多少上げてから王都に行くつもりでしたが、やっぱり明日王都に行こうと思います。
ニコラスさんに話を聞いてもらって、信じて貰えたらいろいろ考えてたのが馬鹿らしくなってきて、私らしく行動してみようと思いました。」
ニコラスさんは少し目を瞠って驚いた様子だったがすぐに微笑むと、「やっぱりですか」とつぶやいた。
「まぁ、アルナルドには少しでも早く会ってあげてほしいですし、その方があなた達にとってもいいでしょう。
せっかくあえたのにすぐ別れるのは少し寂しいですが、またそのうち会えるでしょう。
というか、2人でこの街に遊びに来てくださいね。
私も王都に行ったときは訪ねますね。」
私はそう優しく言葉をかけてもらえて、嬉しくて涙が出そうになった。
でも、ぐっと力を入れてこらえ深呼吸をして涙がこぼれないようにした。
「ニコラスさんほんとに前世の分も昨日や今日の分も合わせて、ほんとにありがとうございました。
ニコラスさんが信じてくれたから私はまた、ニコラスさんとこうして話すことが出来て王都に行く決心もつきました。
それにほんとに嬉しかったです。
アルと会って話をできて、もしまた来れたら一緒に来ます。
もし信じてもらえなくても、1人ででも来ますね。
というか、信じてもらえず関係が悪くなったらこの街に住みます。」
最後は真顔になってそう言うと、ニコラスさんは苦笑しつつ「そんなことはないでしょうが、もしそうなったら歓迎しますよ。」と言ってくれた。
その後すこし談笑して「では、またいつか会いましょう」と挨拶をしてから私はこの街を出て王都へ向かった。
うん。不安もあるけど、アルナルド、うーん、前世の時の愛称でいっか。
アルを信じて会いに行く。
ま、まぁ会ってとても拒否られたりあまりにも信じてくれなかったりしたとき、つい手が出ないように気をつけよう。
信じられないのもしょうがないから、それで叩いちゃうのは理不尽だしね…!
ニコラスさんとはせっかく会えたけど、また会いに来れるし、アルに会う方が大事だしね!!
うんうん。
腕も多少は鈍ってるけど、日本にいたおかげで魔法はアレンジというか、応用とかができて良くなったと思うし、大丈夫でしょ!
……たぶん。
そこは向こうについて、落ち着いてから考えよっと。
よし!そうと決まれば準備とニコラスさんに報告してから行きますか!!
私は街でいるものを買い込んで、宿に戻り夜ご飯などをすませて寝た。
そして、翌朝。
私は目を覚ますと、朝の準備をして朝ごはんを食べてからギルドへ向かった。
ギルドに入り受付の人に「すいません。ギルドマスターはいらっしゃいますか?」と尋ね、取次をしてもらった。
「いらっしゃい。どうしたんだい?」
ニコラスさんは私と向き合うようにソファーに座り、受付の人が部屋を出ると尋ねてきた。
私は背筋を伸ばし、軽く深呼吸をして口を開いた。
「この街でランクを多少上げてから王都に行くつもりでしたが、やっぱり明日王都に行こうと思います。
ニコラスさんに話を聞いてもらって、信じて貰えたらいろいろ考えてたのが馬鹿らしくなってきて、私らしく行動してみようと思いました。」
ニコラスさんは少し目を瞠って驚いた様子だったがすぐに微笑むと、「やっぱりですか」とつぶやいた。
「まぁ、アルナルドには少しでも早く会ってあげてほしいですし、その方があなた達にとってもいいでしょう。
せっかくあえたのにすぐ別れるのは少し寂しいですが、またそのうち会えるでしょう。
というか、2人でこの街に遊びに来てくださいね。
私も王都に行ったときは訪ねますね。」
私はそう優しく言葉をかけてもらえて、嬉しくて涙が出そうになった。
でも、ぐっと力を入れてこらえ深呼吸をして涙がこぼれないようにした。
「ニコラスさんほんとに前世の分も昨日や今日の分も合わせて、ほんとにありがとうございました。
ニコラスさんが信じてくれたから私はまた、ニコラスさんとこうして話すことが出来て王都に行く決心もつきました。
それにほんとに嬉しかったです。
アルと会って話をできて、もしまた来れたら一緒に来ます。
もし信じてもらえなくても、1人ででも来ますね。
というか、信じてもらえず関係が悪くなったらこの街に住みます。」
最後は真顔になってそう言うと、ニコラスさんは苦笑しつつ「そんなことはないでしょうが、もしそうなったら歓迎しますよ。」と言ってくれた。
その後すこし談笑して「では、またいつか会いましょう」と挨拶をしてから私はこの街を出て王都へ向かった。
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