13 / 16
報告2
しおりを挟む
はっ!
またシリアスさんがでちゃってた!
今は報告中だから、ちゃんと集中しないと!
「では、その報告をお願いします。」
ギルドマスターのニコラスさんが向かいのソファーに座り、そうきり出した。
「森にキングスライムがいました。」
私がそう言うとニコラスさんは無言で少し目を大きくして驚いた。
といっても、このくらいの反応ならほんとに少し驚いたくらいだろう。
「なので森にスライムの群れが出来ていました。
ただ、出来てからそう経ってないみたいでした。
そこにいた上位種やキングスライムを含めたスライム達はすべて倒したのでご安心ください。
ただ、ほかにもいないとは限らないので、上位種が出るかもと注意はしといた方がいいと思います。」
「なっ……!
1人で倒されたと?」
「ええ。そうですが。」
「えっ!
ランクはなんですか?」
「Fランクです。」
「え?すいません聞き間違えたみたいです。
もう1度お願いします。」
ニコラスさんはえ?というような顔をした後、口の端を引き攣らせながら尋ねてきた。
「Fランクです。」
私は同じ言葉を繰り返した。
するとニコラスさんは固まってしまった。
あっ、これむちゃくちゃ驚いてるやつだ。
前に似たような反応をされたことがある。
この後は……。
10秒くらいして、ニコラスさんが叫んだ。
「はい!?なんでFランクがキングスライムを倒せるんですかー!!!」
「ぷっ!あはははははっ!!
固まってからやっぱり叫ぶんだ!!
変わんないなー!
ははは!ふっ、ふふっ…!」
そのあまりにも変わらない姿に、つい、ついだ爆笑してしまった。
あっ、彼に先に教えようと思ったのに。
まっ、いっか。
彼探すの手伝ってもらおっと。
「は?変わらない?
こんなに驚いて叫んだことはそうないですが……。
それに会ったことありましたっけ?
それにその話し方や笑い方……。」
うんうん、まぁそうなるよねー。
「あぁ、ごめんね。ニコラスさん。久しぶり!1年ぶりだね!
この姿では会ったこと無いから安心して!
まぁ、この目は前の体と同じ色になったんだよねー。
信じられないかもしれないけど私はリリアーナだよ。
リリアーナ・シュライツ。
今はリリアーナ・ヤナギバシって名乗ってるんだけどね。
転生して他の世界に生まれたんだけど、何故かこの世界に異世界転移しちゃった。
あ、ちなみに転生先の名前はリリ・ヤナギバシだったんだけど、こっちの世界に来たからリリアーナって名乗ってるの。」
私はできるだけ明るく、何でもないかのように話した。
ニコラスさんは口をぱくぱくと動かし、目はさっきの比じゃないくらい、見開いている。
ははは。これはむちゃくちゃ驚いてるなー。
死んだやつが転生して異世界転移して来た。とか言ったら誰でも驚くか。
「リ、リ、リリアーナーー!!??
ほ、本物ですか!?
ほんとのほんとにリリアーナですか!?
いや、でも、リリアーナは死んで……。
いや、今転生したと……でも本当に?
……ブツブツ……」
あぁー。あまりにも現実離れした話だからブツブツ言い始めちゃった。
「あのー。ニコラスさん?
おーい。ニコラスさーん。
ありゃーこれはだめか?
ニーコーラースーさーんー!!!」
「ぅわっ!は、はい。」
私が大きな声で呼ぶとやっと自分の世界から帰ってきてくれた。
「えーと。リリアーナと証明することができますか?
すいませんが、やっぱりなんか信じられなくて……。」
あぁーそれはそうだよね。
そんな信じられる人なんていないよねー。
逆に信じる人がいればびっくりするわ。
それにしても……。
うーん。どれを話そうかな??
またシリアスさんがでちゃってた!
今は報告中だから、ちゃんと集中しないと!
「では、その報告をお願いします。」
ギルドマスターのニコラスさんが向かいのソファーに座り、そうきり出した。
「森にキングスライムがいました。」
私がそう言うとニコラスさんは無言で少し目を大きくして驚いた。
といっても、このくらいの反応ならほんとに少し驚いたくらいだろう。
「なので森にスライムの群れが出来ていました。
ただ、出来てからそう経ってないみたいでした。
そこにいた上位種やキングスライムを含めたスライム達はすべて倒したのでご安心ください。
ただ、ほかにもいないとは限らないので、上位種が出るかもと注意はしといた方がいいと思います。」
「なっ……!
1人で倒されたと?」
「ええ。そうですが。」
「えっ!
ランクはなんですか?」
「Fランクです。」
「え?すいません聞き間違えたみたいです。
もう1度お願いします。」
ニコラスさんはえ?というような顔をした後、口の端を引き攣らせながら尋ねてきた。
「Fランクです。」
私は同じ言葉を繰り返した。
するとニコラスさんは固まってしまった。
あっ、これむちゃくちゃ驚いてるやつだ。
前に似たような反応をされたことがある。
この後は……。
10秒くらいして、ニコラスさんが叫んだ。
「はい!?なんでFランクがキングスライムを倒せるんですかー!!!」
「ぷっ!あはははははっ!!
固まってからやっぱり叫ぶんだ!!
変わんないなー!
ははは!ふっ、ふふっ…!」
そのあまりにも変わらない姿に、つい、ついだ爆笑してしまった。
あっ、彼に先に教えようと思ったのに。
まっ、いっか。
彼探すの手伝ってもらおっと。
「は?変わらない?
こんなに驚いて叫んだことはそうないですが……。
それに会ったことありましたっけ?
それにその話し方や笑い方……。」
うんうん、まぁそうなるよねー。
「あぁ、ごめんね。ニコラスさん。久しぶり!1年ぶりだね!
この姿では会ったこと無いから安心して!
まぁ、この目は前の体と同じ色になったんだよねー。
信じられないかもしれないけど私はリリアーナだよ。
リリアーナ・シュライツ。
今はリリアーナ・ヤナギバシって名乗ってるんだけどね。
転生して他の世界に生まれたんだけど、何故かこの世界に異世界転移しちゃった。
あ、ちなみに転生先の名前はリリ・ヤナギバシだったんだけど、こっちの世界に来たからリリアーナって名乗ってるの。」
私はできるだけ明るく、何でもないかのように話した。
ニコラスさんは口をぱくぱくと動かし、目はさっきの比じゃないくらい、見開いている。
ははは。これはむちゃくちゃ驚いてるなー。
死んだやつが転生して異世界転移して来た。とか言ったら誰でも驚くか。
「リ、リ、リリアーナーー!!??
ほ、本物ですか!?
ほんとのほんとにリリアーナですか!?
いや、でも、リリアーナは死んで……。
いや、今転生したと……でも本当に?
……ブツブツ……」
あぁー。あまりにも現実離れした話だからブツブツ言い始めちゃった。
「あのー。ニコラスさん?
おーい。ニコラスさーん。
ありゃーこれはだめか?
ニーコーラースーさーんー!!!」
「ぅわっ!は、はい。」
私が大きな声で呼ぶとやっと自分の世界から帰ってきてくれた。
「えーと。リリアーナと証明することができますか?
すいませんが、やっぱりなんか信じられなくて……。」
あぁーそれはそうだよね。
そんな信じられる人なんていないよねー。
逆に信じる人がいればびっくりするわ。
それにしても……。
うーん。どれを話そうかな??
0
お気に入りに追加
220
あなたにおすすめの小説
異世界転生したら悪役令嬢じゃなくイケメン達に囲まれちゃいましたっ!!
杏仁豆腐
恋愛
17歳の女子高生が交通事故で即死。その後女神に天国か地獄か、それとも異世界に転生するかの選択肢を与えられたので、異世界を選択したら……イケメンだらけの世界に来ちゃいました。それも私って悪役令嬢!? いやそれはバッドエンドになるから勘弁してほしいわっ! 逆ハーレム生活をエンジョイしたいのっ!!
※不定期更新で申し訳ないです。順調に進めばアップしていく予定です。設定めちゃめちゃかもしれません……本当に御免なさい。とにかく考え付いたお話を書いていくつもりです。宜しくお願い致します。
※タイトル変更しました。3/31
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる