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出発

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わたしがミリーちゃんのお家にお世話になって3日目の朝にわたしは村を出ることにした。
あの後もそこら辺の魔物を狩って売り、そのお金で服や袋、武器(短剣)、野宿に必要なもの(調理器具とか毛布とか)、食材も買った。
魔物をわざわざ狩って、売ったのはわたしはお金があまり無いと言っていたから。
ないはずなのに何も売らないで買ってたら、おかしいもんね。

よし!買い忘れは無いよね。
準備万端!近くの街へいざ、出発!
と、その前にミリーちゃんをどーするか。
実はミリーちゃんがわたしに抱きついて、わんわん泣いているんだよね。
わたしも離れるのが寂しいから、気持ちはわかるんだ~。
ずっとよしよしと撫でてるんだけど、泣き止んでくれないんだよね。

「ミリーちゃん、またここにいつか来るから。ね、泣かないで。」

「おねえぢゃん、やだよぉ!もっどいっじょにいだいよ。いがないで~。」

うっ、いいよって言いそうになるけどここは我慢しないと。

「ミリーちゃん、お姉ちゃん次にミリーちゃんと会ったとき、立派になったミリーちゃんがみたいなぁ~。」

「ぐすっ、わ、わかっだ。もう、お姉ちゃんだから、いい子にしゅる。お姉ちゃんにりっぱになったって言われるようにがんばる。だから絶対会いに来てね?」

「お姉ちゃんも寂しいけど、また会えるから。ちゃんとお父さん達の言うこと聞いておりこうさんにしとくんだよ?
うん、絶対会いに行くよ。約束ね。」

「うん、約束だよ!」

「あっ!そうだミリーちゃんこれあげる。」

わたしはそう言うとポーチから、シュシュと飾りのついたヘアピンを出して、ヘアピンを前髪につけ、シュシュで髪を結んであげた。

「お姉ちゃんとの約束の印だよ。大事に使ってね。」

「!お姉ちゃんありがとう!大事にする!」

「うん、じゃあね。元気でね!」

「ばいばい!お姉ちゃんも元気でね!」

わたしはそう言ってミリーちゃんと別れ村を出た。
そして、ミリーちゃんのお父さんに前もって教えてもらった近くの町の方へ向かった。

わたしが目指しているのは、ライアという町。大きな街ではないけど、村よりは大きな町だ。
その次はそこからもっと大きな街に向かおうと考えている。
で、お金を稼いで貯まったら前世でわたしが住んでいた街に行ってみようかなと、考えている。
 
その町へは歩いて2日か3日くらいで着くそうだ。
てくてくと歩き、日が暮れて暗くなってきたら道の脇に野宿に良さそうな場所を探し、そこに結界を張って火を焚き鍋を置いて、簡単な料理を作る。
普通、旅をする人は、保存がきく固いパンや星肉を食べたりするが、わたしはアイテムボックスがあるので、普通に料理をする。

ご飯を食べたら、わたしはお風呂に入りたくなった。
せめて、体を濡らしたタオルで拭うくらいはしたかった。 
しかし、こんな場所でできるはずもない。ここで役立つのが前世のラノベ。
わたしは洗浄か浄化できれいにできないかなと考えた。
とりあえず浄化をしてみた。
すると服の汚れがなくなり、わたしもなんかさっぱりとした。

おぉー!浄化便利だね~。
これから使っていこう!
あー。でも、やっぱりお風呂は入りたいなあ~。



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