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あぁ、ここは…。
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わたしは言葉が通じるか不安だったけど、とりあえず進むことにした。
森を進んでいると森の中から
「きゃー!」と少し高い、多分女の子の声がした。
わたしは声のした方へ走っていくと、6歳か7歳くらいの女の子が牙鼠に今にも飛びかかられそうになっていた。
わたしが魔法のファイアーアローを牙鼠に放つと頭に突き刺さり、倒れた。
「大丈夫?怪我はない?」
わたしが声をかけると、女の子はほっとしたからか、「大丈夫」と言うと泣き出してしまった。
少し落ち着いてから、なんでこんなところにいたのか聞くと、薬草を取りに来ていたらしい。
帰っていたら、牙鼠に遭遇してしまったのだという。
女の子の名前はミリー・ライルといい、近くに村があるらしい。
わたしは、名前を前世と今世で混ぜた名前にした。
前世の名前はリリアーナ・シュライツというので、リリアーナ・ヤナギバシと名乗ることにした。
わたしは村に連れていってくれないか聞いてみると、いいよと即答してくれた。
その後村に向けて歩いてるとき、魔法のことや、マジックバックがあるかなどを不自然にならないように聞いてみると、両方あるらしい。
いやーよかったよかった。
なかったらどうしようかなって思ってたんだよね~。
言葉も通じるし、ほんとによかったー。
森を歩くこと数十分、空がオレンジ色に染まる頃、村らしきものが見えてきた。
家はファンタジーであるようなthe農村!って感じである。
木とか土とかで作ってあるような感じといえばいいのかな?
私の前世の村もあんな感じだった。
服装は、あれ?これは中世って感じはするにはするが、もっと進んでもいるみたいだ。みんな女性はスカートというわけでもない。キュロットのようなものを履いている人もいる。それにスカートも膝あたりや膝より少し上のものもある。
服装は小説のような中世だけではなく、わたしの前世と同じかな?わたしの前世は小説のよりも、服装が進んでいて女の人でもズボンをはいていた。
これは嬉しい誤算だね!
ちょっと目立つには目立つけど、どうにかなりそうだね。
ミリーにはなんであそこにいたのかなどの作り話しをしていた。
「実は旅の途中で道に迷ってしまったの。
わたしは外国から来たの、この服は衣装なんだ。
移動している途中で、盗賊に襲われてほとんどの荷物とお金を失い、わたしだけ逃がされたの。」
嘘をつくのはとても心苦しいが、生きるため、しょうがないと割り切ることにした。
ミリーは、信じてくれたらしくとても悲しそうな顔をしていて、とても胸が痛かった。
村に近づくと村から1人の男性が走りよってきた。
「ミリー!!どうして1人で森に行ったんだ!心配したんだよ!」
どうやらミリーのお父さんみたいだ。
「ん?この女の子は?」
「リリアーナお姉ちゃんっていうの!
あのね、わたしが牙鼠に襲われそうになったとき、助けてくれたの!」
「ええ!そうなのか!娘を助けてくれてありがとう!俺はミリーの父親でビルク・ライルという。」
「いえ、わたしこそ村まで案内してもらい、助けてもらいました。
リリアーナ・ヤナギバシといいます。
よろしくお願いします。」
「いきなりで済まないが、あんたは外国の人か?髪も珍しい色だし、服も初めて見る。」
「あぁ、はい。わたしは外国から来ました。この服は衣装で……」
と、ミリーにしたのと同じように説明をした。
するとミリーのお父さんは、
「あんたはミリーの命の恩人だ!うちに泊まってくれ。」
と言ってくれた。
わたしはありがたく泊まらせてもらう事にした。
タダで泊まらせてもらうのも申し訳ないので、今日狩ったダッシュラビットを渡した。
すると助けてもらった上に貰うわけには……と言うので、それを料理してわたしにも食べさせて欲しいと頼むとなんとか了承してくれて、それに喜んでくれた。
わたしはビルクさんにダッシュラビットを買ってくれるところはないか聞くと、肉屋に売るといいと教えてくれた。
なのでわたしはビルクさん達についてきてもらい売りに行った。
狩った魔物?達を売ると肉屋さんは少し驚きつつ、買ってくれた。
もらったお金は、硬貨だった。
それもとても見覚えのある。
そう、硬貨はわたしの前世と同じだったのだ。
これでわたしは確信した。
あぁ、ここはわたしの前世の世界なのか。
と……。
森を進んでいると森の中から
「きゃー!」と少し高い、多分女の子の声がした。
わたしは声のした方へ走っていくと、6歳か7歳くらいの女の子が牙鼠に今にも飛びかかられそうになっていた。
わたしが魔法のファイアーアローを牙鼠に放つと頭に突き刺さり、倒れた。
「大丈夫?怪我はない?」
わたしが声をかけると、女の子はほっとしたからか、「大丈夫」と言うと泣き出してしまった。
少し落ち着いてから、なんでこんなところにいたのか聞くと、薬草を取りに来ていたらしい。
帰っていたら、牙鼠に遭遇してしまったのだという。
女の子の名前はミリー・ライルといい、近くに村があるらしい。
わたしは、名前を前世と今世で混ぜた名前にした。
前世の名前はリリアーナ・シュライツというので、リリアーナ・ヤナギバシと名乗ることにした。
わたしは村に連れていってくれないか聞いてみると、いいよと即答してくれた。
その後村に向けて歩いてるとき、魔法のことや、マジックバックがあるかなどを不自然にならないように聞いてみると、両方あるらしい。
いやーよかったよかった。
なかったらどうしようかなって思ってたんだよね~。
言葉も通じるし、ほんとによかったー。
森を歩くこと数十分、空がオレンジ色に染まる頃、村らしきものが見えてきた。
家はファンタジーであるようなthe農村!って感じである。
木とか土とかで作ってあるような感じといえばいいのかな?
私の前世の村もあんな感じだった。
服装は、あれ?これは中世って感じはするにはするが、もっと進んでもいるみたいだ。みんな女性はスカートというわけでもない。キュロットのようなものを履いている人もいる。それにスカートも膝あたりや膝より少し上のものもある。
服装は小説のような中世だけではなく、わたしの前世と同じかな?わたしの前世は小説のよりも、服装が進んでいて女の人でもズボンをはいていた。
これは嬉しい誤算だね!
ちょっと目立つには目立つけど、どうにかなりそうだね。
ミリーにはなんであそこにいたのかなどの作り話しをしていた。
「実は旅の途中で道に迷ってしまったの。
わたしは外国から来たの、この服は衣装なんだ。
移動している途中で、盗賊に襲われてほとんどの荷物とお金を失い、わたしだけ逃がされたの。」
嘘をつくのはとても心苦しいが、生きるため、しょうがないと割り切ることにした。
ミリーは、信じてくれたらしくとても悲しそうな顔をしていて、とても胸が痛かった。
村に近づくと村から1人の男性が走りよってきた。
「ミリー!!どうして1人で森に行ったんだ!心配したんだよ!」
どうやらミリーのお父さんみたいだ。
「ん?この女の子は?」
「リリアーナお姉ちゃんっていうの!
あのね、わたしが牙鼠に襲われそうになったとき、助けてくれたの!」
「ええ!そうなのか!娘を助けてくれてありがとう!俺はミリーの父親でビルク・ライルという。」
「いえ、わたしこそ村まで案内してもらい、助けてもらいました。
リリアーナ・ヤナギバシといいます。
よろしくお願いします。」
「いきなりで済まないが、あんたは外国の人か?髪も珍しい色だし、服も初めて見る。」
「あぁ、はい。わたしは外国から来ました。この服は衣装で……」
と、ミリーにしたのと同じように説明をした。
するとミリーのお父さんは、
「あんたはミリーの命の恩人だ!うちに泊まってくれ。」
と言ってくれた。
わたしはありがたく泊まらせてもらう事にした。
タダで泊まらせてもらうのも申し訳ないので、今日狩ったダッシュラビットを渡した。
すると助けてもらった上に貰うわけには……と言うので、それを料理してわたしにも食べさせて欲しいと頼むとなんとか了承してくれて、それに喜んでくれた。
わたしはビルクさんにダッシュラビットを買ってくれるところはないか聞くと、肉屋に売るといいと教えてくれた。
なのでわたしはビルクさん達についてきてもらい売りに行った。
狩った魔物?達を売ると肉屋さんは少し驚きつつ、買ってくれた。
もらったお金は、硬貨だった。
それもとても見覚えのある。
そう、硬貨はわたしの前世と同じだったのだ。
これでわたしは確信した。
あぁ、ここはわたしの前世の世界なのか。
と……。
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