上 下
30 / 42

いざ新しい家を拝見!

しおりを挟む
「うっわぁ~!すごい……」

目の前に見えてきた家は庭が広く、前世庶民の感覚が強い私には豪邸だった。

でも、贅を尽くした豪華絢爛なものではなく、赤レンガでできたカントリー風な建物だ。

私的には、そういう温かく落ち着いた感じの家は好きなのでむちゃくちゃ嬉しい!

それに門から入って見ると、庭も手入れがされており、表には好きな花を植えて裏とかには野菜を植えても良さそう。

それでもまだ、子供が余裕で走り回ったり、遊んだりできるくらい芝生のスペースがある。

あ、それに立派な木がはえている。
枝もとても太い。前世の時に憧れたツリーハウスや木のブランコも作れるかもしれない!

子供っぽいかもしれないがやっぱり憧れる!!

「これほどの家や庭だとは思わなかったな。
ほんとにいい買い物をした。
みんなどうだ?気に入ったかい?」

お父さんが満足そうに頷きながら、こちらを見てそう言った。

「花壇も多くありますし、家も綺麗で中を見なければなんとも言えませんが、外は気に入りました。」

うんうん。お母さんと同意見!!

「わたしも庭が広くて稽古なども思いっきりできますし、家もレンガでうっかり火をつけてしまっても燃えにくそうで良さそうだと思うわ。」

……お姉ちゃんは稽古と魔法使う前提だね。

「外は大丈夫そうだからとりあえずは中次第かな。」

お兄ちゃんは中の方が気になるみたい。

「私は、家の見た目も庭の広さとかも全部気に入ったよ!
中も外と同じような感じだったら大満足かな?」

っていう感じだね。

いやぁ~成金趣味みたいな派手な家だったらどうしようかと思ったけど、ほんと違ってよかったよ。

持ってきた家具とかとも合うだろうし、中も楽しみだなぁ~

中を見た結論。
な、に、こ、れ、さ、い、こ、う、か、よ!!!

各部屋にとても部屋にあっているおしゃれな暖炉があり、窓枠とベランダは白で統一されていて、レンガにあっている。

厨房は広くてしっかりとしていて、大きめな台もありぴざとかの生地作りなんかもできそうだ。

ああ、ピザといえば庭が広いから外に窯を作るのも良さそう。

それに、極め付きはお風呂!!

普通のお風呂もあるけど、この家には余裕で10人くらい入れそうな大浴場があった。

いやいやいや、こんなの家にいる!?って思わず突っ込んじゃったよ。
でも、もし友達とかできた時に家に誘っていっしょに入ったりしたいなぁ。

とりあえず、女の子の友達ほすぃ。
あ、貴族の時も友達いたけどいっしょにお風呂入るとかないし、お泊まりもないし、タメ口とかもなかったし。


まぁ、でも貴族の時の友達も好きだよ?
それにタメ口は幼なじみはしてたよ。
相手男だけど……。
男だけど。。

だから!
私は女の子の友達が素で話せる庶民の友達が欲しいんだーー!!

ふぅ。私としたことがストレスが爆発してしまった。

冒険者をしたり町に行ってればそのうちできるだろうし今は気にしない!

そう、気にしないよ。
一応ぼっちじゃないもん。ぼっちじゃないよね?
え?私もしかしてぼっち?

…………
ぐすん。寂しくないもん。
別に今はぼっちかもしれないけどそのうち出来るし。
1人でも平気だし。……ほんとだヨ?

ゴッホンッウェッホン。
よし、傷をえぐるのはここまでにしておこう。

早く部屋を決めて、荷物置いてゆっくりしよう!

現実逃避じゃナイヨ。

しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

婚約破棄されて勝利宣言する令嬢の話

Ryo-k
ファンタジー
「セレスティーナ・ルーベンブルク! 貴様との婚約を破棄する!!」 「よっしゃー!! ありがとうございます!!」 婚約破棄されたセレスティーナは国王との賭けに勝利した。 果たして国王との賭けの内容とは――

婚約破棄ですか? ありがとうございます

安奈
ファンタジー
サイラス・トートン公爵と婚約していた侯爵令嬢のアリッサ・メールバークは、突然、婚約破棄を言われてしまった。 「お前は天才なので、一緒に居ると私が霞んでしまう。お前とは今日限りで婚約破棄だ!」 「左様でございますか。残念ですが、仕方ありません……」 アリッサは彼の婚約破棄を受け入れるのだった。強制的ではあったが……。 その後、フリーになった彼女は何人もの貴族から求愛されることになる。元々、アリッサは非常にモテていたのだが、サイラスとの婚約が決まっていた為に周囲が遠慮していただけだった。 また、サイラス自体も彼女への愛を再認識して迫ってくるが……。

妹が聖女の再来と呼ばれているようです

田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。 「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」  どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。 それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。 戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。 更新は不定期です。

【完結】特別な力で国を守っていた〈防国姫〉の私、愚王と愚妹に王宮追放されたのでスパダリ従者と旅に出ます。一方で愚王と愚妹は破滅する模様

岡崎 剛柔
ファンタジー
◎第17回ファンタジー小説大賞に応募しています。投票していただけると嬉しいです 【あらすじ】  カスケード王国には魔力水晶石と呼ばれる特殊な鉱物が国中に存在しており、その魔力水晶石に特別な魔力を流すことで〈魔素〉による疫病などを防いでいた特別な聖女がいた。  聖女の名前はアメリア・フィンドラル。  国民から〈防国姫〉と呼ばれて尊敬されていた、フィンドラル男爵家の長女としてこの世に生を受けた凛々しい女性だった。 「アメリア・フィンドラル、ちょうどいい機会だからここでお前との婚約を破棄する! いいか、これは現国王である僕ことアントン・カスケードがずっと前から決めていたことだ! だから異議は認めない!」  そんなアメリアは婚約者だった若き国王――アントン・カスケードに公衆の面前で一方的に婚約破棄されてしまう。  婚約破棄された理由は、アメリアの妹であったミーシャの策略だった。  ミーシャはアメリアと同じ〈防国姫〉になれる特別な魔力を発現させたことで、アントンを口説き落としてアメリアとの婚約を破棄させてしまう。  そしてミーシャに骨抜きにされたアントンは、アメリアに王宮からの追放処分を言い渡した。  これにはアメリアもすっかり呆れ、無駄な言い訳をせずに大人しく王宮から出て行った。  やがてアメリアは天才騎士と呼ばれていたリヒト・ジークウォルトを連れて〈放浪医師〉となることを決意する。 〈防国姫〉の任を解かれても、国民たちを守るために自分が持つ医術の知識を活かそうと考えたのだ。  一方、本物の知識と実力を持っていたアメリアを王宮から追放したことで、主核の魔力水晶石が致命的な誤作動を起こしてカスケード王国は未曽有の大災害に陥ってしまう。  普通の女性ならば「私と婚約破棄して王宮から追放した報いよ。ざまあ」と喜ぶだろう。  だが、誰よりも優しい心と気高い信念を持っていたアメリアは違った。  カスケード王国全土を襲った未曽有の大災害を鎮めるべく、すべての原因だったミーシャとアントンのいる王宮に、アメリアはリヒトを始めとして旅先で出会った弟子の少女や伝説の魔獣フェンリルと向かう。  些細な恨みよりも、〈防国姫〉と呼ばれた聖女の力で国を救うために――。

魔法のせいだからって許せるわけがない

ユウユウ
ファンタジー
 私は魅了魔法にかけられ、婚約者を裏切って、婚約破棄を宣言してしまった。同じように魔法にかけられても婚約者を強く愛していた者は魔法に抵抗したらしい。  すべてが明るみになり、魅了がとけた私は婚約者に謝罪してやり直そうと懇願したが、彼女はけして私を許さなかった。

婚約破棄を目撃したら国家運営が破綻しました

ダイスケ
ファンタジー
「もう遅い」テンプレが流行っているので書いてみました。 王子の婚約破棄と醜聞を目撃した魔術師ビギナは王国から追放されてしまいます。 しかし王国首脳陣も本人も自覚はなかったのですが、彼女は王国の国家運営を左右する存在であったのです。

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)

いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。 --------- 掲載は不定期になります。 追記 「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。 お知らせ カクヨム様でも掲載中です。

聖女として豊穣スキルが備わっていたけど、伯爵に婚約破棄をされました~公爵様に救済され農地開拓を致します~

安奈
ファンタジー
「豊穣スキル」で農地を豊かにし、新鮮な農作物の収穫を可能にしていたニーア。 彼女は結婚前に、肉体関係を求められた婚約者である伯爵を拒否したという理由で婚約破棄をされてしまう。 豊穣の聖女と呼ばれていた彼女は、平民の出ではあったが領主である伯爵との婚約を誇りに思っていただけに非常に悲しんだ。 だがニーアは、幼馴染であり現在では公爵にまで上り詰めたラインハルトに求婚され、彼と共に広大な農地開拓に勤しむのだった。 婚約破棄をし、自らの領地から事実上の追放をした伯爵は彼女のスキルの恩恵が、今までどれだけの効力を得ていたのか痛感することになるが、全ては後の祭りで……。

処理中です...