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冒険者ギルド!

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しばらく歩いていくと、周りよりも大きな建物が見えてきた。

その建物の看板には冒険者ギルドと書かれてある。

私は楽しみでワクワクドキドキしながら、ギルドの入口まで歩き、お父様がドアを開けて入り、それに続いてお母様、お兄様、私の順ではいった。

「おぉ~!」

人で賑わっているギルドの中を見渡したらつい声が出てしまった。

テンプレでは、汚いとか臭いとか下品とかよくあるけど、このギルドは全然そんなことはなかった。

まず、酒場がなく中は広々としているし、掃除も行き届いているのか汚くもない。

普通に何かの受付とかに来たような感じだ。

建物内の案内というものが貼ってあり、それを見ると酒場は2階にあり、討伐や採取してきたものの買取や依頼完了の確認は、ここではなく直接倉庫の方へ行ってそこにある受付で行うらしい。

だから、ここは汚れなどがあまりつかず綺麗ということらしい。

それに、簡易な入浴場所があり、そこで血や汚れを落とせるのも汚れが少ない理由みたいだ。

まぁ、この入浴施設は冒険者かつ依頼を受けてきた人じゃないと使えないらしい。

この一階の壁には掲示板のようなものがあり、そこに依頼書が貼ってある。

そこから受ける依頼をとって受付で手続きをするという、これはテンプレ通りだ。

「お兄様、お兄様、このギルドって思ったよりもきれいですね!」

私はお兄様に小声で話しかけた。

「うん、そうだね。
ここはあの国のギルドよりもきれいでいいね。
それと、ローザ。これからはお兄様じゃなくて、お兄ちゃんだよ?
それに敬語も禁止!」

お兄様…じゃなかった、お兄ちゃんに小さめの声で注意されてしまった。

今までお兄様で敬語だったから、癖になっちゃってるんだよな~。

前世は庶民だったから、すぐに慣れると思ってたんだけど、やっぱり十数年この口調使ってるとすぐには戻んないわー。

そんなやり取りをしていると、受付についた。

受付にいたのは、ケモ耳美人のお姉さん……ではなく、人間のちょっと可愛目のお姉さん?だった。
お姉さん?なのは見た目30後半~40代前半という感じだからだ。
さすがにおばさんは失礼かと思って、お姉さん?なのである。

「こんにちは。今日はどのようなご要件でしょうか?」

「家族全員、冒険者登録をしたい。」

受け答えはもちろんお父様だ。

「かしこまりました。少々お待ち下さい。」

そう言われて少し待つと、お姉さん?が人数分の紙を出した。

「では、こちらに必要事項の記入をお願いします。
文字をかけない場合は代わりにお書きしますが大丈夫ですか?」

「あぁ。全員書けるので大丈夫だ。」

「分かりました。ではこちらでお書きください。」

そう言われてペンを受け取り受付で、私たちは紙に書き始めた。

どれどれ……何を書くのかな??
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