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婚約破棄された日から3日が経った今日、お父様が領民に説明やこれからどうしたいかを聞くことにした。
「皆、今日忙しい時に集まってくれてありがとう。
実は、娘のローザリンがあのバK……第1王子に婚約破棄をされた。それも大勢の前でだ。」
(((((あぁ~今バカって言おうとしたんだな)))))
ここにいるほとんどがそう思ったが、話しの先を聞くため声には出さなかった。
「しかも、王子は自分が浮気をした挙句、ローザリンを侮辱し、自分の浮気相手をいじめたと冤罪をつけてきた。
その上、国外追放だ死刑だなんだと喚いていたそうだ。
しかも、そのいじめも相手の女の嘘だ。
あと、王子の他にも3人その女に惚れたやつがいて、複数人で責めてきたそうだ。
……しかし、なにより許せないのがローザリンは仕事をしていたのに、自分は浮気や享楽三昧、勉強も励まない。
それに、ローザリンを醜いや愚かその上、悪女や売女と言ったんだ!あのクソガキは!
相手のそれこそ売女と言われてもおかしくない女は、謝れば許してやると上から目線で言ってきたそうだ。」
これには、ローザリンをよく知っていて慕っている領民も怒っていた。
いや、怒るというのは可愛いくらいブチギレた。
「なんだと!?うちの姫様をこんなに綺麗でお優しいかたを愚かで醜いなどと!!
なんてやつだ!!」
「お嬢様…。そんな者達に責められておいたわしい!
お嬢様の素晴らしさをわからないなんて、そいつたちこそ、愚か者よ!
しかも、人前な上数人で……なんて卑怯で弱虫なやつら!」
「そうだ!そうだ!最低すぎる!」
「お嬢様!そんなやつら気にしなくて大丈夫ですよ!
俺達は全員お嬢様の味方ですぜ!」
あちこちから、みんなが私のために怒ってくれて、ありがたいし、とてもうれしい!
「みんなありがとう。
私は全然あんなバカな人達が言うこと気にしていないわ!!
逆に婚約破棄できたから、あんなのと結婚しなくてすむし、度に出れて嬉しいわ♪
ただ、あんな人達が上に立つはずの人間だなんてこの国は大丈夫かが、心配だけれど……。」
私がそう言うと、みんな怒りつつも私が傷ついてないと分かると、安心したような顔をした。
私はより一層、みんな大切な領民でこの国に残して行きたくないなと思った。
「すまない、続きを話すぞ。」
そう言ってお父様が話し始めた。
「私達はこの国を出ることにした!
もう、この国には愛想が尽きた!
なので、この国を出ることにする。
しかし、この領地もみんなも私達にとって、とても大事でこの領地の利益などを狙っている豚どもがいるし、私達が出ていったあとが問題なんだよ。
できれば、信用できる者に頼もうと思っている。」
お父様がそういうと、領民の人たちは、
「俺達も着いて行かせてください!」
「私たちも着いて行きたいです!お嬢様にそんなことをした連中にお嬢様が考えて作った特産品などを使わせたくもありません!!」
と口々に訴えた。
「そうか、皆ありがとう。
それなら、旅をした先でいい場所があったら領地ごと引越してはどうかと思っているんだ。
ただ、それまでの間耐えてくれ。」
「わかりました!」
「そのくらい耐えてみせます!
その間は、特産品などは外に売らなくてもいいでしょうか?
この領地では、農産物も海産物も牧畜などもやっており、食べ物には困りませんし。」
「おぉ、それもそうだなっ!
お嬢様やご領主様達のおかげで食べ物には困らないし、肥料や物を作る材料も、領内で作ってるからな。」
領民達はみんなでわーわーと話し合い、どうやら外との繋がりを切るつもりらしい。
ただ……
「技術を渡せと行ってきたらどうしましょう?お父様、それにみなさん。
相手はうちの技術や物欲しさに力で強引な手段などをとるかもしれませんわ。」
私がそう言うと、お父様はふむ…と考え込み、領民達はそれもそうだ、どうする?と話し合い始めた。
そこで、私は1つ提案をした。
「では、1つ提案があるのですが、それぞれのリーダー格のような人たちを私達が連れていき、他の人たちは本当は知っていますけれど、相手の人たちに、技術や大切なことなどはリーダーしか知らず、その人たちが出ていったから分からない、自分たちも作れていないと言えばどうでしょう?
ただ、リーダーが1人だと怪しまれるでしょうから、ひとつにつき3~5人くらいにして、他の人は知らないということでどうでしょう?
あぁ、それでもうっかりバレそうになるかもしれないので、相手が来たときは自分がもともとしていたものとは別の所について下さい。
そうすれば、ほんとに知らないのでバレないでしょう。」
まぁ、穴だらけだし甘い作戦なんだけどね。
さて、どうでしょう?
「皆、今日忙しい時に集まってくれてありがとう。
実は、娘のローザリンがあのバK……第1王子に婚約破棄をされた。それも大勢の前でだ。」
(((((あぁ~今バカって言おうとしたんだな)))))
ここにいるほとんどがそう思ったが、話しの先を聞くため声には出さなかった。
「しかも、王子は自分が浮気をした挙句、ローザリンを侮辱し、自分の浮気相手をいじめたと冤罪をつけてきた。
その上、国外追放だ死刑だなんだと喚いていたそうだ。
しかも、そのいじめも相手の女の嘘だ。
あと、王子の他にも3人その女に惚れたやつがいて、複数人で責めてきたそうだ。
……しかし、なにより許せないのがローザリンは仕事をしていたのに、自分は浮気や享楽三昧、勉強も励まない。
それに、ローザリンを醜いや愚かその上、悪女や売女と言ったんだ!あのクソガキは!
相手のそれこそ売女と言われてもおかしくない女は、謝れば許してやると上から目線で言ってきたそうだ。」
これには、ローザリンをよく知っていて慕っている領民も怒っていた。
いや、怒るというのは可愛いくらいブチギレた。
「なんだと!?うちの姫様をこんなに綺麗でお優しいかたを愚かで醜いなどと!!
なんてやつだ!!」
「お嬢様…。そんな者達に責められておいたわしい!
お嬢様の素晴らしさをわからないなんて、そいつたちこそ、愚か者よ!
しかも、人前な上数人で……なんて卑怯で弱虫なやつら!」
「そうだ!そうだ!最低すぎる!」
「お嬢様!そんなやつら気にしなくて大丈夫ですよ!
俺達は全員お嬢様の味方ですぜ!」
あちこちから、みんなが私のために怒ってくれて、ありがたいし、とてもうれしい!
「みんなありがとう。
私は全然あんなバカな人達が言うこと気にしていないわ!!
逆に婚約破棄できたから、あんなのと結婚しなくてすむし、度に出れて嬉しいわ♪
ただ、あんな人達が上に立つはずの人間だなんてこの国は大丈夫かが、心配だけれど……。」
私がそう言うと、みんな怒りつつも私が傷ついてないと分かると、安心したような顔をした。
私はより一層、みんな大切な領民でこの国に残して行きたくないなと思った。
「すまない、続きを話すぞ。」
そう言ってお父様が話し始めた。
「私達はこの国を出ることにした!
もう、この国には愛想が尽きた!
なので、この国を出ることにする。
しかし、この領地もみんなも私達にとって、とても大事でこの領地の利益などを狙っている豚どもがいるし、私達が出ていったあとが問題なんだよ。
できれば、信用できる者に頼もうと思っている。」
お父様がそういうと、領民の人たちは、
「俺達も着いて行かせてください!」
「私たちも着いて行きたいです!お嬢様にそんなことをした連中にお嬢様が考えて作った特産品などを使わせたくもありません!!」
と口々に訴えた。
「そうか、皆ありがとう。
それなら、旅をした先でいい場所があったら領地ごと引越してはどうかと思っているんだ。
ただ、それまでの間耐えてくれ。」
「わかりました!」
「そのくらい耐えてみせます!
その間は、特産品などは外に売らなくてもいいでしょうか?
この領地では、農産物も海産物も牧畜などもやっており、食べ物には困りませんし。」
「おぉ、それもそうだなっ!
お嬢様やご領主様達のおかげで食べ物には困らないし、肥料や物を作る材料も、領内で作ってるからな。」
領民達はみんなでわーわーと話し合い、どうやら外との繋がりを切るつもりらしい。
ただ……
「技術を渡せと行ってきたらどうしましょう?お父様、それにみなさん。
相手はうちの技術や物欲しさに力で強引な手段などをとるかもしれませんわ。」
私がそう言うと、お父様はふむ…と考え込み、領民達はそれもそうだ、どうする?と話し合い始めた。
そこで、私は1つ提案をした。
「では、1つ提案があるのですが、それぞれのリーダー格のような人たちを私達が連れていき、他の人たちは本当は知っていますけれど、相手の人たちに、技術や大切なことなどはリーダーしか知らず、その人たちが出ていったから分からない、自分たちも作れていないと言えばどうでしょう?
ただ、リーダーが1人だと怪しまれるでしょうから、ひとつにつき3~5人くらいにして、他の人は知らないということでどうでしょう?
あぁ、それでもうっかりバレそうになるかもしれないので、相手が来たときは自分がもともとしていたものとは別の所について下さい。
そうすれば、ほんとに知らないのでバレないでしょう。」
まぁ、穴だらけだし甘い作戦なんだけどね。
さて、どうでしょう?
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