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名付け
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あれから30分後・・・
私たちはお互いに挙動不審な態度をとりながら明後日の方向を向いている。
なぜこんなことになったかというと、泣き終わって冷静になってきた私たちは抱き合っている状態と、先程まで2人とも号泣していたことを意識してしまい恥ずかしさやらなんやらで、こうなってしまった。
正直、初めてあった男の人になんであんなこと言って、号泣して抱きしめたのかここに今誰もいないならうわぁぁぁぁ!!!と手を顔に当てて、ごろごろ転げ回りたいくらいである。
というか、あんな気の強そうなというか威厳のある男の人が抱きついて号泣して、恥ずかしそうに挙動不審になって・・・ギャップ萌えで私を悶え殺す気ですか!?
なにこれ!なにこれ!?
かわいすぎでしょー!!
「・・・ぃ、ぉぃ、ぉい、おい。その、大丈夫か?」
「ひゃぁぁぁ!?」
私はいきなり目の前にどアップで、現れた彼の顔に驚いて変な声を出してしまった。
彼も私の声に驚いてしまったようだった。
「す、すまん。呼びかけても返事がこんかったから近づいたのだ。」
私はまだドキドキと音を立てる胸を押さえながら返事をした。
「い、いえ。こっちこそごめんなさい。
ちょっと考え事しててびっくりしちゃっただけだから。」
そう答えてふと、私はまだお互いに自己紹介などをしていないことを思い出した。
「あっ!私ったら自己紹介もしないで、ごめんなさい。
えっと、私はローザリン・ダリア・フォールトア・・・あぁ、もう違ったんだった。
ローザリン・フォールトアよ。よろしくね。
あなたは名前はないのよね?種族名はなんなの??」
もう私は貴族ではないから、ダリアという公爵を示す部分は必要ないのだ。
「ローザリンかよろしくたのむ。
我は天虎と言う種族で今は人の姿をしておるが、獣の姿は虎の姿だ。
ああ、名前が無いのは不便であろう?
ローザリン我に名を付けてはくれんか?」
え?えぇ!?
私が名前をつけるの??
ど、どどどうしよう!私、ネーミングセンスあるか不安なんだけど!!
チーム名とかならまだしも、人の名前とかなんてそんな大切なものに変なの付けれないし。
「だめ、なのか・・・?」
うっ・・・!そんなしょんぼりした顔をされたら嫌なんて言えないじゃん・・・!!
「だ、だめなんかじゃないよ!!
ただ、名前をつけるセンスが不安だから私なんかでいいのかなって思っただけなの。」
「我はローザリンにつけて欲しいのだ!
もし、相当おかしいものだったら我も嫌というから気にするな!」
「うん。わかったよ。
でもちょっと時間をちょうだいね?
流石にすぐには決められないもの。」
「あぁ!!今まで何百年と待っておったのだ。
数時間や数日など、何ともない!」
彼は嬉しそうに目をキラキラさせ、尻尾を降っている。
ん??尻尾??
私はもう一度彼の足あたりを見た。
やはり、尻尾が機嫌良さそうにゆらゆらと揺れている。
「えぇっ!?し、しっぽ?!
さっきまで無かったよね?って、よく見たら頭に耳もある!!
え、え??どうしたの?!」
私は彼の顔を見て、その上の頭に丸い虎の耳がピコピコと動いてるのを見て余計に混乱してしまった。
すると、彼は自分の頭を触り、後ろを見てからあぁと納得したようにして、私に説明した。
「ローザリンに名前をつけてもらえるのが嬉しくてつい出てしまったようだ。」
私は彼の説明を聞きながら、その耳と尻尾をガン見していた。
あの耳と尻尾、とっても毛並みがいいみたい。
あぁ、もふもふ!!触りたい!!
彼は私がガン見しているのに気づいたらしく、何を思ったのかニヤッと笑った。
「我の耳や尻尾を触りたいのか?」
そう聞かれた私はすぐに頷いた。
すると、彼はニヤーと悪巧みでもしてるような笑を浮かべた。
「ふむ。触らせても良いが・・・」
私は、ぱっと彼を期待を込めた目で見たが、
「我に名前を付けたら触らせてやろう。」
という言葉を聞き、ガクッとなった。
そ、そんなぁ~。
うぅぅーー。早くいい名前を考えて、あのもふもふを触らせて貰うんだからー!!!
「あぁ、そうだ。この封印が解けたら我は獣の姿に戻れるから、その時は獣の姿も触らせてやるぞ??」
「えっ!いいの??わかった!!頑張るね!
こんな封印すぐに壊し・・・じゃなかった解いてやるんだから!!
絶対にもふもふさせてよね!約束よ?」
よーし燃えてきたー!と気合いが入っていた私は彼が小さく「我に名を付けるのがどういう意味か知らんのだな。まぁ、その方が好都合だな。」と呟いていたのに気づかなかった。
私たちはお互いに挙動不審な態度をとりながら明後日の方向を向いている。
なぜこんなことになったかというと、泣き終わって冷静になってきた私たちは抱き合っている状態と、先程まで2人とも号泣していたことを意識してしまい恥ずかしさやらなんやらで、こうなってしまった。
正直、初めてあった男の人になんであんなこと言って、号泣して抱きしめたのかここに今誰もいないならうわぁぁぁぁ!!!と手を顔に当てて、ごろごろ転げ回りたいくらいである。
というか、あんな気の強そうなというか威厳のある男の人が抱きついて号泣して、恥ずかしそうに挙動不審になって・・・ギャップ萌えで私を悶え殺す気ですか!?
なにこれ!なにこれ!?
かわいすぎでしょー!!
「・・・ぃ、ぉぃ、ぉい、おい。その、大丈夫か?」
「ひゃぁぁぁ!?」
私はいきなり目の前にどアップで、現れた彼の顔に驚いて変な声を出してしまった。
彼も私の声に驚いてしまったようだった。
「す、すまん。呼びかけても返事がこんかったから近づいたのだ。」
私はまだドキドキと音を立てる胸を押さえながら返事をした。
「い、いえ。こっちこそごめんなさい。
ちょっと考え事しててびっくりしちゃっただけだから。」
そう答えてふと、私はまだお互いに自己紹介などをしていないことを思い出した。
「あっ!私ったら自己紹介もしないで、ごめんなさい。
えっと、私はローザリン・ダリア・フォールトア・・・あぁ、もう違ったんだった。
ローザリン・フォールトアよ。よろしくね。
あなたは名前はないのよね?種族名はなんなの??」
もう私は貴族ではないから、ダリアという公爵を示す部分は必要ないのだ。
「ローザリンかよろしくたのむ。
我は天虎と言う種族で今は人の姿をしておるが、獣の姿は虎の姿だ。
ああ、名前が無いのは不便であろう?
ローザリン我に名を付けてはくれんか?」
え?えぇ!?
私が名前をつけるの??
ど、どどどうしよう!私、ネーミングセンスあるか不安なんだけど!!
チーム名とかならまだしも、人の名前とかなんてそんな大切なものに変なの付けれないし。
「だめ、なのか・・・?」
うっ・・・!そんなしょんぼりした顔をされたら嫌なんて言えないじゃん・・・!!
「だ、だめなんかじゃないよ!!
ただ、名前をつけるセンスが不安だから私なんかでいいのかなって思っただけなの。」
「我はローザリンにつけて欲しいのだ!
もし、相当おかしいものだったら我も嫌というから気にするな!」
「うん。わかったよ。
でもちょっと時間をちょうだいね?
流石にすぐには決められないもの。」
「あぁ!!今まで何百年と待っておったのだ。
数時間や数日など、何ともない!」
彼は嬉しそうに目をキラキラさせ、尻尾を降っている。
ん??尻尾??
私はもう一度彼の足あたりを見た。
やはり、尻尾が機嫌良さそうにゆらゆらと揺れている。
「えぇっ!?し、しっぽ?!
さっきまで無かったよね?って、よく見たら頭に耳もある!!
え、え??どうしたの?!」
私は彼の顔を見て、その上の頭に丸い虎の耳がピコピコと動いてるのを見て余計に混乱してしまった。
すると、彼は自分の頭を触り、後ろを見てからあぁと納得したようにして、私に説明した。
「ローザリンに名前をつけてもらえるのが嬉しくてつい出てしまったようだ。」
私は彼の説明を聞きながら、その耳と尻尾をガン見していた。
あの耳と尻尾、とっても毛並みがいいみたい。
あぁ、もふもふ!!触りたい!!
彼は私がガン見しているのに気づいたらしく、何を思ったのかニヤッと笑った。
「我の耳や尻尾を触りたいのか?」
そう聞かれた私はすぐに頷いた。
すると、彼はニヤーと悪巧みでもしてるような笑を浮かべた。
「ふむ。触らせても良いが・・・」
私は、ぱっと彼を期待を込めた目で見たが、
「我に名前を付けたら触らせてやろう。」
という言葉を聞き、ガクッとなった。
そ、そんなぁ~。
うぅぅーー。早くいい名前を考えて、あのもふもふを触らせて貰うんだからー!!!
「あぁ、そうだ。この封印が解けたら我は獣の姿に戻れるから、その時は獣の姿も触らせてやるぞ??」
「えっ!いいの??わかった!!頑張るね!
こんな封印すぐに壊し・・・じゃなかった解いてやるんだから!!
絶対にもふもふさせてよね!約束よ?」
よーし燃えてきたー!と気合いが入っていた私は彼が小さく「我に名を付けるのがどういう意味か知らんのだな。まぁ、その方が好都合だな。」と呟いていたのに気づかなかった。
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