9 / 41
第2章 ベッドの上で情報収集
第8話 探せ理想の移住場所
しおりを挟む
あれこれ見ているうちに移住先検索ナビと題したページを発見した。
どうやらこれで条件に当てはまる場所を探すことが出来るようだ。
ちょうど情報が多すぎてどう絞ればいいかわからないところだった。
早速このナビとやらを使ってやろう。
ナビは移住先にどんな国を選ぶかという項目からはじまる。
まずは移住者を歓迎している国というのが絶対だ。
なおかつ政治体制は民主主義で。
独裁的神権政治なんて国家だったら目も当てられない。
検索条件を入れる毎に表示されている該当件数が変化する。
しかし国条件の2項目ではわずかしか該当件数は減らない。
つまり事務局が斡旋している国ならほとんどこの条件にあてはまるようだ。
まあそりゃそうだろうと思う。
次は気候条件。
寒すぎず暑すぎず、出来れば西日本程度の場所。
気温帯の項目で15度から30度と設定。
雨量は年間降水量1000ミリ~2000ミリにしてみた。
この条件で一気に1割まで絞られた。
やはり条件がいい場所は少ないのだろうか。
少し条件を変えて様子を見てみる。
どうやら雨量を減らすと該当地域が増える模様。
年間降水量の下限を500ミリにすると一気に3割まで増える。
更に最低気温を5度にすると4割に。
どうやら私の希望は主流と少し違うらしい。
別窓で希望ランキングページを開いて確認してみる。
なるほど、私が設定した条件は標準的な希望条件より雨多め、暖かめだったようだ。
そして移住受け入れ地は標準的な希望条件にあった場所が選定されている事が多い模様。
私の希望が標準と異なるのは高温多湿な日本を基準にしていただからだろうか。
となると移住希望者は欧米人が多いのだろうか。
そう言えば移住例もドイツ出身のハンスさんだ。
でもまあ気にしないでいいか、人は人、私は私だから。
次は移住場所の具体的環境に関する項目だ。
最寄りの街からの距離、移住者の多い少ない、土地の現況、起伏、標高、海や湖、川等の条件を設定する。
土地の現況は岩場・岩石地帯以外。
起伏は平坦な場所がある程度存在すればいい。
標高は海沿い希望だから25m以下を選択。
海と川は詳細項目も指定する。
海は湾内絶対、干潟があれば尚可、砂浜あれば尚可、岩場可。
川は中規模以下、上流に集落なし。
何せ当分は漁業で生活するつもりなのだ。
この辺はこだわりたい。
最寄りの移住者までの距離はとりあえず無指定で。
本当はいない方が気分が楽。
こっちが女1人だからと変なのに寄って来られては困る。
入り浸られたら目も当てられない。
くだらない人間関係はうんざりなのだ。
必要なら最寄りの街で必要な誰かに会えばいい。
それ以上の関係は今はいらない。
ただ実際誰もいない場所となると余程の辺境か危険地帯となるだろう。
だからまずは条件を出さず、出た結果から見て判断する事にしようと思う。
最寄りの街についても条件はゆるめに設定。
あまり近いと興ざめだ。
とは言っても遠すぎても生活に困る。
そんな理由で片道半日以上1週間以内という範囲を指定。
惑星オースの1週間は6日間。
そしてこの移動にかかる期間は身体強化魔法を使っての値だ。
だからこの半日という距離は概ね70km以上。
だから1週間で到達可能という場合の距離は600km以内となる。
もちろん道路の整備状況でこの距離は変わるけれども。
身体強化魔法は向こうへ移住すれば割と簡単に会得出来る魔法のようだ。
事例のハンスさんも取得していたし。
とりあえずはそう信じてこの条件のままにしておこう。
ここまで検索結果は35件。
これは多いのか少ないのか。
今の私にはよくわからない。
ざっと見てみて良さそうなところをまず開いてみる。
写真っぽい絵と文章による紹介が現れた。
うーん、1件目はアウト、論外だ。
移住者で微妙に怪しい共同体を作っている雰囲気。
それでも念の為、紹介文をしっかり読んでみる。
ああ、やっぱり駄目だ。
理由もないのに断定的でやたら自分にポジティブな教祖的男性1人とそのとりまきの女性数人、更にその周囲に男性、女性という感じの集団。
人間らしい暮らしとか本当の自分とはとか真の豊かさとか、怪しいキーワードもいっぱい。
こんなのと一緒になるなら移住しない方がいい。
見るのをやめて次の結果へ。
次は一見良さそうだ。
一番近い移住者の拠点も結構離れている。
なおかつこの移住者は壮年夫婦だから私が夜這いに遭う可能性も低いだろう。
唯一気になるのが国の状況だ。
国の債務残高がやたら高いと注意が出ている。
気を抜くと一気に税率が上がるなんて事もありそうだ。
避けた方がいいだろうと判断。
そんな感じで次々に見ていく。
何せ1つの場所だけでも国の状況から全部見ていくのだ。
勿論同じ国の場合は国の部分は省略するけれど。
現地の情報だって地図だの上空からの絵だの生物相だの盛りだくさん。
きっちり読むだけで結構かかる。
ただそれが面白いと言えば面白い。
それにしてもこの一連のWebサイト、異世界移住詐欺にしてもよく出来ている。
作った人はたいした物だ。
絵や記述が違う世界にある現地をリアルに感じさせる。
これだけの設定を作るのは大変だっただろう。
惑星の設定を作り、地図を作り、海流や気候を設定し、地形に合わせて人口を配置し……
まるで本当にこんな世界があるように思えてしまう。
だからこそある程度本気になってはまれるというのはあるけれども。
ただそんな設定、いや移住場所の説明も延々と読見続けると飽きてくる。
そのうち最初は現地の情報だけ斜め読みして、それでピンときたら他の情報を読むようになった。
そして12件目。
『本件はナサリア諸島に位置するヒラリア共和国の開発推進区域です。場所はヒラリア最大の島リアベルガ島の西部地域、およびエルガ内海を挟んで対岸側であるシルベルザ島の南部地域となります。
本地域は1年を通して偏西風の影響を受け温暖な地域でやや雨が多く……』
なんとなく良さそうだな。
そう思いつつ読み進める。
そこそこの大きさの湾がいくつかあり、砂浜、岩場等があちこちに存在。
大きめの干潟も数カ所。
私の欲した条件が揃っている。
降水量は年間1600ミリ程度、日本の平均よりはやや少ない程度だ。
気温は1日の平均気温が10度から25度。
なかなか過ごしやすそうな環境と見た。
さて生物はどうだろう。
両島とも大型の肉食爬虫類はいない模様。
最大の肉食獣でも全高60センチ体長150センチ程度の中型爬虫類、アルパクスまでとある。※1
他の動物はアルパクスよりやや大きいアルケナスという草食中型爬虫類、イルケウスという草食小型爬虫類、更に小さい草食や肉食の爬虫類、昆虫類、そのほか……
そして私お目当ての海の生物は豊富な様だ。
この地域は移住者や開拓者に公開したばかりだが、近くの湾での調査結果が記載されている。
海生爬虫類は外洋を好むらしく湾内や内海にはほとんど入ってこないらしい。
しかし魚は豊富かつ多様。
鰹っぽいのとか鰯っぽいのとかエイっぽいのとか。
現代と違うのはサメのような軟骨魚類の種類が多い事。
鰯っぽいポジションの軟骨魚類までいる。
情報によると蟹とかエビとか貝とかも豊富な模様。
アンモナイトっぽい奴もいるようだ。
しかも食べられるらしい。
アンモナイトって貝を持っているイカみたいな奴だよな。
なら塩辛を作れるのだろうか。
それとも貝部分を使って壺焼きにするべきだろうか。※2
新鮮なイカで作る自作塩辛は実に美味い。
つい大学時代の事を思い出してしまう。
夏合宿と称してサークルの野生活動好きな面子6人で長崎県の島までサバイバルキャンプに行った時の事を。
あの時私は2年生で、あと3年生2人、1年生3人。
持って行く食料は米と調味料と野菜だけ。
タンパク質は自分で捕れというルールだ。
あの合宿2日目、3年の坂入先輩が見事なイカを釣り上げて、それで他の5人で寄越せコールをしまくったのだ。
結局全員で分けて刺身だの天ぷらだのにした。
その中でも一番おいしかったのが即席塩辛だ。
あれをもう一度楽しめるのだろうか。
それとも塩辛は無理で、貝として巨大な壺焼きにした方がいいのだろうか。
それを食べて比べるなんて、もうこれだけでも楽しみで仕方ない。
※1 中生代白亜紀前期に生息したシノサウロプテリクスに類似
※2 イメージの参考 デイリーポータルZ 2017年6月6日記事 『オウム貝の捕まえ方と食べ方』平坂 寛
どうやらこれで条件に当てはまる場所を探すことが出来るようだ。
ちょうど情報が多すぎてどう絞ればいいかわからないところだった。
早速このナビとやらを使ってやろう。
ナビは移住先にどんな国を選ぶかという項目からはじまる。
まずは移住者を歓迎している国というのが絶対だ。
なおかつ政治体制は民主主義で。
独裁的神権政治なんて国家だったら目も当てられない。
検索条件を入れる毎に表示されている該当件数が変化する。
しかし国条件の2項目ではわずかしか該当件数は減らない。
つまり事務局が斡旋している国ならほとんどこの条件にあてはまるようだ。
まあそりゃそうだろうと思う。
次は気候条件。
寒すぎず暑すぎず、出来れば西日本程度の場所。
気温帯の項目で15度から30度と設定。
雨量は年間降水量1000ミリ~2000ミリにしてみた。
この条件で一気に1割まで絞られた。
やはり条件がいい場所は少ないのだろうか。
少し条件を変えて様子を見てみる。
どうやら雨量を減らすと該当地域が増える模様。
年間降水量の下限を500ミリにすると一気に3割まで増える。
更に最低気温を5度にすると4割に。
どうやら私の希望は主流と少し違うらしい。
別窓で希望ランキングページを開いて確認してみる。
なるほど、私が設定した条件は標準的な希望条件より雨多め、暖かめだったようだ。
そして移住受け入れ地は標準的な希望条件にあった場所が選定されている事が多い模様。
私の希望が標準と異なるのは高温多湿な日本を基準にしていただからだろうか。
となると移住希望者は欧米人が多いのだろうか。
そう言えば移住例もドイツ出身のハンスさんだ。
でもまあ気にしないでいいか、人は人、私は私だから。
次は移住場所の具体的環境に関する項目だ。
最寄りの街からの距離、移住者の多い少ない、土地の現況、起伏、標高、海や湖、川等の条件を設定する。
土地の現況は岩場・岩石地帯以外。
起伏は平坦な場所がある程度存在すればいい。
標高は海沿い希望だから25m以下を選択。
海と川は詳細項目も指定する。
海は湾内絶対、干潟があれば尚可、砂浜あれば尚可、岩場可。
川は中規模以下、上流に集落なし。
何せ当分は漁業で生活するつもりなのだ。
この辺はこだわりたい。
最寄りの移住者までの距離はとりあえず無指定で。
本当はいない方が気分が楽。
こっちが女1人だからと変なのに寄って来られては困る。
入り浸られたら目も当てられない。
くだらない人間関係はうんざりなのだ。
必要なら最寄りの街で必要な誰かに会えばいい。
それ以上の関係は今はいらない。
ただ実際誰もいない場所となると余程の辺境か危険地帯となるだろう。
だからまずは条件を出さず、出た結果から見て判断する事にしようと思う。
最寄りの街についても条件はゆるめに設定。
あまり近いと興ざめだ。
とは言っても遠すぎても生活に困る。
そんな理由で片道半日以上1週間以内という範囲を指定。
惑星オースの1週間は6日間。
そしてこの移動にかかる期間は身体強化魔法を使っての値だ。
だからこの半日という距離は概ね70km以上。
だから1週間で到達可能という場合の距離は600km以内となる。
もちろん道路の整備状況でこの距離は変わるけれども。
身体強化魔法は向こうへ移住すれば割と簡単に会得出来る魔法のようだ。
事例のハンスさんも取得していたし。
とりあえずはそう信じてこの条件のままにしておこう。
ここまで検索結果は35件。
これは多いのか少ないのか。
今の私にはよくわからない。
ざっと見てみて良さそうなところをまず開いてみる。
写真っぽい絵と文章による紹介が現れた。
うーん、1件目はアウト、論外だ。
移住者で微妙に怪しい共同体を作っている雰囲気。
それでも念の為、紹介文をしっかり読んでみる。
ああ、やっぱり駄目だ。
理由もないのに断定的でやたら自分にポジティブな教祖的男性1人とそのとりまきの女性数人、更にその周囲に男性、女性という感じの集団。
人間らしい暮らしとか本当の自分とはとか真の豊かさとか、怪しいキーワードもいっぱい。
こんなのと一緒になるなら移住しない方がいい。
見るのをやめて次の結果へ。
次は一見良さそうだ。
一番近い移住者の拠点も結構離れている。
なおかつこの移住者は壮年夫婦だから私が夜這いに遭う可能性も低いだろう。
唯一気になるのが国の状況だ。
国の債務残高がやたら高いと注意が出ている。
気を抜くと一気に税率が上がるなんて事もありそうだ。
避けた方がいいだろうと判断。
そんな感じで次々に見ていく。
何せ1つの場所だけでも国の状況から全部見ていくのだ。
勿論同じ国の場合は国の部分は省略するけれど。
現地の情報だって地図だの上空からの絵だの生物相だの盛りだくさん。
きっちり読むだけで結構かかる。
ただそれが面白いと言えば面白い。
それにしてもこの一連のWebサイト、異世界移住詐欺にしてもよく出来ている。
作った人はたいした物だ。
絵や記述が違う世界にある現地をリアルに感じさせる。
これだけの設定を作るのは大変だっただろう。
惑星の設定を作り、地図を作り、海流や気候を設定し、地形に合わせて人口を配置し……
まるで本当にこんな世界があるように思えてしまう。
だからこそある程度本気になってはまれるというのはあるけれども。
ただそんな設定、いや移住場所の説明も延々と読見続けると飽きてくる。
そのうち最初は現地の情報だけ斜め読みして、それでピンときたら他の情報を読むようになった。
そして12件目。
『本件はナサリア諸島に位置するヒラリア共和国の開発推進区域です。場所はヒラリア最大の島リアベルガ島の西部地域、およびエルガ内海を挟んで対岸側であるシルベルザ島の南部地域となります。
本地域は1年を通して偏西風の影響を受け温暖な地域でやや雨が多く……』
なんとなく良さそうだな。
そう思いつつ読み進める。
そこそこの大きさの湾がいくつかあり、砂浜、岩場等があちこちに存在。
大きめの干潟も数カ所。
私の欲した条件が揃っている。
降水量は年間1600ミリ程度、日本の平均よりはやや少ない程度だ。
気温は1日の平均気温が10度から25度。
なかなか過ごしやすそうな環境と見た。
さて生物はどうだろう。
両島とも大型の肉食爬虫類はいない模様。
最大の肉食獣でも全高60センチ体長150センチ程度の中型爬虫類、アルパクスまでとある。※1
他の動物はアルパクスよりやや大きいアルケナスという草食中型爬虫類、イルケウスという草食小型爬虫類、更に小さい草食や肉食の爬虫類、昆虫類、そのほか……
そして私お目当ての海の生物は豊富な様だ。
この地域は移住者や開拓者に公開したばかりだが、近くの湾での調査結果が記載されている。
海生爬虫類は外洋を好むらしく湾内や内海にはほとんど入ってこないらしい。
しかし魚は豊富かつ多様。
鰹っぽいのとか鰯っぽいのとかエイっぽいのとか。
現代と違うのはサメのような軟骨魚類の種類が多い事。
鰯っぽいポジションの軟骨魚類までいる。
情報によると蟹とかエビとか貝とかも豊富な模様。
アンモナイトっぽい奴もいるようだ。
しかも食べられるらしい。
アンモナイトって貝を持っているイカみたいな奴だよな。
なら塩辛を作れるのだろうか。
それとも貝部分を使って壺焼きにするべきだろうか。※2
新鮮なイカで作る自作塩辛は実に美味い。
つい大学時代の事を思い出してしまう。
夏合宿と称してサークルの野生活動好きな面子6人で長崎県の島までサバイバルキャンプに行った時の事を。
あの時私は2年生で、あと3年生2人、1年生3人。
持って行く食料は米と調味料と野菜だけ。
タンパク質は自分で捕れというルールだ。
あの合宿2日目、3年の坂入先輩が見事なイカを釣り上げて、それで他の5人で寄越せコールをしまくったのだ。
結局全員で分けて刺身だの天ぷらだのにした。
その中でも一番おいしかったのが即席塩辛だ。
あれをもう一度楽しめるのだろうか。
それとも塩辛は無理で、貝として巨大な壺焼きにした方がいいのだろうか。
それを食べて比べるなんて、もうこれだけでも楽しみで仕方ない。
※1 中生代白亜紀前期に生息したシノサウロプテリクスに類似
※2 イメージの参考 デイリーポータルZ 2017年6月6日記事 『オウム貝の捕まえ方と食べ方』平坂 寛
17
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
アメイジング・ナイト ―王女と騎士の35日―
碧井夢夏
ファンタジー
たったひとりの王位継承者として毎日見合いの日々を送る第一王女のレナは、人気小説で読んだ主人公に憧れ、モデルになった外国人騎士を護衛に雇うことを決める。
騎士は、黒い髪にグレーがかった瞳を持つ東洋人の血を引く能力者で、小説とは違い金の亡者だった。
主従関係、身分の差、特殊能力など、ファンタジー要素有。舞台は中世~近代ヨーロッパがモデルのオリジナル。話が進むにつれて恋愛濃度が上がります。
練習船で異世界に来ちゃったんだが?! ~異世界海洋探訪記~
さみぃぐらぁど
ファンタジー
航海訓練所の練習船「海鵜丸」はハワイへ向けた長期練習航海中、突然嵐に巻き込まれ、落雷を受ける。
衝撃に気を失った主人公たち当直実習生。彼らが目を覚まして目撃したものは、自分たち以外教官も実習生も居ない船、無線も電子海図も繋がらない海、そして大洋を往く見たこともない戦列艦の艦隊だった。
そして実習生たちは、自分たちがどこか地球とは違う星_異世界とでも呼ぶべき空間にやって来たことを悟る。
燃料も食料も補給の目途が立たない異世界。
果たして彼らは、自分たちの力で、船とともに現代日本の海へ帰れるのか⁈
※この作品は「カクヨム」においても投稿しています。https://kakuyomu.jp/works/16818023213965695770
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
Sランク冒険者の受付嬢
おすし
ファンタジー
王都の中心街にある冒険者ギルド《ラウト・ハーヴ》は、王国最大のギルドで登録冒険者数も依頼数もNo.1と実績のあるギルドだ。
だがそんなギルドには1つの噂があった。それは、『あのギルドにはとてつもなく強い受付嬢』がいる、と。
そんな噂を耳にしてギルドに行けば、受付には1人の綺麗な銀髪をもつ受付嬢がいてー。
「こんにちは、ご用件は何でしょうか?」
その受付嬢は、今日もギルドで静かに仕事をこなしているようです。
これは、最強冒険者でもあるギルドの受付嬢の物語。
※ほのぼので、日常:バトル=2:1くらいにするつもりです。
※前のやつの改訂版です
※一章あたり約10話です。文字数は1話につき1500〜2500くらい。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる