185 / 202
第35章 高専最後の夏休み ~やり残した事は何ですか~
184 プログレス1号、完成
しおりを挟む
どう見ても登山用の、軽金属製安物片手杖。
でもこれこそが新地研究室の放つ第1号、新理論満載の杖『プログレス1号』だ。
もっともこの杖をプログレスと呼んでいるのは、研究室では俺だけ。
他はそれぞれ
○ T0810123201701
○ 賢者の杖
○ エレメンタルスタッフ
○ 初號機
等々、まあ勝手に呼びたい名前で呼んでいる。
実際、研究室の面々によって、同じ杖でも外見すら違う。
例えば世田谷の『賢者の杖』は外側はいかにもなトネリコ製だし、高井戸の『初號機』はプラスチック製だ。
ただし性能は全てほぼ同じ。
要は俺と等々力と高井戸の理論を全て組み込んで、恩田が最適化して世田谷が調整した杖だ。
なお基本設計型は、俺や恩田が持っているのと同じ軽金属製。
実験用にモジュール交換等がし易くなっているし、データロガーも設置済みだ。
なお杖本体の設計等については既に魔技大のデータベースに登録済みで、あとは頑張って自分の理論部分の論文を書いて発表するだけ。
困った事に、俺が一番担当する論文の量が多い。
でもまあ、論文は秋になってから皆で頑張ろうね、という事にしている。
なので夏休みはフリーだ。
思ったより短い期間で、思った以上に強力な杖が出来てしまった。
やっぱりまあ、集まれば文殊の知恵という奴だ。
俺の発想だけでは多分、性能的には3分の2で、かつ制作に3倍手間と費用がかかる物になった筈。
杖のテストも世田谷のおかげでえらい早さで進んだ。
例によって俺は、この杖のコピーを2本作っている。
詩織ちゃん用の2号と、風遊美さん用の3号だ。
詩織ちゃんはこの杖で世界一周を成し遂げたし、風遊美さんも香港までなら行き来できるようになった。
何気に部屋で使っている紅茶に、円ではない表示の値札がついていたりするのにも、もう慣れた。
それでもプリン貯蔵庫は、相変わらず日本製の冷凍洋菓子で溢れている。
詩織ちゃんによると、下手な本場の洋菓子より日本のものの方がよっぽど美味しいとの事だ。
奈津希さんも本場でそう言っているらしい。
なお世田谷が来た時や田奈先生と消費したプリン等は、あの後しっかりと補填させてもらった。
プリンだけでは何なんで、チーズスフレとか焼きショコラとかマドレーヌとか色々入れておいたのだが、好評だったようであっという間に全種類が消え失せた。
実はこれらの冷凍洋菓子は、等々力君の実家がある茨城県南の某ニュータウンの店のものだ。
前に実家から送ってきたというのを食べてみたら美味しかったので、詩織ちゃんと直接現地に行って買いつけてきた。
全国的に有名という訳ではないのだが、美味しい店というのは探せば色々あるものだ。
さて、夏近くなると学生会で話題になるのは旅行だ。
今年は総勢17名という大人数。関係ない世田谷までしっかり入っている。
今年はお盆期間が終わってからの出発なので、集合は島ではなくそれぞれバラバラ。
そして行き先は北海道だそうだ。
前は北海道は。詩織ちゃんが何か理由があるらしく避けていたが、今年は問題が解決したので大丈夫なのだそうだ。
それに北海道になったしょうもない理由は他にもある。
詩織ちゃんと風遊美さんが大人数連れでも平気で魔法移動できるようになってしまったので、東京近郊等のありがたみが一気に薄れてしまったのだ。
何せ先週も買い出しツアーと称して、東京方面に出かけていたしな。
だから大人数移動が出来なくて、なおかつ魅力がある場所という事で北海道になったそうだ。
あまりしょっちゅう魔法移動しているとそのうちバレそうなので、程々にしてもらいたいところである。
◇◇◇
さて、夏休みもお盆が過ぎて一段落した8月20日の夜。
俺達は北海道は小樽、朝里川温泉に来ている。
学生会夏の旅行、今宵で4泊目だ。
集合した後、新幹線で函館へ向かい、湯の川温泉に2泊。
更に山の中の。いかにも秘湯風な温泉旅館にも1泊。
旅行は今のところ順調だ。
特記事項みたいなのも、特に無い。
強いて言えば秘湯風温泉旅館でちょっとなあ、という事があった程度だ。
そして4日目の今日は小樽の街を観光した後、小樽からバスでちょっと登ったところにある貸別荘を2軒借りて泊まっている。
今日はここで、のんびりと泊まる予定だ。
借りた貸別荘は2軒で1つの建物という形。
ログハウス風な建物に、シャワー付きの風呂とか洗濯機とか炊飯器とか皿とか鍋とか、まあ一通りついている。
昼間散々スイーツを食べ歩きして、更に夜には海鮮丼だの寿司だの大量に食べて来た筈なので、夕食は特に用意はしていない。
炊いた御飯に市場で買ってきた塩水うにを載せた豪華ウニ丼作って食べている奴が数名いるが、それを含めてまあ平常運転ってところか。
というかおいジェニー、君はもう限界だろう。食べ過ぎだからそろそろやめた方がいいと思うぞ。
詩織とかロビーとか、あとそれには劣るが理奈ちゃんとかは、胃袋が異次元級だから張り合ったら倒れる。
ソフィーはもうノックアウト済みだしさ。
なお昼間に買ってしまったお土産のガラス細工等は、詩織印の超高速便で聟島のマンションに既に送ってある。
最近は詩織便、場合によっては風遊美さん便の使用が常習化してしまった。
手数料も、詩織便の場合は美味しいもの1回分で済むので、安くて便利だ。
そして今いるこの場所。夏と言っても北海道のそこそこ標高高めの場所のせいか、風が凄く気持ちいい。
しかも他の客と建物が別なので、多少騒いでも問題ない。
こういう貸別荘もいいなと思いつつ、1人で2階のロフトでのんびりしていた時。
「修兄、ちょっといいですか」
香緒里ちゃんに呼ばれた。
何だろう。
でもこれこそが新地研究室の放つ第1号、新理論満載の杖『プログレス1号』だ。
もっともこの杖をプログレスと呼んでいるのは、研究室では俺だけ。
他はそれぞれ
○ T0810123201701
○ 賢者の杖
○ エレメンタルスタッフ
○ 初號機
等々、まあ勝手に呼びたい名前で呼んでいる。
実際、研究室の面々によって、同じ杖でも外見すら違う。
例えば世田谷の『賢者の杖』は外側はいかにもなトネリコ製だし、高井戸の『初號機』はプラスチック製だ。
ただし性能は全てほぼ同じ。
要は俺と等々力と高井戸の理論を全て組み込んで、恩田が最適化して世田谷が調整した杖だ。
なお基本設計型は、俺や恩田が持っているのと同じ軽金属製。
実験用にモジュール交換等がし易くなっているし、データロガーも設置済みだ。
なお杖本体の設計等については既に魔技大のデータベースに登録済みで、あとは頑張って自分の理論部分の論文を書いて発表するだけ。
困った事に、俺が一番担当する論文の量が多い。
でもまあ、論文は秋になってから皆で頑張ろうね、という事にしている。
なので夏休みはフリーだ。
思ったより短い期間で、思った以上に強力な杖が出来てしまった。
やっぱりまあ、集まれば文殊の知恵という奴だ。
俺の発想だけでは多分、性能的には3分の2で、かつ制作に3倍手間と費用がかかる物になった筈。
杖のテストも世田谷のおかげでえらい早さで進んだ。
例によって俺は、この杖のコピーを2本作っている。
詩織ちゃん用の2号と、風遊美さん用の3号だ。
詩織ちゃんはこの杖で世界一周を成し遂げたし、風遊美さんも香港までなら行き来できるようになった。
何気に部屋で使っている紅茶に、円ではない表示の値札がついていたりするのにも、もう慣れた。
それでもプリン貯蔵庫は、相変わらず日本製の冷凍洋菓子で溢れている。
詩織ちゃんによると、下手な本場の洋菓子より日本のものの方がよっぽど美味しいとの事だ。
奈津希さんも本場でそう言っているらしい。
なお世田谷が来た時や田奈先生と消費したプリン等は、あの後しっかりと補填させてもらった。
プリンだけでは何なんで、チーズスフレとか焼きショコラとかマドレーヌとか色々入れておいたのだが、好評だったようであっという間に全種類が消え失せた。
実はこれらの冷凍洋菓子は、等々力君の実家がある茨城県南の某ニュータウンの店のものだ。
前に実家から送ってきたというのを食べてみたら美味しかったので、詩織ちゃんと直接現地に行って買いつけてきた。
全国的に有名という訳ではないのだが、美味しい店というのは探せば色々あるものだ。
さて、夏近くなると学生会で話題になるのは旅行だ。
今年は総勢17名という大人数。関係ない世田谷までしっかり入っている。
今年はお盆期間が終わってからの出発なので、集合は島ではなくそれぞれバラバラ。
そして行き先は北海道だそうだ。
前は北海道は。詩織ちゃんが何か理由があるらしく避けていたが、今年は問題が解決したので大丈夫なのだそうだ。
それに北海道になったしょうもない理由は他にもある。
詩織ちゃんと風遊美さんが大人数連れでも平気で魔法移動できるようになってしまったので、東京近郊等のありがたみが一気に薄れてしまったのだ。
何せ先週も買い出しツアーと称して、東京方面に出かけていたしな。
だから大人数移動が出来なくて、なおかつ魅力がある場所という事で北海道になったそうだ。
あまりしょっちゅう魔法移動しているとそのうちバレそうなので、程々にしてもらいたいところである。
◇◇◇
さて、夏休みもお盆が過ぎて一段落した8月20日の夜。
俺達は北海道は小樽、朝里川温泉に来ている。
学生会夏の旅行、今宵で4泊目だ。
集合した後、新幹線で函館へ向かい、湯の川温泉に2泊。
更に山の中の。いかにも秘湯風な温泉旅館にも1泊。
旅行は今のところ順調だ。
特記事項みたいなのも、特に無い。
強いて言えば秘湯風温泉旅館でちょっとなあ、という事があった程度だ。
そして4日目の今日は小樽の街を観光した後、小樽からバスでちょっと登ったところにある貸別荘を2軒借りて泊まっている。
今日はここで、のんびりと泊まる予定だ。
借りた貸別荘は2軒で1つの建物という形。
ログハウス風な建物に、シャワー付きの風呂とか洗濯機とか炊飯器とか皿とか鍋とか、まあ一通りついている。
昼間散々スイーツを食べ歩きして、更に夜には海鮮丼だの寿司だの大量に食べて来た筈なので、夕食は特に用意はしていない。
炊いた御飯に市場で買ってきた塩水うにを載せた豪華ウニ丼作って食べている奴が数名いるが、それを含めてまあ平常運転ってところか。
というかおいジェニー、君はもう限界だろう。食べ過ぎだからそろそろやめた方がいいと思うぞ。
詩織とかロビーとか、あとそれには劣るが理奈ちゃんとかは、胃袋が異次元級だから張り合ったら倒れる。
ソフィーはもうノックアウト済みだしさ。
なお昼間に買ってしまったお土産のガラス細工等は、詩織印の超高速便で聟島のマンションに既に送ってある。
最近は詩織便、場合によっては風遊美さん便の使用が常習化してしまった。
手数料も、詩織便の場合は美味しいもの1回分で済むので、安くて便利だ。
そして今いるこの場所。夏と言っても北海道のそこそこ標高高めの場所のせいか、風が凄く気持ちいい。
しかも他の客と建物が別なので、多少騒いでも問題ない。
こういう貸別荘もいいなと思いつつ、1人で2階のロフトでのんびりしていた時。
「修兄、ちょっといいですか」
香緒里ちゃんに呼ばれた。
何だろう。
19
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
S級騎士の俺が精鋭部隊の隊長に任命されたが、部下がみんな年上のS級女騎士だった
ミズノみすぎ
ファンタジー
「黒騎士ゼクード・フォルス。君を竜狩り精鋭部隊【ドラゴンキラー隊】の隊長に任命する」
15歳の春。
念願のS級騎士になった俺は、いきなり国王様からそんな命令を下された。
「隊長とか面倒くさいんですけど」
S級騎士はモテるって聞いたからなったけど、隊長とかそんな重いポジションは……
「部下は美女揃いだぞ?」
「やらせていただきます!」
こうして俺は仕方なく隊長となった。
渡された部隊名簿を見ると隊員は俺を含めた女騎士3人の計4人構成となっていた。
女騎士二人は17歳。
もう一人の女騎士は19歳(俺の担任の先生)。
「あの……みんな年上なんですが」
「だが美人揃いだぞ?」
「がんばります!」
とは言ったものの。
俺のような若輩者の部下にされて、彼女たちに文句はないのだろうか?
と思っていた翌日の朝。
実家の玄関を部下となる女騎士が叩いてきた!
★のマークがついた話数にはイラストや4コマなどが後書きに記載されています。
※2023年11月25日に書籍が発売!
イラストレーターはiltusa先生です!
※コミカライズも進行中!
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ジュエル・ハンター 〜【宝石使い】のスキルは農村には要らないと追い出されたので、冒険者をしながら宝石図鑑のコンプリートを目指します!〜
尾関 天魁星
ファンタジー
十五歳の誕生日、セキトは【宝石使い】のスキルを授かるものの、農村には必要無いと言われて追い出されてしまう。
流れ着いた宿場町で冒険者になる事を決意したセキトだったが、意外にもスキルの【宝石使い】は万能で強力な効果を持っていた。
セキトはそのスキルを駆使して冒険者として活躍していく傍ら、コレクター癖の自己満足のために宝石図鑑のコンプリートを目指すのだった。
※登場する宝石は実在している物を参考にしていますが、世界観に合わせて独自の設定も含まれております。あらかじめご了承くださいm(_ _)m
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる