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第34章 詩織ちゃんの家出
181 詩織ちゃんの家出
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詩織ちゃんは、短期間の予知魔法を手に入れた。
風遊美さんも、同じ魔法を手に入れた。
更に多少の予知魔法すら闇魔法でねじ伏せる、攻撃魔法科現役最強の黒魔女の参入。
とどめに暇潰しの氷の女王とか、同じく暇潰しの炎の戦闘隊長も参入。
このあたりのせいで、学生会内の模擬戦が酷い事になっているらしい。
そしてその結果が、隣の樽湯でボロボロになってお湯漬けになっている。
言うまでもなくルイスだ。
アザだの傷だのは全部治療済みなのだが、お疲れ感が半端ない。
なお露天風呂の男女時間別制度は、ゴールデン・ウィーク半ばにして廃止されてしまった。
俺やルイスやロビーの要望等では決して無い。
入りたい時に自由に入るぞ文句あるか。そんな女性陣の横暴な意見に屈しただけである。
ちなみにその意見を主張したのは、風遊美さんと香緒里ちゃんを除くほぼ全員。
ここで俺は一言言いたい。
君達には恥ずかしいという概念は無いのか!
俺とルイスにはあるぞ!
文句を言いたい奴は山ほどいる。
でもその中で、俺が今回の代表を選ぶとすれば奴だろう。
世田谷!お前周りに染まりすぎ!
という訳で裸女の集団を前に、今日も俺とルイスは樽湯に沈んでいる訳だ。
「僕もそろそろ別の魔法を開発しないと、後が無さそうだ」
隣の樽からルイスの沈痛な声。
「それでも風魔法の他に、炎系統や氷系統、雷までは使えるようになったんだろ」
「でもまだ常識の範囲内だ。今日程、力不足を痛感した日は無い」
まああんな怪物級の連中を相手にすれば、そうも思いたくなるだろうけれど。
「学内では別に問題ないんだろ。あんなの攻撃魔法科にだってそうそういないだろうしさ」
「でも脅威が現存するとわかっている以上、対策を取れないようでは唯の負け犬だ」
真剣に悩むな、あんな脅威世界にだってきっと数える程しか存在しないぞ。そう慰めてもルイスには無意味だろうけれど。
きっと明日も、化物や怪物や怪獣や珍獣に痛めつけられるんだろうし。
ただ正直言って、俺じゃ相談されても大した意見は出せない。
攻撃魔法という物を知らなすぎる。
「奈津季さんが詩織ちゃんの空間魔法に対応したのは、どういう方法だったっけな」
「自分の周りにある程度の風を流しておいて、気流が乱れた瞬間に反対方向に移動しつつ攻撃するという方法だ。今でもある程度有効だが、同時多発的に複数箇所から攻撃されると対処が遅れる」
「なら攻撃されると同時に反撃できるようなもので周りを囲めばどうだ。例えば自分自身を高電圧に帯電させておくとか、付近の気圧を上げておくとか」
「防御はそれで何とかなるが、そうすると自発的に攻撃動作をするのが難しくなる。遠隔魔法に頼るだけでは……」
「突然ですがお邪魔するのですよ」
いきなり俺とルイスの会話がぶった切られた。
誰の声かはもうわかっている。
俺の樽湯に出現していないところを見ると、ルイスの樽湯に出現しているようだ。
いつもながらルイスには苦労をかける。
「何だ詩織、何か用か?」
ルイスからの無言のSOSを無視しつつ、話を始める。
「ちょっと親父と喧嘩したので家出するのですよ。なので当分の間、衣食住よろしくというお願いなのです」
……何だって?
「家出って、隣の田奈家から?」
「そうなのです。親父がわからず屋なので、家出をするのです」
そう言われても実態として、既にこっちの部屋にに入り浸りだしな。
家出をすることで、何か変化があるのだろうか。
「学校に行かないとかか?」
「学校はちゃんと出るですし、学生会もするですよ」
それって、ほぼ何も変わらないんじゃないだろうか。
「なお親父以外のお母さんとかお姉さんには内緒なのです。あくまで親父対象なのです」
それって限りなく実害が無い気がする。
親バカの田奈先生には、堪えるかもしれないけれど。
「なので当分宜しくなのです」
「一応了解はした」
実害どころか実態すらまるで変わらないとは思うけれど。
ただそうなると、鬱陶しい相談が入りそうだ。具体的には隣のむさい親父から。
面倒だが確認してやるとしよう。奴には色々世話になってるし。
俺は風呂を出て、自分の部屋へと向かう。
スマホを見ると案の定、かつての担当教官殿からSNSが入っていた。
どれどれ、顔を出してやるとするか。
手土産のプリンを2個持って隣の家を訪れる。
出てきたのは例の通り、むさい中年親父だ。
「どうしたんですか、家出なんて」
「詩織が危ない連中と連絡を取っていてな、注意したら家出された」
危ない連中か。
特区には悲しいかな、不良とかヤンキーとかは生息していない。
そんなんで気張ったら、攻撃魔法でぶっ飛ばされるのが落ちだから。
ん、待てよ。
「危ない連中ってまさか、俺達じゃないですよね」
「自覚は一応あったのか。でも今回は違う。シュヴァルツヴァルト方面だ。アホゲル……ゲルハルト一派と何やら怪しげな連絡をしている」
EUの魔法特区でゲルハルトと言うと、聞き覚えがある名前だ。
アホゲルという呼び方なら散々聞いた事があるが、そういう名前だったか。
そしてその名前は確か。
「向こうの総合魔法学院の副長ですよね、ゲルハルト・アレクサンダー・カーン氏は」
「アホゲルで十分だ」
正解だったらしい。
「それで連絡を取る事の何が悪いんですか」
なんやかんや言っても、田奈先生とアホゲル氏の仲は悪くなかった筈だ。
「大抵の事はこっちの特区で間に合うはずなのに、わざわざシュヴァルツヴァルドに連絡取っているんだぞ。正直こっちより向こうが適している事など、ろくな方面じゃない」
これは単なる嫉妬なのだろうか。
それとも何かの知識に基づくまっとうな考えなのだろうか。
俺には何とも判断がつかない。
「田奈先生には通信の秘密など通用しない、と思っていましたけれど」
「本当に危険とかが迫っていない限り、そういう手段は個人的に好かん」
親でもこの辺の倫理意識をキープしている辺り、やっぱり田奈先生だなと思う。
「ここの特区しか知らない長津田に説明するとだな、日本の特区よりシュヴァルツヴァルドの方が優れているのは諜報分野とか安全管理分野位だ。何せ向こうは陸続きで、常に脅威と直面している。そしてアホゲルのメインの魔法は強烈かつ最悪な心理魔法だ。ついでに言うと奴の一派というのは秘密工作とか世論醸成とかまあ、表立って言えない作業が大得意な連中だ」
確かにそれは危ない連中だ。
風遊美さんも、同じ魔法を手に入れた。
更に多少の予知魔法すら闇魔法でねじ伏せる、攻撃魔法科現役最強の黒魔女の参入。
とどめに暇潰しの氷の女王とか、同じく暇潰しの炎の戦闘隊長も参入。
このあたりのせいで、学生会内の模擬戦が酷い事になっているらしい。
そしてその結果が、隣の樽湯でボロボロになってお湯漬けになっている。
言うまでもなくルイスだ。
アザだの傷だのは全部治療済みなのだが、お疲れ感が半端ない。
なお露天風呂の男女時間別制度は、ゴールデン・ウィーク半ばにして廃止されてしまった。
俺やルイスやロビーの要望等では決して無い。
入りたい時に自由に入るぞ文句あるか。そんな女性陣の横暴な意見に屈しただけである。
ちなみにその意見を主張したのは、風遊美さんと香緒里ちゃんを除くほぼ全員。
ここで俺は一言言いたい。
君達には恥ずかしいという概念は無いのか!
俺とルイスにはあるぞ!
文句を言いたい奴は山ほどいる。
でもその中で、俺が今回の代表を選ぶとすれば奴だろう。
世田谷!お前周りに染まりすぎ!
という訳で裸女の集団を前に、今日も俺とルイスは樽湯に沈んでいる訳だ。
「僕もそろそろ別の魔法を開発しないと、後が無さそうだ」
隣の樽からルイスの沈痛な声。
「それでも風魔法の他に、炎系統や氷系統、雷までは使えるようになったんだろ」
「でもまだ常識の範囲内だ。今日程、力不足を痛感した日は無い」
まああんな怪物級の連中を相手にすれば、そうも思いたくなるだろうけれど。
「学内では別に問題ないんだろ。あんなの攻撃魔法科にだってそうそういないだろうしさ」
「でも脅威が現存するとわかっている以上、対策を取れないようでは唯の負け犬だ」
真剣に悩むな、あんな脅威世界にだってきっと数える程しか存在しないぞ。そう慰めてもルイスには無意味だろうけれど。
きっと明日も、化物や怪物や怪獣や珍獣に痛めつけられるんだろうし。
ただ正直言って、俺じゃ相談されても大した意見は出せない。
攻撃魔法という物を知らなすぎる。
「奈津季さんが詩織ちゃんの空間魔法に対応したのは、どういう方法だったっけな」
「自分の周りにある程度の風を流しておいて、気流が乱れた瞬間に反対方向に移動しつつ攻撃するという方法だ。今でもある程度有効だが、同時多発的に複数箇所から攻撃されると対処が遅れる」
「なら攻撃されると同時に反撃できるようなもので周りを囲めばどうだ。例えば自分自身を高電圧に帯電させておくとか、付近の気圧を上げておくとか」
「防御はそれで何とかなるが、そうすると自発的に攻撃動作をするのが難しくなる。遠隔魔法に頼るだけでは……」
「突然ですがお邪魔するのですよ」
いきなり俺とルイスの会話がぶった切られた。
誰の声かはもうわかっている。
俺の樽湯に出現していないところを見ると、ルイスの樽湯に出現しているようだ。
いつもながらルイスには苦労をかける。
「何だ詩織、何か用か?」
ルイスからの無言のSOSを無視しつつ、話を始める。
「ちょっと親父と喧嘩したので家出するのですよ。なので当分の間、衣食住よろしくというお願いなのです」
……何だって?
「家出って、隣の田奈家から?」
「そうなのです。親父がわからず屋なので、家出をするのです」
そう言われても実態として、既にこっちの部屋にに入り浸りだしな。
家出をすることで、何か変化があるのだろうか。
「学校に行かないとかか?」
「学校はちゃんと出るですし、学生会もするですよ」
それって、ほぼ何も変わらないんじゃないだろうか。
「なお親父以外のお母さんとかお姉さんには内緒なのです。あくまで親父対象なのです」
それって限りなく実害が無い気がする。
親バカの田奈先生には、堪えるかもしれないけれど。
「なので当分宜しくなのです」
「一応了解はした」
実害どころか実態すらまるで変わらないとは思うけれど。
ただそうなると、鬱陶しい相談が入りそうだ。具体的には隣のむさい親父から。
面倒だが確認してやるとしよう。奴には色々世話になってるし。
俺は風呂を出て、自分の部屋へと向かう。
スマホを見ると案の定、かつての担当教官殿からSNSが入っていた。
どれどれ、顔を出してやるとするか。
手土産のプリンを2個持って隣の家を訪れる。
出てきたのは例の通り、むさい中年親父だ。
「どうしたんですか、家出なんて」
「詩織が危ない連中と連絡を取っていてな、注意したら家出された」
危ない連中か。
特区には悲しいかな、不良とかヤンキーとかは生息していない。
そんなんで気張ったら、攻撃魔法でぶっ飛ばされるのが落ちだから。
ん、待てよ。
「危ない連中ってまさか、俺達じゃないですよね」
「自覚は一応あったのか。でも今回は違う。シュヴァルツヴァルト方面だ。アホゲル……ゲルハルト一派と何やら怪しげな連絡をしている」
EUの魔法特区でゲルハルトと言うと、聞き覚えがある名前だ。
アホゲルという呼び方なら散々聞いた事があるが、そういう名前だったか。
そしてその名前は確か。
「向こうの総合魔法学院の副長ですよね、ゲルハルト・アレクサンダー・カーン氏は」
「アホゲルで十分だ」
正解だったらしい。
「それで連絡を取る事の何が悪いんですか」
なんやかんや言っても、田奈先生とアホゲル氏の仲は悪くなかった筈だ。
「大抵の事はこっちの特区で間に合うはずなのに、わざわざシュヴァルツヴァルドに連絡取っているんだぞ。正直こっちより向こうが適している事など、ろくな方面じゃない」
これは単なる嫉妬なのだろうか。
それとも何かの知識に基づくまっとうな考えなのだろうか。
俺には何とも判断がつかない。
「田奈先生には通信の秘密など通用しない、と思っていましたけれど」
「本当に危険とかが迫っていない限り、そういう手段は個人的に好かん」
親でもこの辺の倫理意識をキープしている辺り、やっぱり田奈先生だなと思う。
「ここの特区しか知らない長津田に説明するとだな、日本の特区よりシュヴァルツヴァルドの方が優れているのは諜報分野とか安全管理分野位だ。何せ向こうは陸続きで、常に脅威と直面している。そしてアホゲルのメインの魔法は強烈かつ最悪な心理魔法だ。ついでに言うと奴の一派というのは秘密工作とか世論醸成とかまあ、表立って言えない作業が大得意な連中だ」
確かにそれは危ない連中だ。
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