153 / 202
第30章 冬はつとめて(2) ~修4年冬編・後半~
152 厨房の後継者
しおりを挟む
「ふっふっふっ。今回は片っ端から空間繋げて海中をスキャンしたですよ。128箇所目で群れを発見して一番大きそうなのを頂いたです」
去年の初夏に、詩織ちゃんが露天風呂のデッキで魚を捕まえた事があった。
今回の魔法はその魔法の応用版らしい。
ただあの時に比べれば随分と短時間で済んでいる。
「魔力の方は大丈夫なのか」
あの時の詩織ちゃんはほぼ魔力切れ状態で、俺のベッドを占拠してさっさと寝てしまったのだが。
「今回はチートグッズを使ったので余裕なのですよ。方法も待ちではなくて広範囲複数箇所同時進行でやったので時間短縮も出来たのです」
「……風遊美、解説頼む」
「私の常識外です」
そういう魔法もあるんだな、という事位しか俺達には理解できない。
「これだけ大きければおかずには充分だろう。帰るぞ」
詩織ちゃん以外、つまり俺を含む3人には微妙に納得のいかない結末だ。
でもまあ獲物が手に入った事を喜ぶとしよう。
直接屋上に乗り付けて俺の魔法で窓の鍵を開け、重くて大きい獲物を運び込む。
「さて、素材は最高だから今回は思い切り色々作るぞ!」
という事で、例によって奈津希さんは風呂場で解体作業を開始。
「それにしても奈津季さんがいなくなると大変ですよね。料理とか今回のような魚を捌くのとか」
「小さいのは私でも出来ますが、流石に大きいのは自信ないです」
風遊美さんも駄目か。
当然俺も出来る気はしない。
「ああ、魚の解体はルイスに伝授済みだ。だから大きいのを釣ったらあいつに任せておけ。ただ味付けとか調理部分は絶対ルイスにさせるなよ。あいつの舌は英国仕込みだ」
舌が英国仕込みとは、どういう意味だろう。
「わかりました。捌くのはお願いしてそれ以降は私か他の人がやる事にします」
今の言葉、EUの魔法特区出身の風遊美さんには通じたらしい。
返事から察するに、どうもあまりいい意味では無いようだ。
「何なら私も調理するですよ」
「詩織と修も調理させるなよ。魔法工学科だけあって妙に機械的な料理になる傾向がある。食べて消化できれば食事だという感覚だからな。
今の面子だと風遊美を除いたら一番有望なのは香緒里だな。ジェニーとソフィーは神の教えとかで麺類以外は作らないし。後は愛希かな。理奈はどうも味より趣味とかネタに凝るタイプと見た。
月見野先輩は多分一通り作れるけれど、お茶菓子以外は作らないと自ら公言している。ロビーと鈴懸台先輩は焼けば何でも食えると信じているし、由香里さんは尊敬すべき先輩だけど口に入るものだけは任せられない」
風遊美さんが笑いを堪えている。
俺に対する評価は別として、まあ半分以上は納得できる評価だ。
「私も作れるですよ」
一方で詩織ちゃんは少し不満そう。
「例えば詩織や修が味噌汁を作ったとする。すると恐らく味噌やや薄め、油揚げとわかめ等具が2品入った出汁無しの味噌汁になるんだ。確かに見かけも材料も栄養価も味噌汁なんだが、飲むと何かどこか物足らない。どうだ覚えはないか」
あ、言われてみれば、確かに……
風遊美さんはついに笑いを堪えられなくなった。
口を押さえて肩をひくひくさせている。
「そういう時は、最初から出汁入り味噌を使うのですよ」
「とまあ、こんな感じなわけだ」
我ながら否定できないのが悲しい。
ちなみに風遊美さんはついに机に突っ伏した。
いくら何でも笑いすぎだろ、風遊美さん。
奈津希さんはそんな冗談を言いながらでも、手を常人の数倍の速度で動かしている。
結果1時間も経たないうちに魚は全て解体済み。
鍋と皿と冷蔵庫に入った状態になっta。
「あ、ご飯炊くのを忘れてた。最近は香緒里がやってくれるからなあ。まあいいか」
米を研いで炊飯器に入れ、電源を入れずに睨みつけて3分間。
熱魔法と風魔法との技術の結晶、3分間炊飯の終了だ。
「今日は刺身と焼き物メインな。内臓の煮付けは量少ないから今日だけ」
内容的に豪華なカンパチ尽くしが並ぶ。
刺身、カルパッチョ、内臓煮付けはまあいつも通り。
今回一番派手なのは焼き物だ。
頭丸ごととカマ部分が塩焼きになって豪快にでっかい皿に鎮座している。
他にご飯とアラ味噌汁。
なお、あら煮も作ってあるが明日以降との事で鍋に入ったまま冷蔵庫で出番待ちだ。
いただきますの唱和の後、例によって戦争が始まる。
皆が最初の刺身争奪戦をやる間、俺は密かに分捕ったカマ部分をキープ。
今日は4人しかいないけれど、戦が厳しくない訳ではない。
詩織ちゃんと奈津希さんは大食いだ。
でも風遊美さんも少食という訳ではない。
それに比べれば俺はきっと少食なのだろう。
普通程度には食べているとおもうのだが。
あれだけあった刺身が瞬く間に半減し、兜が骨格標本に近づいていく。
「鮭もカンパチも目の裏の柔い部分が美味しいのですよ」
「僕は脳天の処の肉が好きだな」
とか言いつつ色々食い尽くされていき……
俺がカマ部分をゆっくりとしゃぶり尽くした頃には、既に後半戦が始まっている。
俺はカマの後は刺身2切れ、そして肉部分が消えた煮付けの汁をご飯にかけて食べる。
俺が一杯目のご飯を食べ終わり味噌汁も飲み干した頃には、既に戦況は掃討戦も終わりという感じになっていた。
うん、皆食べ過ぎだし早食いし過ぎだ。
学校の健康管理本部に見られたら怒られそうだな、きっと。
「うーん、少し物足りないけれど今日はここまでにしておいてやるのです」
「まあ腹八分目と言うからね」
「久しぶりの新鮮な魚で美味しかったです。ごちそうさまでした」
他では合宿所でしか見ないようなでっかい電気炊飯器が空になっている。
確か米は7合は炊いていたよな。
道理で10kg袋の米を買っても買ってもすぐに減る訳だ。
14人生活時は週に3回は10kg袋を買っていたし。
という訳で夕食も終わり、皆で片付けて毎度おなじみ露天風呂タイムとなる。
流石に4人だと、目の毒はいつも程ではない。
俺は樽湯引きこもりに徹するけれど。
去年の初夏に、詩織ちゃんが露天風呂のデッキで魚を捕まえた事があった。
今回の魔法はその魔法の応用版らしい。
ただあの時に比べれば随分と短時間で済んでいる。
「魔力の方は大丈夫なのか」
あの時の詩織ちゃんはほぼ魔力切れ状態で、俺のベッドを占拠してさっさと寝てしまったのだが。
「今回はチートグッズを使ったので余裕なのですよ。方法も待ちではなくて広範囲複数箇所同時進行でやったので時間短縮も出来たのです」
「……風遊美、解説頼む」
「私の常識外です」
そういう魔法もあるんだな、という事位しか俺達には理解できない。
「これだけ大きければおかずには充分だろう。帰るぞ」
詩織ちゃん以外、つまり俺を含む3人には微妙に納得のいかない結末だ。
でもまあ獲物が手に入った事を喜ぶとしよう。
直接屋上に乗り付けて俺の魔法で窓の鍵を開け、重くて大きい獲物を運び込む。
「さて、素材は最高だから今回は思い切り色々作るぞ!」
という事で、例によって奈津希さんは風呂場で解体作業を開始。
「それにしても奈津季さんがいなくなると大変ですよね。料理とか今回のような魚を捌くのとか」
「小さいのは私でも出来ますが、流石に大きいのは自信ないです」
風遊美さんも駄目か。
当然俺も出来る気はしない。
「ああ、魚の解体はルイスに伝授済みだ。だから大きいのを釣ったらあいつに任せておけ。ただ味付けとか調理部分は絶対ルイスにさせるなよ。あいつの舌は英国仕込みだ」
舌が英国仕込みとは、どういう意味だろう。
「わかりました。捌くのはお願いしてそれ以降は私か他の人がやる事にします」
今の言葉、EUの魔法特区出身の風遊美さんには通じたらしい。
返事から察するに、どうもあまりいい意味では無いようだ。
「何なら私も調理するですよ」
「詩織と修も調理させるなよ。魔法工学科だけあって妙に機械的な料理になる傾向がある。食べて消化できれば食事だという感覚だからな。
今の面子だと風遊美を除いたら一番有望なのは香緒里だな。ジェニーとソフィーは神の教えとかで麺類以外は作らないし。後は愛希かな。理奈はどうも味より趣味とかネタに凝るタイプと見た。
月見野先輩は多分一通り作れるけれど、お茶菓子以外は作らないと自ら公言している。ロビーと鈴懸台先輩は焼けば何でも食えると信じているし、由香里さんは尊敬すべき先輩だけど口に入るものだけは任せられない」
風遊美さんが笑いを堪えている。
俺に対する評価は別として、まあ半分以上は納得できる評価だ。
「私も作れるですよ」
一方で詩織ちゃんは少し不満そう。
「例えば詩織や修が味噌汁を作ったとする。すると恐らく味噌やや薄め、油揚げとわかめ等具が2品入った出汁無しの味噌汁になるんだ。確かに見かけも材料も栄養価も味噌汁なんだが、飲むと何かどこか物足らない。どうだ覚えはないか」
あ、言われてみれば、確かに……
風遊美さんはついに笑いを堪えられなくなった。
口を押さえて肩をひくひくさせている。
「そういう時は、最初から出汁入り味噌を使うのですよ」
「とまあ、こんな感じなわけだ」
我ながら否定できないのが悲しい。
ちなみに風遊美さんはついに机に突っ伏した。
いくら何でも笑いすぎだろ、風遊美さん。
奈津希さんはそんな冗談を言いながらでも、手を常人の数倍の速度で動かしている。
結果1時間も経たないうちに魚は全て解体済み。
鍋と皿と冷蔵庫に入った状態になっta。
「あ、ご飯炊くのを忘れてた。最近は香緒里がやってくれるからなあ。まあいいか」
米を研いで炊飯器に入れ、電源を入れずに睨みつけて3分間。
熱魔法と風魔法との技術の結晶、3分間炊飯の終了だ。
「今日は刺身と焼き物メインな。内臓の煮付けは量少ないから今日だけ」
内容的に豪華なカンパチ尽くしが並ぶ。
刺身、カルパッチョ、内臓煮付けはまあいつも通り。
今回一番派手なのは焼き物だ。
頭丸ごととカマ部分が塩焼きになって豪快にでっかい皿に鎮座している。
他にご飯とアラ味噌汁。
なお、あら煮も作ってあるが明日以降との事で鍋に入ったまま冷蔵庫で出番待ちだ。
いただきますの唱和の後、例によって戦争が始まる。
皆が最初の刺身争奪戦をやる間、俺は密かに分捕ったカマ部分をキープ。
今日は4人しかいないけれど、戦が厳しくない訳ではない。
詩織ちゃんと奈津希さんは大食いだ。
でも風遊美さんも少食という訳ではない。
それに比べれば俺はきっと少食なのだろう。
普通程度には食べているとおもうのだが。
あれだけあった刺身が瞬く間に半減し、兜が骨格標本に近づいていく。
「鮭もカンパチも目の裏の柔い部分が美味しいのですよ」
「僕は脳天の処の肉が好きだな」
とか言いつつ色々食い尽くされていき……
俺がカマ部分をゆっくりとしゃぶり尽くした頃には、既に後半戦が始まっている。
俺はカマの後は刺身2切れ、そして肉部分が消えた煮付けの汁をご飯にかけて食べる。
俺が一杯目のご飯を食べ終わり味噌汁も飲み干した頃には、既に戦況は掃討戦も終わりという感じになっていた。
うん、皆食べ過ぎだし早食いし過ぎだ。
学校の健康管理本部に見られたら怒られそうだな、きっと。
「うーん、少し物足りないけれど今日はここまでにしておいてやるのです」
「まあ腹八分目と言うからね」
「久しぶりの新鮮な魚で美味しかったです。ごちそうさまでした」
他では合宿所でしか見ないようなでっかい電気炊飯器が空になっている。
確か米は7合は炊いていたよな。
道理で10kg袋の米を買っても買ってもすぐに減る訳だ。
14人生活時は週に3回は10kg袋を買っていたし。
という訳で夕食も終わり、皆で片付けて毎度おなじみ露天風呂タイムとなる。
流石に4人だと、目の毒はいつも程ではない。
俺は樽湯引きこもりに徹するけれど。
21
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる