230 / 266
第26章 冬合宿は続く
第221話 俺の失敗
しおりを挟む
そしてついにカロリー消費の散歩というか登山。
「空気は冷たいけれど気持ちいい天気だよね」
いやミド・リー。気持ちいいという事はあまりないと思う。
俺としては部屋でジェット機の実証模型その2案を考えていたいのだ。でも誠に残念なことに誰にも賛意を得られ無かった。
ただ今回は万能魔道具を取り上げられなかったので、身体強化を発動中。だから体力的には問題は無い。
現在地は山の中に入ってすぐ。あの堰堤から入って谷側を上っている状態である。この方が魔獣が出やすいし植物の種類が多いからだそうだ。
「魔獣はどんな感じ?」
「今のところは問題無いわ。勿論呼べば出てくるけれど」
「動きがあるのは鹿魔獣《チデジカ》と猿魔獣《ヒバゴン》くらいですね。大物は昼間は休んでいるようです」
「夕方の魔獣狩りには支障ない程度にはいるかな」
「誘導して貰えば問題無い程度にはね」
なるほど。
「植物の方はどうでしょうか」
「寒い時期ですしあまり面白いものは今のところありません。この前採取したのと同じクレソンくらいですね。ブナの木は紙を作ったり家具を作ったりするにはいいのですが、改良する余地はあまり無いですし」
「布を作るにもブナは便利な素材かな」
なるほど。
「あそこの葉っぱはダイコンソウで、昔は打ち身に効く薬草として扱われていたようです。ほかにも色々あるようですがこの季節はだいたい土の下です」
「ならちょうど尾根に出られる道があるし、そこから登ってみるか」
「そうですね」
「魔獣は大丈夫なようです」
おいおい。ここから登るとなかなかの急登だろう。
確かに今日の目的地は登らないといけない場所だ。しかし出来ればそんな場所に行きたくない。俺はトレーニングなんて避けたいんだ。
そう思った時にふと足下にある物を見つけた。ひょっとしたらと思って鑑定魔法を起動する。おっと、これは。
「ちょっと待ってくれ!」
ごいごい登ろうとする皆さんを止める。
「どうしたのミタキ、まさか登りたくないなんで言うんじゃ無いよね」
さすがミド・リー鋭いな。その通りだ。しかし今回はひと味違う。
「水晶の原石があった。うまく研磨すれば結構綺麗になると思うぞ、これは」
小指程度の大きさだが先端部は綺麗に六角柱形をして青く色づいている。これは紫水晶だな。
「どれどれ、どんな感じ?」
ミド・リーの奴、飛んできた。ほれと渡してやる。
「本当だ。結構大きくて綺麗」
「他にもあるかなあ」
皆で囲んで見ている。
「確かにここの山にはありそうです」
おっと、材料系専門家タカモさんのお墨付きがついたぞ。
「どういう場所で探せばいいかな」
「鉱脈がわかれば掘ってもいいのですが、今回は川沿いを下流に向かって探していった方がいいと思います。沢の底近くとか石が崩れた場所とかを探すと出てくる事が多いです」
これでこのまま帰るコースへの道が開けた。俺としては万々歳だ。
「どうせなら何か収穫があった方がいいよね」
「探そう!」
よしこれで楽が出来る。
そう思ったのだけれども。
「ミタキ君は鑑定魔法を持っていますよね。それを使えば効率よく色々なものが探せるのではないでしょうか」
おいちょっと待てアキナ先輩。
「見たものの鑑定は出来ますけれど、何処に何があるまではわかりませんよ」
「でもある一定範囲に目的の物が含まれているかはわかりませんか?」
そう言われると……
試してみると確かにわかるな。徐々に範囲を狭めていけば特定することも出来る。かなり魔力を消耗するけれど。
「とりあえずこの辺の、ここに……」
ご丁寧に流れのど真ん中だ。水が非常に冷たいが仕方無い。
取ると下の方は角が取れて平らになっているが上部に綺麗な結晶が残っている煙水晶だ。大きさは小指の爪よりちょい大きい程度。
拾うと早速ミド・リーに奪われる。
「これも小さいけれど綺麗ね」
「本当だ」
「あるんだな、此処に」
皆が石を見ている間に熱魔法でかじかんだ手を温める。水の中は無茶苦茶冷たかった。凍らないのが不思議な位だ。
「よし、ミタキをこき使って宝石探しよ」
おいミド・リー、ちょっと待て。
「ここに他にとれそうな宝石はありますか」
背後ではユキ先輩がタカモ先輩にそんな事を尋ねている。
「うーん……水晶の他にはトパーズとベリルがとれる可能性があります。私の鑑定魔法では探すところまでは出来ないですけれど」
「ならミタキをこき使うしかないわよね」
おいちょっと待った。正気に戻れといいたい。何せ流れる水は冷たいのだ。冷たいというか痛いという領域で。
しかし皆さんの目がマジだ。今更停められそうに無い。
下手なことを言わなければ良かった。これなら登山の方がましだった。そう思ったがもう後の祭りという訳で……
◇◇◇
今日の午前中だけで俺の魔力は大分成長したのではないかと思う。魔力の極限を越えた状態で鑑定魔法を使いまくったのだ。使いまくったというか使わされたというか。
なぜ極限を越えたという表現をしているかというと、実際に俺の魔力の限界を超えて魔法を使わされたからだ。
タカモさん達が作ったあの魔力回復薬。あれの試作品を使ってまで魔力増強&回復させられたからである。
「結構綺麗な石が落ちているんですね。全然気づきませんでした」
「大きいのはあまり無いけれどね。でも数は思ったよりあったわ」
落ちていたのは主に水晶だ。透明なものがほとんどだが紫水晶や煙水晶、黄水晶も混じっている。
レア品として薄い青色や薄いオレンジ色の混じったトパーズもいくつか。
水晶の大きい物は親指くらい。小さい物でも小指の爪程度のものだ。
それ以下は俺も面倒だから拾わなかった。それでも数は百個に近い数十個はある。
「でもミタキさん、大丈夫ですか?」
タカモさんが心配して声をかけてくれた。
気分としては実際大丈夫ではない。ドーピングしながら魔法を酷使したのだ。もう疲れたふらふらだ勘弁してくれ。
「健康状態には影響ないみたいよ。疲労は感じていると思うけれど」
ミド・リーが無情にも健康状態を診断してくれる。こいつの判断は悲しい事にきっと正しい。生物系魔法の天才なのだ、残念ながら。
「ミタキ君が回復したらまた探しに来ましょう。ここでしたら魔獣退治のついでに来るのも簡単ですから」
確かに一番多く見つかったのは川が堰堤のあるため池に出たあたりの広い場所。つまり魔獣討伐場所の目と鼻の先である。
でも夜もこれをやるかと思うとぞっとしない。頼む勘弁してくれ本当に。
「ならミタキ君の鑑定魔法用の大型の杖も作らないとね」
シモンさん作らなくていいそんなもの。まあ言っても無駄だろうけれど。
「ならとりあえず帰って急いで買い物して昼食、その後はアクセサリー作りだな。この石で結構いい感じのが作れそうだ」
「その前に全員で石のトレードですね」
「賛成。女子全員で何かゲームをして順番を決めよう!」
俺はもう何も考える気力が無い。早く部屋に戻って休みたい……
「空気は冷たいけれど気持ちいい天気だよね」
いやミド・リー。気持ちいいという事はあまりないと思う。
俺としては部屋でジェット機の実証模型その2案を考えていたいのだ。でも誠に残念なことに誰にも賛意を得られ無かった。
ただ今回は万能魔道具を取り上げられなかったので、身体強化を発動中。だから体力的には問題は無い。
現在地は山の中に入ってすぐ。あの堰堤から入って谷側を上っている状態である。この方が魔獣が出やすいし植物の種類が多いからだそうだ。
「魔獣はどんな感じ?」
「今のところは問題無いわ。勿論呼べば出てくるけれど」
「動きがあるのは鹿魔獣《チデジカ》と猿魔獣《ヒバゴン》くらいですね。大物は昼間は休んでいるようです」
「夕方の魔獣狩りには支障ない程度にはいるかな」
「誘導して貰えば問題無い程度にはね」
なるほど。
「植物の方はどうでしょうか」
「寒い時期ですしあまり面白いものは今のところありません。この前採取したのと同じクレソンくらいですね。ブナの木は紙を作ったり家具を作ったりするにはいいのですが、改良する余地はあまり無いですし」
「布を作るにもブナは便利な素材かな」
なるほど。
「あそこの葉っぱはダイコンソウで、昔は打ち身に効く薬草として扱われていたようです。ほかにも色々あるようですがこの季節はだいたい土の下です」
「ならちょうど尾根に出られる道があるし、そこから登ってみるか」
「そうですね」
「魔獣は大丈夫なようです」
おいおい。ここから登るとなかなかの急登だろう。
確かに今日の目的地は登らないといけない場所だ。しかし出来ればそんな場所に行きたくない。俺はトレーニングなんて避けたいんだ。
そう思った時にふと足下にある物を見つけた。ひょっとしたらと思って鑑定魔法を起動する。おっと、これは。
「ちょっと待ってくれ!」
ごいごい登ろうとする皆さんを止める。
「どうしたのミタキ、まさか登りたくないなんで言うんじゃ無いよね」
さすがミド・リー鋭いな。その通りだ。しかし今回はひと味違う。
「水晶の原石があった。うまく研磨すれば結構綺麗になると思うぞ、これは」
小指程度の大きさだが先端部は綺麗に六角柱形をして青く色づいている。これは紫水晶だな。
「どれどれ、どんな感じ?」
ミド・リーの奴、飛んできた。ほれと渡してやる。
「本当だ。結構大きくて綺麗」
「他にもあるかなあ」
皆で囲んで見ている。
「確かにここの山にはありそうです」
おっと、材料系専門家タカモさんのお墨付きがついたぞ。
「どういう場所で探せばいいかな」
「鉱脈がわかれば掘ってもいいのですが、今回は川沿いを下流に向かって探していった方がいいと思います。沢の底近くとか石が崩れた場所とかを探すと出てくる事が多いです」
これでこのまま帰るコースへの道が開けた。俺としては万々歳だ。
「どうせなら何か収穫があった方がいいよね」
「探そう!」
よしこれで楽が出来る。
そう思ったのだけれども。
「ミタキ君は鑑定魔法を持っていますよね。それを使えば効率よく色々なものが探せるのではないでしょうか」
おいちょっと待てアキナ先輩。
「見たものの鑑定は出来ますけれど、何処に何があるまではわかりませんよ」
「でもある一定範囲に目的の物が含まれているかはわかりませんか?」
そう言われると……
試してみると確かにわかるな。徐々に範囲を狭めていけば特定することも出来る。かなり魔力を消耗するけれど。
「とりあえずこの辺の、ここに……」
ご丁寧に流れのど真ん中だ。水が非常に冷たいが仕方無い。
取ると下の方は角が取れて平らになっているが上部に綺麗な結晶が残っている煙水晶だ。大きさは小指の爪よりちょい大きい程度。
拾うと早速ミド・リーに奪われる。
「これも小さいけれど綺麗ね」
「本当だ」
「あるんだな、此処に」
皆が石を見ている間に熱魔法でかじかんだ手を温める。水の中は無茶苦茶冷たかった。凍らないのが不思議な位だ。
「よし、ミタキをこき使って宝石探しよ」
おいミド・リー、ちょっと待て。
「ここに他にとれそうな宝石はありますか」
背後ではユキ先輩がタカモ先輩にそんな事を尋ねている。
「うーん……水晶の他にはトパーズとベリルがとれる可能性があります。私の鑑定魔法では探すところまでは出来ないですけれど」
「ならミタキをこき使うしかないわよね」
おいちょっと待った。正気に戻れといいたい。何せ流れる水は冷たいのだ。冷たいというか痛いという領域で。
しかし皆さんの目がマジだ。今更停められそうに無い。
下手なことを言わなければ良かった。これなら登山の方がましだった。そう思ったがもう後の祭りという訳で……
◇◇◇
今日の午前中だけで俺の魔力は大分成長したのではないかと思う。魔力の極限を越えた状態で鑑定魔法を使いまくったのだ。使いまくったというか使わされたというか。
なぜ極限を越えたという表現をしているかというと、実際に俺の魔力の限界を超えて魔法を使わされたからだ。
タカモさん達が作ったあの魔力回復薬。あれの試作品を使ってまで魔力増強&回復させられたからである。
「結構綺麗な石が落ちているんですね。全然気づきませんでした」
「大きいのはあまり無いけれどね。でも数は思ったよりあったわ」
落ちていたのは主に水晶だ。透明なものがほとんどだが紫水晶や煙水晶、黄水晶も混じっている。
レア品として薄い青色や薄いオレンジ色の混じったトパーズもいくつか。
水晶の大きい物は親指くらい。小さい物でも小指の爪程度のものだ。
それ以下は俺も面倒だから拾わなかった。それでも数は百個に近い数十個はある。
「でもミタキさん、大丈夫ですか?」
タカモさんが心配して声をかけてくれた。
気分としては実際大丈夫ではない。ドーピングしながら魔法を酷使したのだ。もう疲れたふらふらだ勘弁してくれ。
「健康状態には影響ないみたいよ。疲労は感じていると思うけれど」
ミド・リーが無情にも健康状態を診断してくれる。こいつの判断は悲しい事にきっと正しい。生物系魔法の天才なのだ、残念ながら。
「ミタキ君が回復したらまた探しに来ましょう。ここでしたら魔獣退治のついでに来るのも簡単ですから」
確かに一番多く見つかったのは川が堰堤のあるため池に出たあたりの広い場所。つまり魔獣討伐場所の目と鼻の先である。
でも夜もこれをやるかと思うとぞっとしない。頼む勘弁してくれ本当に。
「ならミタキ君の鑑定魔法用の大型の杖も作らないとね」
シモンさん作らなくていいそんなもの。まあ言っても無駄だろうけれど。
「ならとりあえず帰って急いで買い物して昼食、その後はアクセサリー作りだな。この石で結構いい感じのが作れそうだ」
「その前に全員で石のトレードですね」
「賛成。女子全員で何かゲームをして順番を決めよう!」
俺はもう何も考える気力が無い。早く部屋に戻って休みたい……
16
お気に入りに追加
2,199
あなたにおすすめの小説
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
前世ポイントッ! ~転生して楽しく異世界生活~
霜月雹花
ファンタジー
17歳の夏、俺は強盗を捕まえようとして死んだ――そして、俺は神様と名乗った爺さんと話をしていた。話を聞けばどうやら強盗を捕まえた事で未来を改変し、転生に必要な【善行ポイント】と言う物が人より多く貰えて異世界に転生出来るらしい。多く貰った【善行ポイント】で転生時の能力も選び放題、莫大なポイントを使いチート化した俺は異世界で生きていく。
なろうでも掲載しています。
異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
孤児による孤児のための孤児院経営!!! 異世界に転生したけど能力がわかりませんでした
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はフィル
異世界に転生できたんだけど何も能力がないと思っていて7歳まで路上で暮らしてた
なぜか両親の記憶がなくて何とか生きてきたけど、とうとう能力についてわかることになった
孤児として暮らしていたため孤児の苦しみがわかったので孤児院を作ることから始めます
さあ、チートの時間だ
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる