228 / 266
第26章 冬合宿は続く
第219話 危険な香り
しおりを挟む
翌日。ロースト鹿肉メインの朝食を食べ、猪魔獣を解体した後。いよいよヨーコ先輩とシンハ君お待ちかねのソーセージ祭りだ。
前回と同様挽肉作成用のミンサーは粗挽き用と通常用の2種類。詰めるための器具も7セット準備した。この辺は前回作ったので製作方法を憶えている。
更に猿魔獣《ヒバゴン》の魔石を使った乾燥機と簡易燻煙機も準備した。この辺は皮をパリッとさせるには必需品。茹でるための大鍋も準備完了。
ケチャップとマスタードとレモン汁は予め家の店で買ってきてある。ハーブや香辛料、岩塩等も出しておいた。ここまで準備してあれば後は皆さん勝手にやってくれるだろう。
うちの連中は夏にやったから大体作り方は憶えている筈だ。オマーチの3人は先輩方やナカさん等お節介なのが教えるから心配いらない。
全員が制作体勢に入ったところで俺も作戦開始。今回目指すのはサラミ風ソーセージに挑戦だ。要は心持ち脂身多め粗めの挽肉を使って、乾かして燻製して乾かせばいい筈だ。
岩塩混ぜてハーブ混ぜて胡椒を贅沢に入れて日常魔法で冷やしながら混ぜる。今度は水というか氷はほとんど入れない。少しは入れてもいいらしいけれど。
ほどよく詰めて詰めて詰めてちょい長めに結んで、乾燥機の端に入れておく。
この頃になるとソーセージ完成品第一弾が出回り始めた。基本的なソーセージと爽やかなレモンの香りがするソーセージの2種類だ。
これの作成者はナカさん。オマーチ勢に見本として作ったもののようだ。売り物のような完成度で売り物以上に美味しい。
「これは贅沢な味がします。普通のお肉とは大分違いますね」
「自作できるとは思いませんでした」
「買うと結構高いですよね」
「でも前に食べたものより美味しい気がします」
この世界は魔法で冷蔵・冷凍が出来るから加工食品は保存食ではなく嗜好品扱い。だからソーセージも普通の生肉や冷凍肉より遙かに高価だ。
でも今ここで自作しているソーセージも材料は市販の高級品と変わらない。新鮮な猪魔獣《オツコト》を使っている分むしろ贅沢な位だろう。
美味しくないわけはないのだ。普通に作れば。
見ると皆さんそれぞれ色々個性あるものを作っている。
ヨーコ先輩はあえて腸の太い部分を使っているようだ。地球で言うところのボロニアソーセージ風だろうか。
あれは作り方がちょっと違った気もするけれどよく知らない。まあ試行してみて成功すれば面白いだろうけれど。
タカス君とフルエさん作成のチーズ入りは確かに美味しいかもしれない。フールイ先輩は丁寧な本格派風を燻製中。他の皆さんも楽しそうに作っている。
ミド・リーのはあえて見ないでおこう。俺の精神衛生の為に。
燻製機には作成中のソーセージの他、ゆで卵やチーズが入っている。今回はフールイ先輩が仕込んでおいてくれたようだ。
そう言えば塩漬け中の鹿のバラ肉があったな。あれを燻製にしてベーコンにするといいかもしれない。
冷蔵庫から塩漬け中の塊のうち1つを取り出す。鑑定魔法で確認すると1時間くらい塩抜きすればちょうどよさそうだ。薄い塩水に浸して塩抜き開始。
そんな作業を色々やっていると知らないうちに時間が経っていく。ソーセージ作りには待ち時間も多い。乾燥だの燻製だの茹で上げだの。
その待ち時間に色々なものを作ったり食べたり話をしたりする訳だ。ピザを焼いたりスパゲティが出来たり。
つまりはソーセージを作りながらだらだら宴会をしている感じになる。俺も冗談でハンバーガーを作ったが意外と評判が良かった。パテ2枚にチーズ2枚、生野菜、俺特製ソース入りのビ●クマック風。パンがバンズでは無く肉が猪魔獣肉だからマク●ナルドとは大分違うけれど。
9腕以上が2組あった小腸がほぼ無くなりかけた頃だった。
「そう言えば夏に作ったジャンクな食べ物はやらないのか」
フルエさんがとんでもない事を言う。なかなかの誘惑だ。しかし気を強く持ってこう言っておこう。
「今日はやめておこう。ソーセージの日だし」
「私思うにアレはソーセージとも合うような気がするのだ」
確かにあいそうだ。というか間違いなくあう。
「でもソーセージだけでも……ちょっと危険です」
ナカさん、止める。危険というのはカロリーの事だろう。ただでさえ肉祭り連戦にソーセージ宴会なのだ。どう考えてもカロリー過多。
しかし。
「ジャンクな食べ物とはどういう物ですか」
ミナミさんに聞かれてしまった。
「ふふふふふ、食べると止まらなくなる悪魔な食べ物なのだ。そろそろソーセージ作りにも飽きたから作ってみるのだ」
おい待て悪の伝道師。
「作り方はしっかり憶えているのだ。ジャガイモもニンニクも塩もあるのだ。猪魔獣の脂身があるから油にも困らないのだ。あとは実行あるのみなのだ」
確かに。こう見えてフルエさん、案外器用で料理は上手いのだ。仕方無い。ここは妥協しよう。
「飲み物の方だけは俺が作りましょう。でもイモと脂身には手を貸しません」
「問題無いのだ。それでは作るのだ」
ああ、とナカさんが天井を仰ぎ見る。
もう遅い。一方的に賽は投げられてしまった。あとは野となれ山となれ……
前回と同様挽肉作成用のミンサーは粗挽き用と通常用の2種類。詰めるための器具も7セット準備した。この辺は前回作ったので製作方法を憶えている。
更に猿魔獣《ヒバゴン》の魔石を使った乾燥機と簡易燻煙機も準備した。この辺は皮をパリッとさせるには必需品。茹でるための大鍋も準備完了。
ケチャップとマスタードとレモン汁は予め家の店で買ってきてある。ハーブや香辛料、岩塩等も出しておいた。ここまで準備してあれば後は皆さん勝手にやってくれるだろう。
うちの連中は夏にやったから大体作り方は憶えている筈だ。オマーチの3人は先輩方やナカさん等お節介なのが教えるから心配いらない。
全員が制作体勢に入ったところで俺も作戦開始。今回目指すのはサラミ風ソーセージに挑戦だ。要は心持ち脂身多め粗めの挽肉を使って、乾かして燻製して乾かせばいい筈だ。
岩塩混ぜてハーブ混ぜて胡椒を贅沢に入れて日常魔法で冷やしながら混ぜる。今度は水というか氷はほとんど入れない。少しは入れてもいいらしいけれど。
ほどよく詰めて詰めて詰めてちょい長めに結んで、乾燥機の端に入れておく。
この頃になるとソーセージ完成品第一弾が出回り始めた。基本的なソーセージと爽やかなレモンの香りがするソーセージの2種類だ。
これの作成者はナカさん。オマーチ勢に見本として作ったもののようだ。売り物のような完成度で売り物以上に美味しい。
「これは贅沢な味がします。普通のお肉とは大分違いますね」
「自作できるとは思いませんでした」
「買うと結構高いですよね」
「でも前に食べたものより美味しい気がします」
この世界は魔法で冷蔵・冷凍が出来るから加工食品は保存食ではなく嗜好品扱い。だからソーセージも普通の生肉や冷凍肉より遙かに高価だ。
でも今ここで自作しているソーセージも材料は市販の高級品と変わらない。新鮮な猪魔獣《オツコト》を使っている分むしろ贅沢な位だろう。
美味しくないわけはないのだ。普通に作れば。
見ると皆さんそれぞれ色々個性あるものを作っている。
ヨーコ先輩はあえて腸の太い部分を使っているようだ。地球で言うところのボロニアソーセージ風だろうか。
あれは作り方がちょっと違った気もするけれどよく知らない。まあ試行してみて成功すれば面白いだろうけれど。
タカス君とフルエさん作成のチーズ入りは確かに美味しいかもしれない。フールイ先輩は丁寧な本格派風を燻製中。他の皆さんも楽しそうに作っている。
ミド・リーのはあえて見ないでおこう。俺の精神衛生の為に。
燻製機には作成中のソーセージの他、ゆで卵やチーズが入っている。今回はフールイ先輩が仕込んでおいてくれたようだ。
そう言えば塩漬け中の鹿のバラ肉があったな。あれを燻製にしてベーコンにするといいかもしれない。
冷蔵庫から塩漬け中の塊のうち1つを取り出す。鑑定魔法で確認すると1時間くらい塩抜きすればちょうどよさそうだ。薄い塩水に浸して塩抜き開始。
そんな作業を色々やっていると知らないうちに時間が経っていく。ソーセージ作りには待ち時間も多い。乾燥だの燻製だの茹で上げだの。
その待ち時間に色々なものを作ったり食べたり話をしたりする訳だ。ピザを焼いたりスパゲティが出来たり。
つまりはソーセージを作りながらだらだら宴会をしている感じになる。俺も冗談でハンバーガーを作ったが意外と評判が良かった。パテ2枚にチーズ2枚、生野菜、俺特製ソース入りのビ●クマック風。パンがバンズでは無く肉が猪魔獣肉だからマク●ナルドとは大分違うけれど。
9腕以上が2組あった小腸がほぼ無くなりかけた頃だった。
「そう言えば夏に作ったジャンクな食べ物はやらないのか」
フルエさんがとんでもない事を言う。なかなかの誘惑だ。しかし気を強く持ってこう言っておこう。
「今日はやめておこう。ソーセージの日だし」
「私思うにアレはソーセージとも合うような気がするのだ」
確かにあいそうだ。というか間違いなくあう。
「でもソーセージだけでも……ちょっと危険です」
ナカさん、止める。危険というのはカロリーの事だろう。ただでさえ肉祭り連戦にソーセージ宴会なのだ。どう考えてもカロリー過多。
しかし。
「ジャンクな食べ物とはどういう物ですか」
ミナミさんに聞かれてしまった。
「ふふふふふ、食べると止まらなくなる悪魔な食べ物なのだ。そろそろソーセージ作りにも飽きたから作ってみるのだ」
おい待て悪の伝道師。
「作り方はしっかり憶えているのだ。ジャガイモもニンニクも塩もあるのだ。猪魔獣の脂身があるから油にも困らないのだ。あとは実行あるのみなのだ」
確かに。こう見えてフルエさん、案外器用で料理は上手いのだ。仕方無い。ここは妥協しよう。
「飲み物の方だけは俺が作りましょう。でもイモと脂身には手を貸しません」
「問題無いのだ。それでは作るのだ」
ああ、とナカさんが天井を仰ぎ見る。
もう遅い。一方的に賽は投げられてしまった。あとは野となれ山となれ……
17
お気に入りに追加
2,199
あなたにおすすめの小説
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
前世ポイントッ! ~転生して楽しく異世界生活~
霜月雹花
ファンタジー
17歳の夏、俺は強盗を捕まえようとして死んだ――そして、俺は神様と名乗った爺さんと話をしていた。話を聞けばどうやら強盗を捕まえた事で未来を改変し、転生に必要な【善行ポイント】と言う物が人より多く貰えて異世界に転生出来るらしい。多く貰った【善行ポイント】で転生時の能力も選び放題、莫大なポイントを使いチート化した俺は異世界で生きていく。
なろうでも掲載しています。
異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる