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第24章 冬がはじまるよ
第205話 非常識な退治方法
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さて、いよいよ魔獣退治だ。荷馬車にそれぞれの武器になる大型魔法アンテナを積み込む。
なお今回フールイ先輩は本来の自分用である爆発魔法用ではなく空間系魔法用の杖を積み込んだ。
「これを使うんですか」
「この方が面白い事が出来る」
先輩の表情は慣れない人が見ると無表情。しかし今の俺が見ると不敵に笑っている感じに見える。
ちなみに俺は大型の杖も武装も無しだ。何回かやって皆さんの戦闘力はよくわかった。俺がしゃしゃり出る必要は無いだろう。
一方でシンハ君やヨーコ先輩用の魔法銅《オリハルコン》コーティング済み投げ槍も勿論積み込んだ。
「まさかいきなり熊魔獣《アナログマ》が出ると思わないけれど念の為だな」
シンハ君はあの黄金色のフルプレートアーマーまで用意済みだ。
あとは処理用のナイフ等も当然準備。夜間用の照明一式も準備した。電源の鹿魔獣《チデジカ》の魔石は研究で使ったので残り1個しかないけれど。
それらを全部荷車に積み込んでいく。
「私達は武器とか無しでいいんですか」
タカモさんはちょっと心配そう。
「今回は僕やミタキ君、ナカさんも武器無しで行くしね」
「皆さん十分強いですから心配いりません」
シモンさんとナカさんがそう言う。ただ実のところナカさんはどんな魔法を持っているかわかったものじゃない。今までも警戒だの認識阻害だの管理だの色々便利魔法を繰り出してきたし。
そんな事を思いながら荷車をシンハ君にひいてもらい現場へ。
堰堤の上まで来たところで先頭のヨーコ先輩が立ち止まる。
「今日はここで杖を準備しよう。フールイが試したい事があるそうだ」
以前に熊魔獣《アナログマ》を迎え撃ったあたりだ。
「ここでいいんですか」
「ここへ獲物を持ってくるそうだ」
「それじゃ杖を組み立てようか」
そんな訳でそれぞれの魔法アンテナを組み立てる。フールイ先輩は勿論例の空間系最強魔法アンテナだ。
全員が用意し終わったところで。
「まず罠にする穴を掘る」
フールイ先輩がそう言って堰堤の向こう、夏なら水が溜まっているだろう地面の乾いた部分を指さした。
ドーン、ドーン、ドーン。
軽い爆発音がして乾いた湖岸に半径2腕深さ2腕くらいの穴が出来た。このくらいならフールイ先輩は魔法杖を必要としないらしい。
「アキナ先輩、穴の中を超低温で凍らせて。空気が凍って溜まる位」
「わかりましたわ」
鑑定魔法で見ると穴の底に超低温の液体が溜まっているのがわかる。ちなみにその温度はマイナス200度。氷に見えるのは液体化した窒素だ。強烈すぎるぞそれは。
「アキナ先輩、超低温を解除して元の温度に。ミド・リーさん。一番近い熊魔獣《アナログマ》はどの辺?」
さっと緊張が走る。熊魔獣だと!
「熊魔獣《アナログマ》だとちょっと遠いわ。川沿いずっと真っ直ぐ、あの滝より更に進んで大きな二俣を右、200腕くらい行った左側に中型が1匹。でもいきなり熊魔獣《アナログマ》を狙うの? 中型でも熊魔獣《アナログマ》は生物系魔法でコントロール出来ないわよ」
「問題無い。魔獣も生物なら。でも念の為シンハ君とヨーコ、準備頼む」
「わかった。任せておけ」
ヨーコ先輩は何か知っている模様だ。シンハ君はあの黄金の槍を構える。
「それでは転送する。多分熊魔獣《アナログマ》は何も出来ない」
そう言ってフールイ先輩は魔法アンテナにとりついた。
「熊魔獣《アナログマ》捕らえた。転送する」
ドン! 穴の中に何かが落ちる音がした。
それだけ。他に動く音も無い。
「終了。ミド・リーさん、とどめ頼む」
「わかった。これで大丈夫よ」
「アキナ先輩頼む、温度を戻して」
「はい、これで大丈夫ですわ」
「もう終わったのか?」
シンハ君は不審気な顔だ。
「終わった。あの中に熊魔獣が倒れている筈」
俺はやっと何が起きたか気づいた。
「そうか、穴の中で呼吸できなくて倒れた訳か」
フールイ先輩は頷く。
「その通り。低温にすると呼吸できない空気が液化する。それを溜めた後、気化させてその空気だけにしておけば一息吸っただけで動けなくなる」
「何故そんな事を知っているんですか」
液体窒素なんてこの世界では使わない筈だ。
「鉱山の事故で似たような事例がある。坑内は場所によっては熱くなる。そこで温度を下げるため液化した空気で室内を冷やした事案があった。結果、液化した空気の近くにいた人間は倒れて死んだ。その事例を思い出して移動魔法と併せてやってみた」
酸素が全く無い空気を呼吸するとほぼ即時に失神する。確か日本でも何処かの大学でそんな事故があった。でもまさかこの世界で液体窒素を使ったそんな狩りをするとは思わなかった。
「ヨーコ、念の為穴の中を最大限換気頼む」
「大丈夫、やっている」
「じゃ取りに行ってくるぞ」
「私も手伝おう」
シンハ君とヨーコ先輩がが荷車を引いていった。見ている間によいしょよいしょと巨大な熊魔獣《アナログマ》を引っ張り出す。
中型と言っていたけれどかなりの大きさだ。以前倒した熊魔獣《アナログマ》と大きさは同じくらいだろう。
「移動系魔法杖の練習をしているうちにふと思いついた。なのでヨーコに話をしてやってみようという事になった。うまくいって嬉しい」
「ほぼ傷も何もない上物だぞ。これはいい!」
下からヨーコ先輩のそんな声が聞こえる。
「魔獣狩りってこんな感じなんですか?」
「いえ、これは普通ではありませんから」
「今までも十分チートだと思ったけれど、これはちょっとチート過ぎるよね」
「僕もそう思うよ」
タカモさんの質問にアキナ先輩、ミド・リー、シモンさんがそれぞれ答える。
「取りあえずこの熊魔獣《アナログマ》は下へ持っていって処理しておく」
「それじゃ今度は私がやりますね。獲物は鹿魔獣《チデジカ》でいいですか」
今度はユキ先輩がやるようだ。
なお今回フールイ先輩は本来の自分用である爆発魔法用ではなく空間系魔法用の杖を積み込んだ。
「これを使うんですか」
「この方が面白い事が出来る」
先輩の表情は慣れない人が見ると無表情。しかし今の俺が見ると不敵に笑っている感じに見える。
ちなみに俺は大型の杖も武装も無しだ。何回かやって皆さんの戦闘力はよくわかった。俺がしゃしゃり出る必要は無いだろう。
一方でシンハ君やヨーコ先輩用の魔法銅《オリハルコン》コーティング済み投げ槍も勿論積み込んだ。
「まさかいきなり熊魔獣《アナログマ》が出ると思わないけれど念の為だな」
シンハ君はあの黄金色のフルプレートアーマーまで用意済みだ。
あとは処理用のナイフ等も当然準備。夜間用の照明一式も準備した。電源の鹿魔獣《チデジカ》の魔石は研究で使ったので残り1個しかないけれど。
それらを全部荷車に積み込んでいく。
「私達は武器とか無しでいいんですか」
タカモさんはちょっと心配そう。
「今回は僕やミタキ君、ナカさんも武器無しで行くしね」
「皆さん十分強いですから心配いりません」
シモンさんとナカさんがそう言う。ただ実のところナカさんはどんな魔法を持っているかわかったものじゃない。今までも警戒だの認識阻害だの管理だの色々便利魔法を繰り出してきたし。
そんな事を思いながら荷車をシンハ君にひいてもらい現場へ。
堰堤の上まで来たところで先頭のヨーコ先輩が立ち止まる。
「今日はここで杖を準備しよう。フールイが試したい事があるそうだ」
以前に熊魔獣《アナログマ》を迎え撃ったあたりだ。
「ここでいいんですか」
「ここへ獲物を持ってくるそうだ」
「それじゃ杖を組み立てようか」
そんな訳でそれぞれの魔法アンテナを組み立てる。フールイ先輩は勿論例の空間系最強魔法アンテナだ。
全員が用意し終わったところで。
「まず罠にする穴を掘る」
フールイ先輩がそう言って堰堤の向こう、夏なら水が溜まっているだろう地面の乾いた部分を指さした。
ドーン、ドーン、ドーン。
軽い爆発音がして乾いた湖岸に半径2腕深さ2腕くらいの穴が出来た。このくらいならフールイ先輩は魔法杖を必要としないらしい。
「アキナ先輩、穴の中を超低温で凍らせて。空気が凍って溜まる位」
「わかりましたわ」
鑑定魔法で見ると穴の底に超低温の液体が溜まっているのがわかる。ちなみにその温度はマイナス200度。氷に見えるのは液体化した窒素だ。強烈すぎるぞそれは。
「アキナ先輩、超低温を解除して元の温度に。ミド・リーさん。一番近い熊魔獣《アナログマ》はどの辺?」
さっと緊張が走る。熊魔獣だと!
「熊魔獣《アナログマ》だとちょっと遠いわ。川沿いずっと真っ直ぐ、あの滝より更に進んで大きな二俣を右、200腕くらい行った左側に中型が1匹。でもいきなり熊魔獣《アナログマ》を狙うの? 中型でも熊魔獣《アナログマ》は生物系魔法でコントロール出来ないわよ」
「問題無い。魔獣も生物なら。でも念の為シンハ君とヨーコ、準備頼む」
「わかった。任せておけ」
ヨーコ先輩は何か知っている模様だ。シンハ君はあの黄金の槍を構える。
「それでは転送する。多分熊魔獣《アナログマ》は何も出来ない」
そう言ってフールイ先輩は魔法アンテナにとりついた。
「熊魔獣《アナログマ》捕らえた。転送する」
ドン! 穴の中に何かが落ちる音がした。
それだけ。他に動く音も無い。
「終了。ミド・リーさん、とどめ頼む」
「わかった。これで大丈夫よ」
「アキナ先輩頼む、温度を戻して」
「はい、これで大丈夫ですわ」
「もう終わったのか?」
シンハ君は不審気な顔だ。
「終わった。あの中に熊魔獣が倒れている筈」
俺はやっと何が起きたか気づいた。
「そうか、穴の中で呼吸できなくて倒れた訳か」
フールイ先輩は頷く。
「その通り。低温にすると呼吸できない空気が液化する。それを溜めた後、気化させてその空気だけにしておけば一息吸っただけで動けなくなる」
「何故そんな事を知っているんですか」
液体窒素なんてこの世界では使わない筈だ。
「鉱山の事故で似たような事例がある。坑内は場所によっては熱くなる。そこで温度を下げるため液化した空気で室内を冷やした事案があった。結果、液化した空気の近くにいた人間は倒れて死んだ。その事例を思い出して移動魔法と併せてやってみた」
酸素が全く無い空気を呼吸するとほぼ即時に失神する。確か日本でも何処かの大学でそんな事故があった。でもまさかこの世界で液体窒素を使ったそんな狩りをするとは思わなかった。
「ヨーコ、念の為穴の中を最大限換気頼む」
「大丈夫、やっている」
「じゃ取りに行ってくるぞ」
「私も手伝おう」
シンハ君とヨーコ先輩がが荷車を引いていった。見ている間によいしょよいしょと巨大な熊魔獣《アナログマ》を引っ張り出す。
中型と言っていたけれどかなりの大きさだ。以前倒した熊魔獣《アナログマ》と大きさは同じくらいだろう。
「移動系魔法杖の練習をしているうちにふと思いついた。なのでヨーコに話をしてやってみようという事になった。うまくいって嬉しい」
「ほぼ傷も何もない上物だぞ。これはいい!」
下からヨーコ先輩のそんな声が聞こえる。
「魔獣狩りってこんな感じなんですか?」
「いえ、これは普通ではありませんから」
「今までも十分チートだと思ったけれど、これはちょっとチート過ぎるよね」
「僕もそう思うよ」
タカモさんの質問にアキナ先輩、ミド・リー、シモンさんがそれぞれ答える。
「取りあえずこの熊魔獣《アナログマ》は下へ持っていって処理しておく」
「それじゃ今度は私がやりますね。獲物は鹿魔獣《チデジカ》でいいですか」
今度はユキ先輩がやるようだ。
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