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第16章 新人到来
第128話 黒幕の気配
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「その魔法杖は魔力を他の魔力に変換する構造なのか」
この辺は説明が必要なようだ。
「いや、魔力を選んで取り出すだけだ。
もともと人の魔力にはいろいろな魔法成分が入っている。日常魔法で色々な魔法が使えるのはそのせいだ。しかし出力をあげると自分の持つ特殊魔法しか使えなくなる。
何故特殊魔法しか使えなくなるのか。俺は持ち魔法の魔法成分が他の魔法成分より強いから出易いだけだと考えた。ならば魔法成分を選ぶことが出来れば他の魔法も使える筈だろう。そういう考え方で作ったのがこれだ」
「なるほど……」
そういいつつタカス君は少し首をひねる。
「でもミタキ先輩が知っている世界は魔法が無い世界の筈だ。どうやってこんな仕組みを思いついたんだ?」
「前世には確かに魔法は無かった。でも電磁気学という考え方があってさ。魔法も同じように扱えるんじゃないかと思って法則を当てはめてみたんだ。結果、ほぼ同じ性質があることがわかった。まだ研究途中だけれど」
「なるほど」
理解してくれたようだ。
「ただこれは今のところ、あくまで俺とシモンさんの研究だ。ここは別に何をしなきゃならないという場所じゃない。俺達だって最初は金もうけとか美容のためで始めたんだしさ。あとは思いつくものや欲しいものを手あたり次第やってみただけで。
俺としては俺自身の知識を発揮しながら楽しくやれればそれでいいと思っている。ここだと外では公開できないような無茶なものも作れるしさ、この電撃用魔法杖のように。資材も施設も使い放題だし費用にもあまり困らない。
だから今まで隠していた記述魔法だって思う存分使ってかまわない。もちろん使わなくてもかまわない。自分が楽しいと思う事をすればいいんだ」
「ここのスタンスは理解した」
どうもタカス君は少しかたい感じだよな。
でもまあこの仲間に初めて入ってくる新人なのだ。しかも万能魔法杖の鍵を握っていたりするし。あとは慣れて貰うしかない。
どうせ毎日ここでたむろしていればすぐに慣れるとは思うけれどさ。
「あと質問があるんだが、こことホン・ド殿下とはどういう関係だ?」
どういう関係と言われると難しいよな。ちょっと説明を考える。
「最初は空に浮く機械を試運転中、たまたま学会でこの学校に来ていた殿下がそれを見てやってきたのが始まりだ。その後ここの面子の事を調べて、俺が他の世界の知識を持っている事を確認した。あと元々は魔法杖の関係で軍からの手配でここの研究室を貸与されていたのだけれど、いつの間にか殿下の管轄下の学術財団から支援という形になっていた。他は春休みに突然この蒸気自動車の事を確認しにやってきた位だ」
「殿下か傘下のどこかから開発指示を受けているとか、そういう事は無いのか」
「一切無い」
「そうか」
その台詞に何か意味がありそうだったので俺は聞いてみる。
「ここが何かそういった開発機関かと思っていたのか?」
「いや、そうじゃない。ただ……殿下と話していて何か感じなかったか?」
何だろう。
「俺は特に何も感じた事は無いが」
ウザいと感じたことはあるがあえてここでは言及しない
「俺にはあの人が何か焦っている、もしくは切羽詰まっているように見えた」
えっ!? ちょっと思い出してみる。うーん……
「俺は今のところそう感じた事は無いな。会った事は3回しか無いけれど」
「どう言えばいいんだろう。焦っているという表現も正確じゃない。無理に言葉にすると飢饉が来る前に必死になって品種改良しながら作物を作っている。その品種改良の芽を見逃さないようにしている。そんな感じがした。例えが上手く無いけれど」
なんとなく言いたいことはわかる。でも俺自身はそう感じた事が無い。
タカス君は更に続ける。
「傍証が無い訳でもない。何故皇太子でもない王子が貴重な移動魔法使いを2人も専用に使っているのか。あれは殿下の任務の重要さを意味するんじゃないだろうか」
言われてみるともっともだ。でもその前に一つ質問。
「移動魔法使いの事を知っているのか」
確かその事は秘密の筈だ。公然の噂にはなっていたりするけれど。
タカス君は頷く。
「俺の鑑定魔法は自動起動だ。意識しなくても自然に鑑定結果が見える。補佐役と称する2人が移動魔法を使うことも。殿下が焦っていると感じたのも多分にこの魔法のせいだ。だから同じ鑑定魔法を持っている先輩に聞いてみた。
あとこの事はフルエにも言っていない。不安に思われるとまずいから」
なるほど、色々もっともだ。
「俺の鑑定魔法は自動起動じゃないからな。でもそれなら今度確認してみよう。いつあの殿下が出てくるかはよくわからないけれどな。
でもそれなら何故、殿下の誘いにのってここまで来たんだ」
「殿下の焦りは個人とか王家のエゴ的なものじゃない。何かもっと真摯かつまっとうな目的の事のようだ。
後は単にここなら俺の知識や魔法も他を気にせず活用できるという台詞に惹かれた。色々隠したままでいるのもたまには面倒だ」
その気持ちは俺にも理解できた。
この辺は説明が必要なようだ。
「いや、魔力を選んで取り出すだけだ。
もともと人の魔力にはいろいろな魔法成分が入っている。日常魔法で色々な魔法が使えるのはそのせいだ。しかし出力をあげると自分の持つ特殊魔法しか使えなくなる。
何故特殊魔法しか使えなくなるのか。俺は持ち魔法の魔法成分が他の魔法成分より強いから出易いだけだと考えた。ならば魔法成分を選ぶことが出来れば他の魔法も使える筈だろう。そういう考え方で作ったのがこれだ」
「なるほど……」
そういいつつタカス君は少し首をひねる。
「でもミタキ先輩が知っている世界は魔法が無い世界の筈だ。どうやってこんな仕組みを思いついたんだ?」
「前世には確かに魔法は無かった。でも電磁気学という考え方があってさ。魔法も同じように扱えるんじゃないかと思って法則を当てはめてみたんだ。結果、ほぼ同じ性質があることがわかった。まだ研究途中だけれど」
「なるほど」
理解してくれたようだ。
「ただこれは今のところ、あくまで俺とシモンさんの研究だ。ここは別に何をしなきゃならないという場所じゃない。俺達だって最初は金もうけとか美容のためで始めたんだしさ。あとは思いつくものや欲しいものを手あたり次第やってみただけで。
俺としては俺自身の知識を発揮しながら楽しくやれればそれでいいと思っている。ここだと外では公開できないような無茶なものも作れるしさ、この電撃用魔法杖のように。資材も施設も使い放題だし費用にもあまり困らない。
だから今まで隠していた記述魔法だって思う存分使ってかまわない。もちろん使わなくてもかまわない。自分が楽しいと思う事をすればいいんだ」
「ここのスタンスは理解した」
どうもタカス君は少しかたい感じだよな。
でもまあこの仲間に初めて入ってくる新人なのだ。しかも万能魔法杖の鍵を握っていたりするし。あとは慣れて貰うしかない。
どうせ毎日ここでたむろしていればすぐに慣れるとは思うけれどさ。
「あと質問があるんだが、こことホン・ド殿下とはどういう関係だ?」
どういう関係と言われると難しいよな。ちょっと説明を考える。
「最初は空に浮く機械を試運転中、たまたま学会でこの学校に来ていた殿下がそれを見てやってきたのが始まりだ。その後ここの面子の事を調べて、俺が他の世界の知識を持っている事を確認した。あと元々は魔法杖の関係で軍からの手配でここの研究室を貸与されていたのだけれど、いつの間にか殿下の管轄下の学術財団から支援という形になっていた。他は春休みに突然この蒸気自動車の事を確認しにやってきた位だ」
「殿下か傘下のどこかから開発指示を受けているとか、そういう事は無いのか」
「一切無い」
「そうか」
その台詞に何か意味がありそうだったので俺は聞いてみる。
「ここが何かそういった開発機関かと思っていたのか?」
「いや、そうじゃない。ただ……殿下と話していて何か感じなかったか?」
何だろう。
「俺は特に何も感じた事は無いが」
ウザいと感じたことはあるがあえてここでは言及しない
「俺にはあの人が何か焦っている、もしくは切羽詰まっているように見えた」
えっ!? ちょっと思い出してみる。うーん……
「俺は今のところそう感じた事は無いな。会った事は3回しか無いけれど」
「どう言えばいいんだろう。焦っているという表現も正確じゃない。無理に言葉にすると飢饉が来る前に必死になって品種改良しながら作物を作っている。その品種改良の芽を見逃さないようにしている。そんな感じがした。例えが上手く無いけれど」
なんとなく言いたいことはわかる。でも俺自身はそう感じた事が無い。
タカス君は更に続ける。
「傍証が無い訳でもない。何故皇太子でもない王子が貴重な移動魔法使いを2人も専用に使っているのか。あれは殿下の任務の重要さを意味するんじゃないだろうか」
言われてみるともっともだ。でもその前に一つ質問。
「移動魔法使いの事を知っているのか」
確かその事は秘密の筈だ。公然の噂にはなっていたりするけれど。
タカス君は頷く。
「俺の鑑定魔法は自動起動だ。意識しなくても自然に鑑定結果が見える。補佐役と称する2人が移動魔法を使うことも。殿下が焦っていると感じたのも多分にこの魔法のせいだ。だから同じ鑑定魔法を持っている先輩に聞いてみた。
あとこの事はフルエにも言っていない。不安に思われるとまずいから」
なるほど、色々もっともだ。
「俺の鑑定魔法は自動起動じゃないからな。でもそれなら今度確認してみよう。いつあの殿下が出てくるかはよくわからないけれどな。
でもそれなら何故、殿下の誘いにのってここまで来たんだ」
「殿下の焦りは個人とか王家のエゴ的なものじゃない。何かもっと真摯かつまっとうな目的の事のようだ。
後は単にここなら俺の知識や魔法も他を気にせず活用できるという台詞に惹かれた。色々隠したままでいるのもたまには面倒だ」
その気持ちは俺にも理解できた。
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