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第15章 新学期を迎えて
第117話 シンハ君の変化
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石鹸の実作は久しぶりにやった。でも作業は無論設置した機械任せ。だから昨年最初に作った時と比べて非常に楽だ。
ほぼ全ての機械の実動作確認を終えたら時間はもう午後4時過ぎ。急いで蒸気ボートに乗り研究室へと帰る。
「私達の手作りの頃より整形や包装も立派になったよね」
お土産に貰った箱詰めのスキンケアセットを見ながらミド・リーは言う。
「いつも使っているし治療院でも販売しているだろ、一通り」
「でもこうやってちゃんと見た事無かったしね。自分で使う分は簡易包装だし」
「これは献上用に作っている最高級品のセットですわ」
アキナ先輩が教えてくれる。
「私達が作っていた頃と比べると色々と凝っています。包装用の紙も箱も市販品ではなく専用の物を業者に作らせているようですし」
「これを専門にして毎日やっているんだものな」
ヨーコ先輩が頷いた気配。
「生産数もかなり増えている。別館の作業場を毎日稼働させても間に合わなくなったから工場を新設したんだしな」
「前はフル稼働させていなかったですしね」
スキンケアセット生産の方も大分進化しているようだ。
蚊取り線香や石鹸をはじめてもうすぐ1年。以前シンハ君が言ったように最初の金儲けという動機は既に達成したようだ。勿論将来まで保証された訳ではないけれど。
でも今はこうやって何処かへ出かけたり何かを作ったり、何かを作ろうと考える事自体が楽しい。かつては金儲けの為の手段だったのだが、今は目的だ。
俺の中には今でも前世の俺がいる。奴がもっと色々な物を見たい、作りたい、そして色々な処に行きたい。そう思っているのがわかる。
さて、今日はこれで終わりだけれど明日こそはまた研究を進めないとな。また鏡作りもやらされるのだろうけれどさ。
◇◇◇
さて、新学期になってシンハ君が授業に真面目に取り組むようになっている。
今まではノートは落書き帳状態だった。それが真面目にノートをとっていたりする。苦手というか忌避していた算術さえもだ。
しかも見た限り予習復習やってきている模様。わからない所は授業終了後先生に聞きに行く位だ。
「どうしたんだよシンハ、急に真面目になって」
そんな事を周りの連中に言われたりしている。
「いやさ、補習くらうよりはこの方がましだしさ」
奴は教室ではそんな事を言ってごまかしている。でも俺は奴がそうなった理由を知っている。春休み中、奴が話してくれたのだ。
「俺は今まで勉強が出来る奴は最初から頭の構造が違うんだと思っていた。例えばミド・リーなんてそうだろ。ミタキやシモンさんだってそうだ。授業以外で勉強するなんて事はテスト前に範囲と内容を確認するだけだろ、基本的に」
「否定できないな」
確かに俺自身はそうだ。テスト前の勉強だって、あれはシンハ君がテスト前詰め込みをやるのに付き合っているだけ。基本的には授業以外でわざわざ勉強をする事は無い。テストや入試の前でもだ。
あれは実力を測る物だからそのままの自分で充分だと思っている。実際それで失敗した事も無い。
ミド・リーも家では学校の勉強を一切せず、医学書だの錬金術の本だのを読んでいる感じだ。きっとシモンさんもタイプ的には同じだろう。
「でもそれがどうかしたのか」
「いやな、2年になって最初に実力テストがあっただろ。あれで補習くらったらたまらないから休み中に対策勉強をやってたんだ。どうせミタキやミド・リーあたりとやっても助けにならないから基本1人でさ。家だと遊んでしまうから研究室の小会議室使って」
そう言えば合宿以外の休み中も結局皆さん研究室に来ていたな。俺は自分の研究と鏡作りの見張りで、シモンさんは趣味の工作で、ヨーコ先輩はシンハ君との訓練で、他の女性陣は鏡とかバッグとかグッズを作りに。
でもシンハ君はヨーコ先輩との訓練しかやっていないと思っていた。まあ俺は俺で色々やっていてそこまで注意しなかったというのもあるけれど。
「トレーニングの後に会議室こもって勉強していたんだけどさ。やっぱり1人じゃわからない処が出るわけだ。かと言って1年の皆さんはミタキ含めて教えるのに適していないだろ。だから仕方なくヨーコ先輩に聞いてみたんだ。
そうしたら1年の誰よりもわかりやすく教えてくれたよ。間違いやすい場所とかわかりにくい場所なんかもきっちりと。そして翌日には自習の時に便利だろうって自分のノートと教科書を貸してくれた。メイン教科分全部さ」
「さて勉強しようと思ってノートを見てみると凄いんだ。綺麗にまとまったノートとかじゃない。でも授業中に先生が言った事とにかく全て書いてある。ミタキやミド・リーはノート取らないだろ。ミタキは教科書にたまにメモするだけだし、ミド・リーに至ってはそれすらしない。でもヨーコ先輩のノートはそれと真逆だ。とにかく何でもかんでも全部書いてある」
シンハ君が言う通り俺はノートを取らない。授業で聞いた事で教科書に載っていない事があれば教科書の該当する場所の余白にメモするくらいだ。
元々必要な事はだいたい教科書に書いてある。だからいちいちノートに取る必要も無い。むしろノートなんて取るのは非効率だ。俺自身はそう思っている。
「驚いたんで後でヨーコ先輩に聞いてみたんだ。何であそこまでノートに書き込むのかって。そうしたら言っていたよ。『私は地頭は良くないからな。何が重要で何がそうで無いかその場ではわからないんだ。だからとにかく全部メモしておいて、全部憶えるんだ』って。
凄いよな。『生まれつき勉強が出来ない』以外の言い訳として『俺はやれば出来る、やらないだけだ』ってのがあるけれどさ。なら『やれば出来る』為にどうすればいいのか。実際にやるというのはどういう事なのか。その見本をしっかり見せて貰った気がした」
なるほどな、そう俺は思う。
さっきも思ったが俺自身はノートを取らない派だ。逐一ノートを取るのはあまり意味のある行為だと思っていない。必要な事だけメモすればそれで充分だ。
でもそういう方法論もある訳か。必要な事がわからないから、とにかく全部記録して憶えるなんて方法が。
「思ってみればヨーコ先輩の剣術もそうなんだ。女子としては身長があるけれどそこまで高くも無い。剣を振るう速度も筋力も先輩以上の奴はそこそこいる。
それでも先輩が強いのは何故か。積み重ねた練習量とそこからくる経験なんだ。何度も繰り返しているからこそ、その時その時に応じた角度や動きが自然に出来る。ミタキ風に言うと最適化っていうんだっけか。
生まれついて天才という訳じゃない。ただひたすら積み重ねた結果が圧倒的な剣術の強さなんだ。勉強についても全く同じ。それに気づいた時、俺は恥ずかしいと思ったよ。勉強が出来ないという事に俺が甘えていたなと気づいたんだ。
これからも仲間として先輩と同じ場所にいるのはどうすれば恥ずかしくないか。そう考えてさ。取りあえず出来る事は見習ってみようと思ったんだ。
無論先輩と同様にノートを全部取ったりとか最初から出来る訳じゃない。でもそれを目指す事だけはしようと思ったんだ。先輩の仲間として恥ずかしくないようにさ」
奴は今、春休み中に奴自身が言った事を実践している訳だ。凄いなと思うし、俺には真似できないなとも思う。
勿論俺は俺が出来る範囲の事しか出来ない。俺自身の方法論も変えるつもりは無い。
でも奴の努力を見ていると、俺も筋トレくらいはしようかなと思ったりもする。鑑定魔法によると俺は筋肉が付きにくい体質らしいけれどな。
本日最後の授業が終わる。先生に対する礼が終わって着席した後も、奴はノートの残りを取る。今回は割とすぐ終わったようだ。鞄にノート教科書その他一式しまって立ち上がる。
さて俺も行くとするか。既に全部しまい終えていた鞄を持って廊下へ。
廊下にはヨーコ先輩が待っている。
「今日はどんなトレーニングをするんだ?」
「いつものメニューだな。準備運動して走って、魔法無しでの模擬戦だな」
「よし、今日は負けない」
「返り討ちにしてやる」
そんな事を言いながら2人は歩いて行く。
何か青春しているよな君達。何か色々な意味でお似合いだよ。本人達は気づいているのかどうか知らないけれどさ。
俺としては取りあえず妙なお出迎えが無くなって一安心だ。アキナ先輩は高等部だからこっちに顔を出さなくなったし。
今日も研究室に行ったら、俺は鏡作りの監視をしながら研究。シンハ達は訓練に行くのだろう。いつもと同じ楽しい時間が今日も始まる。
ほぼ全ての機械の実動作確認を終えたら時間はもう午後4時過ぎ。急いで蒸気ボートに乗り研究室へと帰る。
「私達の手作りの頃より整形や包装も立派になったよね」
お土産に貰った箱詰めのスキンケアセットを見ながらミド・リーは言う。
「いつも使っているし治療院でも販売しているだろ、一通り」
「でもこうやってちゃんと見た事無かったしね。自分で使う分は簡易包装だし」
「これは献上用に作っている最高級品のセットですわ」
アキナ先輩が教えてくれる。
「私達が作っていた頃と比べると色々と凝っています。包装用の紙も箱も市販品ではなく専用の物を業者に作らせているようですし」
「これを専門にして毎日やっているんだものな」
ヨーコ先輩が頷いた気配。
「生産数もかなり増えている。別館の作業場を毎日稼働させても間に合わなくなったから工場を新設したんだしな」
「前はフル稼働させていなかったですしね」
スキンケアセット生産の方も大分進化しているようだ。
蚊取り線香や石鹸をはじめてもうすぐ1年。以前シンハ君が言ったように最初の金儲けという動機は既に達成したようだ。勿論将来まで保証された訳ではないけれど。
でも今はこうやって何処かへ出かけたり何かを作ったり、何かを作ろうと考える事自体が楽しい。かつては金儲けの為の手段だったのだが、今は目的だ。
俺の中には今でも前世の俺がいる。奴がもっと色々な物を見たい、作りたい、そして色々な処に行きたい。そう思っているのがわかる。
さて、今日はこれで終わりだけれど明日こそはまた研究を進めないとな。また鏡作りもやらされるのだろうけれどさ。
◇◇◇
さて、新学期になってシンハ君が授業に真面目に取り組むようになっている。
今まではノートは落書き帳状態だった。それが真面目にノートをとっていたりする。苦手というか忌避していた算術さえもだ。
しかも見た限り予習復習やってきている模様。わからない所は授業終了後先生に聞きに行く位だ。
「どうしたんだよシンハ、急に真面目になって」
そんな事を周りの連中に言われたりしている。
「いやさ、補習くらうよりはこの方がましだしさ」
奴は教室ではそんな事を言ってごまかしている。でも俺は奴がそうなった理由を知っている。春休み中、奴が話してくれたのだ。
「俺は今まで勉強が出来る奴は最初から頭の構造が違うんだと思っていた。例えばミド・リーなんてそうだろ。ミタキやシモンさんだってそうだ。授業以外で勉強するなんて事はテスト前に範囲と内容を確認するだけだろ、基本的に」
「否定できないな」
確かに俺自身はそうだ。テスト前の勉強だって、あれはシンハ君がテスト前詰め込みをやるのに付き合っているだけ。基本的には授業以外でわざわざ勉強をする事は無い。テストや入試の前でもだ。
あれは実力を測る物だからそのままの自分で充分だと思っている。実際それで失敗した事も無い。
ミド・リーも家では学校の勉強を一切せず、医学書だの錬金術の本だのを読んでいる感じだ。きっとシモンさんもタイプ的には同じだろう。
「でもそれがどうかしたのか」
「いやな、2年になって最初に実力テストがあっただろ。あれで補習くらったらたまらないから休み中に対策勉強をやってたんだ。どうせミタキやミド・リーあたりとやっても助けにならないから基本1人でさ。家だと遊んでしまうから研究室の小会議室使って」
そう言えば合宿以外の休み中も結局皆さん研究室に来ていたな。俺は自分の研究と鏡作りの見張りで、シモンさんは趣味の工作で、ヨーコ先輩はシンハ君との訓練で、他の女性陣は鏡とかバッグとかグッズを作りに。
でもシンハ君はヨーコ先輩との訓練しかやっていないと思っていた。まあ俺は俺で色々やっていてそこまで注意しなかったというのもあるけれど。
「トレーニングの後に会議室こもって勉強していたんだけどさ。やっぱり1人じゃわからない処が出るわけだ。かと言って1年の皆さんはミタキ含めて教えるのに適していないだろ。だから仕方なくヨーコ先輩に聞いてみたんだ。
そうしたら1年の誰よりもわかりやすく教えてくれたよ。間違いやすい場所とかわかりにくい場所なんかもきっちりと。そして翌日には自習の時に便利だろうって自分のノートと教科書を貸してくれた。メイン教科分全部さ」
「さて勉強しようと思ってノートを見てみると凄いんだ。綺麗にまとまったノートとかじゃない。でも授業中に先生が言った事とにかく全て書いてある。ミタキやミド・リーはノート取らないだろ。ミタキは教科書にたまにメモするだけだし、ミド・リーに至ってはそれすらしない。でもヨーコ先輩のノートはそれと真逆だ。とにかく何でもかんでも全部書いてある」
シンハ君が言う通り俺はノートを取らない。授業で聞いた事で教科書に載っていない事があれば教科書の該当する場所の余白にメモするくらいだ。
元々必要な事はだいたい教科書に書いてある。だからいちいちノートに取る必要も無い。むしろノートなんて取るのは非効率だ。俺自身はそう思っている。
「驚いたんで後でヨーコ先輩に聞いてみたんだ。何であそこまでノートに書き込むのかって。そうしたら言っていたよ。『私は地頭は良くないからな。何が重要で何がそうで無いかその場ではわからないんだ。だからとにかく全部メモしておいて、全部憶えるんだ』って。
凄いよな。『生まれつき勉強が出来ない』以外の言い訳として『俺はやれば出来る、やらないだけだ』ってのがあるけれどさ。なら『やれば出来る』為にどうすればいいのか。実際にやるというのはどういう事なのか。その見本をしっかり見せて貰った気がした」
なるほどな、そう俺は思う。
さっきも思ったが俺自身はノートを取らない派だ。逐一ノートを取るのはあまり意味のある行為だと思っていない。必要な事だけメモすればそれで充分だ。
でもそういう方法論もある訳か。必要な事がわからないから、とにかく全部記録して憶えるなんて方法が。
「思ってみればヨーコ先輩の剣術もそうなんだ。女子としては身長があるけれどそこまで高くも無い。剣を振るう速度も筋力も先輩以上の奴はそこそこいる。
それでも先輩が強いのは何故か。積み重ねた練習量とそこからくる経験なんだ。何度も繰り返しているからこそ、その時その時に応じた角度や動きが自然に出来る。ミタキ風に言うと最適化っていうんだっけか。
生まれついて天才という訳じゃない。ただひたすら積み重ねた結果が圧倒的な剣術の強さなんだ。勉強についても全く同じ。それに気づいた時、俺は恥ずかしいと思ったよ。勉強が出来ないという事に俺が甘えていたなと気づいたんだ。
これからも仲間として先輩と同じ場所にいるのはどうすれば恥ずかしくないか。そう考えてさ。取りあえず出来る事は見習ってみようと思ったんだ。
無論先輩と同様にノートを全部取ったりとか最初から出来る訳じゃない。でもそれを目指す事だけはしようと思ったんだ。先輩の仲間として恥ずかしくないようにさ」
奴は今、春休み中に奴自身が言った事を実践している訳だ。凄いなと思うし、俺には真似できないなとも思う。
勿論俺は俺が出来る範囲の事しか出来ない。俺自身の方法論も変えるつもりは無い。
でも奴の努力を見ていると、俺も筋トレくらいはしようかなと思ったりもする。鑑定魔法によると俺は筋肉が付きにくい体質らしいけれどな。
本日最後の授業が終わる。先生に対する礼が終わって着席した後も、奴はノートの残りを取る。今回は割とすぐ終わったようだ。鞄にノート教科書その他一式しまって立ち上がる。
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廊下にはヨーコ先輩が待っている。
「今日はどんなトレーニングをするんだ?」
「いつものメニューだな。準備運動して走って、魔法無しでの模擬戦だな」
「よし、今日は負けない」
「返り討ちにしてやる」
そんな事を言いながら2人は歩いて行く。
何か青春しているよな君達。何か色々な意味でお似合いだよ。本人達は気づいているのかどうか知らないけれどさ。
俺としては取りあえず妙なお出迎えが無くなって一安心だ。アキナ先輩は高等部だからこっちに顔を出さなくなったし。
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