73 / 266
第9章 狩って吊して皮剥いで ~冬休み合宿編・上~
第67話 冬合宿に向けて
しおりを挟む
冬休み前の最大の問題が解決した。
「何とかクリアできたぞ!」
そう、シンハ君が無事試験を赤点・補習無しでクリアしたのである。
「皆で勉強会した甲斐があったね」
シモンさんの台詞にシンハ君は首を横に振る。
「いや、はっきり言って役に立たなかった」
きっぱりとそう断言し、そして続ける。
「はっきり言ってここの面子は人に算術を教えるのには向いてない。
○ シモンさんはフィーリングで算術の問題を解くし、
○ ミタキは授業で教わっていない解法を平気で使う。
○ ナカさんは魔法で途中経過無しに答えを出すし、
○ ミド・リーは頭良すぎて何処がわからないかわかっちゃくれねー。
だから仕方なく自分で教科書を読み直して例題を全部自力で解いたんだ!」
「自分で勉強するのは当然でしょ」
確かにミド・リーが言うとおりなのだがシンハ君の言いたいこともわかる。ここの面子は皆さん色々独自すぎるのだ。俺も人のことを言えないけれどさ。
「めでたく全員で行ける事が決まって良かったじゃないか」
ここはきっとヨーコ先輩の意見が正しい。細かい事はきにするなという奴だ。
「それでは計画を再確認するぞ、いいな」
ヨーコ先輩はそう言って全員の前に計画表を出す。
予定では11月29日、終業式が終わり放課後になったら研究室に集合。そのまま蒸気ボートに乗ってクサズリ砦を目指す。
夕刻くらいまでには砦に到着。荷物を運んで居室に入れたら合宿開始だ。
「用意するものはいつもの着替えとか武器以外に何か必要かな」
「安宿泊者用袋シーツがあれば安心かな。ああいう処の寝具は今ひとつだから自分用のシーツがあった方がいい」
そうなのか。旅行なんてしないからそんなシーツがあるなんて事すら知らなかった。
「袋シーツってどんな物なんですか」
「封筒型をしていて、上から入る感じだな。素材は亜麻と羊毛があるけれど、亜麻がお勧めだ。通気性がいいし洗いやすいから。雑貨屋あたりなら扱っている筈だ」
なるほど。なら家の店にもあるだろう。帰ったら母か姉貴あたりに聞いてみよう。
「武器は一通り持っていく予定だよね」
「色々作ったしな」
メインの武器は組み立て式アンテナ型魔法杖(形状偽装済み)。しかし魔法持ち以外用の武器も色々作ってある。
俺専用猟銃とか。フールイ先輩専用猟銃とか。ナカさん護身用拳銃とか。シモンさん専用クロスボウとか。シンハ君専用投げ槍とかだ。
俺専用猟銃は猟銃というより小銃的な構造で連射も3点連射も出来る。ただし反動は結構強烈だ。
弾は1指口径ホローポイント形状の鉛製(銅コーティング)。薬莢は鉄製でセンターファイア方式。
とりあえず300発ほど作ってあるが、どれくらい持つだろう。
同じ猟銃でもフールイ先輩仕様は火薬の代わりに水が入っている。魔法で水を瞬間的に爆発させて発射する方式だ。この弾も300発準備した。
恐ろしい事に火薬仕様の俺の銃より威力は大きい。ただし魔法を使うので連射があまり利かない。また反動がかなり強烈なので下手に連射すると先輩ごと後ろに吹っ飛ぶ。
なおフールイ先輩はその他に専用アンテナ型魔法杖も準備してある。
ナカさん専用拳銃はリボルバー式6発拳銃。機構も外観もS&WのM29、いわゆる44マグナムリボルバーのパクリ。病床でバラして遊んだモデルガンの構造そのままに制作して貰った。
弾は俺の銃と共用なので反動はまともではない。あくまで護身用で、使わない事前提の品だ。
多分現場では洗浄魔法の方で色々活躍するだろう。でも一応弾は専用で100発用意している。
これらの銃と弾は例によって俺が概念図を書き、シモンさんに作って貰った。しかしシモンさん本人は弓が好みなのだそうだ。
そんな訳でシモンさんの武器はクロスボウ。ただし3連射まで可能なかなり凝った代物だ。しかも矢の先端に火薬入り弾頭がついた炸裂矢まで準備している。矢の装填はてこの原理で軽い力でも行えるがワンタッチではない。
シンハ君専用武器は原始的な投げ槍。ただしこれを馬鹿にしてはいけない。魔法で身体強化した頑丈人間の投げ槍は猟銃を凌駕する威力を持つ。先輩達の魔法やミド・リーの魔法以外では最強の飛び道具かもしれない。
武器の他にも便利道具は色々用意している。蒸気ボートで砦まで行けるので、必要な可能性がある物はとりあえず積んでおく方針だ。
果たして積んでおいたうちどれくらいの物が役に立つだろう。何せ投光器まで作ったし。
投光器は勿論電灯だ。本当はバッテリー方式で持ち運び事由にしたかった。しかし試作した鉛蓄電池は容量が今ひとつだったので断念。ボートの補助発電機を使う方法に変更した。
電球はフィラメントが木炭を粉々にした後再結合させたもので、電球内には窒素ガスをできるだけ気圧薄めに充填してある。勿論こんな物シモンさんの魔法でないと作れない。
なお電球1個あたりの寿命はせいぜい2日程度。ハンドメイド、厳密には魔法メイドだけれどこんなものだ。
「何とかクリアできたぞ!」
そう、シンハ君が無事試験を赤点・補習無しでクリアしたのである。
「皆で勉強会した甲斐があったね」
シモンさんの台詞にシンハ君は首を横に振る。
「いや、はっきり言って役に立たなかった」
きっぱりとそう断言し、そして続ける。
「はっきり言ってここの面子は人に算術を教えるのには向いてない。
○ シモンさんはフィーリングで算術の問題を解くし、
○ ミタキは授業で教わっていない解法を平気で使う。
○ ナカさんは魔法で途中経過無しに答えを出すし、
○ ミド・リーは頭良すぎて何処がわからないかわかっちゃくれねー。
だから仕方なく自分で教科書を読み直して例題を全部自力で解いたんだ!」
「自分で勉強するのは当然でしょ」
確かにミド・リーが言うとおりなのだがシンハ君の言いたいこともわかる。ここの面子は皆さん色々独自すぎるのだ。俺も人のことを言えないけれどさ。
「めでたく全員で行ける事が決まって良かったじゃないか」
ここはきっとヨーコ先輩の意見が正しい。細かい事はきにするなという奴だ。
「それでは計画を再確認するぞ、いいな」
ヨーコ先輩はそう言って全員の前に計画表を出す。
予定では11月29日、終業式が終わり放課後になったら研究室に集合。そのまま蒸気ボートに乗ってクサズリ砦を目指す。
夕刻くらいまでには砦に到着。荷物を運んで居室に入れたら合宿開始だ。
「用意するものはいつもの着替えとか武器以外に何か必要かな」
「安宿泊者用袋シーツがあれば安心かな。ああいう処の寝具は今ひとつだから自分用のシーツがあった方がいい」
そうなのか。旅行なんてしないからそんなシーツがあるなんて事すら知らなかった。
「袋シーツってどんな物なんですか」
「封筒型をしていて、上から入る感じだな。素材は亜麻と羊毛があるけれど、亜麻がお勧めだ。通気性がいいし洗いやすいから。雑貨屋あたりなら扱っている筈だ」
なるほど。なら家の店にもあるだろう。帰ったら母か姉貴あたりに聞いてみよう。
「武器は一通り持っていく予定だよね」
「色々作ったしな」
メインの武器は組み立て式アンテナ型魔法杖(形状偽装済み)。しかし魔法持ち以外用の武器も色々作ってある。
俺専用猟銃とか。フールイ先輩専用猟銃とか。ナカさん護身用拳銃とか。シモンさん専用クロスボウとか。シンハ君専用投げ槍とかだ。
俺専用猟銃は猟銃というより小銃的な構造で連射も3点連射も出来る。ただし反動は結構強烈だ。
弾は1指口径ホローポイント形状の鉛製(銅コーティング)。薬莢は鉄製でセンターファイア方式。
とりあえず300発ほど作ってあるが、どれくらい持つだろう。
同じ猟銃でもフールイ先輩仕様は火薬の代わりに水が入っている。魔法で水を瞬間的に爆発させて発射する方式だ。この弾も300発準備した。
恐ろしい事に火薬仕様の俺の銃より威力は大きい。ただし魔法を使うので連射があまり利かない。また反動がかなり強烈なので下手に連射すると先輩ごと後ろに吹っ飛ぶ。
なおフールイ先輩はその他に専用アンテナ型魔法杖も準備してある。
ナカさん専用拳銃はリボルバー式6発拳銃。機構も外観もS&WのM29、いわゆる44マグナムリボルバーのパクリ。病床でバラして遊んだモデルガンの構造そのままに制作して貰った。
弾は俺の銃と共用なので反動はまともではない。あくまで護身用で、使わない事前提の品だ。
多分現場では洗浄魔法の方で色々活躍するだろう。でも一応弾は専用で100発用意している。
これらの銃と弾は例によって俺が概念図を書き、シモンさんに作って貰った。しかしシモンさん本人は弓が好みなのだそうだ。
そんな訳でシモンさんの武器はクロスボウ。ただし3連射まで可能なかなり凝った代物だ。しかも矢の先端に火薬入り弾頭がついた炸裂矢まで準備している。矢の装填はてこの原理で軽い力でも行えるがワンタッチではない。
シンハ君専用武器は原始的な投げ槍。ただしこれを馬鹿にしてはいけない。魔法で身体強化した頑丈人間の投げ槍は猟銃を凌駕する威力を持つ。先輩達の魔法やミド・リーの魔法以外では最強の飛び道具かもしれない。
武器の他にも便利道具は色々用意している。蒸気ボートで砦まで行けるので、必要な可能性がある物はとりあえず積んでおく方針だ。
果たして積んでおいたうちどれくらいの物が役に立つだろう。何せ投光器まで作ったし。
投光器は勿論電灯だ。本当はバッテリー方式で持ち運び事由にしたかった。しかし試作した鉛蓄電池は容量が今ひとつだったので断念。ボートの補助発電機を使う方法に変更した。
電球はフィラメントが木炭を粉々にした後再結合させたもので、電球内には窒素ガスをできるだけ気圧薄めに充填してある。勿論こんな物シモンさんの魔法でないと作れない。
なお電球1個あたりの寿命はせいぜい2日程度。ハンドメイド、厳密には魔法メイドだけれどこんなものだ。
51
お気に入りに追加
2,199
あなたにおすすめの小説
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
前世ポイントッ! ~転生して楽しく異世界生活~
霜月雹花
ファンタジー
17歳の夏、俺は強盗を捕まえようとして死んだ――そして、俺は神様と名乗った爺さんと話をしていた。話を聞けばどうやら強盗を捕まえた事で未来を改変し、転生に必要な【善行ポイント】と言う物が人より多く貰えて異世界に転生出来るらしい。多く貰った【善行ポイント】で転生時の能力も選び放題、莫大なポイントを使いチート化した俺は異世界で生きていく。
なろうでも掲載しています。
異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる