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拾遺録4 帰りたい場所
16 ウォーミングアップ、もしくはレクチャー?(ラツィオ新報 エミル記者視点)
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リディナ氏の剣や踏み込みは、それほど速くない。
それを避けつつ踏み込むエルディッヒの動きも、意図はわかりやすい。
結果としてどちらの攻撃も当たらないまま、位置だけが変化している。
どちらの剣も、相手に届いてはいない。
それはいいのだが、剣同士がかち合うこともないのが不思議だ。
通常の模擬試合では、剣が火花を散らすなんてのが普通にある。
しかしこの戦いでは、攻撃を剣で受けることはせず、ひたすら移動で避けている。
「剣を剣で受けないのは何故だ?」
「使っているのは聖剣、あるいは魔剣だ。通常の剣なら斬る事が可能。剣で受けようとした場合、剣ごと斬られる可能性がある」
「リディナ氏のあの剣も、聖剣か魔剣なのか」
「そうでないとしたら、あの大剣を自由に振り回せる強者だという事だ。どちらにせよ警戒した方がいいのは当然だろう」
言われてみれば、確かにそうだ。
僕も最初に見た時には、大きすぎると感じたのだから。
そしてその剣を、少なくともリディナ氏は違和感なく、普通に振るっている。
ふと思いついたので、聞いてみた。
「リディナ氏は本来、魔法使いだろう。身体強化の魔法で、腕力を増強しているって事はないのか」
「もし腕力が充分にあるとして、自分でああ動けると思うか?」
なるほどと思った。つまり腕力だけでは無理だ。
「もちろん魔法は使っているだろう。剣の動きが時々不自然だ。ただ俺程度ではどう魔法を使っているのか、わからない。それでも言えるのは、まだこの戦いは序盤だという事だ」
序盤か。確かに動きは僕にも見えている気がするし、動きの意図も理解出来ている気がする。
あくまでそう僕が感じている、というだけだけれども。
そう言えばこんな事も疑問に感じるので、来てみる。
「あと動きが単純に見える。剣士同士のフェイントとか、戦術というものを感じられない」
「リディナ氏くらいの魔法使いなら、自分から見える以上の視界を持っている。左右からも背後からも観察されていると思って言い。目に見える部分だけでなく、筋力や魔力の動きまで。だからフェイントは無意味だ。気づかれても対処出来ない素直で鋭い攻撃。それに全てをかけるしかない」
なるほど。そう思って、そして気づく。
「でもエルディッヒは、そういった魔法の視点を持っていないだろう」
「ああ。その辺は誰かに教わったか何かしたんだろう。アコルタ子爵あたりなら似たような事が出来るだろうからな。そしてリディナ氏の方は、多分まだ本気を出していない」
まだ本気を出していないか。
「確かに動きが簡単で、かつ目に見える程度に感じるな」
「言っておくが今の時点で、かなり高度な戦いだ。簡単に見えるというのが一番ヤバい。ただそれでも、まだ4割程度の力だろう。今はまだウォーミングアップってところだ」
その説明に疑問が生じたので、聞いてみる。
「しかしカーチス、詳しいな。リディナ氏と実際に戦ったことがあるのか?」
カーチスはふうっと、溜め息をついた。
「スリワラ領の領騎士団の公開練習は、冒険者まで門戸を開いていてな。腕に自信がある冒険者は、つい実力を試してみたくなる訳だ。そして実際に行ったら愕然とする訳だな。とんでもない実力者が、当たり前のようにその辺にいる事にな」
スリワラ領の領騎士団は、確かに他の領騎士団や王国騎士団とは違うようだ。
他では貴重な筈のゴーレムが何十頭と配備されているとか、一般の騎士団員でもある程度の魔法を使える事が普通だとか。
リディナ氏の調査の為、カラバーラ支局のニュースを調べた時、その事に気づいたのだ。
最初は誤報かと思った。
近衛騎士団ですら、ゴーレム馬を揃えるなんて事はしないし、出来ていないから。
しかし誤報にしては記事が多いし、情報に一貫性があった。
だからある程度は事実だろう。
今ではそう判断している。
そして今のカーチスの言葉の意味を、少し考えて確認して見る。
「領騎士団が、あの強さの元なのか」
「確かにスリワラ領騎士団は、他の領の騎士団や王国騎士団より強い。しかし俺が打ちのめされたのは、騎士団員にじゃない。その辺の私塾から練習にやってきた、12歳位のガキの集団だ」
なるほど、そこでリディナ氏の私塾に繋がる訳か。
しかしいった、どんな形で、どんな技で打ちのめされたのだろう。
そこを尋ねてみようとした時。
「距離を開けた。ウォーミングアップは終わりかもしれない」
カーチスの言葉に、俺は改めて広場の二人を注視する。
今二人がいる位置は、広場のちょうど中央付近。
3腕程度の距離をとって、お互い構えている。
リディナ氏が剣先をすっと上げた。
そして、その姿がふっと消える。
激しい打撃音。
エルデイッヒが横に吹っ飛んだ。
しかし飛んだ先で大剣をさっと構え直し、リディナ氏の方を見る。
先程エルディッヒがいた場所のすぐ近くに、リディナ氏が立っていた。
正直、動きがまるで見えなかった。
エルディッヒが横に飛んだ後、いつの間にか立っていたという感じだ。
「今のは!?」
「高速移動魔法だろう。この広場程度の距離、ほぼ瞬時に移動する事が可能だ。更には空間系魔法で剣の軌道も変化させたようだ」
ほぼ瞬時に移動可能で、剣の軌道も変化可能か。
そんなのどうやっても防げないだろう。
「打撃と同時に自分から飛んで、威力を落としている。神鋼の鎧の防御力もあるし、エルデイッヒにダメージはないだろう」
それでも横に飛んで、被害を最小限に食い止めたのか。
教会騎士、伊達ではないなと感じる。
しかしだ。
「そんな技相手に勝ち目があるのか、エルデイッヒには」
「それでもまだウォーミングアップ、もしくはレクチャーのようだ。本気なら更に追撃する」
やっと僕は、カーチスが先程言った事を実感した。
『もし勝たなくてはならないとしたら、俺はエルデイッヒの方に同情する』
さて、次はどう動く。
そう思った時、会場右側客席に何か違和感を覚えた。
何だろう。
そう思ってそちらを確認した次の瞬間、何か魔力が膨れ上がったのを感じた。
まずい! これは!
それを避けつつ踏み込むエルディッヒの動きも、意図はわかりやすい。
結果としてどちらの攻撃も当たらないまま、位置だけが変化している。
どちらの剣も、相手に届いてはいない。
それはいいのだが、剣同士がかち合うこともないのが不思議だ。
通常の模擬試合では、剣が火花を散らすなんてのが普通にある。
しかしこの戦いでは、攻撃を剣で受けることはせず、ひたすら移動で避けている。
「剣を剣で受けないのは何故だ?」
「使っているのは聖剣、あるいは魔剣だ。通常の剣なら斬る事が可能。剣で受けようとした場合、剣ごと斬られる可能性がある」
「リディナ氏のあの剣も、聖剣か魔剣なのか」
「そうでないとしたら、あの大剣を自由に振り回せる強者だという事だ。どちらにせよ警戒した方がいいのは当然だろう」
言われてみれば、確かにそうだ。
僕も最初に見た時には、大きすぎると感じたのだから。
そしてその剣を、少なくともリディナ氏は違和感なく、普通に振るっている。
ふと思いついたので、聞いてみた。
「リディナ氏は本来、魔法使いだろう。身体強化の魔法で、腕力を増強しているって事はないのか」
「もし腕力が充分にあるとして、自分でああ動けると思うか?」
なるほどと思った。つまり腕力だけでは無理だ。
「もちろん魔法は使っているだろう。剣の動きが時々不自然だ。ただ俺程度ではどう魔法を使っているのか、わからない。それでも言えるのは、まだこの戦いは序盤だという事だ」
序盤か。確かに動きは僕にも見えている気がするし、動きの意図も理解出来ている気がする。
あくまでそう僕が感じている、というだけだけれども。
そう言えばこんな事も疑問に感じるので、来てみる。
「あと動きが単純に見える。剣士同士のフェイントとか、戦術というものを感じられない」
「リディナ氏くらいの魔法使いなら、自分から見える以上の視界を持っている。左右からも背後からも観察されていると思って言い。目に見える部分だけでなく、筋力や魔力の動きまで。だからフェイントは無意味だ。気づかれても対処出来ない素直で鋭い攻撃。それに全てをかけるしかない」
なるほど。そう思って、そして気づく。
「でもエルディッヒは、そういった魔法の視点を持っていないだろう」
「ああ。その辺は誰かに教わったか何かしたんだろう。アコルタ子爵あたりなら似たような事が出来るだろうからな。そしてリディナ氏の方は、多分まだ本気を出していない」
まだ本気を出していないか。
「確かに動きが簡単で、かつ目に見える程度に感じるな」
「言っておくが今の時点で、かなり高度な戦いだ。簡単に見えるというのが一番ヤバい。ただそれでも、まだ4割程度の力だろう。今はまだウォーミングアップってところだ」
その説明に疑問が生じたので、聞いてみる。
「しかしカーチス、詳しいな。リディナ氏と実際に戦ったことがあるのか?」
カーチスはふうっと、溜め息をついた。
「スリワラ領の領騎士団の公開練習は、冒険者まで門戸を開いていてな。腕に自信がある冒険者は、つい実力を試してみたくなる訳だ。そして実際に行ったら愕然とする訳だな。とんでもない実力者が、当たり前のようにその辺にいる事にな」
スリワラ領の領騎士団は、確かに他の領騎士団や王国騎士団とは違うようだ。
他では貴重な筈のゴーレムが何十頭と配備されているとか、一般の騎士団員でもある程度の魔法を使える事が普通だとか。
リディナ氏の調査の為、カラバーラ支局のニュースを調べた時、その事に気づいたのだ。
最初は誤報かと思った。
近衛騎士団ですら、ゴーレム馬を揃えるなんて事はしないし、出来ていないから。
しかし誤報にしては記事が多いし、情報に一貫性があった。
だからある程度は事実だろう。
今ではそう判断している。
そして今のカーチスの言葉の意味を、少し考えて確認して見る。
「領騎士団が、あの強さの元なのか」
「確かにスリワラ領騎士団は、他の領の騎士団や王国騎士団より強い。しかし俺が打ちのめされたのは、騎士団員にじゃない。その辺の私塾から練習にやってきた、12歳位のガキの集団だ」
なるほど、そこでリディナ氏の私塾に繋がる訳か。
しかしいった、どんな形で、どんな技で打ちのめされたのだろう。
そこを尋ねてみようとした時。
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カーチスの言葉に、俺は改めて広場の二人を注視する。
今二人がいる位置は、広場のちょうど中央付近。
3腕程度の距離をとって、お互い構えている。
リディナ氏が剣先をすっと上げた。
そして、その姿がふっと消える。
激しい打撃音。
エルデイッヒが横に吹っ飛んだ。
しかし飛んだ先で大剣をさっと構え直し、リディナ氏の方を見る。
先程エルディッヒがいた場所のすぐ近くに、リディナ氏が立っていた。
正直、動きがまるで見えなかった。
エルディッヒが横に飛んだ後、いつの間にか立っていたという感じだ。
「今のは!?」
「高速移動魔法だろう。この広場程度の距離、ほぼ瞬時に移動する事が可能だ。更には空間系魔法で剣の軌道も変化させたようだ」
ほぼ瞬時に移動可能で、剣の軌道も変化可能か。
そんなのどうやっても防げないだろう。
「打撃と同時に自分から飛んで、威力を落としている。神鋼の鎧の防御力もあるし、エルデイッヒにダメージはないだろう」
それでも横に飛んで、被害を最小限に食い止めたのか。
教会騎士、伊達ではないなと感じる。
しかしだ。
「そんな技相手に勝ち目があるのか、エルデイッヒには」
「それでもまだウォーミングアップ、もしくはレクチャーのようだ。本気なら更に追撃する」
やっと僕は、カーチスが先程言った事を実感した。
『もし勝たなくてはならないとしたら、俺はエルデイッヒの方に同情する』
さて、次はどう動く。
そう思った時、会場右側客席に何か違和感を覚えた。
何だろう。
そう思ってそちらを確認した次の瞬間、何か魔力が膨れ上がったのを感じた。
まずい! これは!
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