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拾遺録4 帰りたい場所
10 協議会⑹ 一時閉会(ラツィオ新報 エミル記者視点)
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決闘と言う方法論が、リディナ氏にとって悪手かどうかはさておいてだ。
決闘は相手が受けなければ成立しない。
また王国法第57条を満たすためには、貴族側からの申し出が無ければならない。
また今の発言が不規則発言として、司会により妨げられる可能性もある。
さて、まずは司会のパナヴィア首席監察官がどう判断するかだ。
なおアシャプール侯爵が小さく手を挙げている。
反論ありという事の様だ。
「アシャプール貴族院教育担当部会長」
どうやらそのまま続行するようだ。
「先程のリディナ氏の申し出、確かに理解した。正しき教えに基づいた申し出として、リディナ氏の提案に賛成するとともに、スティヴァレの国と我が家、そしてナイケ神の名誉を守る為、必要な措置を講じるとここに宣言しよう。ただ我は既に老体故、代理人を立てることとしたい。
さて、ナイケ神は武と正義と尊ぶ神、ならば冒険者はほぼナイケ神の庇護にあるとみてよいだろう。また我はスティヴァレ国の国政の行政を補助する領主の一員でもある。ならば同様に行政を担う貴族は同志と言ってよいだろう。
そしてA級冒険者であり領主でもあるアコルタ子爵がちょうどそちらに臨席しておられる。そこで私はアコルタ子爵に我の代理を頼み申し上げたい」
アシャプール侯爵、教会騎士ではなく、アコルタ子爵に助けを求めたか。
てっきり教会騎士エルディッヒ・オコーナーを代理に立てると思ったのだが。
しかし考えてみればアシャプール侯爵は、教会騎士を自由に動かせる立場にはいない。
爵位や表向きの立場はどうであれ、実際は援助金で教会の為に動くという立場だ。
だから爵位によるごり押しで、アコルタ子爵に助けを求めようとしたのだろう。
A級冒険者で、間違いなくこの国最強の一人であろうアコルタ子爵に。
アコルタ子爵が小さく手を挙げた。
「アコルタ子爵」
司会の氏名で彼は立ち上がる。
「私、カイル・ダヴァ・アコルタは、ご存じの方も多いでしょうが、元は南部、カラバーラ郊外の農村出身の平民です。冒険者として使用している武術と魔法は、その村にあった勉強会で身に着けたものです。そう、そちらにいらっしゃいます、リディナ先生がいらしゃる勉強会です。現在使用している槍術は、リディナ先生に教えをうけたものですし、使用している装備一式は、勉強会の卒業記念にいただいたものです」
えっ!
ここにきて、更なる爆弾が投げ込まれた。
リディナ氏がアコルタ子爵の師匠格だったという事実だ。
「ですのでもし先生がよろしいと仰るのなら、代理としてリディナ先生の側に立たせていただきたく存じます。先生程の力はまだありませんし、教え子の中で最強という訳でもありませんが、あの勉強会の卒業生の一人として、最善を尽くす所存です」
明らかにこの会議室内に動揺が走った。
一気に秤がひっくり返った状態だ。
ひょっとしたらだが、これは最初から仕組まれていたのだろうか。
リディナ氏が申し出て、そしてアコルタ子爵がここで決闘を引き継ぐというのは。
ならば、たとえ教会騎士をもってしても……
更に言うと、リディナ氏の実績が、一気に具体性を増したというのものある。
アコルタ子爵が、そしておそらくは同郷で結成されたとされるアコルタ子爵が所属する最強の冒険者パーティ『迷宮消去者』の面々が、リディナ氏の勉強会の出身というならば。
リディナ氏の実践している教育の実効性が、昨今の低迷を極めている王立学校と比べ、更に際立ってしまうのだ。
生徒も教育内容も別種で比較するべきものではない、とわかっていても。
「リディナ特別報告者」
司会がリディナ氏を指名する。
彼女はアコルタ子爵の方へ軽く一礼した。
「申し出、ありがとうございます。ですがここで教え子に迷惑をかけるのは申し訳ありません。ここはあくまで私自身でやる事に致します」
「アコルタ子爵」
「了解いたしました。差し出がましいことを申して申し訳ありません。また、アシャプール貴族院教育担当部会長からの申し出は辞退させていただきます。リディナ先生と決闘となった際、私では勝ち目が無いのは、私自身がよく知っているからです。恥ずかしながらつい先日、模擬試合という形で稽古をつけていただきましたが、完敗でした。ですのでもし勝つつもりで代理人を選ばれるのでしたら、私以外を指名するべきと存じます」
リディナ氏がアコルタ子爵よりも強いのか、本当のところはわからない。
しかし少なくともこれで、アシャプール侯爵は代理としてアコルタ子爵を指名する事は出来なくなった。
そして同時に、強力な冒険者に決闘参加を高額で依頼するという道も閉ざされたと僕は判断する。
もしアコルタ子爵が言った『私では勝ち目が無い』のが本当なら、国内の冒険者では勝ち目が無いという可能性が高くなる。
更に言うと、ここで決闘への参加を取り下げるというのもまずい。
今までの流れからいうと『受けた提案を、神の正しい教えとして受けた後、あえて取り消す行為』になるからだ。
今まで散々述べていた、ナイケ神の正しい教えこそ絶対で、教育に取り入れるべきという主張に反する行為となる。
更にここで、リディナ氏の勉強会の教育効果の例まで挙げられてしまった。
A級冒険者アコルタ子爵という存在で。
このまま明日の協議会に進んだ場合、アシャプール侯爵が主張を続けることによって国王庁側出席者に翻意させるという事も難しくなるだろう。
もしも決闘の取り下げという形で、この会を続ける場合は。
アシャプール侯爵やナイケ教会側には、それほど手段は残されていない。
決闘の案を飲んだ上で、決闘に勝つか。
非合法的な方法論で妨害してうやむやにするか。
「アシャプール貴族院教育担当部会長」
司会がアシャプール侯爵を指名した。
「了解した。それでは別の代理人を探すこととしよう。それまでの間、回答を保留できるだろうか」
「リディナ特別報告者」
「こちらも了解いたしました。ですが無期限に保留という訳にはいきません。それにパルラス書には神の審判についてこうも書かれています。『神の援助は速やかに訪れる。疑うことなかれ』と。
ですが実際には手続きその他でそれなりの時間が必要でしょう。ですので本日から6日、神が世界創造にかかった期間の後、神の審判を行いたいと申し出ます」
「アシャプール貴族院教育担当部会長」
「6日後に神の審判、了解した。ならばそれまでに代理人を準備しておこう。なおこの場の証人及び見届け人として、司会でありこの場を預かる公僕として最上位の席次にあるパナヴィア・トルネイダ氏を指名したい」
貴族としての最上席であるタウフェン公爵を指名しなかったのは、リディナ氏側ではないかとの懸念からだろう。
タウフェン公爵は冒険者ギルドを代表してここに来ている。
そして冒険者ギルドは、教育に対するナイケ教会の介入を好ましいものとは見ていない。
それにしても何というか、想定外の結論となった。
どうやらリディナ氏、とんでもない人物のようだ。
僕は今まで全く知らなかったのだが、ここは調べてみる必要があるだろう。
カラバーラ支部発の情報に、リディナ氏に結びつくものはあるだろうか。
そう思いつつ、僕は今までの状況とこれから調べるべき事項をメモしまくる。
決闘は相手が受けなければ成立しない。
また王国法第57条を満たすためには、貴族側からの申し出が無ければならない。
また今の発言が不規則発言として、司会により妨げられる可能性もある。
さて、まずは司会のパナヴィア首席監察官がどう判断するかだ。
なおアシャプール侯爵が小さく手を挙げている。
反論ありという事の様だ。
「アシャプール貴族院教育担当部会長」
どうやらそのまま続行するようだ。
「先程のリディナ氏の申し出、確かに理解した。正しき教えに基づいた申し出として、リディナ氏の提案に賛成するとともに、スティヴァレの国と我が家、そしてナイケ神の名誉を守る為、必要な措置を講じるとここに宣言しよう。ただ我は既に老体故、代理人を立てることとしたい。
さて、ナイケ神は武と正義と尊ぶ神、ならば冒険者はほぼナイケ神の庇護にあるとみてよいだろう。また我はスティヴァレ国の国政の行政を補助する領主の一員でもある。ならば同様に行政を担う貴族は同志と言ってよいだろう。
そしてA級冒険者であり領主でもあるアコルタ子爵がちょうどそちらに臨席しておられる。そこで私はアコルタ子爵に我の代理を頼み申し上げたい」
アシャプール侯爵、教会騎士ではなく、アコルタ子爵に助けを求めたか。
てっきり教会騎士エルディッヒ・オコーナーを代理に立てると思ったのだが。
しかし考えてみればアシャプール侯爵は、教会騎士を自由に動かせる立場にはいない。
爵位や表向きの立場はどうであれ、実際は援助金で教会の為に動くという立場だ。
だから爵位によるごり押しで、アコルタ子爵に助けを求めようとしたのだろう。
A級冒険者で、間違いなくこの国最強の一人であろうアコルタ子爵に。
アコルタ子爵が小さく手を挙げた。
「アコルタ子爵」
司会の氏名で彼は立ち上がる。
「私、カイル・ダヴァ・アコルタは、ご存じの方も多いでしょうが、元は南部、カラバーラ郊外の農村出身の平民です。冒険者として使用している武術と魔法は、その村にあった勉強会で身に着けたものです。そう、そちらにいらっしゃいます、リディナ先生がいらしゃる勉強会です。現在使用している槍術は、リディナ先生に教えをうけたものですし、使用している装備一式は、勉強会の卒業記念にいただいたものです」
えっ!
ここにきて、更なる爆弾が投げ込まれた。
リディナ氏がアコルタ子爵の師匠格だったという事実だ。
「ですのでもし先生がよろしいと仰るのなら、代理としてリディナ先生の側に立たせていただきたく存じます。先生程の力はまだありませんし、教え子の中で最強という訳でもありませんが、あの勉強会の卒業生の一人として、最善を尽くす所存です」
明らかにこの会議室内に動揺が走った。
一気に秤がひっくり返った状態だ。
ひょっとしたらだが、これは最初から仕組まれていたのだろうか。
リディナ氏が申し出て、そしてアコルタ子爵がここで決闘を引き継ぐというのは。
ならば、たとえ教会騎士をもってしても……
更に言うと、リディナ氏の実績が、一気に具体性を増したというのものある。
アコルタ子爵が、そしておそらくは同郷で結成されたとされるアコルタ子爵が所属する最強の冒険者パーティ『迷宮消去者』の面々が、リディナ氏の勉強会の出身というならば。
リディナ氏の実践している教育の実効性が、昨今の低迷を極めている王立学校と比べ、更に際立ってしまうのだ。
生徒も教育内容も別種で比較するべきものではない、とわかっていても。
「リディナ特別報告者」
司会がリディナ氏を指名する。
彼女はアコルタ子爵の方へ軽く一礼した。
「申し出、ありがとうございます。ですがここで教え子に迷惑をかけるのは申し訳ありません。ここはあくまで私自身でやる事に致します」
「アコルタ子爵」
「了解いたしました。差し出がましいことを申して申し訳ありません。また、アシャプール貴族院教育担当部会長からの申し出は辞退させていただきます。リディナ先生と決闘となった際、私では勝ち目が無いのは、私自身がよく知っているからです。恥ずかしながらつい先日、模擬試合という形で稽古をつけていただきましたが、完敗でした。ですのでもし勝つつもりで代理人を選ばれるのでしたら、私以外を指名するべきと存じます」
リディナ氏がアコルタ子爵よりも強いのか、本当のところはわからない。
しかし少なくともこれで、アシャプール侯爵は代理としてアコルタ子爵を指名する事は出来なくなった。
そして同時に、強力な冒険者に決闘参加を高額で依頼するという道も閉ざされたと僕は判断する。
もしアコルタ子爵が言った『私では勝ち目が無い』のが本当なら、国内の冒険者では勝ち目が無いという可能性が高くなる。
更に言うと、ここで決闘への参加を取り下げるというのもまずい。
今までの流れからいうと『受けた提案を、神の正しい教えとして受けた後、あえて取り消す行為』になるからだ。
今まで散々述べていた、ナイケ神の正しい教えこそ絶対で、教育に取り入れるべきという主張に反する行為となる。
更にここで、リディナ氏の勉強会の教育効果の例まで挙げられてしまった。
A級冒険者アコルタ子爵という存在で。
このまま明日の協議会に進んだ場合、アシャプール侯爵が主張を続けることによって国王庁側出席者に翻意させるという事も難しくなるだろう。
もしも決闘の取り下げという形で、この会を続ける場合は。
アシャプール侯爵やナイケ教会側には、それほど手段は残されていない。
決闘の案を飲んだ上で、決闘に勝つか。
非合法的な方法論で妨害してうやむやにするか。
「アシャプール貴族院教育担当部会長」
司会がアシャプール侯爵を指名した。
「了解した。それでは別の代理人を探すこととしよう。それまでの間、回答を保留できるだろうか」
「リディナ特別報告者」
「こちらも了解いたしました。ですが無期限に保留という訳にはいきません。それにパルラス書には神の審判についてこうも書かれています。『神の援助は速やかに訪れる。疑うことなかれ』と。
ですが実際には手続きその他でそれなりの時間が必要でしょう。ですので本日から6日、神が世界創造にかかった期間の後、神の審判を行いたいと申し出ます」
「アシャプール貴族院教育担当部会長」
「6日後に神の審判、了解した。ならばそれまでに代理人を準備しておこう。なおこの場の証人及び見届け人として、司会でありこの場を預かる公僕として最上位の席次にあるパナヴィア・トルネイダ氏を指名したい」
貴族としての最上席であるタウフェン公爵を指名しなかったのは、リディナ氏側ではないかとの懸念からだろう。
タウフェン公爵は冒険者ギルドを代表してここに来ている。
そして冒険者ギルドは、教育に対するナイケ教会の介入を好ましいものとは見ていない。
それにしても何というか、想定外の結論となった。
どうやらリディナ氏、とんでもない人物のようだ。
僕は今まで全く知らなかったのだが、ここは調べてみる必要があるだろう。
カラバーラ支部発の情報に、リディナ氏に結びつくものはあるだろうか。
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