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拾遺録1 カイル君の冒険者な日々
俺達の決意⑿ とんでもない魔法使い
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まさか敵という事は無いだろう。
こちらは冒険者ギルドの依頼を受けて、ここで迷宮の警戒と管理をしているのだから。
それに目的地が此処だとは限らない。
近くを通過するだけという可能性もある。
ただ一応警戒はしておいた方がいい。
「ヒューマ」
少し大きい声を出せば全員に届く。
「確認しました。方向的にフレジュス迷宮群にいた第四騎士団魔法偵察隊でしょう。反応は1人だけですけれど。
僕が迎えに出ます」
確かにその可能性が一番高いだろう。
ただ万が一という事がある。
なら気休めでも、空属性以外の攻撃魔法持ちがいた方がいい。
「俺も行く」
「わかりました。あとレズン、ゴーレム車内を急いで片づけて、話し合いが出来るようにして下さい。サリア、迷宮の説明資料を出せるようお願いします。他の人も服装を整えて、話し合いが出来る恰好で」
「わかったんだな」
レズンの声がゴーレム車から聞こえた。
奴は暇があると新料理を試したりおやつのストックを作ったりする。
迷宮内での討伐をゴーレムでやりながらでも問題ない。
操縦するゴーレムが1体なら奴本人が動くのに支障無いから。
「わかりました」
「わかった」
「了解」
声の方向からするとアギラは自分の小天幕にいたようだ。
俺は大天幕を出る。
自分の小天幕から出て来たヒューマと一緒に、ゴーレム車の先、道路の終点へ。
「どれくらいで此処へ来る?」
「30数える位ですね。1数える間に50腕程度進んでいますから」
「どれくらいの魔法なんだ?」
「僕やサリアより上です。フミノ先生クラスかもしれません」
とんでもないレベルだという事か。
それだけのレベルの相手だと勝ち目は無いだろう。
勿論敵という可能性はごく低い。
しかしつい警戒してしまう。
ふっと前方に魔力を感じた次の瞬間、俺達の前5腕程度のところに人が出現した。
中肉中背の男性で、俺達より10歳位年上に見える。
彼はこちらに軽く頭を下げた。
「突然の訪問、失礼致します。第四騎士団フレジュス分遣隊、魔法偵察隊のアルベルトと申します。
スーザ郊外に新規に発生した迷宮の警戒をされているパーティはそちらで宜しいでしょうか」
物腰は柔らかく言葉も丁寧、しかし纏う魔力は強大だ。
パーティ内では最も魔力探査が苦手な俺でも気付く程。
そして着ているのは騎士団の制服で、胸の記章から見ると第四騎士団の百卒長。
百卒長という事は騎士団でも中隊長以上、庶民出身でも準騎士候に封じられる地位だ。
本来なら単独で動くような身分ではない。
しかしおそらくアルベルト氏にとっては、単独で動く方が楽で手っ取り早いのだろう。
そうしても危険を考慮する必要は無い。
それだけの実力者という事だ。
「丁寧な挨拶ありがとうございます。ええ、こちらで迷宮の警戒をしております。僕はヒューマ、こっちはカイルです」
俺はヒューマと一緒に頭を下げる。
「ところでアルベルト百卒長殿がこちらにいらしたという事は、迷宮内を調査確認したいという事で宜しいでしょうか」
ヒューマもアルベルト氏の階級に気づいていたようだ。
まあヒューマなら当然だろうと思う。
「ええ。フレジュス迷宮駐留は解除になりましたので。次の駐屯場所になる可能性が高いこちらの迷宮を確認しようと思って参りました」
ヒューマの予想通りのようだ。
「わかりました。それではご案内する前に、簡単に状況説明をさせていただいて宜しいでしょうか」
「勿論です。そうしていただけると大変助かります」
「それではどうぞ、こちらへ」
ヒューマと俺でゴーレム車の中へ案内する。
途中、ヒューマが小声で指示。
「ついでですから全員でお茶にしましょう。レズン、お茶よろしく。サリア、説明お願いします」
「わかりました」
「了解なんだな」
その返答を聞きながら俺、ヒューマ、アルベルト氏はゴーレム車の中へ。
「こんな大型馬車まで運用しているのですか。いや、ゴーレム車でしょうか、これは」
「ええ、その通りです。ゴーレムに気づかれましたか?」
「ええ。何体かの気配を感じます。きっと他にもあるのでしょう。迷宮内もひょっとしてゴーレムを常駐させているのでしょうか」
「ええ。ゴーレム経由で偵察をしたり内部の魔物を討伐したりしています」
どうやらヒューマは俺達のパーティに関して何も隠さない方針のようだ。
そう思ったところでサリア達が入って来た。
レズンが菓子と飲み物を並べる。
今回は紅茶とチーズケーキだ。
更にサリアがアルベルト氏の前に、迷宮の通路を描いた図面を置いた。
「これでうちのパーティは全員です。ゴーレムは7体稼働中です」
ヒューマが言う7体とはどういう意味だろう。
サリアが操作している迷宮内監視用の子犬型が2頭。
レズンとアギラが操作している迷宮内討伐用が2体。
あとは大天幕でサリアの操作によりマグナスが連弩製作中。
残り2体がわからない。
俺とレウスは現在ゴーレムを操作していないし。
「大したものはありませんが、どうぞ召し上がって下さい。失礼ながら私達もお茶にしますので。
それではサリア、迷宮について、今現在わかっている事の説明をお願いします」
ゴーレムの残り2体が分からないが、説明でそれが出てくるのだろうか。
そう思いつつ俺は、アルベルト氏の前に置かれた迷宮の図面に目をやる。
昨日見たものより更に描き込みが多い。
不明になっていた15離以上先の部分についても点線で続きが描かれている。
「まずはこの迷宮の概要です。この拠点の下にある洞窟の入口から、2本の大きな洞窟が西北西方向に続いています」
サリアによる説明が始まった。
「かつてはトンネルのように反対側へ抜けられる構造だったと思われます。しかし現在はこちらの入口から約28離先で、洞窟2本とも塞がっているようです」
これは初耳だ。
昨日は15離地点までしか調査出来ないと説明した筈だから。
リントヴルムが奥へ移動して調査出来るようになったのだろうか。
それとも何か別の方法を使って調査したのだろうか。
「冒険者ギルドで聞いたより更に巨大な迷宮のようですね。これはゴーレムや偵察魔法で調べられたのでしょうか」
「内部調査は15離地点までしか出来ていません。この地点にリントヴルムと思われる強力な魔物がいますので、用心の為ゴーレムでも10離以上近づかないようにしています。
ですので15離地点から先は、迷宮の外側から偵察魔法を使用して、視認不能な部分を確認した結果です。内部の詳細状況が不明なので、この図では点線で記載しています」
「偵察魔法で28離先まで見る事が可能なのですか」
アルベルト氏はリントヴルムではなく、サリアの偵察魔法の能力に反応した。
魔法偵察隊という職務から興味を持ったのだろうか。
あと確かサリアの偵察魔法でも見える範囲は10離までだった筈だ。
どうやって調べたのだろう。
サリアは拠点から動いていない筈だ。
「小型ゴーレムを2頭、地上を西北西方向へ移動させて監視しています。1頭のゴーレムに中継させる事で何とか28離先まで確認出来たというところです」
なるほど、それが残りのゴーレム2体だという訳か。
2体というか2頭か、きっとあの子犬型ゴーレムだから。
そうなるとサリアは既に子犬型ゴーレムを4頭以上完成させ、かつ現在、ゴーレムを1体&4頭操っているという事になる。
いくら先生達と一緒に暮らしていたからといって、能力高すぎではないだろうか。
何と言うか、とんでもないよなと感じる。
こちらは冒険者ギルドの依頼を受けて、ここで迷宮の警戒と管理をしているのだから。
それに目的地が此処だとは限らない。
近くを通過するだけという可能性もある。
ただ一応警戒はしておいた方がいい。
「ヒューマ」
少し大きい声を出せば全員に届く。
「確認しました。方向的にフレジュス迷宮群にいた第四騎士団魔法偵察隊でしょう。反応は1人だけですけれど。
僕が迎えに出ます」
確かにその可能性が一番高いだろう。
ただ万が一という事がある。
なら気休めでも、空属性以外の攻撃魔法持ちがいた方がいい。
「俺も行く」
「わかりました。あとレズン、ゴーレム車内を急いで片づけて、話し合いが出来るようにして下さい。サリア、迷宮の説明資料を出せるようお願いします。他の人も服装を整えて、話し合いが出来る恰好で」
「わかったんだな」
レズンの声がゴーレム車から聞こえた。
奴は暇があると新料理を試したりおやつのストックを作ったりする。
迷宮内での討伐をゴーレムでやりながらでも問題ない。
操縦するゴーレムが1体なら奴本人が動くのに支障無いから。
「わかりました」
「わかった」
「了解」
声の方向からするとアギラは自分の小天幕にいたようだ。
俺は大天幕を出る。
自分の小天幕から出て来たヒューマと一緒に、ゴーレム車の先、道路の終点へ。
「どれくらいで此処へ来る?」
「30数える位ですね。1数える間に50腕程度進んでいますから」
「どれくらいの魔法なんだ?」
「僕やサリアより上です。フミノ先生クラスかもしれません」
とんでもないレベルだという事か。
それだけのレベルの相手だと勝ち目は無いだろう。
勿論敵という可能性はごく低い。
しかしつい警戒してしまう。
ふっと前方に魔力を感じた次の瞬間、俺達の前5腕程度のところに人が出現した。
中肉中背の男性で、俺達より10歳位年上に見える。
彼はこちらに軽く頭を下げた。
「突然の訪問、失礼致します。第四騎士団フレジュス分遣隊、魔法偵察隊のアルベルトと申します。
スーザ郊外に新規に発生した迷宮の警戒をされているパーティはそちらで宜しいでしょうか」
物腰は柔らかく言葉も丁寧、しかし纏う魔力は強大だ。
パーティ内では最も魔力探査が苦手な俺でも気付く程。
そして着ているのは騎士団の制服で、胸の記章から見ると第四騎士団の百卒長。
百卒長という事は騎士団でも中隊長以上、庶民出身でも準騎士候に封じられる地位だ。
本来なら単独で動くような身分ではない。
しかしおそらくアルベルト氏にとっては、単独で動く方が楽で手っ取り早いのだろう。
そうしても危険を考慮する必要は無い。
それだけの実力者という事だ。
「丁寧な挨拶ありがとうございます。ええ、こちらで迷宮の警戒をしております。僕はヒューマ、こっちはカイルです」
俺はヒューマと一緒に頭を下げる。
「ところでアルベルト百卒長殿がこちらにいらしたという事は、迷宮内を調査確認したいという事で宜しいでしょうか」
ヒューマもアルベルト氏の階級に気づいていたようだ。
まあヒューマなら当然だろうと思う。
「ええ。フレジュス迷宮駐留は解除になりましたので。次の駐屯場所になる可能性が高いこちらの迷宮を確認しようと思って参りました」
ヒューマの予想通りのようだ。
「わかりました。それではご案内する前に、簡単に状況説明をさせていただいて宜しいでしょうか」
「勿論です。そうしていただけると大変助かります」
「それではどうぞ、こちらへ」
ヒューマと俺でゴーレム車の中へ案内する。
途中、ヒューマが小声で指示。
「ついでですから全員でお茶にしましょう。レズン、お茶よろしく。サリア、説明お願いします」
「わかりました」
「了解なんだな」
その返答を聞きながら俺、ヒューマ、アルベルト氏はゴーレム車の中へ。
「こんな大型馬車まで運用しているのですか。いや、ゴーレム車でしょうか、これは」
「ええ、その通りです。ゴーレムに気づかれましたか?」
「ええ。何体かの気配を感じます。きっと他にもあるのでしょう。迷宮内もひょっとしてゴーレムを常駐させているのでしょうか」
「ええ。ゴーレム経由で偵察をしたり内部の魔物を討伐したりしています」
どうやらヒューマは俺達のパーティに関して何も隠さない方針のようだ。
そう思ったところでサリア達が入って来た。
レズンが菓子と飲み物を並べる。
今回は紅茶とチーズケーキだ。
更にサリアがアルベルト氏の前に、迷宮の通路を描いた図面を置いた。
「これでうちのパーティは全員です。ゴーレムは7体稼働中です」
ヒューマが言う7体とはどういう意味だろう。
サリアが操作している迷宮内監視用の子犬型が2頭。
レズンとアギラが操作している迷宮内討伐用が2体。
あとは大天幕でサリアの操作によりマグナスが連弩製作中。
残り2体がわからない。
俺とレウスは現在ゴーレムを操作していないし。
「大したものはありませんが、どうぞ召し上がって下さい。失礼ながら私達もお茶にしますので。
それではサリア、迷宮について、今現在わかっている事の説明をお願いします」
ゴーレムの残り2体が分からないが、説明でそれが出てくるのだろうか。
そう思いつつ俺は、アルベルト氏の前に置かれた迷宮の図面に目をやる。
昨日見たものより更に描き込みが多い。
不明になっていた15離以上先の部分についても点線で続きが描かれている。
「まずはこの迷宮の概要です。この拠点の下にある洞窟の入口から、2本の大きな洞窟が西北西方向に続いています」
サリアによる説明が始まった。
「かつてはトンネルのように反対側へ抜けられる構造だったと思われます。しかし現在はこちらの入口から約28離先で、洞窟2本とも塞がっているようです」
これは初耳だ。
昨日は15離地点までしか調査出来ないと説明した筈だから。
リントヴルムが奥へ移動して調査出来るようになったのだろうか。
それとも何か別の方法を使って調査したのだろうか。
「冒険者ギルドで聞いたより更に巨大な迷宮のようですね。これはゴーレムや偵察魔法で調べられたのでしょうか」
「内部調査は15離地点までしか出来ていません。この地点にリントヴルムと思われる強力な魔物がいますので、用心の為ゴーレムでも10離以上近づかないようにしています。
ですので15離地点から先は、迷宮の外側から偵察魔法を使用して、視認不能な部分を確認した結果です。内部の詳細状況が不明なので、この図では点線で記載しています」
「偵察魔法で28離先まで見る事が可能なのですか」
アルベルト氏はリントヴルムではなく、サリアの偵察魔法の能力に反応した。
魔法偵察隊という職務から興味を持ったのだろうか。
あと確かサリアの偵察魔法でも見える範囲は10離までだった筈だ。
どうやって調べたのだろう。
サリアは拠点から動いていない筈だ。
「小型ゴーレムを2頭、地上を西北西方向へ移動させて監視しています。1頭のゴーレムに中継させる事で何とか28離先まで確認出来たというところです」
なるほど、それが残りのゴーレム2体だという訳か。
2体というか2頭か、きっとあの子犬型ゴーレムだから。
そうなるとサリアは既に子犬型ゴーレムを4頭以上完成させ、かつ現在、ゴーレムを1体&4頭操っているという事になる。
いくら先生達と一緒に暮らしていたからといって、能力高すぎではないだろうか。
何と言うか、とんでもないよなと感じる。
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