221 / 323
第33章 対・竜種作戦
第269話 帰還
しおりを挟む
本当は一休みしてから帰った方がいいだろう。それはわかっている。
しかし私としては一刻も早く帰りたい。お家が恋しい。
今まで出していた2階建てのお家と平屋の客間兼作業場を収納。トイレや排水用に空けた穴を埋めて後始末完了。
ライ君を出して跨がった時だった。
この場所へ向かって動く魔力反応を発見した。アルベルトさんだ。しかしいつもと動きが違う。反応が途切れ途切れで、移動速度がやたらと速い。
そうか、縮地だ。一般的な魔法用語で言えば高速移動魔法。アルベルトさんは魔法偵察小隊の隊長さんなのだ。それくらいの魔法が使えても不思議ではない。
今まで使わなかったのはいざという時の為に魔力を温存していたからだろう。でも迷宮が消えた今なら節約する必要が無い訳だ。
なら出発は少し待とう。私はライ君から降りる。
すぐにアルベルトさんが姿を現した。
「すみません、お待たせしたようで」
そう前置きした後、まっすぐ立って、そして私に頭を下げる。
「今回は竜種討伐及び迷宮攻略、本当にありがとうございました。まずは厚く御礼申し上げます」
そんなに丁寧に感謝されると困る。私としてはどう対応していいかわからない。
それでも何とか言葉をひねり出してみる。
「いえ、これは私が勝手にやった事ですから」
「たとえそうだとしても、騎士団部隊では出来なかった事をやって頂いたのです。おかげで被害が全くないまま、長年攻略し続けていた迷宮を消去出来ました」
アルベルトさん、そう言ってまた頭を下げ、そして更に続ける。
「これは間違いなく国として表彰すべき案件だと思われます。それでもし 良ければですが、第六騎士団シンプローン分遣隊が証人として国王陛下に功労賞を申請しようと思っておりますが、どうでしょうか」
あ、これは苦手な奴だ。受けたくない奴だ。
ただアルベルトさん達としては好意でやってくれようとしているのだろう。
どう断ればいいだろうか。考えて言葉を絞り出す。
「お気持ちは大変ありがたいと思っています。ただ私はあくまで一介の、ひっそり目立たない普通の人でいたいのです。ですので大変失礼ではあるのですけれど、この話は遠慮させていただこうと思います」
アルベルトさんは苦笑いかな、微妙な笑みを浮かべて、それでも頷いた。
「そう言われるような気がしました。指名依頼をあえて受けなかったフミノさんの事ですから、きっと」
私の反応はどうやら予想済みで、機嫌を損ねる事は無かったようだ。ちょっと安堵しつつ、次の言葉をひねり出す。
「大変有り難い申し出に、恐縮なのですけれども」
「いいえ、大丈夫です。
きっとフミノさんにとっては、栄誉とか名誉とか称号というのは必要ないものなのでしょう。そういったものが他から与えられなくても、欲しいものは自分で得る事ができるのでしょうから」
ちょっと待って欲しい。
「私はそんな大した人間ではないです。ただ面倒な事が苦手なだけで」
言ってすぐしまったと思う。話の流れから、栄誉とか名誉とか称号とかを面倒と言ってしまったのと同じだなと気づいたから。
でもアルベルトさんは機嫌を悪くしたような様子は無い。
「フミノさんにとっては確かに面倒な事なのでしょう。栄誉や名誉とはそれを受けた人をいざという時に使えるよう、縛る為のものでもありますから。
しかしフミノさんを縛る必要は無いのでしょう。もしフミノさんの力が必要な何かが起こったら、貴方はきっと依頼が無くても動いてくれるでしょうから。
依頼を受けていないと言いつつ此処で、竜種《ドラゴン》を倒すまで戦い続けてくれたように」
あ、まずい。アルベルトさん、結構私の事を理解している。いやまずくはないのかもしれないけれども。
そういえば此処にいる間、騎士団は私に対して、面倒な事や嫌な事等を一切要求しなかった。挨拶に来いとか説明しろとか、勝手にやったのだから責任を持てとか。
きっとアルベルトさんが私の事を理解して、そのあたりを上手く調整してくれたのだろう。
さて、そのアルベルトさんは一度言葉を切り、そして少し横に移動する。
「どうやら御出立の邪魔をしてしまったようです。折角ですから此処で見送らせて下さい」
どうしようか。此処でライ君に乗ってこのまま去ったら失礼にならないだろうか。
でも騎士団の駐屯地に挨拶に行くなんてのはしたくない。だからまあ、ここからお家に帰るのは仕方ないだろう。
ただ一言、アルベルトさんに言っておこう。
「わかりました。こちらもアルベルトさんのおかげで気持ちよく討伐が出来ました。本当にありがとうございました」
「いえ、こちらこそ本当にありがとうございました」
何か礼をさせてばかりで申し訳ない。そう思いつつライ君に跨がる。
「それでは失礼します」
相手がアルベルトさんならいきなり縮地+を使ってもいいだろう。アルベルトさん自身もここまで縮地でやってきた事だし。
だから私はライ君が歩き始めると同時に縮地+を起動する。
あっという間にアルベルトさんと、一ヶ月程過ごした森の中の平地は見えなくなった。
我ながらいい仕事が出来たなと思う。うまく調整してくれたアルベルトさんのおかげというのもあるけれど。
ただもう一度というのは勘弁だ。一か月もお家を離れるなんてのは考えたくない。
それでは飛ばそう。早くお家に帰りたくて仕方ないから。
来た時は5時間程度かかった。でもそれは到着後も動けるよう、ある程度余裕を持って移動したからだ。
帰るだけなら全力でも構わない。疲れてもお家なら大丈夫。またシェリーちゃんに抱えて貰って温泉に入ればいいだけだ。
縮地+に慣れた今の私なら、どれくらいの時間で帰る事が出来るだろうか。
挑戦だ! 私は腰を浮かして振動に備え、そしてライ君を一気に最高速までスピードアップする……
◇◇◇
懐かしいお家が目の前にある。
私はライ君の姿勢を低くして降りようとした。しかし筋肉痛で足が上がらない。
考えてみればこの一ヶ月、私は拠点にしたお家とその周辺から動いていない。完全な運動不足状態だ。
そしてここまで最高速度で走っているライ君の上下動を中腰で受け止めながら来た。身体強化をバリバリにかけながら。
筋肉痛になって当然だと思う。しかしここで足を上げなければライ君から降りる事すら出来ない。
どうしよう。そう思った時、お家の玄関扉が開いた。リディナが飛びだしてくる。
「おかえり、フミノ! ……どうしたの?」
「おかえりなさい」
「お疲れさまでした」
皆さんお家からぞろぞろ出てきた。エルマくんとルースくんもだ。
時間的にお昼だし、皆お家にいたのだろう。見た限り皆変わらず元気そうだ。一ヶ月しか経っていないから当然だけれど。
「ただいま」
さて弱った。出迎えてくれたのはいいが、私はこの状態から動けない。足が上がらなくてライ君から降りられないのだ。
どうしよう……
あ、リディナが苦笑した。さては気づいたな。大体私が考えている事はリディナにはまるわかりなのだ。だからまあ仕方ない。
「足を怪我したんじゃなくて、筋肉痛だよね」
やはりバレていた。仕方ない。
「運動不足のせい。この一ヶ月、私自身はほとんど動かなかったから」
「はいはい」
リディナ、私をさっと抱えてライ君から下ろしてくれた。恥ずかしいがありがたい。そうしてくれないと確かに私、動けなかったから。
「それじゃ先に温泉ハウスの方に行く? シェリーちゃんを使って」
「そうする」
折角皆に出迎えて貰ったのに、これじゃ少ししまらないよな。そう思うけれど仕方ない。
それにそんなのは些細な事だ。やっとこのお家に帰ってくる事が出来たのだから。
私の大好きなこのお家へ。
しかし私としては一刻も早く帰りたい。お家が恋しい。
今まで出していた2階建てのお家と平屋の客間兼作業場を収納。トイレや排水用に空けた穴を埋めて後始末完了。
ライ君を出して跨がった時だった。
この場所へ向かって動く魔力反応を発見した。アルベルトさんだ。しかしいつもと動きが違う。反応が途切れ途切れで、移動速度がやたらと速い。
そうか、縮地だ。一般的な魔法用語で言えば高速移動魔法。アルベルトさんは魔法偵察小隊の隊長さんなのだ。それくらいの魔法が使えても不思議ではない。
今まで使わなかったのはいざという時の為に魔力を温存していたからだろう。でも迷宮が消えた今なら節約する必要が無い訳だ。
なら出発は少し待とう。私はライ君から降りる。
すぐにアルベルトさんが姿を現した。
「すみません、お待たせしたようで」
そう前置きした後、まっすぐ立って、そして私に頭を下げる。
「今回は竜種討伐及び迷宮攻略、本当にありがとうございました。まずは厚く御礼申し上げます」
そんなに丁寧に感謝されると困る。私としてはどう対応していいかわからない。
それでも何とか言葉をひねり出してみる。
「いえ、これは私が勝手にやった事ですから」
「たとえそうだとしても、騎士団部隊では出来なかった事をやって頂いたのです。おかげで被害が全くないまま、長年攻略し続けていた迷宮を消去出来ました」
アルベルトさん、そう言ってまた頭を下げ、そして更に続ける。
「これは間違いなく国として表彰すべき案件だと思われます。それでもし 良ければですが、第六騎士団シンプローン分遣隊が証人として国王陛下に功労賞を申請しようと思っておりますが、どうでしょうか」
あ、これは苦手な奴だ。受けたくない奴だ。
ただアルベルトさん達としては好意でやってくれようとしているのだろう。
どう断ればいいだろうか。考えて言葉を絞り出す。
「お気持ちは大変ありがたいと思っています。ただ私はあくまで一介の、ひっそり目立たない普通の人でいたいのです。ですので大変失礼ではあるのですけれど、この話は遠慮させていただこうと思います」
アルベルトさんは苦笑いかな、微妙な笑みを浮かべて、それでも頷いた。
「そう言われるような気がしました。指名依頼をあえて受けなかったフミノさんの事ですから、きっと」
私の反応はどうやら予想済みで、機嫌を損ねる事は無かったようだ。ちょっと安堵しつつ、次の言葉をひねり出す。
「大変有り難い申し出に、恐縮なのですけれども」
「いいえ、大丈夫です。
きっとフミノさんにとっては、栄誉とか名誉とか称号というのは必要ないものなのでしょう。そういったものが他から与えられなくても、欲しいものは自分で得る事ができるのでしょうから」
ちょっと待って欲しい。
「私はそんな大した人間ではないです。ただ面倒な事が苦手なだけで」
言ってすぐしまったと思う。話の流れから、栄誉とか名誉とか称号とかを面倒と言ってしまったのと同じだなと気づいたから。
でもアルベルトさんは機嫌を悪くしたような様子は無い。
「フミノさんにとっては確かに面倒な事なのでしょう。栄誉や名誉とはそれを受けた人をいざという時に使えるよう、縛る為のものでもありますから。
しかしフミノさんを縛る必要は無いのでしょう。もしフミノさんの力が必要な何かが起こったら、貴方はきっと依頼が無くても動いてくれるでしょうから。
依頼を受けていないと言いつつ此処で、竜種《ドラゴン》を倒すまで戦い続けてくれたように」
あ、まずい。アルベルトさん、結構私の事を理解している。いやまずくはないのかもしれないけれども。
そういえば此処にいる間、騎士団は私に対して、面倒な事や嫌な事等を一切要求しなかった。挨拶に来いとか説明しろとか、勝手にやったのだから責任を持てとか。
きっとアルベルトさんが私の事を理解して、そのあたりを上手く調整してくれたのだろう。
さて、そのアルベルトさんは一度言葉を切り、そして少し横に移動する。
「どうやら御出立の邪魔をしてしまったようです。折角ですから此処で見送らせて下さい」
どうしようか。此処でライ君に乗ってこのまま去ったら失礼にならないだろうか。
でも騎士団の駐屯地に挨拶に行くなんてのはしたくない。だからまあ、ここからお家に帰るのは仕方ないだろう。
ただ一言、アルベルトさんに言っておこう。
「わかりました。こちらもアルベルトさんのおかげで気持ちよく討伐が出来ました。本当にありがとうございました」
「いえ、こちらこそ本当にありがとうございました」
何か礼をさせてばかりで申し訳ない。そう思いつつライ君に跨がる。
「それでは失礼します」
相手がアルベルトさんならいきなり縮地+を使ってもいいだろう。アルベルトさん自身もここまで縮地でやってきた事だし。
だから私はライ君が歩き始めると同時に縮地+を起動する。
あっという間にアルベルトさんと、一ヶ月程過ごした森の中の平地は見えなくなった。
我ながらいい仕事が出来たなと思う。うまく調整してくれたアルベルトさんのおかげというのもあるけれど。
ただもう一度というのは勘弁だ。一か月もお家を離れるなんてのは考えたくない。
それでは飛ばそう。早くお家に帰りたくて仕方ないから。
来た時は5時間程度かかった。でもそれは到着後も動けるよう、ある程度余裕を持って移動したからだ。
帰るだけなら全力でも構わない。疲れてもお家なら大丈夫。またシェリーちゃんに抱えて貰って温泉に入ればいいだけだ。
縮地+に慣れた今の私なら、どれくらいの時間で帰る事が出来るだろうか。
挑戦だ! 私は腰を浮かして振動に備え、そしてライ君を一気に最高速までスピードアップする……
◇◇◇
懐かしいお家が目の前にある。
私はライ君の姿勢を低くして降りようとした。しかし筋肉痛で足が上がらない。
考えてみればこの一ヶ月、私は拠点にしたお家とその周辺から動いていない。完全な運動不足状態だ。
そしてここまで最高速度で走っているライ君の上下動を中腰で受け止めながら来た。身体強化をバリバリにかけながら。
筋肉痛になって当然だと思う。しかしここで足を上げなければライ君から降りる事すら出来ない。
どうしよう。そう思った時、お家の玄関扉が開いた。リディナが飛びだしてくる。
「おかえり、フミノ! ……どうしたの?」
「おかえりなさい」
「お疲れさまでした」
皆さんお家からぞろぞろ出てきた。エルマくんとルースくんもだ。
時間的にお昼だし、皆お家にいたのだろう。見た限り皆変わらず元気そうだ。一ヶ月しか経っていないから当然だけれど。
「ただいま」
さて弱った。出迎えてくれたのはいいが、私はこの状態から動けない。足が上がらなくてライ君から降りられないのだ。
どうしよう……
あ、リディナが苦笑した。さては気づいたな。大体私が考えている事はリディナにはまるわかりなのだ。だからまあ仕方ない。
「足を怪我したんじゃなくて、筋肉痛だよね」
やはりバレていた。仕方ない。
「運動不足のせい。この一ヶ月、私自身はほとんど動かなかったから」
「はいはい」
リディナ、私をさっと抱えてライ君から下ろしてくれた。恥ずかしいがありがたい。そうしてくれないと確かに私、動けなかったから。
「それじゃ先に温泉ハウスの方に行く? シェリーちゃんを使って」
「そうする」
折角皆に出迎えて貰ったのに、これじゃ少ししまらないよな。そう思うけれど仕方ない。
それにそんなのは些細な事だ。やっとこのお家に帰ってくる事が出来たのだから。
私の大好きなこのお家へ。
302
お気に入りに追加
2,923
あなたにおすすめの小説
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。