190 / 323
第28章 お家に帰ろう
第241話 お家に帰ろう
しおりを挟む
買物と食事が終わったらゴーレム車に乗ってゼアルさんの牧場へ。
牧場入口のいつものところにゴーレム車を停める。黒い塊がものすごい速度で受付の建物から吹っ飛んできた。危険物とか魔物ではない。エルマくんだ。
エルマくんは勢い余って私達のそばを通り過ぎ、そのまま周囲をぐるぐる回る。
「エルマ!」
レウス君がそう呼ぶと嬉しそうに飛びついて、手や顔をなめなめする。うーん、どっちも可愛い。
「それじゃ山羊のお婿さんを迎えに行こうか」
「うん!」
5人で受付の方へ歩いていく。エルマくんも私達の周囲をぐるぐる回りながらついてくる。
建物に着く前にゼアルさんが顔を出した。
「お帰り。それじゃ山羊を出してこようか」
「お願いします」
また砂場のような場所で白い粉を踏み踏み。それから台車を押すゼアルさんの後をついて皆で厩舎へ。
厩舎に入ってすぐの場所でゼアルさんは止まる。
「放牧から戻す時にわけておいた。この2頭だ」
右側のやや狭い檻の中に2頭の山羊が入っていた。1頭は真っ白で、もう1頭は背中にやや黒っぽい毛が生えている。2頭とも座ってのんびりしている状態だ。
「真っ白な方がカストール、黒っぽい方がボンペーロだ。2頭とも人懐っこいからそっちの農場でも苦労はしないと思う。ただ一応先住の雄山羊とは違う場所か、ロープで接触しないようにしておいてくれ」
「わかりました」
ならこの2頭用の小屋も作っておこうかな。木材はまだ小屋2軒分くらいの在庫はある。ただそろそろ補充はしたいところだ。
カラバーラの木材店で買うと軽くて柔らかい南部材になる。一度アコチェーノに買い出しに行ってこようかな。ライ君と私だけなら1週間あれば行き帰りできるだろうし。
いや、縮地を使えばもっと速いか。
「それじゃ睡眠魔法処理をするぞ。3時間でいいか」
「ええ、お願いします」
セレスの返答とともに山羊2頭がくしゃっと倒れた。
「えっ、山羊、死んじゃった?」
レウス君はそう感じたようだ。
「眠っているだけさ。睡眠魔法処理と言ってな、動物を運ぶときに逃げたり騒いだりしないよう、眠らせる魔法だ」
「寝ているだけ?」
「そうだ。寝ているだけだ。それじゃ馬車まで運ぶぞ」
ゼアルさんは檻の扉を開け、中に入って山羊を1頭ずつ台車へと運ぶ。
レウス君は台車に載せられた山羊を見て頷いた。
「本当だ。息をしている」
「だろ」
またゼアルさんの後をついて、ゴーレム車の方へ。
「ところでこの農場、何人位働いているんですか?」
セレスが歩きながら尋ねる。
「俺を入れて7人だ。うち2人は昨年雇った」
「7人でこれだけの数の家畜を世話できるんですね」
「慣れれば5頭も10頭も変わりないさ。コーディとデイジーも手伝ってくれるしな」
ラブラドールでも牧羊犬代わりになるのだろうか。少なくともうちのエルマくんはならない気がする。たまに気まぐれで山羊ちゃんを戻す作業を手伝ってくれるけれど、基本はやんちゃな弟分兼愛玩犬だ。
ゼアルさんには山羊さん2頭をゴーレム車の床に寝かせるところまでやって貰った。
「カストールとボンペーロを返すのは種付けが終わってからでいい。その間の餌はそちらの山羊と同じものを食べさせてくれれば大丈夫だ。
それじゃまたな」
「ええ、お元気で」
「それじゃ帰りは私が操縦するね」
何も言わないうちにリディナが操縦を代わってくれた。私がこれから山羊小屋をもう1軒作ろうとしている事に気づいてくれたのだろう。
「ありがとう」
さて、それでは山羊小屋を作るとするか。
この山羊2頭がいなくなっても、子山羊が生まれたらまた必要になる。だから今ある山羊小屋と同じしっかりしたのを作ろう。
あ、でも作る前に一応セレスに希望を聞いておこうかな。
「セレス、新しい山羊小屋を作るけれど、前のと変えた方がいい部分、ある?」
「無いです。あの山羊小屋、しっかりしていて雨漏りも壁や床の傷みも無いですから。山羊さん達も快適そうに使っています」
「わかった」
「ここで作るんですか?」
サリアちゃんがもっともな質問をする。
「フミノはアイテムボックスというスキルを持っているの。自在袋のすごく大きいものだと思えばいいかな。木材なんかの材料も持ち歩いているし、その中で物を作るなんて事も出来る訳。
ただこれは他の人に言わないでね。内緒にしているから」
「わかりました」
さて、それでは作るとしよう。
まずは必要な木材を取り分ける。今回山羊小屋を作ると、残りの木材は山羊小屋1軒分あるかないか位。これが終わったら買い足そう。
とりあえず今回小屋を作る分としては問題がない。作業も既に一度やったのと同じだ。どう作ればいいか、構造は概ね覚えている。
出来るだけ無駄が出ないよう木材を加工して、ログハウス的な山羊小屋を組み立てる。
うん、今回もいい感じだ。もうこの手の小屋なら楽勝かな。
「出来た」
「えっ!」
驚くサリアちゃん。わかっていないレウス君。
一方でリディナとセレスは慣れたものだ。
「前以上に早いよね」
「そうですね。前はもっと先、あの新しい村の入口くらいのところだったと思います」
「出来たって、小屋ですよね」
サリアちゃんはまともというか常識通りに考えているようだ。
「フミノはアイテムボックス内での工作なら、考えるのとほぼ同じ速度で作れるんだよ。だから材料さえあれば小屋1軒くらいこの時間で作れるわけ」
「でも考えてみたらやっぱり異常ですよね。私達は慣れてしまっていますけれど」
その通りなのだけれど、出来てしまうのだから仕方ない。
ただ木材の件については言っておこう。
「そろそろ木材、新たに仕入れておきたい。余裕がある時期でいいから、アコチェーノまで行って買い付けをしておきたい」
「フミノが買い付けをするなら、一度森林組合に手紙を出して在庫や買いに行く日について相談したほうがいいんじゃないかな。向こうへ行ったけれど在庫があまり無かったなんて事になると悲しいと思うし」
リディナの言う通りかもしれないなと思う。
「農場の方は1ヶ月後の豆の収穫までは大丈夫です。その後は畑を耕す作業、芋の植え付け作業、豆2回目の種まき作業と続きますけれど」
手紙の往復でどれくらいかかるかな、と考えてみる。うーむ、下手に手紙を行ったり来たりさせるより、私が動いた方が速そうだ。
「なら手紙を往復させるより、直接行った方が速い。私とライ君で、魔法を併用して走れば1週間以内に戻って来れると思う」
「……確かにフミノならそのくらいで往復出来るかもしれないけれど、何と言うか、出鱈目だよね、本当に」
「私もそう思います。普通なら2週間以上かかる筈です」
そう言われると何だかなあと思う。確かに常識的に考えると異常なのかもしれないけれども。
※ 読者様から以下のような内容で指摘がありましたので追記しておきます。
『反芻動物を眠らせて移動すると、胃の中の微生物の発酵によるガスが胃を膨らませて他の臓器を圧迫して死亡する可能性が有ります。注意深くやって下さい』
牧場入口のいつものところにゴーレム車を停める。黒い塊がものすごい速度で受付の建物から吹っ飛んできた。危険物とか魔物ではない。エルマくんだ。
エルマくんは勢い余って私達のそばを通り過ぎ、そのまま周囲をぐるぐる回る。
「エルマ!」
レウス君がそう呼ぶと嬉しそうに飛びついて、手や顔をなめなめする。うーん、どっちも可愛い。
「それじゃ山羊のお婿さんを迎えに行こうか」
「うん!」
5人で受付の方へ歩いていく。エルマくんも私達の周囲をぐるぐる回りながらついてくる。
建物に着く前にゼアルさんが顔を出した。
「お帰り。それじゃ山羊を出してこようか」
「お願いします」
また砂場のような場所で白い粉を踏み踏み。それから台車を押すゼアルさんの後をついて皆で厩舎へ。
厩舎に入ってすぐの場所でゼアルさんは止まる。
「放牧から戻す時にわけておいた。この2頭だ」
右側のやや狭い檻の中に2頭の山羊が入っていた。1頭は真っ白で、もう1頭は背中にやや黒っぽい毛が生えている。2頭とも座ってのんびりしている状態だ。
「真っ白な方がカストール、黒っぽい方がボンペーロだ。2頭とも人懐っこいからそっちの農場でも苦労はしないと思う。ただ一応先住の雄山羊とは違う場所か、ロープで接触しないようにしておいてくれ」
「わかりました」
ならこの2頭用の小屋も作っておこうかな。木材はまだ小屋2軒分くらいの在庫はある。ただそろそろ補充はしたいところだ。
カラバーラの木材店で買うと軽くて柔らかい南部材になる。一度アコチェーノに買い出しに行ってこようかな。ライ君と私だけなら1週間あれば行き帰りできるだろうし。
いや、縮地を使えばもっと速いか。
「それじゃ睡眠魔法処理をするぞ。3時間でいいか」
「ええ、お願いします」
セレスの返答とともに山羊2頭がくしゃっと倒れた。
「えっ、山羊、死んじゃった?」
レウス君はそう感じたようだ。
「眠っているだけさ。睡眠魔法処理と言ってな、動物を運ぶときに逃げたり騒いだりしないよう、眠らせる魔法だ」
「寝ているだけ?」
「そうだ。寝ているだけだ。それじゃ馬車まで運ぶぞ」
ゼアルさんは檻の扉を開け、中に入って山羊を1頭ずつ台車へと運ぶ。
レウス君は台車に載せられた山羊を見て頷いた。
「本当だ。息をしている」
「だろ」
またゼアルさんの後をついて、ゴーレム車の方へ。
「ところでこの農場、何人位働いているんですか?」
セレスが歩きながら尋ねる。
「俺を入れて7人だ。うち2人は昨年雇った」
「7人でこれだけの数の家畜を世話できるんですね」
「慣れれば5頭も10頭も変わりないさ。コーディとデイジーも手伝ってくれるしな」
ラブラドールでも牧羊犬代わりになるのだろうか。少なくともうちのエルマくんはならない気がする。たまに気まぐれで山羊ちゃんを戻す作業を手伝ってくれるけれど、基本はやんちゃな弟分兼愛玩犬だ。
ゼアルさんには山羊さん2頭をゴーレム車の床に寝かせるところまでやって貰った。
「カストールとボンペーロを返すのは種付けが終わってからでいい。その間の餌はそちらの山羊と同じものを食べさせてくれれば大丈夫だ。
それじゃまたな」
「ええ、お元気で」
「それじゃ帰りは私が操縦するね」
何も言わないうちにリディナが操縦を代わってくれた。私がこれから山羊小屋をもう1軒作ろうとしている事に気づいてくれたのだろう。
「ありがとう」
さて、それでは山羊小屋を作るとするか。
この山羊2頭がいなくなっても、子山羊が生まれたらまた必要になる。だから今ある山羊小屋と同じしっかりしたのを作ろう。
あ、でも作る前に一応セレスに希望を聞いておこうかな。
「セレス、新しい山羊小屋を作るけれど、前のと変えた方がいい部分、ある?」
「無いです。あの山羊小屋、しっかりしていて雨漏りも壁や床の傷みも無いですから。山羊さん達も快適そうに使っています」
「わかった」
「ここで作るんですか?」
サリアちゃんがもっともな質問をする。
「フミノはアイテムボックスというスキルを持っているの。自在袋のすごく大きいものだと思えばいいかな。木材なんかの材料も持ち歩いているし、その中で物を作るなんて事も出来る訳。
ただこれは他の人に言わないでね。内緒にしているから」
「わかりました」
さて、それでは作るとしよう。
まずは必要な木材を取り分ける。今回山羊小屋を作ると、残りの木材は山羊小屋1軒分あるかないか位。これが終わったら買い足そう。
とりあえず今回小屋を作る分としては問題がない。作業も既に一度やったのと同じだ。どう作ればいいか、構造は概ね覚えている。
出来るだけ無駄が出ないよう木材を加工して、ログハウス的な山羊小屋を組み立てる。
うん、今回もいい感じだ。もうこの手の小屋なら楽勝かな。
「出来た」
「えっ!」
驚くサリアちゃん。わかっていないレウス君。
一方でリディナとセレスは慣れたものだ。
「前以上に早いよね」
「そうですね。前はもっと先、あの新しい村の入口くらいのところだったと思います」
「出来たって、小屋ですよね」
サリアちゃんはまともというか常識通りに考えているようだ。
「フミノはアイテムボックス内での工作なら、考えるのとほぼ同じ速度で作れるんだよ。だから材料さえあれば小屋1軒くらいこの時間で作れるわけ」
「でも考えてみたらやっぱり異常ですよね。私達は慣れてしまっていますけれど」
その通りなのだけれど、出来てしまうのだから仕方ない。
ただ木材の件については言っておこう。
「そろそろ木材、新たに仕入れておきたい。余裕がある時期でいいから、アコチェーノまで行って買い付けをしておきたい」
「フミノが買い付けをするなら、一度森林組合に手紙を出して在庫や買いに行く日について相談したほうがいいんじゃないかな。向こうへ行ったけれど在庫があまり無かったなんて事になると悲しいと思うし」
リディナの言う通りかもしれないなと思う。
「農場の方は1ヶ月後の豆の収穫までは大丈夫です。その後は畑を耕す作業、芋の植え付け作業、豆2回目の種まき作業と続きますけれど」
手紙の往復でどれくらいかかるかな、と考えてみる。うーむ、下手に手紙を行ったり来たりさせるより、私が動いた方が速そうだ。
「なら手紙を往復させるより、直接行った方が速い。私とライ君で、魔法を併用して走れば1週間以内に戻って来れると思う」
「……確かにフミノならそのくらいで往復出来るかもしれないけれど、何と言うか、出鱈目だよね、本当に」
「私もそう思います。普通なら2週間以上かかる筈です」
そう言われると何だかなあと思う。確かに常識的に考えると異常なのかもしれないけれども。
※ 読者様から以下のような内容で指摘がありましたので追記しておきます。
『反芻動物を眠らせて移動すると、胃の中の微生物の発酵によるガスが胃を膨らませて他の臓器を圧迫して死亡する可能性が有ります。注意深くやって下さい』
304
お気に入りに追加
2,923
あなたにおすすめの小説
異世界召喚に巻き込まれたおばあちゃん
夏本ゆのす(香柚)
ファンタジー
高校生たちの異世界召喚にまきこまれましたが、関係ないので森に引きこもります。
のんびり余生をすごすつもりでしたが、何故か魔法が使えるようなので少しだけ頑張って生きてみようと思います。
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
逆ハーレムエンドは凡人には無理なので、主人公の座は喜んで、お渡しします
猿喰 森繁
ファンタジー
青柳千智は、神様が趣味で作った乙女ゲームの主人公として、無理やり転生させられてしまう。
元の生活に戻るには、逆ハーレムエンドを迎えなくてはいけないと言われる。
そして、何度もループを繰り返すうちに、ついに千智の心は完全に折れてしまい、廃人一歩手前までいってしまった。
そこで、神様は今までループのたびにリセットしていたレベルの経験値を渡し、最強状態にするが、もうすでに心が折れている千智は、やる気がなかった。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
不貞の子を身籠ったと夫に追い出されました。生まれた子供は『精霊のいとし子』のようです。
桧山 紗綺
恋愛
【完結】嫁いで5年。子供を身籠ったら追い出されました。不貞なんてしていないと言っても聞く耳をもちません。生まれた子は間違いなく夫の子です。夫の子……ですが。 私、離婚された方が良いのではないでしょうか。
戻ってきた実家で子供たちと幸せに暮らしていきます。
『精霊のいとし子』と呼ばれる存在を授かった主人公の、可愛い子供たちとの暮らしと新しい恋とか愛とかのお話です。
※※番外編も完結しました。番外編は色々な視点で書いてます。
時系列も結構バラバラに本編の間の話や本編後の色々な出来事を書きました。
一通り主人公の周りの視点で書けたかな、と。
番外編の方が本編よりも長いです。
気がついたら10万文字を超えていました。
随分と長くなりましたが、お付き合いくださってありがとうございました!
婚約破棄とか言って早々に私の荷物をまとめて実家に送りつけているけど、その中にあなたが明日国王に謁見する時に必要な書類も混じっているのですが
マリー
恋愛
寝食を忘れるほど研究にのめり込む婚約者に惹かれてかいがいしく食事の準備や仕事の手伝いをしていたのに、ある日帰ったら「母親みたいに世話を焼いてくるお前にはうんざりだ!荷物をまとめておいてやったから明日の朝一番で出て行け!」ですって?
まあ、癇癪を起こすのはいいですけれど(よくはない)あなたがまとめてうちの実家に郵送したっていうその荷物の中、送っちゃいけないもの入ってましたよ?
※またも小説の練習で書いてみました。よろしくお願いします。
※すみません、婚約破棄タグを使っていましたが、書いてるうちに内容にそぐわないことに気づいたのでちょっと変えました。果たして婚約破棄するのかしないのか?を楽しんでいただく話になりそうです。正当派の婚約破棄ものにはならないと思います。期待して読んでくださった方申し訳ございません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。