128 / 282
第26章 大物討伐
第218話 強大な敵
しおりを挟む
縮地から外れたと思ったら開けた場所に出た。風のせいで目に雨が入り、目視しにくい。だから代わりに偵察魔法で周囲を確認する。
地形的には海岸だ。少し離れた場所に騎士団らしい大人数がいる。攻撃魔法がそこから飛んでいるのもわかる。
ただ地面が少しおかしい。偵察魔法で確認する。きっちり平坦でかつ固い。岩盤化してあるようだ。
「この地面は?」
「私がした。この方が騎士団も私達も動きやすい」
騎士団側から1騎、こちらに近づいてきた。雨が激しくて目視ではわかりにくいが、魔力でカレンさんだとわかる。乗っているのは馬では無くゴーレムだ。
「お久しぶりです。馬上から失礼します。雨の中、こんな危険な場所にお呼び立てしてしまい、申し訳ありません。ですが頼れそうな人がフミノさんくらいしかいないのです」
「私も乗ったままだし、非常事態だから仕方ない」
敵の気配がわかる。大きい。以前、迷宮で戦った混ざり物以上の魔力反応を感じる。
距離は現時点で1離程度。頭部分の一部しか水上に出ていないので詳細な形はわかりにくい。色は黒色だ。
今のところ向こうからの魔法攻撃は無い。しかしそこそこの速さで近づいてきている。あと半時間もしないうちに上陸してくるだろう。
「あの魔物はクラーケンの特殊個体です。外見上は8本足型、全長が20腕以上と連絡を受けています。
現在、領内騎士団魔道部隊によって遠隔攻撃魔法による攻撃をしています。ですが全く被害は与えられていないようです。
ただ攻撃に引き寄せられて、街では無くこちらに向かってきています。それだけでも遠隔攻撃を続ける意味はあるようです」
街に行かせない為に攻撃をしている訳か。そして今のところ攻撃魔法では敵に被害を与えられていないと。
「海中にいるあれを倒す手段は無い。上陸してからが勝負」
きっとミメイさんの言うとおりだろう。
「それで申し訳ないのですが、フミノさんはあの魔物が上陸した後、土や岩などを海側に出して、再び海に戻らないようにして欲しいのです。もし足りなければこの海岸や向こう側の岬の岩や土を使って下さい。付近は騎士団によって人払いしているので問題ありません」
なるほど。しかしタコは陸上でもある程度動ける。壁を作っても乗り越えるなんて事が可能だ。
クラーケンはタコではないけれど、8本足型なら外見はほぼ同じ。同じような能力を持っていると思った方がいいだろう。
「ある程度高い山を作る気持ちで頼む。成型や岩盤化は私がする」
「過去の文献によるとクラーケンでも陸上なら少しは攻撃が効くようです。海側に防壁が出来た時点で、温存している火属性魔法使いと弩弓部隊、長弓部隊で総攻撃を仕掛けます」
なるほど、確かにそれしかないかもしれない。
ただ不安はある。かつて迷宮で戦った混ざり物は弱点の攻撃魔法以外は効かなかった。
今回のクラーケンもそういった特殊個体の可能性がある。
それに飛び道具系の攻撃魔法を持っているかもしれない。
少なくとも魔力的にはあの混ざり物以上だし。
「敵が攻撃魔法を持っている可能性は?」
「おそらく持っているでしょう。タイダルウェーブあたりを使ってくる可能性が高いです。ですのでメレナム様が待機しています。飛び道具系の攻撃魔法を含め、遠隔攻撃系統の魔法なら障壁魔法で半時間程度は防ぐと言っていました」
障壁魔法とは空属性の高位魔法だ。固い壁で防御するのとは異なり、空間的に不連続な面を作って、物理攻撃だろうと攻撃魔法だろうと通さなくする魔法らしい。
ちなみに空属性だが私ではまだ使えない。レベル7以上は必要らしいから。
ただそれなら少しは安心できる。ならば私は私なりに与えられた役目をこなすとしよう。
「わかった。それでは念の為、あちらの岬部分を収納しておく」
「大丈夫です。人払いはしていますから」
偵察魔法で確認する。確かに入口付近に騎士団員らしき者2名がいるだけで、他に人の気配はない。天候が酷く吹きさらしの場所なので大きめの動物もいない。
虫くらいはいるが仕方ない。思い切って収納する。量が多いだけに虫程度の生物でも魔力の3割は取られた。しかし大丈夫、まだ余裕はある。
「相変わらず凶悪な収納力」
「しかしこれなら防壁は問題無いでしょう。それでは私は騎士団の方に戻ります。この天候の中、申し訳ありませんが宜しくお願いします」
カレンさんは向こうへと戻っていった。
さて、敵が到達するまで少し時間がある。だから気になった事をミメイさんに聞いておこう。
「このゴーレムは新規に作った?」
ミメイさんは頷く。
「私が作った。ただ私はフミノほど作るのが得意では無い。この試作型を含めてまだ10頭だけ」
そう言えば土属性魔法等でゴーレムが作れる事を教えて貰ったのはミメイさんからだった。なるほど、ミメイさんもゴーレムを作れるようになった訳か。
「これが終わって落ち着いたら見せて」
「わかった。農場へ持っていく。改良点があるか見て貰いたい」
うん、なかなか面白そうだ。ならばこの戦いをさっさと終わらせる必要がある。
ただ……雨が目に入るので目視でなく監視魔法で空を見上げる。どんよりした雲に土砂降りの雨と横殴りの風。来た時より更に激しくなっている。
この雨、何とかならないだろうか。水属性の魔物だろうクラーケンに有利になるだけではない。人間の方もこの雨では戦う前に体力を消耗してしまう。
それでも私は魔法を使える。だから服が濡れてきたなと思えば乾燥させる事が出来る。ミメイさんもおそらく出来るだろう。
しかし騎士団の皆さん、それも魔法使いではない皆さんは濡れるがままだろう。いくら屈強な人達だろうと、濡れた状態では体力を消耗してしまうと思うのだ。
今の私には何も出来ないのだけれども。
とりあえずリディナ達に連絡を入れておこう。ここから農場は何とか偵察魔法の範囲内だ。
アイテムボックス内で起動したままの状態になっていたシェリーちゃんを、お家のリビングに出す。
「あっフミノ、どう、大丈夫?」
リディナは私の意図にすぐ気づいたようだ。シェリーちゃんに声をかけてきた。
『海岸で作戦待機中。今のところ問題無い。敵はクラーケンの特殊個体。あと半時間程度で接触』
「私やセレスで手伝える事はない? ここからでもゴーレムを使えばそっちで魔法を使ったり作戦を手伝ったり出来ると思うけれど」
確かにそうだな。2人がついていると思うと正直心強い。強大な敵を前にしている時だから余計に。
でも待てよ。2人の魔法なら私の補助よりも……
会話が出来るゴーレムは、ライ君とシェリーちゃん。ならば。
「わかった。そちらにライ君を出して、シェリーちゃんは起動解除する。ライ君をリディナ、シェリーちゃんをセレスが起動して欲しい。
2人には騎士団の補助を御願いしたい。いい?」
「わかったわ」
「わかりました」
この方が2人の魔法を活用出来るだろう。あとこの事をミメイさんに言っておこう。
「ミメイさん、実は……」
地形的には海岸だ。少し離れた場所に騎士団らしい大人数がいる。攻撃魔法がそこから飛んでいるのもわかる。
ただ地面が少しおかしい。偵察魔法で確認する。きっちり平坦でかつ固い。岩盤化してあるようだ。
「この地面は?」
「私がした。この方が騎士団も私達も動きやすい」
騎士団側から1騎、こちらに近づいてきた。雨が激しくて目視ではわかりにくいが、魔力でカレンさんだとわかる。乗っているのは馬では無くゴーレムだ。
「お久しぶりです。馬上から失礼します。雨の中、こんな危険な場所にお呼び立てしてしまい、申し訳ありません。ですが頼れそうな人がフミノさんくらいしかいないのです」
「私も乗ったままだし、非常事態だから仕方ない」
敵の気配がわかる。大きい。以前、迷宮で戦った混ざり物以上の魔力反応を感じる。
距離は現時点で1離程度。頭部分の一部しか水上に出ていないので詳細な形はわかりにくい。色は黒色だ。
今のところ向こうからの魔法攻撃は無い。しかしそこそこの速さで近づいてきている。あと半時間もしないうちに上陸してくるだろう。
「あの魔物はクラーケンの特殊個体です。外見上は8本足型、全長が20腕以上と連絡を受けています。
現在、領内騎士団魔道部隊によって遠隔攻撃魔法による攻撃をしています。ですが全く被害は与えられていないようです。
ただ攻撃に引き寄せられて、街では無くこちらに向かってきています。それだけでも遠隔攻撃を続ける意味はあるようです」
街に行かせない為に攻撃をしている訳か。そして今のところ攻撃魔法では敵に被害を与えられていないと。
「海中にいるあれを倒す手段は無い。上陸してからが勝負」
きっとミメイさんの言うとおりだろう。
「それで申し訳ないのですが、フミノさんはあの魔物が上陸した後、土や岩などを海側に出して、再び海に戻らないようにして欲しいのです。もし足りなければこの海岸や向こう側の岬の岩や土を使って下さい。付近は騎士団によって人払いしているので問題ありません」
なるほど。しかしタコは陸上でもある程度動ける。壁を作っても乗り越えるなんて事が可能だ。
クラーケンはタコではないけれど、8本足型なら外見はほぼ同じ。同じような能力を持っていると思った方がいいだろう。
「ある程度高い山を作る気持ちで頼む。成型や岩盤化は私がする」
「過去の文献によるとクラーケンでも陸上なら少しは攻撃が効くようです。海側に防壁が出来た時点で、温存している火属性魔法使いと弩弓部隊、長弓部隊で総攻撃を仕掛けます」
なるほど、確かにそれしかないかもしれない。
ただ不安はある。かつて迷宮で戦った混ざり物は弱点の攻撃魔法以外は効かなかった。
今回のクラーケンもそういった特殊個体の可能性がある。
それに飛び道具系の攻撃魔法を持っているかもしれない。
少なくとも魔力的にはあの混ざり物以上だし。
「敵が攻撃魔法を持っている可能性は?」
「おそらく持っているでしょう。タイダルウェーブあたりを使ってくる可能性が高いです。ですのでメレナム様が待機しています。飛び道具系の攻撃魔法を含め、遠隔攻撃系統の魔法なら障壁魔法で半時間程度は防ぐと言っていました」
障壁魔法とは空属性の高位魔法だ。固い壁で防御するのとは異なり、空間的に不連続な面を作って、物理攻撃だろうと攻撃魔法だろうと通さなくする魔法らしい。
ちなみに空属性だが私ではまだ使えない。レベル7以上は必要らしいから。
ただそれなら少しは安心できる。ならば私は私なりに与えられた役目をこなすとしよう。
「わかった。それでは念の為、あちらの岬部分を収納しておく」
「大丈夫です。人払いはしていますから」
偵察魔法で確認する。確かに入口付近に騎士団員らしき者2名がいるだけで、他に人の気配はない。天候が酷く吹きさらしの場所なので大きめの動物もいない。
虫くらいはいるが仕方ない。思い切って収納する。量が多いだけに虫程度の生物でも魔力の3割は取られた。しかし大丈夫、まだ余裕はある。
「相変わらず凶悪な収納力」
「しかしこれなら防壁は問題無いでしょう。それでは私は騎士団の方に戻ります。この天候の中、申し訳ありませんが宜しくお願いします」
カレンさんは向こうへと戻っていった。
さて、敵が到達するまで少し時間がある。だから気になった事をミメイさんに聞いておこう。
「このゴーレムは新規に作った?」
ミメイさんは頷く。
「私が作った。ただ私はフミノほど作るのが得意では無い。この試作型を含めてまだ10頭だけ」
そう言えば土属性魔法等でゴーレムが作れる事を教えて貰ったのはミメイさんからだった。なるほど、ミメイさんもゴーレムを作れるようになった訳か。
「これが終わって落ち着いたら見せて」
「わかった。農場へ持っていく。改良点があるか見て貰いたい」
うん、なかなか面白そうだ。ならばこの戦いをさっさと終わらせる必要がある。
ただ……雨が目に入るので目視でなく監視魔法で空を見上げる。どんよりした雲に土砂降りの雨と横殴りの風。来た時より更に激しくなっている。
この雨、何とかならないだろうか。水属性の魔物だろうクラーケンに有利になるだけではない。人間の方もこの雨では戦う前に体力を消耗してしまう。
それでも私は魔法を使える。だから服が濡れてきたなと思えば乾燥させる事が出来る。ミメイさんもおそらく出来るだろう。
しかし騎士団の皆さん、それも魔法使いではない皆さんは濡れるがままだろう。いくら屈強な人達だろうと、濡れた状態では体力を消耗してしまうと思うのだ。
今の私には何も出来ないのだけれども。
とりあえずリディナ達に連絡を入れておこう。ここから農場は何とか偵察魔法の範囲内だ。
アイテムボックス内で起動したままの状態になっていたシェリーちゃんを、お家のリビングに出す。
「あっフミノ、どう、大丈夫?」
リディナは私の意図にすぐ気づいたようだ。シェリーちゃんに声をかけてきた。
『海岸で作戦待機中。今のところ問題無い。敵はクラーケンの特殊個体。あと半時間程度で接触』
「私やセレスで手伝える事はない? ここからでもゴーレムを使えばそっちで魔法を使ったり作戦を手伝ったり出来ると思うけれど」
確かにそうだな。2人がついていると思うと正直心強い。強大な敵を前にしている時だから余計に。
でも待てよ。2人の魔法なら私の補助よりも……
会話が出来るゴーレムは、ライ君とシェリーちゃん。ならば。
「わかった。そちらにライ君を出して、シェリーちゃんは起動解除する。ライ君をリディナ、シェリーちゃんをセレスが起動して欲しい。
2人には騎士団の補助を御願いしたい。いい?」
「わかったわ」
「わかりました」
この方が2人の魔法を活用出来るだろう。あとこの事をミメイさんに言っておこう。
「ミメイさん、実は……」
324
お気に入りに追加
2,996
あなたにおすすめの小説

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
神様転生~うどんを食べてスローライフをしつつ、領地を豊かにしようとする話、の筈だったのですけれど~
於田縫紀
ファンタジー
大西彩花(香川県出身、享年29歳、独身)は転生直後、維持神を名乗る存在から、いきなり土地神を命じられた。目の前は砂浜と海。反対側は枯れたような色の草原と、所々にぽつんと高い山、そしてずっと向こうにも山。神の権能『全知』によると、この地を豊かにして人や動物を呼び込まなければ、私という土地神は消えてしまうらしい。
現状は乾燥の為、樹木も生えない状態で、あるのは草原と小動物位。私の土地神としての挑戦が、今始まる!
の前に、まずは衣食住を何とかしないと。衣はどうにでもなるらしいから、まずは食、次に住を。食べ物と言うと、やっぱり元うどん県人としては……
(カクヨムと小説家になろうにも、投稿しています)
(イラストにあるピンクの化物? が何かは、お話が進めば、そのうち……)

5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。