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第24章 南へ
第199話 公報の記事
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筋肉痛が治るのには2日かかった。
一応ステータスは、
『生命力:180 魔力:592 腕力:65 持久力:60 器用さ:98 素早さ:62 知力:93』
と体力方面が伸びたが、何故か生命力がちょっとだけ下がった。
あと魔力も少し伸びた。治療魔法をかけ続けたからだろう。
でもまあ、もう二度とあのトレーニング方法はやらないと思う。筋肉痛が酷すぎた。何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。それが今回の教訓だ、きっと。
そして筋肉痛が治った翌朝。
「そろそろ次の街へ行こうか。お魚も一杯捕れたし。此処は此処で楽しいけれどね」
「そうですね。そろそろお買い物もしたいですし」
「同意。本も買いたい」
私達はあの入り江を出て旅を再開した。
コースは以前と同様だがゴーレム車の速力が違う。
おかげでお昼過ぎにテモリの街に到着。
「野菜や足りない食品は私が買い出してきます。ですから先に図書館に行っていて下さい」
「私も別口で買い物しようかな。テイクアウト系を見たいし。なら図書館で待ち合わせにしようか」
「わかった」
この街は以前にも訪れた。だから図書館の場所も知っている。
それに今の私ならこの程度の街なら一人で歩ける。いつの間にか状態異常の対人恐怖も(2)まで下がっていた。これなら恐怖耐性(3)でほぼ無効化出来る。
入場料を払って図書館内へ。新しい小説を読みたい気分なのでそちらの棚へ。
恋愛小説系は好きではない。この国の小説では結構多いけれども。特に平民女子が貴族に見初められてという内容のものが多い。
やはり貴族は人気なのだろうか。不自由そうだし面倒だと私は思うのだけれども。そう思えるのは私が衣食住に困っていないからなのだろうか。
かと言って成り上がり系も今ひとつだ。いや、成り上がり自体は悪くはない。しかしそれまでの恨み辛みとかコンプレックスを一気に吐き出すようなものは好きになれない。
そんなうるさく面倒くさい読者的な事を考えつつ本棚を漁っていると知っている気配が近づいてきた。リディナだ。
「どう? 本、いいのあった?」
「鋭意選択中」
返答した後、リディナの表情と雰囲気で何か言いたい事がありそうだなと感じた。だから聞いてみる。
「何かあった?」
「これ。カレンさん達が正式に叙爵されて、領地も決まったみたいだよ」
リディナは持っている公報を私に渡す。どれどれ。
公報は昨日付の最新のもの。どうやら多くの領地異動があったようだ。30家くらいが記載されている。
待てよ、カレンさん達は何という家だったっけ……
「此処の欄」
リディナが指で指した場所を見てみる。ふむふむ。
『スリワラ家:メレナム・アルマージ・ダ・フェルマ、カレン・ララファス・タウフェンと婚姻。国王家よりスリワラ姓を下賜。同日スリワラ伯爵に叙爵。新たに南方直轄領から移譲されたレジーナ地方カラバーラ地区を領地として下賜』
以前新聞で予測されていた通りだ。ところでこのカラバーラ地区とはどんな場所だろう。
リディナに聞いてみる。
「どんな場所?」
「私もあっちはよく知らないの。調べてみようか」
「了解」
リディナと別れて資料探索。とりあえず地図からかな。私は南部地方が詳しく載っていそうな地図を選んで閲覧机の所へ持って行く。
地図を広げる。レジーナ地方カラバーラ地区はスティヴァレのある半島の思い切り最南端だった。先には海と島があるだけ。
カラバーラ地区の辺りに領地境の線はない。国王直轄領になっている。
発表されて間もないから当然と言えば当然。しかしこれではどこまでがカレンさん達の領地かはわからない。
とりあえずカラバーラ周辺、平均的な伯爵領の広さを念頭に見てみる。
地図で見る限りは開拓に苦労しそうな地形だ。
水が得やすく開拓しやすい低地の平野が少ない。事実上カラバーラの街の周辺、南北2離東西1離だけだ。あとは台地と山地。
台地や山地部分は水利の不安がある。しかも地図で見る限り川があまり無い。水利が得られなければ人は住めない。よって畑も畜産も難しい。
それに未開だった場所だから魔物もいるだろう。
大丈夫かな。心配になる。
なんて思いながら地図を睨んでいるとリディナがやってきた。幾つか手にファイルを抱えている。
「それは?」
「これは南方領土直轄局の出していた資料。これを読めば現地の状況がわかるかなって。あとこっちは公報。これを見ればほぼ正確に領地がわかるから」
こういった普通の書架にない、探し方が難しそうな資料を持ってくるあたりがリディナだな。
地図と資料を2人で読んでみる。うーん、これは……
「大変なの、きっとメレナムさんは分かっているんだよね。この資料に名前が出ている位だから」
おっと、資料に出ている名前までは見てなかった。確かに南方領土直轄局の資料のいくつかにメレナムさんの名前がある。
そう言えばカレンさん、言っていたな。結婚相手は南方領土直轄局にいるって。
カレンさん達の領地(予定)の場所はおおよそ東西20離、南北30離程度。
伯爵領としてはかなり広い。あの男爵領を併合した後のフェルマ伯爵領の2倍近い広さだ。
しかし街らしい街は半島の先端部分にあるカラバーラだけ。農地等もその周囲だけであとは未開拓地。
カラバーラは国の東西を結ぶ航路の為に開かれた街で港が中心。
その港も現状では船が悪天候から避難したり風待ちをしたりする程度の小さなもの。そして他には周囲で街の自活用程度の農業をやっている程度。
南部の中心であるネイプルから直線距離でおよそ160離。ただし陸路では250離ある。西海岸側が山がちで険しく、東海岸側に大きく迂回する必要があるから。
「現状の経済規模は平均的な子爵領以下ってところかな。予算の特別措置があるけれどそれでも厳しいと思う。領地が広い分余計に」
特別措置か。どれどれ。リディナの持ってきた資料で確認。
今回国王家南部直轄領から貴族領となった場所については、来年から10年の間、特別な措置がとられるらしい。
主な内容はこんな感じ。
〇 冒険者ギルド依頼の褒賞金等のうち、領主持ち分を国が負担
〇 一級以上の道路や水路、港の整備費用の8割を国が負担
〇 領主負担分の国税免除
つまり10年の間に他の領地と同じ程度まで体制を整えろという事か。しかし開拓が10年で終わるとは思えない。
開拓村が普通の村になるには通常20~30年位かかる。以前ラツィオの図書館で読んだ本にそんな事が書いてあった。ヴィラル司祭のところに寄った時に気になったので調べたのだ。
つまりこの措置で負担が無くなる訳ではない。普通の領地以上に領地運営が厳しいのは変わらない。
ならば……
一応ステータスは、
『生命力:180 魔力:592 腕力:65 持久力:60 器用さ:98 素早さ:62 知力:93』
と体力方面が伸びたが、何故か生命力がちょっとだけ下がった。
あと魔力も少し伸びた。治療魔法をかけ続けたからだろう。
でもまあ、もう二度とあのトレーニング方法はやらないと思う。筋肉痛が酷すぎた。何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。それが今回の教訓だ、きっと。
そして筋肉痛が治った翌朝。
「そろそろ次の街へ行こうか。お魚も一杯捕れたし。此処は此処で楽しいけれどね」
「そうですね。そろそろお買い物もしたいですし」
「同意。本も買いたい」
私達はあの入り江を出て旅を再開した。
コースは以前と同様だがゴーレム車の速力が違う。
おかげでお昼過ぎにテモリの街に到着。
「野菜や足りない食品は私が買い出してきます。ですから先に図書館に行っていて下さい」
「私も別口で買い物しようかな。テイクアウト系を見たいし。なら図書館で待ち合わせにしようか」
「わかった」
この街は以前にも訪れた。だから図書館の場所も知っている。
それに今の私ならこの程度の街なら一人で歩ける。いつの間にか状態異常の対人恐怖も(2)まで下がっていた。これなら恐怖耐性(3)でほぼ無効化出来る。
入場料を払って図書館内へ。新しい小説を読みたい気分なのでそちらの棚へ。
恋愛小説系は好きではない。この国の小説では結構多いけれども。特に平民女子が貴族に見初められてという内容のものが多い。
やはり貴族は人気なのだろうか。不自由そうだし面倒だと私は思うのだけれども。そう思えるのは私が衣食住に困っていないからなのだろうか。
かと言って成り上がり系も今ひとつだ。いや、成り上がり自体は悪くはない。しかしそれまでの恨み辛みとかコンプレックスを一気に吐き出すようなものは好きになれない。
そんなうるさく面倒くさい読者的な事を考えつつ本棚を漁っていると知っている気配が近づいてきた。リディナだ。
「どう? 本、いいのあった?」
「鋭意選択中」
返答した後、リディナの表情と雰囲気で何か言いたい事がありそうだなと感じた。だから聞いてみる。
「何かあった?」
「これ。カレンさん達が正式に叙爵されて、領地も決まったみたいだよ」
リディナは持っている公報を私に渡す。どれどれ。
公報は昨日付の最新のもの。どうやら多くの領地異動があったようだ。30家くらいが記載されている。
待てよ、カレンさん達は何という家だったっけ……
「此処の欄」
リディナが指で指した場所を見てみる。ふむふむ。
『スリワラ家:メレナム・アルマージ・ダ・フェルマ、カレン・ララファス・タウフェンと婚姻。国王家よりスリワラ姓を下賜。同日スリワラ伯爵に叙爵。新たに南方直轄領から移譲されたレジーナ地方カラバーラ地区を領地として下賜』
以前新聞で予測されていた通りだ。ところでこのカラバーラ地区とはどんな場所だろう。
リディナに聞いてみる。
「どんな場所?」
「私もあっちはよく知らないの。調べてみようか」
「了解」
リディナと別れて資料探索。とりあえず地図からかな。私は南部地方が詳しく載っていそうな地図を選んで閲覧机の所へ持って行く。
地図を広げる。レジーナ地方カラバーラ地区はスティヴァレのある半島の思い切り最南端だった。先には海と島があるだけ。
カラバーラ地区の辺りに領地境の線はない。国王直轄領になっている。
発表されて間もないから当然と言えば当然。しかしこれではどこまでがカレンさん達の領地かはわからない。
とりあえずカラバーラ周辺、平均的な伯爵領の広さを念頭に見てみる。
地図で見る限りは開拓に苦労しそうな地形だ。
水が得やすく開拓しやすい低地の平野が少ない。事実上カラバーラの街の周辺、南北2離東西1離だけだ。あとは台地と山地。
台地や山地部分は水利の不安がある。しかも地図で見る限り川があまり無い。水利が得られなければ人は住めない。よって畑も畜産も難しい。
それに未開だった場所だから魔物もいるだろう。
大丈夫かな。心配になる。
なんて思いながら地図を睨んでいるとリディナがやってきた。幾つか手にファイルを抱えている。
「それは?」
「これは南方領土直轄局の出していた資料。これを読めば現地の状況がわかるかなって。あとこっちは公報。これを見ればほぼ正確に領地がわかるから」
こういった普通の書架にない、探し方が難しそうな資料を持ってくるあたりがリディナだな。
地図と資料を2人で読んでみる。うーん、これは……
「大変なの、きっとメレナムさんは分かっているんだよね。この資料に名前が出ている位だから」
おっと、資料に出ている名前までは見てなかった。確かに南方領土直轄局の資料のいくつかにメレナムさんの名前がある。
そう言えばカレンさん、言っていたな。結婚相手は南方領土直轄局にいるって。
カレンさん達の領地(予定)の場所はおおよそ東西20離、南北30離程度。
伯爵領としてはかなり広い。あの男爵領を併合した後のフェルマ伯爵領の2倍近い広さだ。
しかし街らしい街は半島の先端部分にあるカラバーラだけ。農地等もその周囲だけであとは未開拓地。
カラバーラは国の東西を結ぶ航路の為に開かれた街で港が中心。
その港も現状では船が悪天候から避難したり風待ちをしたりする程度の小さなもの。そして他には周囲で街の自活用程度の農業をやっている程度。
南部の中心であるネイプルから直線距離でおよそ160離。ただし陸路では250離ある。西海岸側が山がちで険しく、東海岸側に大きく迂回する必要があるから。
「現状の経済規模は平均的な子爵領以下ってところかな。予算の特別措置があるけれどそれでも厳しいと思う。領地が広い分余計に」
特別措置か。どれどれ。リディナの持ってきた資料で確認。
今回国王家南部直轄領から貴族領となった場所については、来年から10年の間、特別な措置がとられるらしい。
主な内容はこんな感じ。
〇 冒険者ギルド依頼の褒賞金等のうち、領主持ち分を国が負担
〇 一級以上の道路や水路、港の整備費用の8割を国が負担
〇 領主負担分の国税免除
つまり10年の間に他の領地と同じ程度まで体制を整えろという事か。しかし開拓が10年で終わるとは思えない。
開拓村が普通の村になるには通常20~30年位かかる。以前ラツィオの図書館で読んだ本にそんな事が書いてあった。ヴィラル司祭のところに寄った時に気になったので調べたのだ。
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