113 / 323
第20章 ダンジョン攻略依頼
第171話 セレスの最強魔法
しおりを挟む
ヒイロ君はデュオ君とトロワ君を乗せたイストリアを引っ張って走る。牽引力はあまりないが路面状態がいいのでそこそこ速い。
それに縮地を使っているので実際の速度はとんでもない。
途中にいる魔物は位置的に邪魔なものだけ空即斬で排除。それ以外を倒すのはこの速度では無理だから。
左へのカーブを抜ける。そこそこ急な下り坂を下り、更に左へカーブ。前方からの攻撃はまだない。
右側から同じくらいの太さの洞窟が合流する。更にその先で同じくらいの洞窟が左側から合流。
この先、ゆるい右カーブのすぐ先があの見えない場所だ。
前方に巨大な魔力の反応を感じた。来たか。
「散開」
リディナも気づいたようだ。声が真横で聞こえた。
ヒイロ君はロープを切り離して右へ。熱量の塊がヒイロ君のすぐ脇を通過。大丈夫、デュオ君もトロワ君も避けている。リディナもセレスも流石だ。
台車がどうなったかは不明。見ている余裕はない。どっちにしろ乗ったままでは的になるだけ。だからここからはゴーレムの足で走るしかない。
この状態では縮地を使えない。その分時間がかかる。それがどうにももどかしい。
一方でこのゴーレム車にコボルト3匹が近づいてきた。問題無い。リアル私による空即斬で片付ける。
ヒイロ君が前方に巨大な空間を感知した。逆に背後に感じていた今までの洞窟は存在を感じない。どうやら今まで見えなかった空間変異が起きている部分に突入したようだ。
魔物の反応がとんでもなく多い。そのほとんどはコボルトの類。しかし前方に明らかに違う大きな反応がある。
もうヒイロ君の視界でも確認出来る。全身が赤色で全長1腕程度。頭はドラゴンというかトカゲ風。背中に鳥のような翼がついている。身体は獣毛で覆われ更に尻尾は蛇のよう。
異形としかいいようがない。少なくともRPGのキメラや神話のキマイラとは違う姿だ。
奴は翼をはためかせ宙に浮いている。飛行できるようだ。なら私が得意とする落とし穴作戦は使えない。
大量の土で埋めるのでは洞窟が塞がってしまう。ここは空即斬で攻めるべきだろう。
空即斬を強めに起動。だが奴に到達する直前で何かの力に弾かれた。
空即斬は防御不可能な魔法の筈だ。なのに何だこれは。障壁かATフ●ールドか。
頭がヒイロ君の方を向いた。やばい。咄嗟に縮地で移動。ヒイロ君の直近で強烈な熱感知。何とか避けた。機能異常なし。
「空即斬は効かない。弾かれた」
「弱点の属性でないと効かないのかもね。でも一応やってみる。皆離れて。駄目ならセレス、お願いね」
リディナ、いやデュオ君自身も混ざり物から離れる。勿論ヒイロ君もトロワ君も。
だが此処でデュオ君へ攻撃されたらまずい。だから私は効かないと知りつつも空即斬を連射する。奴の目をヒイロ君にひきつけるように。
3回目の火弾も縮地でかわす。付近にいるコボルトが数匹まとめて倒れた。しかし味方に被害はない。
デュオ君が魔法を起動、嵐だ。風属性レベル6の凶悪な範囲攻撃魔法が混ざり物を中心にして周囲を包む。周辺のコボルトも巻き込んでバラバラにしていく。
でも駄目だ。感じている中心の魔力はそのまま変化無し。小物は一気にはけたけれど混ざり物の気配は消えない。
やはり埋めるしかないだろうか。そう思った時だった。トロワ君から強烈な魔力の反応を感じる。セレスだ。
「氷葬!」
実際には私のすぐ横にいるセレスの声が聞こえた。効いている。嵐の中心にいる混ざり物の反応が明らかに弱まっている。
やはり弱点属性の魔法は効果があるようだ。
嵐が終わって景色が静止する。
中心には巨大な氷柱が立っていた。中心にはあの混ざり物。魔力反応から活動停止状態を確認。
大丈夫かな。魔物の場合は活動停止状態と死亡状態の違いがわかりにくいんだよな。そう思いつつ魔力が吸い取られたらすぐ戻せるよう注意してアイテムボックスへ。
問題無かった。死んでいたようだ。無事収納完了。
「セレス、今の魔法、何?」
「基本的には水属性レベル5の氷葬です。敵を氷漬けにする魔法ですけれど、これにほぼ全魔力を追加付加しました。ちょっと魔力を使いすぎてしまいましたけれど、何とか倒せたようでよかっ……」
ふっと倒れかけるセレスをリディナが支えた。
「魔力切れね。でもこれで一安心かな。当座の危険は無くなったし」
「見事だった」
魔力を付加すれば弱い魔法でもそこそこ威力は強くなる。それを利用して水属性レベル5、おそらくセレスにとって最強の攻撃魔法に、更に全魔力を付加して勝負に出たのだろう。思い切りの良さと勝負勘は見事だ。
「トロワ君を回収」
操縦者が気絶したのでトロワ君も動きを止めている。だからアイテムボックスへ回収だ。
「あとは残った魔物のお掃除かな。私がゴーレム車の付近の魔物とセレスの面倒を見るから、フミノは向こうの魔物の討伐をお願いしていい? アイテムボックスを使えるフミノの方が向こうの探索と討伐に向いていると思うから」
「わかった」
「それじゃデュオ君も回収お願い。私はライ君と私自身で対処するから」
ならばという訳でデュオ君も回収。ついでに今の戦闘で倒しまくったコボルトの破片や魔石も回収。
強襲揚陸台車イストリアは残念ながら跡形も無い。最初の混ざり物の攻撃で散ったようだ。残念だがゴーレムに比べると遙かに簡単な代物。材料も安いものしか使っていないから惜しくはない。
リディナが最後部をベッド化し、セレスを横にして布団をかけている。魔力切れだが他に身体の異常は無い。数時間もすれば目覚める筈だ。今回の殊勲者だしそれまでゆっくり寝かせておいてやろう。
さて、それでは残った魔物の掃討と地図作製をするとしよう。テーブル上に紙とペン、インクを出しながらヒイロ君を動かす。
ゴーレム車の警戒はリディナがやってくれる。だから私はヒイロ君経由で偵察魔法の視点を2つ起動。周囲をじっくり走査。
うんうん、コボルトだけではない。オークやトロルなんて素材が取れて褒賞金も高い魔物もわんさかいる。稼ぎ時という奴だ。
それでは地図を描きつつ、少しばかりヒャッハーしよう。依頼達成の為だけではない。私達パーティの収入の為にも。
それに縮地を使っているので実際の速度はとんでもない。
途中にいる魔物は位置的に邪魔なものだけ空即斬で排除。それ以外を倒すのはこの速度では無理だから。
左へのカーブを抜ける。そこそこ急な下り坂を下り、更に左へカーブ。前方からの攻撃はまだない。
右側から同じくらいの太さの洞窟が合流する。更にその先で同じくらいの洞窟が左側から合流。
この先、ゆるい右カーブのすぐ先があの見えない場所だ。
前方に巨大な魔力の反応を感じた。来たか。
「散開」
リディナも気づいたようだ。声が真横で聞こえた。
ヒイロ君はロープを切り離して右へ。熱量の塊がヒイロ君のすぐ脇を通過。大丈夫、デュオ君もトロワ君も避けている。リディナもセレスも流石だ。
台車がどうなったかは不明。見ている余裕はない。どっちにしろ乗ったままでは的になるだけ。だからここからはゴーレムの足で走るしかない。
この状態では縮地を使えない。その分時間がかかる。それがどうにももどかしい。
一方でこのゴーレム車にコボルト3匹が近づいてきた。問題無い。リアル私による空即斬で片付ける。
ヒイロ君が前方に巨大な空間を感知した。逆に背後に感じていた今までの洞窟は存在を感じない。どうやら今まで見えなかった空間変異が起きている部分に突入したようだ。
魔物の反応がとんでもなく多い。そのほとんどはコボルトの類。しかし前方に明らかに違う大きな反応がある。
もうヒイロ君の視界でも確認出来る。全身が赤色で全長1腕程度。頭はドラゴンというかトカゲ風。背中に鳥のような翼がついている。身体は獣毛で覆われ更に尻尾は蛇のよう。
異形としかいいようがない。少なくともRPGのキメラや神話のキマイラとは違う姿だ。
奴は翼をはためかせ宙に浮いている。飛行できるようだ。なら私が得意とする落とし穴作戦は使えない。
大量の土で埋めるのでは洞窟が塞がってしまう。ここは空即斬で攻めるべきだろう。
空即斬を強めに起動。だが奴に到達する直前で何かの力に弾かれた。
空即斬は防御不可能な魔法の筈だ。なのに何だこれは。障壁かATフ●ールドか。
頭がヒイロ君の方を向いた。やばい。咄嗟に縮地で移動。ヒイロ君の直近で強烈な熱感知。何とか避けた。機能異常なし。
「空即斬は効かない。弾かれた」
「弱点の属性でないと効かないのかもね。でも一応やってみる。皆離れて。駄目ならセレス、お願いね」
リディナ、いやデュオ君自身も混ざり物から離れる。勿論ヒイロ君もトロワ君も。
だが此処でデュオ君へ攻撃されたらまずい。だから私は効かないと知りつつも空即斬を連射する。奴の目をヒイロ君にひきつけるように。
3回目の火弾も縮地でかわす。付近にいるコボルトが数匹まとめて倒れた。しかし味方に被害はない。
デュオ君が魔法を起動、嵐だ。風属性レベル6の凶悪な範囲攻撃魔法が混ざり物を中心にして周囲を包む。周辺のコボルトも巻き込んでバラバラにしていく。
でも駄目だ。感じている中心の魔力はそのまま変化無し。小物は一気にはけたけれど混ざり物の気配は消えない。
やはり埋めるしかないだろうか。そう思った時だった。トロワ君から強烈な魔力の反応を感じる。セレスだ。
「氷葬!」
実際には私のすぐ横にいるセレスの声が聞こえた。効いている。嵐の中心にいる混ざり物の反応が明らかに弱まっている。
やはり弱点属性の魔法は効果があるようだ。
嵐が終わって景色が静止する。
中心には巨大な氷柱が立っていた。中心にはあの混ざり物。魔力反応から活動停止状態を確認。
大丈夫かな。魔物の場合は活動停止状態と死亡状態の違いがわかりにくいんだよな。そう思いつつ魔力が吸い取られたらすぐ戻せるよう注意してアイテムボックスへ。
問題無かった。死んでいたようだ。無事収納完了。
「セレス、今の魔法、何?」
「基本的には水属性レベル5の氷葬です。敵を氷漬けにする魔法ですけれど、これにほぼ全魔力を追加付加しました。ちょっと魔力を使いすぎてしまいましたけれど、何とか倒せたようでよかっ……」
ふっと倒れかけるセレスをリディナが支えた。
「魔力切れね。でもこれで一安心かな。当座の危険は無くなったし」
「見事だった」
魔力を付加すれば弱い魔法でもそこそこ威力は強くなる。それを利用して水属性レベル5、おそらくセレスにとって最強の攻撃魔法に、更に全魔力を付加して勝負に出たのだろう。思い切りの良さと勝負勘は見事だ。
「トロワ君を回収」
操縦者が気絶したのでトロワ君も動きを止めている。だからアイテムボックスへ回収だ。
「あとは残った魔物のお掃除かな。私がゴーレム車の付近の魔物とセレスの面倒を見るから、フミノは向こうの魔物の討伐をお願いしていい? アイテムボックスを使えるフミノの方が向こうの探索と討伐に向いていると思うから」
「わかった」
「それじゃデュオ君も回収お願い。私はライ君と私自身で対処するから」
ならばという訳でデュオ君も回収。ついでに今の戦闘で倒しまくったコボルトの破片や魔石も回収。
強襲揚陸台車イストリアは残念ながら跡形も無い。最初の混ざり物の攻撃で散ったようだ。残念だがゴーレムに比べると遙かに簡単な代物。材料も安いものしか使っていないから惜しくはない。
リディナが最後部をベッド化し、セレスを横にして布団をかけている。魔力切れだが他に身体の異常は無い。数時間もすれば目覚める筈だ。今回の殊勲者だしそれまでゆっくり寝かせておいてやろう。
さて、それでは残った魔物の掃討と地図作製をするとしよう。テーブル上に紙とペン、インクを出しながらヒイロ君を動かす。
ゴーレム車の警戒はリディナがやってくれる。だから私はヒイロ君経由で偵察魔法の視点を2つ起動。周囲をじっくり走査。
うんうん、コボルトだけではない。オークやトロルなんて素材が取れて褒賞金も高い魔物もわんさかいる。稼ぎ時という奴だ。
それでは地図を描きつつ、少しばかりヒャッハーしよう。依頼達成の為だけではない。私達パーティの収入の為にも。
381
お気に入りに追加
2,923
あなたにおすすめの小説
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
異世界召喚に巻き込まれたおばあちゃん
夏本ゆのす(香柚)
ファンタジー
高校生たちの異世界召喚にまきこまれましたが、関係ないので森に引きこもります。
のんびり余生をすごすつもりでしたが、何故か魔法が使えるようなので少しだけ頑張って生きてみようと思います。
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
不貞の子を身籠ったと夫に追い出されました。生まれた子供は『精霊のいとし子』のようです。
桧山 紗綺
恋愛
【完結】嫁いで5年。子供を身籠ったら追い出されました。不貞なんてしていないと言っても聞く耳をもちません。生まれた子は間違いなく夫の子です。夫の子……ですが。 私、離婚された方が良いのではないでしょうか。
戻ってきた実家で子供たちと幸せに暮らしていきます。
『精霊のいとし子』と呼ばれる存在を授かった主人公の、可愛い子供たちとの暮らしと新しい恋とか愛とかのお話です。
※※番外編も完結しました。番外編は色々な視点で書いてます。
時系列も結構バラバラに本編の間の話や本編後の色々な出来事を書きました。
一通り主人公の周りの視点で書けたかな、と。
番外編の方が本編よりも長いです。
気がついたら10万文字を超えていました。
随分と長くなりましたが、お付き合いくださってありがとうございました!
婚約破棄とか言って早々に私の荷物をまとめて実家に送りつけているけど、その中にあなたが明日国王に謁見する時に必要な書類も混じっているのですが
マリー
恋愛
寝食を忘れるほど研究にのめり込む婚約者に惹かれてかいがいしく食事の準備や仕事の手伝いをしていたのに、ある日帰ったら「母親みたいに世話を焼いてくるお前にはうんざりだ!荷物をまとめておいてやったから明日の朝一番で出て行け!」ですって?
まあ、癇癪を起こすのはいいですけれど(よくはない)あなたがまとめてうちの実家に郵送したっていうその荷物の中、送っちゃいけないもの入ってましたよ?
※またも小説の練習で書いてみました。よろしくお願いします。
※すみません、婚約破棄タグを使っていましたが、書いてるうちに内容にそぐわないことに気づいたのでちょっと変えました。果たして婚約破棄するのかしないのか?を楽しんでいただく話になりそうです。正当派の婚約破棄ものにはならないと思います。期待して読んでくださった方申し訳ございません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。