41 / 323
第13章 事件発生
第99話 救出
しおりを挟む
意識的にゆっくり呼吸しながら他の連中のステータスを確認する。
他は盗賊だ。それも昨日今日なったばかりという奴じゃない。逝ってよし。勿論殺しまではしないけれど。
ならあの子を救出に向かおう。
一瞬だけリディナのところへ報告に戻ろうかという考えが浮かんだ。本当ならそれが正しい。
でも無理だ。あの子をあのままにしておけない。私には出来ない。
どう倒そうか。考えても選択肢はそれほど無い。私は攻撃魔法を持たないし武器も持っていない。
攻撃に使えるのはアイテムボックスのスキルだけだ。土を出して埋めるか、穴を作って埋めるか。
なら念のため土を補充しておこう。ちょうど歩いている途中に崖が見えた。木の生えていない部分を狙って崖を削らせていただく。土中の生物分魔力が減ったが大した事はない。
足が走りたくてうずうずしている。早く奴らを倒してあの子を救いたいと思っている。嫌なのだ。自分だろうと他人だろうと襲われるのは、暴行されるのは。信条ではなく生理的に。
しかもあの子、怪我をしている。今の状態程度なら私の魔法で何とかなる。身体の怪我なら。でもきっと被害はそれだけではない。だからこそ早く救わないと。そう思う。
焦るな私。失敗する訳にはいかない。準備は大丈夫か。方法は問題無いか。
武器である土の補充は充分だ。敵はボス以外、基本的に土を出して動けなくするだけ。
ボスだけは魔法が使えないように閉じ込める必要がある。土で部屋を囲んで閉じ込める程度では駄目だ。レベルの高い火属性魔法は土ですら融解させてしまう。
穴だ。深い穴に落とせばいい。奴が使える魔法をもう一度確認する。属性そのものは各属性1以上の適性があるが、使える魔法は火属性のみ。
なら穴に落としてしまえば脱出は出来ないだろう。熱で横穴を掘るなんてやったら自分が高温で御陀仏だ。
奴は空属性の魔法は持っていない。だから見えない場所から仕留めてしまえば抵抗出来ない。問題ない。
方針が決まった。そう思うとほぼ同時に抑えていた私のアイテムボックススキルが起動した。
最初は門番2人。あっと言う間に首まで埋まった状態になる。
次は建物の壁の一部を収納。これは内部まで魔法やスキルが通るようにする為だ。
中にいる盗賊どもを手あたり次第埋めて動けなくする。呼吸以外出来ないように。
4人埋めたところで人の動きが変わった。気づかれたようだ。
かまわない。私のスキルを防ぐ方法などない。私はただ逃がさないように注意しながら土を出していけばいい。
これは戦闘ではない。作業だ。
興奮しているのか冷静なのか自分でもわからない。しかし着実に盗賊は行動不能になっていく。
ついにボスが部屋を出て走り始めた。逃げだそうとでもしているのだろうか。取り敢えず土を大量に出して足止めしておこう。
奴が動けない間に残りの盗賊を行動不能に。
爆発が起きた。ボスの魔法だ。爆発で自分の周囲の土をどけた。流石レベル6の魔法使い。しかしそれくらいは予想の範囲内。
さあ逃げろ。そう思いつつ私はやつの動きを偵察魔法で注視する。やはり逃げる気だ。
奴は玄関が部下を封じた土で通れないのを確認、ホールの壁を熱魔法で壊して穴をあけ、外へ出る。手入れが放置された庭に出て村の方へと走る。
ただ足は遅い。太すぎる体形的に見合った走り方だ。
よし、奴の下周辺2腕の土を深さ2腕収納。底まで落ちたのを確認して更に1腕程収納。
これで深さ3腕の穴だ。そう簡単に逃げられまい。そう思った時予想外の事態発生。
穴の途中から水が出始めた。まずい。これでは水を使って脱出される恐れがある。どうする。
考えつつも縮地で近くへ移動する。
案ずるまでもなかった。奴め自分の魔法で土を焼いて水を止めた。どうやら水が出るのがお気に召さなかったようだ。ひょっとしてカナヅチなのだろうか。浮きやすそうな体形なのに。
いずれにせよこれでOKかな。そう思った直後、穴の端が爆発した。縁が削れる。爆発で穴をひろげて坂を緩やかにして脱出するつもりのようだ。
すぐに思いつく対策は1つ。もっと穴を深くする事。ボスの下の土を更に収納する。より深く、周囲を削っても脱出前に生き埋めになる位まで。
2腕ずつ3回、計12m程下まで落とした。爆発は止む。脱出不能と悟ったのだろう。
その代わり穴の周囲、土が落ちない範囲で爆発が発生。見えないからとにかく周囲を攻撃している様だ。周囲の樹木、塀、そして家の一部までが爆発で壊れ崩れる。
大丈夫。私は爆発は、魔法は怖くない。人よりは怖くない。しかしこれでは煩いし移動の邪魔。静かにしておいて貰おう。
私は途中が密閉されているとその先へ魔法を行使できない。おそらく奴も同じだろう。だから奴の上を蓋してしまえばいい。
もったいないがアコチェーノで仕入れた間伐材の丸太を20本並べて穴の上に出し、即座にその上に土を大量に出す。
木材と土で蓋した形だ。無理に壊すと生き埋めになる。これでどうだ。
静かになった。私の意図を察したようだ。
それでは行こう。彼女を助けに。
元門番だった土の塊の横を通り塀の中へ。更に収納して壁がなくなった部分を通って家の中へ。地下への階段を降りる。
さてどうしよう。彼女も知らない人に近づかれると怖いだろう。盗賊でないともわからないだろうし。
人=怖いという状態になっている可能性もある。
考えてもいい案は思い浮かばない。仕方ない。正攻法で行こう。
私は階段を降りたところで呼びかける。
「私は通りすがりの冒険者。盗賊は全員行動不能にした。これからそちらへ行くけれど怖がらないで。危害を与えるつもりはない」
返答はない。でも聞こえている。視線が少しだけ動いた。表情は無表情のままだけれど。
あえて足音をさせて歩く。扉を開けようとするが開かない。鍵がしまっている。
「鍵を壊して入る。心配しないで。助けに来ただけ」
そう宣言してから熱魔法で鍵を壊して扉を開く。
彼女は無表情のまま視線だけをこっちを向ける。直接目で見ると思ったより小さく幼い。10歳前後か、もうすこし上か、その程度。
「お姉さんは?」
急に聞かれた。思わず一瞬後ずさりしそうになる。
耐えろ私、怖がるべきなのは私ではなくあの子の方だ。そう自分に言い聞かせる。
「通りすがりの冒険者。途中でこの盗賊団に襲われた。だから返り討ちにした。盗賊は全員動けなくした。安心して」
大丈夫、怖くない。私も彼女も。自分に言い聞かせながらゆっくり近づく。
彼女は私を怖がらない。私が女の子だからだろうか。それならいい。だがもっとまずい可能性もある。
しかしとりあえずは拘束を外すところからだ。
「鎖を壊す。少しだけ熱を感じるかもしれない。動かないで」
足枷の鍵部分だけ一気に高熱をかけて外す。大丈夫、熱くはなかった筈。外すために足枷を手で持っている私も大丈夫だったから。
「傷を治療する。少し待って」
どの傷も深くはない。死なない程度に虐めるという目的で傷つけたからだろう。そんな行為に吐き気がする。
でも大丈夫、この程度なら私の水属性レベル2の治療魔法で完全治癒可能だ。
傷が全て消えるようにイメージをして念入りに治療魔法をかける。よし、傷は全部消えた。
あとは服だ。手持ちは私の服しかない。でも私は小さい方だしサイズ調整が出来る服だから大丈夫だろう。
「大丈夫? 身体は動く?」
女の子は右手を動かし、傷の無くなった皮膚を不思議そうな目で眺めた。
他は盗賊だ。それも昨日今日なったばかりという奴じゃない。逝ってよし。勿論殺しまではしないけれど。
ならあの子を救出に向かおう。
一瞬だけリディナのところへ報告に戻ろうかという考えが浮かんだ。本当ならそれが正しい。
でも無理だ。あの子をあのままにしておけない。私には出来ない。
どう倒そうか。考えても選択肢はそれほど無い。私は攻撃魔法を持たないし武器も持っていない。
攻撃に使えるのはアイテムボックスのスキルだけだ。土を出して埋めるか、穴を作って埋めるか。
なら念のため土を補充しておこう。ちょうど歩いている途中に崖が見えた。木の生えていない部分を狙って崖を削らせていただく。土中の生物分魔力が減ったが大した事はない。
足が走りたくてうずうずしている。早く奴らを倒してあの子を救いたいと思っている。嫌なのだ。自分だろうと他人だろうと襲われるのは、暴行されるのは。信条ではなく生理的に。
しかもあの子、怪我をしている。今の状態程度なら私の魔法で何とかなる。身体の怪我なら。でもきっと被害はそれだけではない。だからこそ早く救わないと。そう思う。
焦るな私。失敗する訳にはいかない。準備は大丈夫か。方法は問題無いか。
武器である土の補充は充分だ。敵はボス以外、基本的に土を出して動けなくするだけ。
ボスだけは魔法が使えないように閉じ込める必要がある。土で部屋を囲んで閉じ込める程度では駄目だ。レベルの高い火属性魔法は土ですら融解させてしまう。
穴だ。深い穴に落とせばいい。奴が使える魔法をもう一度確認する。属性そのものは各属性1以上の適性があるが、使える魔法は火属性のみ。
なら穴に落としてしまえば脱出は出来ないだろう。熱で横穴を掘るなんてやったら自分が高温で御陀仏だ。
奴は空属性の魔法は持っていない。だから見えない場所から仕留めてしまえば抵抗出来ない。問題ない。
方針が決まった。そう思うとほぼ同時に抑えていた私のアイテムボックススキルが起動した。
最初は門番2人。あっと言う間に首まで埋まった状態になる。
次は建物の壁の一部を収納。これは内部まで魔法やスキルが通るようにする為だ。
中にいる盗賊どもを手あたり次第埋めて動けなくする。呼吸以外出来ないように。
4人埋めたところで人の動きが変わった。気づかれたようだ。
かまわない。私のスキルを防ぐ方法などない。私はただ逃がさないように注意しながら土を出していけばいい。
これは戦闘ではない。作業だ。
興奮しているのか冷静なのか自分でもわからない。しかし着実に盗賊は行動不能になっていく。
ついにボスが部屋を出て走り始めた。逃げだそうとでもしているのだろうか。取り敢えず土を大量に出して足止めしておこう。
奴が動けない間に残りの盗賊を行動不能に。
爆発が起きた。ボスの魔法だ。爆発で自分の周囲の土をどけた。流石レベル6の魔法使い。しかしそれくらいは予想の範囲内。
さあ逃げろ。そう思いつつ私はやつの動きを偵察魔法で注視する。やはり逃げる気だ。
奴は玄関が部下を封じた土で通れないのを確認、ホールの壁を熱魔法で壊して穴をあけ、外へ出る。手入れが放置された庭に出て村の方へと走る。
ただ足は遅い。太すぎる体形的に見合った走り方だ。
よし、奴の下周辺2腕の土を深さ2腕収納。底まで落ちたのを確認して更に1腕程収納。
これで深さ3腕の穴だ。そう簡単に逃げられまい。そう思った時予想外の事態発生。
穴の途中から水が出始めた。まずい。これでは水を使って脱出される恐れがある。どうする。
考えつつも縮地で近くへ移動する。
案ずるまでもなかった。奴め自分の魔法で土を焼いて水を止めた。どうやら水が出るのがお気に召さなかったようだ。ひょっとしてカナヅチなのだろうか。浮きやすそうな体形なのに。
いずれにせよこれでOKかな。そう思った直後、穴の端が爆発した。縁が削れる。爆発で穴をひろげて坂を緩やかにして脱出するつもりのようだ。
すぐに思いつく対策は1つ。もっと穴を深くする事。ボスの下の土を更に収納する。より深く、周囲を削っても脱出前に生き埋めになる位まで。
2腕ずつ3回、計12m程下まで落とした。爆発は止む。脱出不能と悟ったのだろう。
その代わり穴の周囲、土が落ちない範囲で爆発が発生。見えないからとにかく周囲を攻撃している様だ。周囲の樹木、塀、そして家の一部までが爆発で壊れ崩れる。
大丈夫。私は爆発は、魔法は怖くない。人よりは怖くない。しかしこれでは煩いし移動の邪魔。静かにしておいて貰おう。
私は途中が密閉されているとその先へ魔法を行使できない。おそらく奴も同じだろう。だから奴の上を蓋してしまえばいい。
もったいないがアコチェーノで仕入れた間伐材の丸太を20本並べて穴の上に出し、即座にその上に土を大量に出す。
木材と土で蓋した形だ。無理に壊すと生き埋めになる。これでどうだ。
静かになった。私の意図を察したようだ。
それでは行こう。彼女を助けに。
元門番だった土の塊の横を通り塀の中へ。更に収納して壁がなくなった部分を通って家の中へ。地下への階段を降りる。
さてどうしよう。彼女も知らない人に近づかれると怖いだろう。盗賊でないともわからないだろうし。
人=怖いという状態になっている可能性もある。
考えてもいい案は思い浮かばない。仕方ない。正攻法で行こう。
私は階段を降りたところで呼びかける。
「私は通りすがりの冒険者。盗賊は全員行動不能にした。これからそちらへ行くけれど怖がらないで。危害を与えるつもりはない」
返答はない。でも聞こえている。視線が少しだけ動いた。表情は無表情のままだけれど。
あえて足音をさせて歩く。扉を開けようとするが開かない。鍵がしまっている。
「鍵を壊して入る。心配しないで。助けに来ただけ」
そう宣言してから熱魔法で鍵を壊して扉を開く。
彼女は無表情のまま視線だけをこっちを向ける。直接目で見ると思ったより小さく幼い。10歳前後か、もうすこし上か、その程度。
「お姉さんは?」
急に聞かれた。思わず一瞬後ずさりしそうになる。
耐えろ私、怖がるべきなのは私ではなくあの子の方だ。そう自分に言い聞かせる。
「通りすがりの冒険者。途中でこの盗賊団に襲われた。だから返り討ちにした。盗賊は全員動けなくした。安心して」
大丈夫、怖くない。私も彼女も。自分に言い聞かせながらゆっくり近づく。
彼女は私を怖がらない。私が女の子だからだろうか。それならいい。だがもっとまずい可能性もある。
しかしとりあえずは拘束を外すところからだ。
「鎖を壊す。少しだけ熱を感じるかもしれない。動かないで」
足枷の鍵部分だけ一気に高熱をかけて外す。大丈夫、熱くはなかった筈。外すために足枷を手で持っている私も大丈夫だったから。
「傷を治療する。少し待って」
どの傷も深くはない。死なない程度に虐めるという目的で傷つけたからだろう。そんな行為に吐き気がする。
でも大丈夫、この程度なら私の水属性レベル2の治療魔法で完全治癒可能だ。
傷が全て消えるようにイメージをして念入りに治療魔法をかける。よし、傷は全部消えた。
あとは服だ。手持ちは私の服しかない。でも私は小さい方だしサイズ調整が出来る服だから大丈夫だろう。
「大丈夫? 身体は動く?」
女の子は右手を動かし、傷の無くなった皮膚を不思議そうな目で眺めた。
409
お気に入りに追加
2,923
あなたにおすすめの小説
異世界召喚に巻き込まれたおばあちゃん
夏本ゆのす(香柚)
ファンタジー
高校生たちの異世界召喚にまきこまれましたが、関係ないので森に引きこもります。
のんびり余生をすごすつもりでしたが、何故か魔法が使えるようなので少しだけ頑張って生きてみようと思います。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ
柚木 潤
ファンタジー
実家の薬華異堂薬局に戻った薬剤師の舞は、亡くなった祖父から譲り受けた鍵で開けた扉の中に、不思議な漢方薬の調合が書かれた、古びた本を見つけた。
そして、異世界から助けを求める手紙が届き、舞はその異世界に転移する。
舞は不思議な薬を作り、それは魔人や魔獣にも対抗できる薬であったのだ。
そんな中、魔人の王から舞を見るなり、懐かしい人を思い出させると。
500年前にも、この異世界に転移していた女性がいたと言うのだ。
それは舞と関係のある人物であった。
その後、一部の魔人の襲撃にあうが、舞や魔人の王ブラック達の力で危機を乗り越え、人間と魔人の世界に平和が訪れた。
しかし、500年前に転移していたハナという女性が大事にしていた森がアブナイと手紙が届き、舞は再度転移する。
そして、黒い影に侵食されていた森を舞の薬や魔人達の力で復活させる事が出来たのだ。
ところが、舞が自分の世界に帰ろうとした時、黒い翼を持つ人物に遭遇し、舞に自分の世界に来てほしいと懇願する。
そこには原因不明の病の女性がいて、舞の薬で異物を分離するのだ。
そして、舞を探しに来たブラック達魔人により、昔に転移した一人の魔人を見つけるのだが、その事を隠して黒翼人として生活していたのだ。
その理由や女性の病の原因をつきとめる事が出来たのだが悲しい結果となったのだ。
戻った舞はいつもの日常を取り戻していたが、秘密の扉の中の物が燃えて灰と化したのだ。
舞はまた異世界への転移を考えるが、魔法陣は動かなかったのだ。
何とか舞は転移出来たが、その世界ではドラゴンが復活しようとしていたのだ。
舞は命懸けでドラゴンの良心を目覚めさせる事が出来、世界は火の海になる事は無かったのだ。
そんな時黒翼国の王子が、暗い森にある遺跡を見つけたのだ。
*第1章 洞窟出現編 第2章 森再生編 第3章 翼国編
第4章 火山のドラゴン編 が終了しました。
第5章 闇の遺跡編に続きます。
キャンピングカーで異世界の旅
モルモット
ファンタジー
主人公と天女の二人がキャンピングカーで異世界を旅する物語。
紹介文
夢のキャンピングカーを手に入れた主人公でしたが 目が覚めると異世界に飛ばされていました。戻れるのでしょうか?そんなとき主人公の前に自分を天女だと名乗る使者が現れるのです。
彼女は内気な性格ですが実は神様から命を受けた刺客だったのです。
手乗りドラゴンと行く異世界ゆるり旅 落ちこぼれ公爵令息ともふもふ竜の絆の物語
さとう
ファンタジー
旧題:手乗りドラゴンと行く追放公爵令息の冒険譚
〇書籍化決定しました!!
竜使い一族であるドラグネイズ公爵家に生まれたレクス。彼は生まれながらにして前世の記憶を持ち、両親や兄、妹にも隠して生きてきた。
十六歳になったある日、妹と共に『竜誕の儀』という一族の秘伝儀式を受け、天から『ドラゴン』を授かるのだが……レクスが授かったドラゴンは、真っ白でフワフワした手乗りサイズの小さなドラゴン。
特に何かできるわけでもない。ただ小さくて可愛いだけのドラゴン。一族の恥と言われ、レクスはついに実家から追放されてしまう。
レクスは少しだけ悲しんだが……偶然出会った『婚約破棄され実家を追放された少女』と気が合い、共に世界を旅することに。
手乗りドラゴンに前世で飼っていた犬と同じ『ムサシ』と名付け、二人と一匹で広い世界を冒険する!
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。