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第21章 新マップの場所
第120話 知っている?
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下船後の入国手続きは順路に沿って建物内に入り、受付みたいなカウンターでパスポートを見せるだけ。
「はい、確認しました。どうぞお通りください」
建物を出ればもう街中だ。
周囲を見ると時代設定はやはり明治くらいに見える。
建物は煉瓦造りの建物の他、木造だけれど西洋風の様式のものと、いかにも和風という感じの建物とが混在。
ただし全てが歴史や現地に忠実という訳ではなさそうだ。
道路が石畳っぽい舗装なのはきっとゲーム的利便性を考慮してだろう。
街灯なんてのも魔法灯で整備されている。
「さて、着いたけれどどうしようか」
函館観光をするにも地理がまったくわからない。
「まずはギルドです。錬金術師ギルドはありませんが冒険者ギルドや商業ギルドはあるようですから。
商業ギルドで此処のお金をおろして、それから冒険者ギルドで仕事内容を確認するのがいいと思います」
なるほど、確かに外貨を両替する必要があるし、明日からの仕事の事も考える必要がある。
だから商業ギルドと冒険者ギルドへ行くというのは正しいだろう。
別Windowを開けて運営から来た資料のアドレスへアクセス。
ハコダテ主要部の簡単な地図があった。
港も商業ギルドも冒険者ギルドも載っている。
「これって何か実際の函館と対応しているのかな」
「この入国審査の建物は開港当時の箱館港の船改所の位置だと思います。商業ギルドは旧三井銀行で今は北方民族資料館の場所、冒険者ギルドは箱館奉行所の場所です」
カリーナちゃん、詳しい。
「資料に書いてあった?」
「え、あ、そんなところです」
まずは正面に見える山の方へ向かって歩いて行く。
レンガ作りの大きな倉庫が並ぶ場所を過ぎたら2階建てくらいの家が続く住宅地になった。
家の様式は新しい家は木造でも洋風、そこそこ古めの家は白い土壁の日本風の倉を思わせる様式が多い。
大きな倉庫等は赤煉瓦造。
概して窓などの開口部が小さめに見えるのは、私の気のせいかこの辺の建築様式か不明。
1ブロックほど歩いて出た大通りでカリーナちゃんは左へ曲がる。
そしてその道には予想外のものが走っていた。
「あれって路面電車だよね。架線はないけれど」
教科書で見たような古い形の路面電車が右から左方向へと走っていく。
「ええ。元の函館でも明治時代から路面電車が走っていましたから。明治の頃は馬車鉄道方式だったようですけれど。
この場所は現在でも路面電車が走っています。此処は大町駅のあたりです」
そう言われても私は函館に土地勘がないから全くわからない。
でも今の言葉で私は理解した。
カリーナちゃんが現在の函館を知っている事を。
ひょっとしたら住んでいたのかもしれない。
まだ外に出られる頃に。
ただその辺を確かめるのはまだやめておこう。
カリーナちゃんが自分で言うまで待った方がいい。
路面電車の線路沿いに2ブロック歩くと街中っぽい場所になった。
交差点の角にある大きな洋風の建物が商業ギルドだ。
中へ入るとケルキラの商業ギルドと同じような造りだった。
「街にあわせているのは外観だけだね」
「普段使いするにはこの方が便利だからだと思います。一応服装は此処にあわせているようですけれど」
確かに受付嬢さん達は和服姿だ。
見たところ窓口は空いていて、整理札等は無い感じ。
だから窓口へ行って聞いてみる。
「すみません。預金を下ろすのはここへ直接でいいでしょうか?」
「ええ。通帳と身分証明になるものをお願いします」
通帳と錬金術ギルドの会員証を出す。
「これでいいでしょうか」
「ええ、結構です。幾ら下ろしますか」
頭の中でさっと計算する。
「ケルキラでの金額で1万C分を、此処の通貨に両替してお願いします」
これだけあれば当座の宿代や食事代に困る事はないだろう。
そういう計算だ。
「わかりました。現在の交換レートは1円が2千Cとなります。ですので交換後の金額は5円になります。商業ギルドの通帳からですので手数料はかかりません。これでいいでしょうか」
5円! あの穴開き黄銅貨1枚か、なんて思ってしまった。
もちろん違う。
銭とか使っている時代の円という感覚なのだろう。
「ええ、それでお願いします。市中でも使いやすいよう、そこそこ流通している貨幣で」
「1円は100銭です。1銭が20C相当となります。また1銭は10厘で1厘が2C相当です。
現在流通している貨幣は20円金貨、1円金貨、50銭銀貨、10銭銀貨、5銭銅貨、1銭銅貨、半銭銅貨、1厘銅貨とあります」
一気に言われて頭がこんがらがりかける。
大丈夫、1円=100銭=1000厘だけわかればあとは計算で出せる。
そう思いつつ、受付嬢さんの話を聞く。
「こちらにはじめておいでの方には、1円分を10銭銀貨5枚、5銭銅貨8枚、1銭銅貨10枚にする事をお勧めしております。この割合で3円、あとは宿や高額支払い用に50銭銀貨4枚で宜しいでしょうか」
確かにそんなものだろう。
それ以上細かい事を考えると面倒くさい。
「それでお願いします」
「わかりました」
両替したお金をカリーナちゃんとわけてアイテムボックスに入れ、商業ギルドを出る。
今度は先程から見たら右側へと進む。
正面は山で、この道もゆるめの上り坂。
両側は銀行だのお役所だのが立ち並んでいる。
建物は洋風と、屋根等所々が和風の洋風もどき、擬洋風建築という奴がほとんど。
行き交う人の服装は和風と洋風折衷が多い感じ。
時代劇で見た服装に見えるけれど内側に襟のあるシャツを着ているとか。
ただ完全な洋装というか洋服姿もいるので、私達の服装もそう目立たない。
「5円なんて言われるとぎょっとするよね。現代の通貨の感覚があるから」
「そうですね。その辺もきっと明治時代にあわせていると思います。同じ明治時代でも初期と後期でかなり幅はあるとは思いますけれど」
「建物も服装も何かこういうテーマパークみたいな感じだね。言った事が無いけれど明治村とか」
「あれは愛知でしたでしょうか。私も行った事はないですけれど、そんな感じかもしれません」
街を観察しながら歩いて行く。
道の正面に大きい建物があった。
木造の擬洋風建築で色は緑がかった白色の2階建て。
入口部分にパルテノン神殿っぽい屋根と柱がついている。
「この建物もきっと元があるんだよね」
「旧北海道庁函館支庁庁舎、多分そのままだと思います。明治終わり頃の建物なのでさっきの路面電車と同じくらいの時代です」
別Windowを開いて旧北海道庁函館支庁庁舎を検索。
外見がそっくりの建物の写真が出てきた。
カリーナちゃんが言う通り、確かに外見はそのままだ。
「あと入る前にラッキーちゃんにおやつ、いいですか? ここまでいい子で歩いてきてくれたので、ご褒美をやりたいんです」
「確かにそうだね」
おやつと聞いてラッキー君、びしっとお座りをした。
カリーナちゃんがアイテムボックスからおやつを取り出す。
今回はカリーナちゃんが作った鶏ササミジャーキーだ。
私が作った胸肉1枚ジャーキーはここで食べるには大きすぎるから。
「はい、どうぞ」
ラッキー君、ほぼ瞬時に食べ、もう一度いい子でお座りポーズ。
「次はもう少し待って下さいね。いい子にしていたらまたあげますから」
出来れば今欲しいんですけれど、そうラッキー君は視線で訴える。
しかしこの程度で妥協してはきりがない。
カリーナちゃんもわかっているからラッキー君のその視線を無視して歩き出す。
仕方ない、そういった感じのラッキー君を連れて、私達は冒険者ギルドの中へ。
「はい、確認しました。どうぞお通りください」
建物を出ればもう街中だ。
周囲を見ると時代設定はやはり明治くらいに見える。
建物は煉瓦造りの建物の他、木造だけれど西洋風の様式のものと、いかにも和風という感じの建物とが混在。
ただし全てが歴史や現地に忠実という訳ではなさそうだ。
道路が石畳っぽい舗装なのはきっとゲーム的利便性を考慮してだろう。
街灯なんてのも魔法灯で整備されている。
「さて、着いたけれどどうしようか」
函館観光をするにも地理がまったくわからない。
「まずはギルドです。錬金術師ギルドはありませんが冒険者ギルドや商業ギルドはあるようですから。
商業ギルドで此処のお金をおろして、それから冒険者ギルドで仕事内容を確認するのがいいと思います」
なるほど、確かに外貨を両替する必要があるし、明日からの仕事の事も考える必要がある。
だから商業ギルドと冒険者ギルドへ行くというのは正しいだろう。
別Windowを開けて運営から来た資料のアドレスへアクセス。
ハコダテ主要部の簡単な地図があった。
港も商業ギルドも冒険者ギルドも載っている。
「これって何か実際の函館と対応しているのかな」
「この入国審査の建物は開港当時の箱館港の船改所の位置だと思います。商業ギルドは旧三井銀行で今は北方民族資料館の場所、冒険者ギルドは箱館奉行所の場所です」
カリーナちゃん、詳しい。
「資料に書いてあった?」
「え、あ、そんなところです」
まずは正面に見える山の方へ向かって歩いて行く。
レンガ作りの大きな倉庫が並ぶ場所を過ぎたら2階建てくらいの家が続く住宅地になった。
家の様式は新しい家は木造でも洋風、そこそこ古めの家は白い土壁の日本風の倉を思わせる様式が多い。
大きな倉庫等は赤煉瓦造。
概して窓などの開口部が小さめに見えるのは、私の気のせいかこの辺の建築様式か不明。
1ブロックほど歩いて出た大通りでカリーナちゃんは左へ曲がる。
そしてその道には予想外のものが走っていた。
「あれって路面電車だよね。架線はないけれど」
教科書で見たような古い形の路面電車が右から左方向へと走っていく。
「ええ。元の函館でも明治時代から路面電車が走っていましたから。明治の頃は馬車鉄道方式だったようですけれど。
この場所は現在でも路面電車が走っています。此処は大町駅のあたりです」
そう言われても私は函館に土地勘がないから全くわからない。
でも今の言葉で私は理解した。
カリーナちゃんが現在の函館を知っている事を。
ひょっとしたら住んでいたのかもしれない。
まだ外に出られる頃に。
ただその辺を確かめるのはまだやめておこう。
カリーナちゃんが自分で言うまで待った方がいい。
路面電車の線路沿いに2ブロック歩くと街中っぽい場所になった。
交差点の角にある大きな洋風の建物が商業ギルドだ。
中へ入るとケルキラの商業ギルドと同じような造りだった。
「街にあわせているのは外観だけだね」
「普段使いするにはこの方が便利だからだと思います。一応服装は此処にあわせているようですけれど」
確かに受付嬢さん達は和服姿だ。
見たところ窓口は空いていて、整理札等は無い感じ。
だから窓口へ行って聞いてみる。
「すみません。預金を下ろすのはここへ直接でいいでしょうか?」
「ええ。通帳と身分証明になるものをお願いします」
通帳と錬金術ギルドの会員証を出す。
「これでいいでしょうか」
「ええ、結構です。幾ら下ろしますか」
頭の中でさっと計算する。
「ケルキラでの金額で1万C分を、此処の通貨に両替してお願いします」
これだけあれば当座の宿代や食事代に困る事はないだろう。
そういう計算だ。
「わかりました。現在の交換レートは1円が2千Cとなります。ですので交換後の金額は5円になります。商業ギルドの通帳からですので手数料はかかりません。これでいいでしょうか」
5円! あの穴開き黄銅貨1枚か、なんて思ってしまった。
もちろん違う。
銭とか使っている時代の円という感覚なのだろう。
「ええ、それでお願いします。市中でも使いやすいよう、そこそこ流通している貨幣で」
「1円は100銭です。1銭が20C相当となります。また1銭は10厘で1厘が2C相当です。
現在流通している貨幣は20円金貨、1円金貨、50銭銀貨、10銭銀貨、5銭銅貨、1銭銅貨、半銭銅貨、1厘銅貨とあります」
一気に言われて頭がこんがらがりかける。
大丈夫、1円=100銭=1000厘だけわかればあとは計算で出せる。
そう思いつつ、受付嬢さんの話を聞く。
「こちらにはじめておいでの方には、1円分を10銭銀貨5枚、5銭銅貨8枚、1銭銅貨10枚にする事をお勧めしております。この割合で3円、あとは宿や高額支払い用に50銭銀貨4枚で宜しいでしょうか」
確かにそんなものだろう。
それ以上細かい事を考えると面倒くさい。
「それでお願いします」
「わかりました」
両替したお金をカリーナちゃんとわけてアイテムボックスに入れ、商業ギルドを出る。
今度は先程から見たら右側へと進む。
正面は山で、この道もゆるめの上り坂。
両側は銀行だのお役所だのが立ち並んでいる。
建物は洋風と、屋根等所々が和風の洋風もどき、擬洋風建築という奴がほとんど。
行き交う人の服装は和風と洋風折衷が多い感じ。
時代劇で見た服装に見えるけれど内側に襟のあるシャツを着ているとか。
ただ完全な洋装というか洋服姿もいるので、私達の服装もそう目立たない。
「5円なんて言われるとぎょっとするよね。現代の通貨の感覚があるから」
「そうですね。その辺もきっと明治時代にあわせていると思います。同じ明治時代でも初期と後期でかなり幅はあるとは思いますけれど」
「建物も服装も何かこういうテーマパークみたいな感じだね。言った事が無いけれど明治村とか」
「あれは愛知でしたでしょうか。私も行った事はないですけれど、そんな感じかもしれません」
街を観察しながら歩いて行く。
道の正面に大きい建物があった。
木造の擬洋風建築で色は緑がかった白色の2階建て。
入口部分にパルテノン神殿っぽい屋根と柱がついている。
「この建物もきっと元があるんだよね」
「旧北海道庁函館支庁庁舎、多分そのままだと思います。明治終わり頃の建物なのでさっきの路面電車と同じくらいの時代です」
別Windowを開いて旧北海道庁函館支庁庁舎を検索。
外見がそっくりの建物の写真が出てきた。
カリーナちゃんが言う通り、確かに外見はそのままだ。
「あと入る前にラッキーちゃんにおやつ、いいですか? ここまでいい子で歩いてきてくれたので、ご褒美をやりたいんです」
「確かにそうだね」
おやつと聞いてラッキー君、びしっとお座りをした。
カリーナちゃんがアイテムボックスからおやつを取り出す。
今回はカリーナちゃんが作った鶏ササミジャーキーだ。
私が作った胸肉1枚ジャーキーはここで食べるには大きすぎるから。
「はい、どうぞ」
ラッキー君、ほぼ瞬時に食べ、もう一度いい子でお座りポーズ。
「次はもう少し待って下さいね。いい子にしていたらまたあげますから」
出来れば今欲しいんですけれど、そうラッキー君は視線で訴える。
しかしこの程度で妥協してはきりがない。
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