76 / 139
第13章 コリション干潟攻略中⑵
第75話 遺跡ステージ
しおりを挟む
小屋の窓は昨日見たのと同じように開いている。
「中を確認していいでしょうか。人がいないならせめて窓を閉めて清浄魔法をかけるくらいはしておきたいです」
「確かに早めに掃除した方が楽だよね」
寄ってみると概ね予想通り。
使いっぱなしでゴミ放置状態、窓開けっぱなし。
ただ朝までここにいたという雰囲気ではない気がする。
「昨日はここに泊まらなかったようです」
「だね」
窓を開けて空気を通し、清浄魔法をかけ、ゴミを外で燃やせば片付け完了。
「綺麗になったしここで休憩しましょうか」
「そうだね。時間もちょうどいいし」
本日のおやつはクッキー。
2枚重ねの間にクリームやジャムを挟んでいる。
最近なんとなくおやつもご飯も日本風になってきたような気がする。
気のせいだろうか、そう思いつついただく。
「うん、やっぱり美味しい」
「良かったです。これもこの世界外のレシピを元にして作ってみたんです。魔法を使うので加熱方法等が書いてあるレシピと違ってしまいますから、これでいいのか自信はなかったのですけれど」
「現実の売り物のクッキーより美味しいと思うよ」
本音だ。
グルメではなかったので有名なお店とかは知らないのだけれど。
それでは次の戦い方について確認しておこう。
「この遺跡が最後のステージだよね。あとはここをうろうろして敵を倒すだけでいいの?」
カリーナちゃんは頷く。
「そうです。ここまでそこそこの数を倒していますから、今日中に終了メッセージが出ると思います。
出る魔物は概ね先ほどの雑木林と同じです」
終了メッセージか。
干潟部分で出た時は魔物が出なくなったけれど、ここで出るとどうなるのだろう。
「終了メッセージが出たら魔物は出なくなる?」
「少し出にくくなる程度です。ただその後コリション干潟から出たら、もう入る事が出来なくなります。入るにはまた依頼を受けなければなりません」
「つまりは此処で泊まらない限りコリション干潟通いは終わりって事か」
カリーナちゃんは頷いた。
「そうですね。あと中ボスのオブクラリスを倒さない状態で終了メッセージが出た場合、オブクラリスの出現確率がかなり上がるらしいです。
ですから終了メッセージが出たら終わりにしてコリシアに戻る方がいいと思います」
「わかった。それなりにレベルも上がったしね。そろそろここもいいかな」
私のレベルは32まで上がったし、ラッキーに至ってはレベル35になっている。
あ、でも待てよ。
「遺跡には時々お宝があるんだっけ?」
「武器や防具、その他のアイテムが見つかる事があります。でも見つかる確率は低いようです。現在の装備で困った事は特にありませんし、オブクラリスに出会う危険を冒してまでして探す必要はないです」
「わかった」
片付け、そして出発だ。
ひととおり技を覚えたので、武器は戦斧に戻す。
対魔属性がついているし攻撃力的にも安心出来るから。
ギリシャ時代の遺跡という感じの石造りの街へと入る。
立ち並ぶ石造りの建物の所々が崩れていて中が見える。
特別に部屋数が多そうな建物、他より圧倒的に大きそうな建物はこの辺には見当たらない。
私達より先を歩いているラッキー君が左を見て、そしてダッシュで戻ってきた。
金属音がしないという事はスケルトンイエーガーだろう。
私は戦斧を構える。
出てきた出てきた、スケルトンイエーガー2体だ。
遠慮せず思い切りよく技を展開。
『槍技:流星突!』
刺突無効でも対魔効果によるダメージは受ける筈。
案の定スケルトンイエーガー、あっさり全滅する。
「やっぱり対魔効果があると楽だよね。技を発動するだけで倒せるし」
「これなら次の旧要塞核心部も難しくないと思います」
「あとはラッキーが索敵してくれるのも楽な理由だと思う」
「確かにそうですね」
遺跡が現役の街だった頃は大通りだっただろう通りを歩いて行く。
ちょこちょこ敵に遭遇するけれどいずれもスケルトンイエーガー。
槍技であっさり撃破。
もっと小さい魔物や魔獣も出ているようだけれど、ラッキー君が先に倒してしまうので確認出来ない。
正面にこれまでより大きな建物が見えた。
「あの建物は何?」
「古代の神殿とされています。それほど大きくはありません。他の遺跡ではこれより大きな神殿も多いです」
カリーナちゃんがそう説明した時だった。
ズシン、ズシン。
そんな低い地響きが聞こえた。
「まずいです。取り敢えず逃げます」
カリーナちゃんが急に後ろへと走り出す。
わからないまま私、そしてラッキー君はついて走る。
「どうしたの」
「今のはオブクラリスが近づいた時の効果音です。あれが聞こえた後、そのまま進むとオブクラリスと出会ってしまいます」
オブクラリスと戦うのって面倒だったんだよなと思い出す。
下手すれば半日くらい倒すのに時間がかかる上、そこまで経験値は美味しくないと。
ただ走っている間も地響きは消えない。
「一度遺跡の範囲から出ましょう。遺跡の外まで追ってくる事は少ないとされていますから」
「わかった」
大通りをダッシュ、なおラッキー君が一番速い。
遺跡を出て小屋のすぐ近くに到着。
ただ地響きは続いている。
「どうする?」
雑木林へ逃げるか、近道で一度外へ出るか、安全地帯の筈の小屋に入ってやり過ごすか。
「狙いをつけられてしまった状態のようです。
こうなると何処へ逃げても追いかけてきます。近道で逃げても先回りされますし、小屋に立てこもっても出てくるまで前で待たれる事になります。
面倒ですけれど戦うしかありません」
カリーナちゃんが言うならその通りなのだろう。
「強さはそこまでじゃないんだよね」
「ええ。今の私たちで十分勝てる程度です。ただ時間がかかって面倒臭いだけで」
「わかった」
「戦うならここがベストです。平らで足場がいいですから」
敵は亀だからラッキー君に追加のアンデット・死霊系魔物忌避剤は必要ない。
武器はとりあえず今持っている一番強力な戦斧でいいだろう。
いや、でも近づく前に投槍を使えるか。
私はアイテムボックスから投槍を取り出す。
奥義の必中投槍を覚えておけば良かった。
そう思いつつ構えて前方、遺跡入口を狙う。
巨大な亀が見えた。
確かに大きい。
甲羅の高さは私の身長より高いし、幅も六畳間の広い方くらいある。
歩く速度そのものはスケルトンよりは速い程度だけれど。
『コリション干潟のボス:オブクラリスが現れた!』
その表示とほぼ同時に槍を投擲。
『槍技:投槍!』
結果を見る前に槍を取り出し、また投擲。
『槍技:投槍!』
『槍技:投槍!』
3本目を投げ終えたところでいつもの戦斧に持ち替える。
槍は3本とも頭に当たったが刺さらずに落ちてしまった。
どうやら弱点の筈の頭や手足もそれなりに頑丈なようだ。
傷を負わしたような感じがしない。
なら、この技はどうだ。
『槍技:彗星突!』
オブクラリス、厭そうな表情をした後、頭を引っ込めた。
どうやら効果はあったようだ。
しかし今度は奴、頭を引っ込めたままこちらへ突進してくる。
突進と言ってもそれほど速くない。
けれど近づかれたら危険だし引っ込めた頭は攻撃出来ない。
「左右に分かれましょう」
「わかった」
私は左側へと走る。
「中を確認していいでしょうか。人がいないならせめて窓を閉めて清浄魔法をかけるくらいはしておきたいです」
「確かに早めに掃除した方が楽だよね」
寄ってみると概ね予想通り。
使いっぱなしでゴミ放置状態、窓開けっぱなし。
ただ朝までここにいたという雰囲気ではない気がする。
「昨日はここに泊まらなかったようです」
「だね」
窓を開けて空気を通し、清浄魔法をかけ、ゴミを外で燃やせば片付け完了。
「綺麗になったしここで休憩しましょうか」
「そうだね。時間もちょうどいいし」
本日のおやつはクッキー。
2枚重ねの間にクリームやジャムを挟んでいる。
最近なんとなくおやつもご飯も日本風になってきたような気がする。
気のせいだろうか、そう思いつついただく。
「うん、やっぱり美味しい」
「良かったです。これもこの世界外のレシピを元にして作ってみたんです。魔法を使うので加熱方法等が書いてあるレシピと違ってしまいますから、これでいいのか自信はなかったのですけれど」
「現実の売り物のクッキーより美味しいと思うよ」
本音だ。
グルメではなかったので有名なお店とかは知らないのだけれど。
それでは次の戦い方について確認しておこう。
「この遺跡が最後のステージだよね。あとはここをうろうろして敵を倒すだけでいいの?」
カリーナちゃんは頷く。
「そうです。ここまでそこそこの数を倒していますから、今日中に終了メッセージが出ると思います。
出る魔物は概ね先ほどの雑木林と同じです」
終了メッセージか。
干潟部分で出た時は魔物が出なくなったけれど、ここで出るとどうなるのだろう。
「終了メッセージが出たら魔物は出なくなる?」
「少し出にくくなる程度です。ただその後コリション干潟から出たら、もう入る事が出来なくなります。入るにはまた依頼を受けなければなりません」
「つまりは此処で泊まらない限りコリション干潟通いは終わりって事か」
カリーナちゃんは頷いた。
「そうですね。あと中ボスのオブクラリスを倒さない状態で終了メッセージが出た場合、オブクラリスの出現確率がかなり上がるらしいです。
ですから終了メッセージが出たら終わりにしてコリシアに戻る方がいいと思います」
「わかった。それなりにレベルも上がったしね。そろそろここもいいかな」
私のレベルは32まで上がったし、ラッキーに至ってはレベル35になっている。
あ、でも待てよ。
「遺跡には時々お宝があるんだっけ?」
「武器や防具、その他のアイテムが見つかる事があります。でも見つかる確率は低いようです。現在の装備で困った事は特にありませんし、オブクラリスに出会う危険を冒してまでして探す必要はないです」
「わかった」
片付け、そして出発だ。
ひととおり技を覚えたので、武器は戦斧に戻す。
対魔属性がついているし攻撃力的にも安心出来るから。
ギリシャ時代の遺跡という感じの石造りの街へと入る。
立ち並ぶ石造りの建物の所々が崩れていて中が見える。
特別に部屋数が多そうな建物、他より圧倒的に大きそうな建物はこの辺には見当たらない。
私達より先を歩いているラッキー君が左を見て、そしてダッシュで戻ってきた。
金属音がしないという事はスケルトンイエーガーだろう。
私は戦斧を構える。
出てきた出てきた、スケルトンイエーガー2体だ。
遠慮せず思い切りよく技を展開。
『槍技:流星突!』
刺突無効でも対魔効果によるダメージは受ける筈。
案の定スケルトンイエーガー、あっさり全滅する。
「やっぱり対魔効果があると楽だよね。技を発動するだけで倒せるし」
「これなら次の旧要塞核心部も難しくないと思います」
「あとはラッキーが索敵してくれるのも楽な理由だと思う」
「確かにそうですね」
遺跡が現役の街だった頃は大通りだっただろう通りを歩いて行く。
ちょこちょこ敵に遭遇するけれどいずれもスケルトンイエーガー。
槍技であっさり撃破。
もっと小さい魔物や魔獣も出ているようだけれど、ラッキー君が先に倒してしまうので確認出来ない。
正面にこれまでより大きな建物が見えた。
「あの建物は何?」
「古代の神殿とされています。それほど大きくはありません。他の遺跡ではこれより大きな神殿も多いです」
カリーナちゃんがそう説明した時だった。
ズシン、ズシン。
そんな低い地響きが聞こえた。
「まずいです。取り敢えず逃げます」
カリーナちゃんが急に後ろへと走り出す。
わからないまま私、そしてラッキー君はついて走る。
「どうしたの」
「今のはオブクラリスが近づいた時の効果音です。あれが聞こえた後、そのまま進むとオブクラリスと出会ってしまいます」
オブクラリスと戦うのって面倒だったんだよなと思い出す。
下手すれば半日くらい倒すのに時間がかかる上、そこまで経験値は美味しくないと。
ただ走っている間も地響きは消えない。
「一度遺跡の範囲から出ましょう。遺跡の外まで追ってくる事は少ないとされていますから」
「わかった」
大通りをダッシュ、なおラッキー君が一番速い。
遺跡を出て小屋のすぐ近くに到着。
ただ地響きは続いている。
「どうする?」
雑木林へ逃げるか、近道で一度外へ出るか、安全地帯の筈の小屋に入ってやり過ごすか。
「狙いをつけられてしまった状態のようです。
こうなると何処へ逃げても追いかけてきます。近道で逃げても先回りされますし、小屋に立てこもっても出てくるまで前で待たれる事になります。
面倒ですけれど戦うしかありません」
カリーナちゃんが言うならその通りなのだろう。
「強さはそこまでじゃないんだよね」
「ええ。今の私たちで十分勝てる程度です。ただ時間がかかって面倒臭いだけで」
「わかった」
「戦うならここがベストです。平らで足場がいいですから」
敵は亀だからラッキー君に追加のアンデット・死霊系魔物忌避剤は必要ない。
武器はとりあえず今持っている一番強力な戦斧でいいだろう。
いや、でも近づく前に投槍を使えるか。
私はアイテムボックスから投槍を取り出す。
奥義の必中投槍を覚えておけば良かった。
そう思いつつ構えて前方、遺跡入口を狙う。
巨大な亀が見えた。
確かに大きい。
甲羅の高さは私の身長より高いし、幅も六畳間の広い方くらいある。
歩く速度そのものはスケルトンよりは速い程度だけれど。
『コリション干潟のボス:オブクラリスが現れた!』
その表示とほぼ同時に槍を投擲。
『槍技:投槍!』
結果を見る前に槍を取り出し、また投擲。
『槍技:投槍!』
『槍技:投槍!』
3本目を投げ終えたところでいつもの戦斧に持ち替える。
槍は3本とも頭に当たったが刺さらずに落ちてしまった。
どうやら弱点の筈の頭や手足もそれなりに頑丈なようだ。
傷を負わしたような感じがしない。
なら、この技はどうだ。
『槍技:彗星突!』
オブクラリス、厭そうな表情をした後、頭を引っ込めた。
どうやら効果はあったようだ。
しかし今度は奴、頭を引っ込めたままこちらへ突進してくる。
突進と言ってもそれほど速くない。
けれど近づかれたら危険だし引っ込めた頭は攻撃出来ない。
「左右に分かれましょう」
「わかった」
私は左側へと走る。
18
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる