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第12章 コリション干潟攻略中⑴
第69話 雑木林エリアへ
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私もカリーナちゃんもチーズケーキを食べ終えたところで。
「それでは次に進む雑木林区間についてです」
カリーナちゃんが説明をはじめる。
「この先は雑木林の中を歩いて行くというコースです。迷路になっていますがそこまで難しくはありません。
出てくる敵はスケルトンの上位種、スケルトンイエーガーか、スケルトンソルジャーです。このうちスケルトンソルジャーについては既に戦っているので省略します。
スケルトンイエーガーはスケルトンソルジャーとは別系統の進化をしたスケルトンの上位種です。長剣の一種のハンティングソードを装備していて、まともに当たると防護衣の上からでも30位のダメージはとられてしまいます」
私やラッキー君のHPは200ちょい。
つまり7回受けると命の危険があるという事だ。
「今までの敵に比べると段違いの攻撃力なんだ」
「ええ。しかもどちらも鎧やマントを装備していてそこそこ防御力が高いです。ですので囲まれないようにして戦って下さい。動きの早さはスケルトンと同程度なので走って距離を取る事が可能です」
なるほど。
以前カレンさんに習った『集めておいて一気に倒す』は封印した方が良さそうだ。
「あとスケルトンイエーガーや更に上位種は刺突無効となります。ですから槍技より剣技や斧技で倒した方がいいです。そういう意味でおすすめはカレンの戦斧です。攻撃力が高い上、対魔属性がついていますから」
刺突無効なのはスケルトンだから骨の隙間に通ってしまうということだろうか。
あと対魔属性があった方がいいのならば。
「ラッキーにもアンデット・死霊系魔物攻撃強化剤をつけておいた方がいい?」
「ええ。出るときに首筋に垂らしておきましょう。あと1時間程度で効果が消えるので、5分くらい前になったら呼び寄せてまたつけておかないと」
なるほど。
「あと敵が強くなるけれど、ラッキーを放したままで大丈夫かな」
「従魔はHPが半分以下になると積極的に攻撃をせず、敵との接触を避けるようになります。そうなった場合、ラッキーちゃんはスケルトンと比べて圧倒的に速いのでまず問題はありません。
ただ一応こまめに状況は見てやった方がいいと思います。もっともこの先は、迷路状なので目が届かないほど遠いところには行かないとおもいますけれど」
「わかった」
あまり心配しなくていい、でも一応こまめに確認。
こんなところだろう。
「帰りは短絡路があるから、迷路部分で多少迷っても夕方5時くらいまでに次の雑木林を抜ければ大丈夫だよね」
今は12時半だ。
カリーナちゃんは簡単な迷路と言っていたし、半日以上かかるという事はないだろう。
「そうです。でも3時間くらいあれば余裕で雑木林を抜けられると思います。もし時間があるようなら遺跡の手前部分だけでも確認してみていいかと思います」
「遺跡ってどれくらいの広さ?」
「1km四方くらいはあります。ただ基本的には古代の街という感じで、中心の神殿以外には特に変わった建物はないとされています。
また攻略しなければならない場所というのはありません。中ボスのオブクラリスも出現する場所は決まっていません。だからあちこちうろうろしながら、とにかく敵を倒すという形です」
確かそれでも時には何かお宝が出てくるとか言っていたよな。
でもまあその辺は遺跡の手前まで行ってから聞けばいいだろう。
どうせ休憩小屋で休むだろうから。
「わかった。それじゃ行こうか」
「そうですね」
片づけて窓を閉め、清浄魔法をかけて外へ。
ラッキー君の首筋にアンデット・死霊系魔物攻撃強化剤を3滴垂らす。
今が12時34分だから、13時25分にアラームをセットしておこう。
さて、小屋のすぐ先が雑木林というか藪だ。
雑木だの草だのが生えまくっていて、道路以外は通れないぞという感じになっている。
道の見えている部分は概ね50mくらいのT字路までまっすぐだ。
「迷路なら壁にずっと右手をつけたつもりで進むとかした方がいい?」
「そこまでやらなくても大丈夫です。大体太陽の位置で方向がわかりますから」
なら遠慮無く前へ進もう。
あとラッキー君にも一言。
「今回も自由行動でいいよ。ただ見える範囲にいてね」
ラッキー君はわかったという感じにこちらを見ると、先へ向かってとことこ歩いて行った。
T字路まで行った後立ち止まり、1秒くらい左側を見た後、ダッシュで私たちのところまで戻ってくる。
何だろう、見えない部分を知るために耳を澄ませる。
音がゆっくりT字路左側からちかづいているように聞こえる。
「スケルトンイエーガー? この音」
「おそらくそうです。最初は私が倒しましょうか?」
「ううん、やってみる」
ここは私とラッキー君のレベルアップの為に来ているのだ。
そしてラッキー君は既にそこそこ経験値を稼いでいる。
次は私の番だろう。
アイテムボックスから狂戦士の戦斧を取り出す。
これを使うのは久しぶりという気がするけれど、持つと槍やグレイブよりずっとしっくりくる。
脇構えに近い感じで戦斧をかまえ、前へゆっくり歩いて行く。
左から頭以外、胴体、手足まで全身を革鎧や肘当て、膝当て等で覆った人型が出てきた。
ただ頭部分は骸骨で、間違っても人間ではない。
これがスケルトンイエーガーだな。
確かにスケルトンとは段違いの装備だ。
「それでは経験値稼ぎ、行きます」
スケルトンイエーガー目がけて駆け寄りながら戦斧を振りかぶる。
奴はこっちを見て、ゆっくり向き直った。
確かに動きは遅い。
普通のスケルトンと同程度だ。
私は全力で戦斧を振り下ろす。
『斧技・大地裂断!』
魔熊さえオーバーキルしてしまった私の大技だ。
案の定あっさり、スケルトンイエーガーを鎧ごと断ち割った。
『スケルトンイエーガーを倒した。経験値168を獲得……』
よし、問題ない。
それではバリバリと経験値稼ぎさせてもらおう。
「それでは次に進む雑木林区間についてです」
カリーナちゃんが説明をはじめる。
「この先は雑木林の中を歩いて行くというコースです。迷路になっていますがそこまで難しくはありません。
出てくる敵はスケルトンの上位種、スケルトンイエーガーか、スケルトンソルジャーです。このうちスケルトンソルジャーについては既に戦っているので省略します。
スケルトンイエーガーはスケルトンソルジャーとは別系統の進化をしたスケルトンの上位種です。長剣の一種のハンティングソードを装備していて、まともに当たると防護衣の上からでも30位のダメージはとられてしまいます」
私やラッキー君のHPは200ちょい。
つまり7回受けると命の危険があるという事だ。
「今までの敵に比べると段違いの攻撃力なんだ」
「ええ。しかもどちらも鎧やマントを装備していてそこそこ防御力が高いです。ですので囲まれないようにして戦って下さい。動きの早さはスケルトンと同程度なので走って距離を取る事が可能です」
なるほど。
以前カレンさんに習った『集めておいて一気に倒す』は封印した方が良さそうだ。
「あとスケルトンイエーガーや更に上位種は刺突無効となります。ですから槍技より剣技や斧技で倒した方がいいです。そういう意味でおすすめはカレンの戦斧です。攻撃力が高い上、対魔属性がついていますから」
刺突無効なのはスケルトンだから骨の隙間に通ってしまうということだろうか。
あと対魔属性があった方がいいのならば。
「ラッキーにもアンデット・死霊系魔物攻撃強化剤をつけておいた方がいい?」
「ええ。出るときに首筋に垂らしておきましょう。あと1時間程度で効果が消えるので、5分くらい前になったら呼び寄せてまたつけておかないと」
なるほど。
「あと敵が強くなるけれど、ラッキーを放したままで大丈夫かな」
「従魔はHPが半分以下になると積極的に攻撃をせず、敵との接触を避けるようになります。そうなった場合、ラッキーちゃんはスケルトンと比べて圧倒的に速いのでまず問題はありません。
ただ一応こまめに状況は見てやった方がいいと思います。もっともこの先は、迷路状なので目が届かないほど遠いところには行かないとおもいますけれど」
「わかった」
あまり心配しなくていい、でも一応こまめに確認。
こんなところだろう。
「帰りは短絡路があるから、迷路部分で多少迷っても夕方5時くらいまでに次の雑木林を抜ければ大丈夫だよね」
今は12時半だ。
カリーナちゃんは簡単な迷路と言っていたし、半日以上かかるという事はないだろう。
「そうです。でも3時間くらいあれば余裕で雑木林を抜けられると思います。もし時間があるようなら遺跡の手前部分だけでも確認してみていいかと思います」
「遺跡ってどれくらいの広さ?」
「1km四方くらいはあります。ただ基本的には古代の街という感じで、中心の神殿以外には特に変わった建物はないとされています。
また攻略しなければならない場所というのはありません。中ボスのオブクラリスも出現する場所は決まっていません。だからあちこちうろうろしながら、とにかく敵を倒すという形です」
確かそれでも時には何かお宝が出てくるとか言っていたよな。
でもまあその辺は遺跡の手前まで行ってから聞けばいいだろう。
どうせ休憩小屋で休むだろうから。
「わかった。それじゃ行こうか」
「そうですね」
片づけて窓を閉め、清浄魔法をかけて外へ。
ラッキー君の首筋にアンデット・死霊系魔物攻撃強化剤を3滴垂らす。
今が12時34分だから、13時25分にアラームをセットしておこう。
さて、小屋のすぐ先が雑木林というか藪だ。
雑木だの草だのが生えまくっていて、道路以外は通れないぞという感じになっている。
道の見えている部分は概ね50mくらいのT字路までまっすぐだ。
「迷路なら壁にずっと右手をつけたつもりで進むとかした方がいい?」
「そこまでやらなくても大丈夫です。大体太陽の位置で方向がわかりますから」
なら遠慮無く前へ進もう。
あとラッキー君にも一言。
「今回も自由行動でいいよ。ただ見える範囲にいてね」
ラッキー君はわかったという感じにこちらを見ると、先へ向かってとことこ歩いて行った。
T字路まで行った後立ち止まり、1秒くらい左側を見た後、ダッシュで私たちのところまで戻ってくる。
何だろう、見えない部分を知るために耳を澄ませる。
音がゆっくりT字路左側からちかづいているように聞こえる。
「スケルトンイエーガー? この音」
「おそらくそうです。最初は私が倒しましょうか?」
「ううん、やってみる」
ここは私とラッキー君のレベルアップの為に来ているのだ。
そしてラッキー君は既にそこそこ経験値を稼いでいる。
次は私の番だろう。
アイテムボックスから狂戦士の戦斧を取り出す。
これを使うのは久しぶりという気がするけれど、持つと槍やグレイブよりずっとしっくりくる。
脇構えに近い感じで戦斧をかまえ、前へゆっくり歩いて行く。
左から頭以外、胴体、手足まで全身を革鎧や肘当て、膝当て等で覆った人型が出てきた。
ただ頭部分は骸骨で、間違っても人間ではない。
これがスケルトンイエーガーだな。
確かにスケルトンとは段違いの装備だ。
「それでは経験値稼ぎ、行きます」
スケルトンイエーガー目がけて駆け寄りながら戦斧を振りかぶる。
奴はこっちを見て、ゆっくり向き直った。
確かに動きは遅い。
普通のスケルトンと同程度だ。
私は全力で戦斧を振り下ろす。
『斧技・大地裂断!』
魔熊さえオーバーキルしてしまった私の大技だ。
案の定あっさり、スケルトンイエーガーを鎧ごと断ち割った。
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