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第9章 レベルアップの為の準備(1)
第56話 冒険者ギルド登録完了
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まずは事務員さんから渡された書類をオートコンプリートで作成。
そしてラッキー君の個体識別のため、書類とともに渡されたペン型の魔道具でラッキー君の身体に触れる。
あとは会費その他を添えて出せば、最初のタスクはクリアだ。
事務員のお姉さんは書類を確認して頷いた。
「受け付けました。それではしばらくお待ち下さい」
このままカウンターで待てばいいらしい。
それほど時間がかからないという事だろうか。
そんな事を思いつつ事務員さんの作業を何となく見てみる。
お姉さん、こちらの提出書類を見ながら書類を幾つか作っている。
どうやらオートコンプリートを使っているようで、あっという間に書類5枚位を作製。
出来上がった書類をそのままポストのような穴があいた機械っぽい箱に投入。
投入して3秒くらい後、カードっぽい物が書類を投入した穴から吐き出された。
事務員さんはそのカードをさっと確認して、私達の方へと差し出す。
「まずこちらが会員証と従魔登録証になります。お名前や記載事項があっているかどうか、御確認下さい」
どうやらあの箱は何らかの機械、あるいは魔法による道具のようだ。
どういう仕組みなのだろう。
でも今はまず、会員証と登録証の確認。
名前、住所、種族、性別、年齢、間違いは無しと。
「大丈夫です」
「それでは大事にお持ち下さい。以降はこの会員証の提示で、冒険者ギルドのサービスを受けることが可能です。
なお再発行には500Cの手数料がかかりますのでご了承下さい」
500Cか。
でも新規登録が300Cだよな。
「新規より再発行の方が高いんですね」
「ええ、事務手続きの関係でそうなっています」
きっと現実の銀行と同じような感じなのだろう。
御客様を増やす為にも新規は無料で敷居を低くして、再発行は既に客となった対象だからしっかり手数料を取る。
釣り上げた魚に餌はやらないという方法論だ、多分きっと。
でもまあ無くすつもりはない。
即アイテムボックスに仕舞う。
「さて、あとは技習得の相談とありますが、当ギルドでこういった御相談をされるのは初めてでしょうか」
カリーナちゃんは何回もあるだろう。
しかし今回は私がメインで、そして私は初めてだ。
「はい、そうです」
「それでは当ギルドで扱っております教育系支援についてご案内致します」
事務員さんはそう言ってA4サイズのパンフレットっぽいものを取り出す。
「当ギルドでは教育系支援として、
● 文字読み書き、計算、基本常識等習得のサポート
● 魔法習得のサポート
● 体力錬成及び戦闘力強化の為のサポート
を実施しております。
このうち体力錬成及び戦闘力強化として、技の習得に関してこのような講座を開設しております」
彼女はパンフレットのページをめくる。
講座一覧表なんてものが出てきた。
「このような形で毎日何かしらの講座を開設しております。概ね講座1回が3時間、2,000Cです。
同時に複数申し込まれた場合は割引きがあり、例えば3講座同時に申し込まれると1,000C割引きで5,000Cとなります。また講座10回券もあって、こちらは10,000Cとなります」
うーん、どこかの怪しい英会話教室とか脱毛サロンみたいだ。
もちろん違うのだろうけれど。
そう思いつつ聞いてみる。
「講座の他には何かありませんか。例えば教則本とか」
「それでしたら当ギルドの2階に図書室が御座います。使用できるのは冒険者ギルド登録者であって、図書室使用登録をされた方となっております。
ただ図書室の使用登録には能力制限があります。申し訳ありませんがミヤさんの能力では現在登録できません。また仮に中に入っても、本を読んで得られるものは無いと思われます」
何故だろう、そう思ってすぐに気付いた。
そう言えば私の能力値、脳筋だった!
きっとINTあたりが足りないのだろう。
ここまで脳筋能力のおかげで楽勝だったんだけれど、ついに障害が出てきてしまったようだ。
「わかりました」
「もしそちらの能力を高めたい場合は、教養講座の方を受講されると宜しいでしょう。このパンフレット後半の方に記載してあります。
一般に教養系の講座を高い得点で卒業するとそういった能力が上がる、そう言われております」
なるほど、能力が低い場合の救済措置もある訳か。
ただ今回は講座を受けるお金は無い。
だからどちらにせよここで終了だ。
お姉さんの説明は続いている。
「講習の内容とその効果についてもこのパンフレットに記載されております。
あとはこちらのパンフレットに冒険者ギルドのサービス一覧を掲載しております。依頼取扱、講習、図書室の他のサービスについても記載されておりますので御確認下さい」
うーん、冒険者ギルド、なかなかサービス旺盛な組織のようだ。
でも錬金術ギルドも講習だの部屋貸しだのをやっていたなと思い出す。
案外この世界のギルドはそういうものなのかもしれない。
冒険者ギルドは錬金術ギルドと比べて会員が多い分、こういったパンフレットとかもきっちり作っているだけで。
「わかりました。それでは家でこれを読んで、少し考えます」
「宜しくお願い致します。今日はご登録、ありがとうございました」
これで冒険者ギルド登録、終了だ。
時間をみると午後5時ちょい。
なら市場に寄って買物をしてから、さっきの装備屋さんでラッキー君の服を受け取って帰ればいいだろう。
そしてラッキー君の個体識別のため、書類とともに渡されたペン型の魔道具でラッキー君の身体に触れる。
あとは会費その他を添えて出せば、最初のタスクはクリアだ。
事務員のお姉さんは書類を確認して頷いた。
「受け付けました。それではしばらくお待ち下さい」
このままカウンターで待てばいいらしい。
それほど時間がかからないという事だろうか。
そんな事を思いつつ事務員さんの作業を何となく見てみる。
お姉さん、こちらの提出書類を見ながら書類を幾つか作っている。
どうやらオートコンプリートを使っているようで、あっという間に書類5枚位を作製。
出来上がった書類をそのままポストのような穴があいた機械っぽい箱に投入。
投入して3秒くらい後、カードっぽい物が書類を投入した穴から吐き出された。
事務員さんはそのカードをさっと確認して、私達の方へと差し出す。
「まずこちらが会員証と従魔登録証になります。お名前や記載事項があっているかどうか、御確認下さい」
どうやらあの箱は何らかの機械、あるいは魔法による道具のようだ。
どういう仕組みなのだろう。
でも今はまず、会員証と登録証の確認。
名前、住所、種族、性別、年齢、間違いは無しと。
「大丈夫です」
「それでは大事にお持ち下さい。以降はこの会員証の提示で、冒険者ギルドのサービスを受けることが可能です。
なお再発行には500Cの手数料がかかりますのでご了承下さい」
500Cか。
でも新規登録が300Cだよな。
「新規より再発行の方が高いんですね」
「ええ、事務手続きの関係でそうなっています」
きっと現実の銀行と同じような感じなのだろう。
御客様を増やす為にも新規は無料で敷居を低くして、再発行は既に客となった対象だからしっかり手数料を取る。
釣り上げた魚に餌はやらないという方法論だ、多分きっと。
でもまあ無くすつもりはない。
即アイテムボックスに仕舞う。
「さて、あとは技習得の相談とありますが、当ギルドでこういった御相談をされるのは初めてでしょうか」
カリーナちゃんは何回もあるだろう。
しかし今回は私がメインで、そして私は初めてだ。
「はい、そうです」
「それでは当ギルドで扱っております教育系支援についてご案内致します」
事務員さんはそう言ってA4サイズのパンフレットっぽいものを取り出す。
「当ギルドでは教育系支援として、
● 文字読み書き、計算、基本常識等習得のサポート
● 魔法習得のサポート
● 体力錬成及び戦闘力強化の為のサポート
を実施しております。
このうち体力錬成及び戦闘力強化として、技の習得に関してこのような講座を開設しております」
彼女はパンフレットのページをめくる。
講座一覧表なんてものが出てきた。
「このような形で毎日何かしらの講座を開設しております。概ね講座1回が3時間、2,000Cです。
同時に複数申し込まれた場合は割引きがあり、例えば3講座同時に申し込まれると1,000C割引きで5,000Cとなります。また講座10回券もあって、こちらは10,000Cとなります」
うーん、どこかの怪しい英会話教室とか脱毛サロンみたいだ。
もちろん違うのだろうけれど。
そう思いつつ聞いてみる。
「講座の他には何かありませんか。例えば教則本とか」
「それでしたら当ギルドの2階に図書室が御座います。使用できるのは冒険者ギルド登録者であって、図書室使用登録をされた方となっております。
ただ図書室の使用登録には能力制限があります。申し訳ありませんがミヤさんの能力では現在登録できません。また仮に中に入っても、本を読んで得られるものは無いと思われます」
何故だろう、そう思ってすぐに気付いた。
そう言えば私の能力値、脳筋だった!
きっとINTあたりが足りないのだろう。
ここまで脳筋能力のおかげで楽勝だったんだけれど、ついに障害が出てきてしまったようだ。
「わかりました」
「もしそちらの能力を高めたい場合は、教養講座の方を受講されると宜しいでしょう。このパンフレット後半の方に記載してあります。
一般に教養系の講座を高い得点で卒業するとそういった能力が上がる、そう言われております」
なるほど、能力が低い場合の救済措置もある訳か。
ただ今回は講座を受けるお金は無い。
だからどちらにせよここで終了だ。
お姉さんの説明は続いている。
「講習の内容とその効果についてもこのパンフレットに記載されております。
あとはこちらのパンフレットに冒険者ギルドのサービス一覧を掲載しております。依頼取扱、講習、図書室の他のサービスについても記載されておりますので御確認下さい」
うーん、冒険者ギルド、なかなかサービス旺盛な組織のようだ。
でも錬金術ギルドも講習だの部屋貸しだのをやっていたなと思い出す。
案外この世界のギルドはそういうものなのかもしれない。
冒険者ギルドは錬金術ギルドと比べて会員が多い分、こういったパンフレットとかもきっちり作っているだけで。
「わかりました。それでは家でこれを読んで、少し考えます」
「宜しくお願い致します。今日はご登録、ありがとうございました」
これで冒険者ギルド登録、終了だ。
時間をみると午後5時ちょい。
なら市場に寄って買物をしてから、さっきの装備屋さんでラッキー君の服を受け取って帰ればいいだろう。
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