35 / 139
第6章 認知と理解と感情の時間差
第35話 認知と理解と感情の時間差
しおりを挟む
カリーナちゃんが来て2日目は朝から雨。
雨の日は採取はお休みだ。
街の中はいいけれど、街門の外はスライムが大量発生するから。
大量発生するのは水スライムと呼ばれる種類。
尖った物で突き刺せば簡単に倒せるけれど、魔石は小さく褒賞金も1Cにしかならない。
雨の日はそんなスライムが街道に野原に出現しまくる。
3歩歩けば水スライムに当たるという状態らしい。
幸い雨が止んで地面が乾けば水スライムは消える。
それまで街の外での活動はお預けという訳だ。
ラッキー君もトイレの必要がある時以外は庭にすら出ない。
そんな日にやることと言えば……
「ちょうどいいです。今日は中級に向けて少し錬金術を勉強しましょう」
カリーナちゃんの提案で、今日は錬金術の勉強だ。
「難しい事はありません。ミヤさんなら多分、この本を読んだ後、実際に試してみるだけで上級や専修までは取れる筈です。
本と錬金釜、必要な薬草を出しておきます。本を読むのはこの部屋でいいですけれど、調合作業は風呂場でやってください。調合中に多少臭いが出ますしラッキーちゃんが気になると危ないですから」
風呂場で調合作業か。
確かに合理的ではあるかもしれない。
絵的には微妙な気がするけれど。
「私は作り置き用の料理をするつもりです。食材をひととおりアイテムボックスから出してくれると助かります」
「わかった」
私でも食べられる料理を調理可能ではある。
この前の料理訓練で判明した新事実だ。
しかし進んで調理したくなったかと言えば答は否。
あんな面倒な事、二度とやりたくないというのが本音だ。
だからカリーナちゃんが料理をまとめて作ってくれるというなら、感謝感激雨霰。
もうのし付けて御願いしますという状態だ。
そんな訳で私は本とノートを出してお勉強、カリーナちゃんは料理という一日がはじまる。
ラッキー君は基本的にカリーナちゃん直近。
もちろん料理のおこぼれ狙いだ。
今日は私と一緒にいても何もないとわかっている模様。
確かにその通りだし勉強の邪魔にならないので正しいとは思う。
少しばかり寂しいが、もふもふわんこと犬耳美少女が一緒にあれこれしているのを見るのは楽しい。
こういうのも家族の風景かな。
そう思った次の瞬間、ふと私は思い出した。
父も母も死んでしまったという事を。
父母が死んで悲しかったか、今までは良くわからなかった。
悲しむべきだとは思ったけれど、心からそう感じる事はなかった。
当初はそんな余裕が無かっただけかもしれない。
知ってすぐ、叔母夫婦への警戒と怒りで感情が上書きされて。
その後も手続きの煩雑さや寄付金狙いで訪問してくる連中への恐怖と怒りで感情が壊れて。
その後の弁護士とのやりとりや実家脱出、更には現実逃避作戦の開始で上書きされて。
そういったゴタゴタの間に悲しみは忘れたと思っていた。
案外自分は薄情な人間なんだなと思ったりもした。
何も考えずにこっちの世界へ移行できていたと感じていた。
それなのに。
そこまで仲がいい家族だったという訳では無い。
多分良くある、ごく普通の母や父だった筈だ。
ただもう二度と会えない、あの空間には戻れない。
何故かその事を痛いほど感じる。
母や父の顔を思い出そうとする。
でも何故かうまくイメージ出来ない。
顔さえしっかりイメージ出来ない。
何故思い出せないのだろう。
22年間一緒に暮らしていた筈なのに。
何があったかも言語情報でしか思い浮かばない。
具体的なイメージで出てこない。
涙が止まらなくなった。
これが悲しいという感情のせいなのかはわからない。
今感じているのが悲しいという感情なのかさえよくわからない。
わからないまま、それでも涙が止まらない。
何で……
きゅう、はあはあ。
すぐ前でそんな音がした。
ちょっとだけ目線を上げる。
ラッキー君が真っ正面にお座りしていた。
私がラッキー君に気付いた事を察知して、右手をくいっとお手をするように上げる。
ラッキー君、なぐさめてくれているのかな。
そう思って、そしてもう少し視線を上げたところで目の前にタオルが出てきた。
勿論これはカリーナちゃんだ。
「ありがとう」
「泣きたい時は思い切り泣いていいんです。きっとそうする事が必要なんです」
年齢相応じゃない言葉だなと感じる。
でも今は甘えてしまおう。
私はタオルを目に押し当てる。
◇◇◇
多分落ち着いた。
涙も止まった。
私はそれを確認して上体を起こす。
顔とタオルに清浄魔法を起動。
きっと今、私の顔は見せられない状態になっているだろう。
自覚はあるけれど、とりあえずタオルを畳んで。
「ありがとう。何とか落ち着いた。それにしてもごめんね、気をつかわせてしまって。こんな何でもない時に」
何故涙が止まらないのかは一応説明した。
我ながらわかりにくい説明だったとは思う。
聞いてわかって貰うための説明じゃない。
涙が止まらない上に感情が暴れていた中で、私自身の心を整理する為の説明だった気がするから。
「いいえ、気にしないで下さい。よくある事なんです。認知と理解は同時に来るわけではないですし、感情はさらにその後に来るんです。前に先生がそう言っていました。
それに私にも良くある事でしたから」
私の横に座ったカリーナちゃんは、見かけとは違う妙に大人びて落ち着いた口調で続ける。
「私や昔の仲間には良くある事だったんです。ある日突然いなくなるというのは。
その理由がわかっても感情はすぐには動きません。何日かたって、ふとした瞬間にいなくなったという事がどういう事か気付くんです」
えっ、それって。
私は思い出す。
『何処かの病院の患者さんですか?』
『そんな筐体を使っているのって、重症で没入治療槽に浸かっている患者くらいしか』
やはりというか、その意味は……
カリーナちゃんの言葉は続いている。
「現実に出られる知り合いに聞けばどうなったかはわかります。結果、退院、そこまでいかなくとも状態が安定して没入型機器から出られるようになった事が理由の場合もあります。
でもそうではない場合もあるんです。そしてそのどっちであっても、かつての私には喜べる事ではありませんでした。
生きているなら嫉妬に似た感情で、そしてそっちでないなら次は自分もそうなるかもしれないという焦りにも似た何かで。
そんな感情が過ぎ去って数日した後、はじめて気がつくんです。もう会えないんだと。同じ時間の中で話したりする事は無いんだと。
涙がくるのはその更に後なんです」
雨の日は採取はお休みだ。
街の中はいいけれど、街門の外はスライムが大量発生するから。
大量発生するのは水スライムと呼ばれる種類。
尖った物で突き刺せば簡単に倒せるけれど、魔石は小さく褒賞金も1Cにしかならない。
雨の日はそんなスライムが街道に野原に出現しまくる。
3歩歩けば水スライムに当たるという状態らしい。
幸い雨が止んで地面が乾けば水スライムは消える。
それまで街の外での活動はお預けという訳だ。
ラッキー君もトイレの必要がある時以外は庭にすら出ない。
そんな日にやることと言えば……
「ちょうどいいです。今日は中級に向けて少し錬金術を勉強しましょう」
カリーナちゃんの提案で、今日は錬金術の勉強だ。
「難しい事はありません。ミヤさんなら多分、この本を読んだ後、実際に試してみるだけで上級や専修までは取れる筈です。
本と錬金釜、必要な薬草を出しておきます。本を読むのはこの部屋でいいですけれど、調合作業は風呂場でやってください。調合中に多少臭いが出ますしラッキーちゃんが気になると危ないですから」
風呂場で調合作業か。
確かに合理的ではあるかもしれない。
絵的には微妙な気がするけれど。
「私は作り置き用の料理をするつもりです。食材をひととおりアイテムボックスから出してくれると助かります」
「わかった」
私でも食べられる料理を調理可能ではある。
この前の料理訓練で判明した新事実だ。
しかし進んで調理したくなったかと言えば答は否。
あんな面倒な事、二度とやりたくないというのが本音だ。
だからカリーナちゃんが料理をまとめて作ってくれるというなら、感謝感激雨霰。
もうのし付けて御願いしますという状態だ。
そんな訳で私は本とノートを出してお勉強、カリーナちゃんは料理という一日がはじまる。
ラッキー君は基本的にカリーナちゃん直近。
もちろん料理のおこぼれ狙いだ。
今日は私と一緒にいても何もないとわかっている模様。
確かにその通りだし勉強の邪魔にならないので正しいとは思う。
少しばかり寂しいが、もふもふわんこと犬耳美少女が一緒にあれこれしているのを見るのは楽しい。
こういうのも家族の風景かな。
そう思った次の瞬間、ふと私は思い出した。
父も母も死んでしまったという事を。
父母が死んで悲しかったか、今までは良くわからなかった。
悲しむべきだとは思ったけれど、心からそう感じる事はなかった。
当初はそんな余裕が無かっただけかもしれない。
知ってすぐ、叔母夫婦への警戒と怒りで感情が上書きされて。
その後も手続きの煩雑さや寄付金狙いで訪問してくる連中への恐怖と怒りで感情が壊れて。
その後の弁護士とのやりとりや実家脱出、更には現実逃避作戦の開始で上書きされて。
そういったゴタゴタの間に悲しみは忘れたと思っていた。
案外自分は薄情な人間なんだなと思ったりもした。
何も考えずにこっちの世界へ移行できていたと感じていた。
それなのに。
そこまで仲がいい家族だったという訳では無い。
多分良くある、ごく普通の母や父だった筈だ。
ただもう二度と会えない、あの空間には戻れない。
何故かその事を痛いほど感じる。
母や父の顔を思い出そうとする。
でも何故かうまくイメージ出来ない。
顔さえしっかりイメージ出来ない。
何故思い出せないのだろう。
22年間一緒に暮らしていた筈なのに。
何があったかも言語情報でしか思い浮かばない。
具体的なイメージで出てこない。
涙が止まらなくなった。
これが悲しいという感情のせいなのかはわからない。
今感じているのが悲しいという感情なのかさえよくわからない。
わからないまま、それでも涙が止まらない。
何で……
きゅう、はあはあ。
すぐ前でそんな音がした。
ちょっとだけ目線を上げる。
ラッキー君が真っ正面にお座りしていた。
私がラッキー君に気付いた事を察知して、右手をくいっとお手をするように上げる。
ラッキー君、なぐさめてくれているのかな。
そう思って、そしてもう少し視線を上げたところで目の前にタオルが出てきた。
勿論これはカリーナちゃんだ。
「ありがとう」
「泣きたい時は思い切り泣いていいんです。きっとそうする事が必要なんです」
年齢相応じゃない言葉だなと感じる。
でも今は甘えてしまおう。
私はタオルを目に押し当てる。
◇◇◇
多分落ち着いた。
涙も止まった。
私はそれを確認して上体を起こす。
顔とタオルに清浄魔法を起動。
きっと今、私の顔は見せられない状態になっているだろう。
自覚はあるけれど、とりあえずタオルを畳んで。
「ありがとう。何とか落ち着いた。それにしてもごめんね、気をつかわせてしまって。こんな何でもない時に」
何故涙が止まらないのかは一応説明した。
我ながらわかりにくい説明だったとは思う。
聞いてわかって貰うための説明じゃない。
涙が止まらない上に感情が暴れていた中で、私自身の心を整理する為の説明だった気がするから。
「いいえ、気にしないで下さい。よくある事なんです。認知と理解は同時に来るわけではないですし、感情はさらにその後に来るんです。前に先生がそう言っていました。
それに私にも良くある事でしたから」
私の横に座ったカリーナちゃんは、見かけとは違う妙に大人びて落ち着いた口調で続ける。
「私や昔の仲間には良くある事だったんです。ある日突然いなくなるというのは。
その理由がわかっても感情はすぐには動きません。何日かたって、ふとした瞬間にいなくなったという事がどういう事か気付くんです」
えっ、それって。
私は思い出す。
『何処かの病院の患者さんですか?』
『そんな筐体を使っているのって、重症で没入治療槽に浸かっている患者くらいしか』
やはりというか、その意味は……
カリーナちゃんの言葉は続いている。
「現実に出られる知り合いに聞けばどうなったかはわかります。結果、退院、そこまでいかなくとも状態が安定して没入型機器から出られるようになった事が理由の場合もあります。
でもそうではない場合もあるんです。そしてそのどっちであっても、かつての私には喜べる事ではありませんでした。
生きているなら嫉妬に似た感情で、そしてそっちでないなら次は自分もそうなるかもしれないという焦りにも似た何かで。
そんな感情が過ぎ去って数日した後、はじめて気がつくんです。もう会えないんだと。同じ時間の中で話したりする事は無いんだと。
涙がくるのはその更に後なんです」
24
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
【完結】バグった俺と、依存的な引きこもり少女。 ~幼馴染は俺以外のセカイを知りたがらない~
山須ぶじん
SF
異性に関心はありながらも初恋がまだという高校二年生の少年、赤土正人(あかつちまさと)。
彼は毎日放課後に、一つ年下の引きこもりな幼馴染、伊武翠華(いぶすいか)という名の少女の家に通っていた。毎日訪れた正人のニオイを、密着し顔を埋めてくんくん嗅ぐという変わったクセのある女の子である。
そんな彼女は中学時代イジメを受けて引きこもりになり、さらには両親にも見捨てられて、今や正人だけが世界のすべて。彼に見捨てられないためなら、「なんでもする」と言ってしまうほどだった。
ある日、正人は来栖(くるす)という名のクラスメイトの女子に、愛の告白をされる。しかし告白するだけして彼女は逃げるように去ってしまい、正人は仕方なく返事を明日にしようと思うのだった。
だが翌日――。来栖は姿を消してしまう。しかも誰も彼女のことを覚えていないのだ。
それはまるで、最初から存在しなかったかのように――。
※第18回講談社ラノベ文庫新人賞の第2次選考通過、最終選考落選作品。
※『小説家になろう』『カクヨム』でも掲載しています。

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。

病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる