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第2章 行け! 脳筋錬金術師!
第12話 誤解が多すぎる
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扉の向こうは橋だった。
幅4m位の石で出来た橋が真っ直ぐ先まで繋がっている。
下は細い運河のような場所。
そして橋を渡った先は絶壁の中央に開いたトンネルへと通じている。
「あのトンネルの中に魔物が出るんですか?」
「あれはトンネルじゃなくて門よ。そして出るのはあの門の向こう側全体よぉ」
どうやらとんでもない場所のようだ。
いくらあんな武器が使えるからと言って、そうそう入って良さそうな場所だとはとても思えない。
「大丈夫よ。今回はそこまで奥へ行かないし、安全な場所で簡単に倒す方法を教えるからぁ」
大丈夫だよな、本当に大丈夫だよな。
そう思いながらカレンさんに続いて前へ進む。
近づくと確かにトンネルではなく大きな門だった。
門というか、体育館くらいの建物の横っ腹に入口が着いたような代物だ。
内側はちょっとした広間で、向こう側にもこちら側と同じようなトンネルっぽい形の出口がある。
その先は屋外のようだ。
「薬草が生えているのは門の向こう側よ。魔物が多いからか魔魂草がよく生えているの。ただすんなり中に入ると継続的にスケルトンが出て来るわ」
それではおちおち薬草採取なんて出来ないように思える。
「何か魔物対策の方法があるんですか?」
「簡単よぉ。出てきそうな場所にいる魔物を一通り倒してしまえば、当分は出てこなくなるわぁ」
何か微妙に大雑把かつ危険な香りがする。
気のせいであればいいのだけれど。
トンネルに見えた門の入口は幅2mくらい。
入る直前でカレンさんは立ち止まる。
「ここがまず第一のポイントよぉ。それじゃ武器を手に取って♡」
確かに先に何かいやな感じがうごめいている気配。
私は言われた通り斧を出して両手で握る。
「準備ができたらここで大声を出すの。そうすると魔物がこっちに気付いてやってくるわ。あとは出てきた魔物をひたすら倒せばいいだけよぉ。どう? 簡単でしょ♡」
いや待てカレンさん。
「それって危なくないですか?」
「ここまで出てくるのはスケルトン位だから楽勝よぉ。数もせいぜい20体程度だしね。
それに門の部分はあまり広くないから、一度に相手するのは3体程度までよぉ。後ろに回られない限りはねっ♡」
いや、20体は無茶苦茶多いと思うよ!
それに一度に3体はきついよ絶対!
そう突っ込みたいところだけれど、カレンさんの表情と口調から判断するに本当に楽勝だと思っている模様。
なので苦情も突っ込みも入れないでおく。
「それじゃ覚悟が出来たら向こうに向かって出来る限りの大声を出してちょうだい♡ アーとかオーでいいわよ」
まあカレンさんがいるから最悪の場合でもなんとかなるかな。
仕方ない、やるとしよう。
腹式呼吸を意識しつつ、声量最大モードで息を吸い込んで。
「あー! おー! いー! うー! えーっ!」
門の先、広間部分にもその先の明るく見える広場にも動きや気配が無い。
さっきまで感じていた気配すら無い。
思い切り静まりかえっている。
どうしたのだろう。
そう思ってカレンさんの方を見る。
門の向こうの方を見て絶句しているという感じの表情だ。
何だ、何か危険な状態なのだろうか。
「カレンさん、逃げた方がいいですか?」
カレンさんは私の方を見て、そして苦笑した。
「ううう~ん、大丈夫よぉ。ただミヤちゃん、私が思った以上に声を出せたからちょっと驚いただけ~。
ミヤちゃん、何か大声を出す特殊な訓練でもしたのぉ?」
「ちょっとだけ、友達につきあってボイストレーニングを……」
大学のゼミの友人が演劇、それも演じる方にはまった結果、彼女に付き合わされて一緒にボイストレーニングなんて事をしたのだ。
おかげでそれなりの大声を出せる自信がある。
正しい姿勢をとれるなら、だけれども。
「なるほどねぇ。出来る限りの大声なんて言った私が悪かったわぁ。
実は声が大きすぎて威圧の効果がかかっちゃったの。スケルトン程度の魔物だと動けなくなっちゃうくらいに。
だから次はもう少し控えめな声でいいわよぉ」
声が大きすぎて威圧がかかる!?
それはちょっとあんまりだと思う。
でも待てよ、ひょっとして……
「ひょっとしてステータスとかの数値のせいでしょうか、これって?」
カレンさんは首を横に振る。
「ううん、これは分身じゃなくてミアちゃん本人、ゲームをしているプレイヤーの方の能力だと思うわよぉ。剣道を習っている人がゲームでも剣を上手く使えるのと同じようなWA・KE♡」
つまり私の大声は暴力級という事だろうか。
剣の達人とかと同じ様なレベルで。
何か嬉しくない。
単にこのゲームが間違ったのだと思いたい。
「さて、威圧の持続時間は最大でも1分程度。だからもうすぐ威圧が解けたスケルトンが此処へやってくるわよぉ~。
ただ威圧のおかげでレベルが下がっているから楽勝だと思うけれどね。それじゃ斧を構えてねっ」
……まだ納得がいかない。
でも魔物が襲ってくるならそんな事を言っていられない。
私は戦斧を軽く構える。
何時でも振りかぶれるように、斧部分を右後ろに下げた形で。
気配が動き始めたのを感じる。
カタカタという軽くてやや遅めの足音。
出てきた出てきた、ショートソードと片手盾を持った白骨が。
見た目にはそれほど怖くない。
医学部がある大学だともっとスプラッターな状態を見る機会なんてのがあるから。
臭いも白骨化しているからそれほどでもないし。
それに白骨、動きがかなり遅い。
確かにこれなら何とかなりそう。
私は斧を軽く上に上げて、そして……
「えいやっ! と」
おお、楽勝だ。
斧が当たった場所の白骨が粉々になった。
スケルトン、そのまま倒れて動かなくなる。
この骨、脆いな。
カルシウムが足りていないのだろうか。
まだまだ白骨はやってくる。
でもこれならそう怖くなさそうだ。
近づきそうなのは突き放し。
同時に来たら薙ぎ払い。
だんだん調子に乗ってきた。
この斧、思った通りに動くし当たればダメージ大きいし最高。
本来は運動神経が良くない私でも楽しくなっちゃうくらい。
なるほど、これもゲームがやめられなくなる理由なんだろうな。
思い切り納得しつつ、容赦なく戦斧をふるう。
気がつくと最後の1体が倒れていくところだった。
倒れて崩れた白骨は消え、灰色の宝石っぽい石だけが残る。
『スケルトンを21体倒した。経験値252を獲得。ミヤ・アカワはレベルが上がった! HPが10、MPが……』
どうやらこれでレベルが上がったようだ。
『スケルトンの魔石入手可能です。収納しますか?』
勿論はいを選んで収納。
しかし21体か、褒賞金は幾らくらいになるのだろう。
ノロイグアナより高かったら、もうウハウハだ。
あ、でも此処へ案内してくれたのはカレンさんだから、少しお礼をしておいた方がいいのだろうか。
「褒賞金の分配はどうしましょうか?」
「いいわよ~そんなのぉ。それよりひとつ、聞いていい?」
何だろう。
「いいですけれど」
「ひょっとしてミヤちゃん、分身じゃなくてプレイヤーの方、国体級以上の選手だったりとかスポーツ特待だとか体育大学関係者だったりとかする?」
ぷるぷるぷる、思い切り首を横に振る。
とんでもない。
「むしろ運動は小学校以来苦手だった方です」
「ならリンゴを握るだけでジュースに出来る腕力があるとかは?」
「無理です! 握力だってガラスの十代って言っている位ですから」
どう勘違いすればそうなるのだろう。
そう思って、そして気付いた。
勘違いされそうな事ばかりやっているなと。
「ガラスの十代って古すぎない? ひょっとしてミヤちゃん、私よりお姉様?」
勘弁して欲しい。
「高校時代の体育の先生が握力が無い生徒をそう呼んでいたんです」
握力が20以下、つまり10台で力が無さすぎて壊れそうだからガラスの十代。
ちなみにこれ、私が生まれる前に流行った曲のタイトルらしい。
何と言うか誤解される事が多すぎる。
全てまあ、私の言動のせいではあるのだけれど。
幅4m位の石で出来た橋が真っ直ぐ先まで繋がっている。
下は細い運河のような場所。
そして橋を渡った先は絶壁の中央に開いたトンネルへと通じている。
「あのトンネルの中に魔物が出るんですか?」
「あれはトンネルじゃなくて門よ。そして出るのはあの門の向こう側全体よぉ」
どうやらとんでもない場所のようだ。
いくらあんな武器が使えるからと言って、そうそう入って良さそうな場所だとはとても思えない。
「大丈夫よ。今回はそこまで奥へ行かないし、安全な場所で簡単に倒す方法を教えるからぁ」
大丈夫だよな、本当に大丈夫だよな。
そう思いながらカレンさんに続いて前へ進む。
近づくと確かにトンネルではなく大きな門だった。
門というか、体育館くらいの建物の横っ腹に入口が着いたような代物だ。
内側はちょっとした広間で、向こう側にもこちら側と同じようなトンネルっぽい形の出口がある。
その先は屋外のようだ。
「薬草が生えているのは門の向こう側よ。魔物が多いからか魔魂草がよく生えているの。ただすんなり中に入ると継続的にスケルトンが出て来るわ」
それではおちおち薬草採取なんて出来ないように思える。
「何か魔物対策の方法があるんですか?」
「簡単よぉ。出てきそうな場所にいる魔物を一通り倒してしまえば、当分は出てこなくなるわぁ」
何か微妙に大雑把かつ危険な香りがする。
気のせいであればいいのだけれど。
トンネルに見えた門の入口は幅2mくらい。
入る直前でカレンさんは立ち止まる。
「ここがまず第一のポイントよぉ。それじゃ武器を手に取って♡」
確かに先に何かいやな感じがうごめいている気配。
私は言われた通り斧を出して両手で握る。
「準備ができたらここで大声を出すの。そうすると魔物がこっちに気付いてやってくるわ。あとは出てきた魔物をひたすら倒せばいいだけよぉ。どう? 簡単でしょ♡」
いや待てカレンさん。
「それって危なくないですか?」
「ここまで出てくるのはスケルトン位だから楽勝よぉ。数もせいぜい20体程度だしね。
それに門の部分はあまり広くないから、一度に相手するのは3体程度までよぉ。後ろに回られない限りはねっ♡」
いや、20体は無茶苦茶多いと思うよ!
それに一度に3体はきついよ絶対!
そう突っ込みたいところだけれど、カレンさんの表情と口調から判断するに本当に楽勝だと思っている模様。
なので苦情も突っ込みも入れないでおく。
「それじゃ覚悟が出来たら向こうに向かって出来る限りの大声を出してちょうだい♡ アーとかオーでいいわよ」
まあカレンさんがいるから最悪の場合でもなんとかなるかな。
仕方ない、やるとしよう。
腹式呼吸を意識しつつ、声量最大モードで息を吸い込んで。
「あー! おー! いー! うー! えーっ!」
門の先、広間部分にもその先の明るく見える広場にも動きや気配が無い。
さっきまで感じていた気配すら無い。
思い切り静まりかえっている。
どうしたのだろう。
そう思ってカレンさんの方を見る。
門の向こうの方を見て絶句しているという感じの表情だ。
何だ、何か危険な状態なのだろうか。
「カレンさん、逃げた方がいいですか?」
カレンさんは私の方を見て、そして苦笑した。
「ううう~ん、大丈夫よぉ。ただミヤちゃん、私が思った以上に声を出せたからちょっと驚いただけ~。
ミヤちゃん、何か大声を出す特殊な訓練でもしたのぉ?」
「ちょっとだけ、友達につきあってボイストレーニングを……」
大学のゼミの友人が演劇、それも演じる方にはまった結果、彼女に付き合わされて一緒にボイストレーニングなんて事をしたのだ。
おかげでそれなりの大声を出せる自信がある。
正しい姿勢をとれるなら、だけれども。
「なるほどねぇ。出来る限りの大声なんて言った私が悪かったわぁ。
実は声が大きすぎて威圧の効果がかかっちゃったの。スケルトン程度の魔物だと動けなくなっちゃうくらいに。
だから次はもう少し控えめな声でいいわよぉ」
声が大きすぎて威圧がかかる!?
それはちょっとあんまりだと思う。
でも待てよ、ひょっとして……
「ひょっとしてステータスとかの数値のせいでしょうか、これって?」
カレンさんは首を横に振る。
「ううん、これは分身じゃなくてミアちゃん本人、ゲームをしているプレイヤーの方の能力だと思うわよぉ。剣道を習っている人がゲームでも剣を上手く使えるのと同じようなWA・KE♡」
つまり私の大声は暴力級という事だろうか。
剣の達人とかと同じ様なレベルで。
何か嬉しくない。
単にこのゲームが間違ったのだと思いたい。
「さて、威圧の持続時間は最大でも1分程度。だからもうすぐ威圧が解けたスケルトンが此処へやってくるわよぉ~。
ただ威圧のおかげでレベルが下がっているから楽勝だと思うけれどね。それじゃ斧を構えてねっ」
……まだ納得がいかない。
でも魔物が襲ってくるならそんな事を言っていられない。
私は戦斧を軽く構える。
何時でも振りかぶれるように、斧部分を右後ろに下げた形で。
気配が動き始めたのを感じる。
カタカタという軽くてやや遅めの足音。
出てきた出てきた、ショートソードと片手盾を持った白骨が。
見た目にはそれほど怖くない。
医学部がある大学だともっとスプラッターな状態を見る機会なんてのがあるから。
臭いも白骨化しているからそれほどでもないし。
それに白骨、動きがかなり遅い。
確かにこれなら何とかなりそう。
私は斧を軽く上に上げて、そして……
「えいやっ! と」
おお、楽勝だ。
斧が当たった場所の白骨が粉々になった。
スケルトン、そのまま倒れて動かなくなる。
この骨、脆いな。
カルシウムが足りていないのだろうか。
まだまだ白骨はやってくる。
でもこれならそう怖くなさそうだ。
近づきそうなのは突き放し。
同時に来たら薙ぎ払い。
だんだん調子に乗ってきた。
この斧、思った通りに動くし当たればダメージ大きいし最高。
本来は運動神経が良くない私でも楽しくなっちゃうくらい。
なるほど、これもゲームがやめられなくなる理由なんだろうな。
思い切り納得しつつ、容赦なく戦斧をふるう。
気がつくと最後の1体が倒れていくところだった。
倒れて崩れた白骨は消え、灰色の宝石っぽい石だけが残る。
『スケルトンを21体倒した。経験値252を獲得。ミヤ・アカワはレベルが上がった! HPが10、MPが……』
どうやらこれでレベルが上がったようだ。
『スケルトンの魔石入手可能です。収納しますか?』
勿論はいを選んで収納。
しかし21体か、褒賞金は幾らくらいになるのだろう。
ノロイグアナより高かったら、もうウハウハだ。
あ、でも此処へ案内してくれたのはカレンさんだから、少しお礼をしておいた方がいいのだろうか。
「褒賞金の分配はどうしましょうか?」
「いいわよ~そんなのぉ。それよりひとつ、聞いていい?」
何だろう。
「いいですけれど」
「ひょっとしてミヤちゃん、分身じゃなくてプレイヤーの方、国体級以上の選手だったりとかスポーツ特待だとか体育大学関係者だったりとかする?」
ぷるぷるぷる、思い切り首を横に振る。
とんでもない。
「むしろ運動は小学校以来苦手だった方です」
「ならリンゴを握るだけでジュースに出来る腕力があるとかは?」
「無理です! 握力だってガラスの十代って言っている位ですから」
どう勘違いすればそうなるのだろう。
そう思って、そして気付いた。
勘違いされそうな事ばかりやっているなと。
「ガラスの十代って古すぎない? ひょっとしてミヤちゃん、私よりお姉様?」
勘弁して欲しい。
「高校時代の体育の先生が握力が無い生徒をそう呼んでいたんです」
握力が20以下、つまり10台で力が無さすぎて壊れそうだからガラスの十代。
ちなみにこれ、私が生まれる前に流行った曲のタイトルらしい。
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