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第7章 勝ち抜け、武闘大会!
52 三郷先輩の実力
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食事をしてちょっとまったりして。
そして本日の第4試合の観戦だ。
「スイッチオンですよ」
みらいがそんな事を言うとともに、音声と画像が入る。
「さて、まもなく2回戦最後、第4試合はお散歩クラブ対小吉クラブです。お散歩クラブの方は 内原選手、流山選手、木下選手の3名。いずれも異空間を使った高機動戦闘が得意な選手です。更に内原選手は小隊指揮能力と飛行能力も持っています」
「バランス的には今大会最強選手の1人でしょうね、内原選手は」
「さて対する小吉クラブは三郷選手、小林選手、安食選手、1回戦と同じですね。小林選手、安食選手ともに多様な術を持っていますが異空間及び飛行能力はありません。そして三郷選手は……1回戦と違う装備ですね」
「それについてはデータが来ております。高機動戦闘対応指揮ポット。狂科学研究会の後台君による最新装備ですね。義足から飛行ポットに変形し、飛行能力の他に異空間移動能力もあるそうです。今は義足モードで稼働中のようです」
「了解しました。さて青井さん。大変難しいと思うのですがこの試合、どうなると予想されますか」
「そうですね。普通に考えればお散歩クラブの勝ちは揺るがない筈なんです。全ての能力でお散歩クラブ側が圧倒している。それこそ速度でも攻撃力でも異空間能力でも。異空間を使える以上1回戦のような視界を防ぐ戦術は使えない。
それでも三郷選手が何かやるんじゃないかという不安というか思いは消えません。内原選手も小隊指揮能力を持っていて人数的には同等の指揮を出来るのですが」
「この試合で三郷先輩の奥の手を視る事が出来るかもね」
松戸がそんな事を言う。
「ジャミングなのですか」
「確かにジャミングも使うかもしれないわね。でも私や秀美が予想しているのはそっちじゃないの。ある意味もっと強力な技よ」
「ジャミング以外の特殊な術は、特に持っていない筈なのです」
「ん、特殊な術じゃ無いな。単なる指揮能力の延長線だよ」
今度は委員長が口を開く。
「それってどんな能力だ?」
「見ればきっとわかるわ。そろそろはじまるわよ」
聞き慣れた電子音。
そしてお散歩クラブの3人は試合会場から姿を消した。
それでも、みらいの感覚を通して3人が何処にいるかがわかる。
流山先輩が一直線に三郷先輩に近づき、そっと当てるようにナイフを繰り出した。
次の瞬間ダメージメーターが2人分動く。
1人は三郷先輩、ダメージメーター3分の1程度。
そしてもう1人は流山先輩、ダメージメーターが規定値を超えている。
流山先輩が三郷先輩を攻撃した直後。
三郷先輩が攻撃を避けるように動き、代わりに小林先輩の槍が動いたのだ。
三郷先輩を狙ったナイフと同じ場所を逆方向から。
「いきなり試合が動きました。流山選手、終了です」
「これは異空間からの攻撃にあわせて、通常空間から逆方向に攻撃を仕掛けたんですね。これなら異空間を移動できない小林選手でも槍が届く」
「しかし、そんな攻撃は通常は出来ませんよね。とすると、これも……」
「ええ、三郷選手の指揮能力だと思われます。相手の移動経路と攻撃意図を把握して、あらかじめ小林選手を最適な位置に配置し、攻撃指示を送ったのでしょう」
内原先輩と木下先輩は少し離れた空間へ。
色々位置取りをしては離れるという行動を繰り返している。
一方、小吉クラブ側もそれにあわせて、位置を少しずつ動かしている。
どうらやお互い攻撃の読み合いをしているようだ。
「さっきのが三郷先輩の奥の手か?」
「ん、その一部だね。ただもう少し凄い事が出来るんじゃ無いかと思っている」
どういう事だろう。
「さあ試合は膠着状態だ。このまま時間切れだとお散歩クラブの負け。さあ、内原選手はどう攻めるか」
「おっ、小吉クラブうまい!内原選手が連続ナイフ投げを行ったのですが無傷で躱しました。これもおそらくは三郷選手の指示でしょう。あれ、どうした。内原選手と木下選手、一気に通常空間から離れた」
「これは珍しい。三郷選手が何か使ったようですね」
「ジャミング、発動しているのです」
みらいが説明する。
「俺達にはというか、みらいには見えているよな」
「対象を最小限に絞って、内原先輩と木下先輩だけにかけているのです。かなり省エネモードなのです。木下先輩はともかく、神眼持ちの内原先輩なら、完全な情報遮断にはなっていないのです」
「どんな術がかかっているのか、六町さんの神眼で見えますか」
「ええ。認識阻害系の術です。一時的に五感全てを使用不能にするものと思われます。ですが内原選手は神眼持ちです。この程度の認識阻害なら、情報を完全に神眼から遮断出来ないと思われます。さてこのまま終わってしまうのか。試合時間はまだまだ残っています」
「ん、誘いだね。あえて神眼だけ残して誘っている」
「そうね。でも省エネモードと言ってもジャミングはそれなりに力を使うのでしょ。どれくらい持つのかしら」
「うーん、私なら今の状況なら10分程度は持つのです。でも三郷先輩の体力だと8分程度だと思うのです」
「ん、その情報も含めての誘い。勝負はジャミングがきれた瞬間に決まる。あと木下先輩は詰みだね」
見ると木下先輩の位置は大きく動いている。もう通常空間にかなり近いところだ。
「そうね、普通は異空間でも、視覚等で自分の位置を判断している。その判断をする感覚を奪われているから、同じ場所にいるつもりでも位置が少しずつ動いてしまうのね。もうすぐ通常空間からの攻撃圏内に入るわ」
三郷先輩をはじめ、小吉クラブ3人が動き出した。
通常空間に木下先輩が出現した瞬間、2人の槍が決まる。
「さあ、残るは内原選手だけ」
「しかし内原選手、単独でもかなり強いですよ。通常の戦いですと3対1でもまだ内原選手の方が強い」
「あ、認識阻害の術が消えていきます。そして内原選手、異空間で本来の武器、長剣を構えた」
「ここからの小吉クラブの動き、よく見てね」
松戸からそんな注意が入った。
内原先輩が高速で軸を移動する。
幾つもの軸を束ねた上では直線になる軌道で、剣が安食先輩の身体の3箇所を同時に狙った。
それぞれ通常空間なら右から、上から、左からとなる動き。
それを幾つもの軸を使って同時に。
しかし安食先輩は、今までの動きとは違う速度でそれを避けきった。
それでも内原先輩の猛攻は続く。
更に数十次元の軸を使って小林先輩を狙う。
しかし小林先輩も不自然かつ素早い動きで通常空間だけを使って避けている。
速いし、異常な動き。
そして次の瞬間。
三郷先輩が軽くジャンプする。
義足が高速で変化。背負っていた補助腕や補助外骨格と組み合わさり一気に変形。
人が乗っていると思えないような小型の飛行機械に姿を変えた。
次の瞬間、飛行機械は幾つもの空間軸を跨いで内原先輩の横方向から衝突。
内原先輩がとっさに攻撃を仕掛ける。
しかしダメージメーターが半分を超えないところで、試合終了の電子音が鳴った。
「今のはどうなったのでしょうか」
「場外判定ですね。内原選手と三郷選手が場外に出たため、残り2対0で小吉クラブの勝利です」
そして本日の第4試合の観戦だ。
「スイッチオンですよ」
みらいがそんな事を言うとともに、音声と画像が入る。
「さて、まもなく2回戦最後、第4試合はお散歩クラブ対小吉クラブです。お散歩クラブの方は 内原選手、流山選手、木下選手の3名。いずれも異空間を使った高機動戦闘が得意な選手です。更に内原選手は小隊指揮能力と飛行能力も持っています」
「バランス的には今大会最強選手の1人でしょうね、内原選手は」
「さて対する小吉クラブは三郷選手、小林選手、安食選手、1回戦と同じですね。小林選手、安食選手ともに多様な術を持っていますが異空間及び飛行能力はありません。そして三郷選手は……1回戦と違う装備ですね」
「それについてはデータが来ております。高機動戦闘対応指揮ポット。狂科学研究会の後台君による最新装備ですね。義足から飛行ポットに変形し、飛行能力の他に異空間移動能力もあるそうです。今は義足モードで稼働中のようです」
「了解しました。さて青井さん。大変難しいと思うのですがこの試合、どうなると予想されますか」
「そうですね。普通に考えればお散歩クラブの勝ちは揺るがない筈なんです。全ての能力でお散歩クラブ側が圧倒している。それこそ速度でも攻撃力でも異空間能力でも。異空間を使える以上1回戦のような視界を防ぐ戦術は使えない。
それでも三郷選手が何かやるんじゃないかという不安というか思いは消えません。内原選手も小隊指揮能力を持っていて人数的には同等の指揮を出来るのですが」
「この試合で三郷先輩の奥の手を視る事が出来るかもね」
松戸がそんな事を言う。
「ジャミングなのですか」
「確かにジャミングも使うかもしれないわね。でも私や秀美が予想しているのはそっちじゃないの。ある意味もっと強力な技よ」
「ジャミング以外の特殊な術は、特に持っていない筈なのです」
「ん、特殊な術じゃ無いな。単なる指揮能力の延長線だよ」
今度は委員長が口を開く。
「それってどんな能力だ?」
「見ればきっとわかるわ。そろそろはじまるわよ」
聞き慣れた電子音。
そしてお散歩クラブの3人は試合会場から姿を消した。
それでも、みらいの感覚を通して3人が何処にいるかがわかる。
流山先輩が一直線に三郷先輩に近づき、そっと当てるようにナイフを繰り出した。
次の瞬間ダメージメーターが2人分動く。
1人は三郷先輩、ダメージメーター3分の1程度。
そしてもう1人は流山先輩、ダメージメーターが規定値を超えている。
流山先輩が三郷先輩を攻撃した直後。
三郷先輩が攻撃を避けるように動き、代わりに小林先輩の槍が動いたのだ。
三郷先輩を狙ったナイフと同じ場所を逆方向から。
「いきなり試合が動きました。流山選手、終了です」
「これは異空間からの攻撃にあわせて、通常空間から逆方向に攻撃を仕掛けたんですね。これなら異空間を移動できない小林選手でも槍が届く」
「しかし、そんな攻撃は通常は出来ませんよね。とすると、これも……」
「ええ、三郷選手の指揮能力だと思われます。相手の移動経路と攻撃意図を把握して、あらかじめ小林選手を最適な位置に配置し、攻撃指示を送ったのでしょう」
内原先輩と木下先輩は少し離れた空間へ。
色々位置取りをしては離れるという行動を繰り返している。
一方、小吉クラブ側もそれにあわせて、位置を少しずつ動かしている。
どうらやお互い攻撃の読み合いをしているようだ。
「さっきのが三郷先輩の奥の手か?」
「ん、その一部だね。ただもう少し凄い事が出来るんじゃ無いかと思っている」
どういう事だろう。
「さあ試合は膠着状態だ。このまま時間切れだとお散歩クラブの負け。さあ、内原選手はどう攻めるか」
「おっ、小吉クラブうまい!内原選手が連続ナイフ投げを行ったのですが無傷で躱しました。これもおそらくは三郷選手の指示でしょう。あれ、どうした。内原選手と木下選手、一気に通常空間から離れた」
「これは珍しい。三郷選手が何か使ったようですね」
「ジャミング、発動しているのです」
みらいが説明する。
「俺達にはというか、みらいには見えているよな」
「対象を最小限に絞って、内原先輩と木下先輩だけにかけているのです。かなり省エネモードなのです。木下先輩はともかく、神眼持ちの内原先輩なら、完全な情報遮断にはなっていないのです」
「どんな術がかかっているのか、六町さんの神眼で見えますか」
「ええ。認識阻害系の術です。一時的に五感全てを使用不能にするものと思われます。ですが内原選手は神眼持ちです。この程度の認識阻害なら、情報を完全に神眼から遮断出来ないと思われます。さてこのまま終わってしまうのか。試合時間はまだまだ残っています」
「ん、誘いだね。あえて神眼だけ残して誘っている」
「そうね。でも省エネモードと言ってもジャミングはそれなりに力を使うのでしょ。どれくらい持つのかしら」
「うーん、私なら今の状況なら10分程度は持つのです。でも三郷先輩の体力だと8分程度だと思うのです」
「ん、その情報も含めての誘い。勝負はジャミングがきれた瞬間に決まる。あと木下先輩は詰みだね」
見ると木下先輩の位置は大きく動いている。もう通常空間にかなり近いところだ。
「そうね、普通は異空間でも、視覚等で自分の位置を判断している。その判断をする感覚を奪われているから、同じ場所にいるつもりでも位置が少しずつ動いてしまうのね。もうすぐ通常空間からの攻撃圏内に入るわ」
三郷先輩をはじめ、小吉クラブ3人が動き出した。
通常空間に木下先輩が出現した瞬間、2人の槍が決まる。
「さあ、残るは内原選手だけ」
「しかし内原選手、単独でもかなり強いですよ。通常の戦いですと3対1でもまだ内原選手の方が強い」
「あ、認識阻害の術が消えていきます。そして内原選手、異空間で本来の武器、長剣を構えた」
「ここからの小吉クラブの動き、よく見てね」
松戸からそんな注意が入った。
内原先輩が高速で軸を移動する。
幾つもの軸を束ねた上では直線になる軌道で、剣が安食先輩の身体の3箇所を同時に狙った。
それぞれ通常空間なら右から、上から、左からとなる動き。
それを幾つもの軸を使って同時に。
しかし安食先輩は、今までの動きとは違う速度でそれを避けきった。
それでも内原先輩の猛攻は続く。
更に数十次元の軸を使って小林先輩を狙う。
しかし小林先輩も不自然かつ素早い動きで通常空間だけを使って避けている。
速いし、異常な動き。
そして次の瞬間。
三郷先輩が軽くジャンプする。
義足が高速で変化。背負っていた補助腕や補助外骨格と組み合わさり一気に変形。
人が乗っていると思えないような小型の飛行機械に姿を変えた。
次の瞬間、飛行機械は幾つもの空間軸を跨いで内原先輩の横方向から衝突。
内原先輩がとっさに攻撃を仕掛ける。
しかしダメージメーターが半分を超えないところで、試合終了の電子音が鳴った。
「今のはどうなったのでしょうか」
「場外判定ですね。内原選手と三郷選手が場外に出たため、残り2対0で小吉クラブの勝利です」
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