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第6章 みんなで強化しよう!
33 特訓方式はスパルタで
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「ん、今日中に研究会の名前を決めなければならない訳か」
「武闘大会への参加も決まってしまった訳ね」
委員長と松戸が、今の現状をまとめる。
その前に俺は疑問をひとつ、先輩方に質問。
「ところで、昨年の高浜先輩の件って何ですか?」
柿岡先輩が頷いた。
「まあ大体想像できると思うけれどさ。具体的には昨年夏、敵のひとつである『父と子と聖霊教会』東アジア支部が全滅するという事件があったんだ。関与していたのは当時2年の高浜と当時1年だった田中。で、新学期にこの2人が研究会を作ると学校側に申し出た。その時の条件が今と同じさ。武闘大会でそれなりの力を見せつけろ、と。結果2人で参戦して見事準優勝まで成し遂げ、お散歩クラブは成立した」
「今では2人とも、お散歩クラブを離れてしまったけれどね。高浜先輩は引退したし、田中君は独立して別の研究会を作ったし」
つまりは、まさか……
「ん、つまり武闘大会で準優勝以上しろという事だね」
委員長がさらりと怖い事を言う。
「概ねそんな処だね。試合内容如何によっては、そこまでしなくてもいいだろうと思うけれど」
「どうせ狙うなら優勝なのですよ!」
みらい、そんなにハードルをあげないでくれ。
「そうよね。どうせ狙うなら」
あ、松戸さんあなたもですか。
綾瀬そこで頷くな!
「ん、確かに3年生は引退しているけれどね。でも今の2年生も充分に強いよ」
委員長が比較的常識的な意見を言ってくれる。
「例えば内原先輩、堕天使系の指揮能力持ちの万能型よ。あと紫先輩の圧倒的な格闘戦能力と田中先輩の召喚魔法も脅威かな。他にも色々強い先輩は多いよ。結構皆、能力を隠しているし」
「秀美、一番怖いのを忘れているよ」
柿岡先輩がそんな怖い事を言う。
「ん、誰だろう。岩間先輩も強いけれど紫先輩程じゃないし、空間移動可能な先輩だと、やはり内原先輩が一番強いし……」
神立先輩がくすりと笑う。
「柿岡君の言っているのは三郷さんよ、違う?」
三郷先輩?
どこかで聞いたというか会ったような……あれ?
「あの指揮担当の三郷先輩なのですか?」
みらいが口を開く。
「いつも演習や実戦で一緒にやっているですけれど、三郷先輩は戦闘能力無いですよ。腕力も常人の半分以下だし、補助具つけないと歩けない位なのです」
そうなのか。座っている処しか見た事が無いのだけれど。
柿岡先輩は頷いた。
「その三郷さんだ。あの人単独では戦闘力は0だろう。でも誰か1人でもそれなりの力がある生徒と組めば、多分そこが優勝の最有力候補だ。ただ彼女の所属している小吉クラブは戦闘が得意な部員はいない。元々力が弱い小妖怪の互助会的な研究会だしね」
「でも三郷さんの力は強い人ほど認めているわ。だからあの子を勧誘できたら、もしくは彼女の助っ人に誰かが入ったら、間違いなくそこが優勝候補ね。まあ見ればわかるわよ。三郷さんの本当の実力を」
「もし運悪く戦う事になったら、メンバーに必ず、みらいさんを入れる事だ。勝負はみらいさんが三郷さんに、何処まで迫れるかにかかっている」
うん、みらいは戦闘能力は現状ほぼ0。
という事は、指揮能力がそれだけ戦闘結果に関わってくるという事か。
しかし俺には全く想像が出来ないのだけれど。
◇◇◇
次の授業前、つまりその日の夜一番に、俺と委員長は書類を牛久先生に提出した。
なお研究会の名称は『混合術式研究会』となった。
名称策定作業は難航した。
何せ各自の能力の種類が違いすぎる。
まずは狸と精霊と吸血鬼。
松戸は古来の魔術とか方術とか仙術とか、使用範囲がもう出鱈目。
更にみらいの指揮能力等は由来すら不明だ。
研究会としての統一性がまるで無い。
かと言ってイメージ十四滴に横文字系にすると、みらいが妙な行動を始めそうだ。
結果、みらい以外の4人合意し、無難で目立たず実態不明な名前にした。
妥協の産物だがやむを得ない。
何せ考慮の時間が、あの放課後しか無かったのだ。
さて。本日も夜が過ぎ早朝、放課後の時間になった。
本日は大先輩2人は不在。
そろそろ受験勉強が本番なので、真面目に勉強をしているとの事。
こんなに遅く勉強を始めて大丈夫かと思うのだが、何せ片方は慧眼通持ち。
神立先輩の方も、志望校は模試では余裕のA判定。
心配はあまりいらないらしい。
「さて、本日の議題は特訓についてよ」
今日は松戸が口火を切る。
「武闘大会に優勝する為には、まだまだ力が足りない。正直通用するのは秀美くらいね。佐貫もまだまだだし、私も複数相手だと今のままでは無理だわ。そしてみらい、今のままでは自分の身を守るだけでも不安だわ。武闘大会までもう1月も無いのよ。だから全員、猛特訓してでも、力を上げる必要がある」
「ん、それで何か方法はあるの?」
「一応ね」
松戸は頷いた。
「ただ期間が無いからスパルタになるけれど」
「やむを得ないと認める」
あっさり綾瀬が認めてしまう。
おい、いいのか。例えば委員長のスパルタは、本気で死にかけるぞいやマジで。
経験者だけによく知っているし、だからこそ頷けない。
「という訳でちょっと用意があるので、いったん解散。1時間後、午前4時半に運動できる格好で、着替えとタオル持参でここに再集合、いい?」
「ん、わかった」
「了解」
「はいです」
松戸の言葉に3人はあっさり同意する。
おい、本当にいいのか。俺は凄く不安だ。
「佐貫もわかったよね」
返事を渋っていると松戸に念を押された。
しかも委員長の右手がモーションに入りかけている。
「わかったわかった。1時間後な」
仕方なく俺も了解。
したくは無かったけれど、まあ仕方ない。
◇◇◇
という訳で、小鳥もチュンチュン鳴き始める朝の4時半。
どうも俺が最後だったらしい。他はもう全員揃っている。
「それでは強化合宿1日目を開始します!」
松戸が高らかに宣言する。
ちなみに混合術式研究会の会長は俺で、副会長は委員長だ。
でもそんな事は、部内では一切関係ない。
そしてこの特訓の音頭取りは松戸らしい。
「それでは特訓会場へ移動!」
えっ?
エアストリームの車窓から景色が消える。
いきなり瞬間移動かよ!
「武闘大会への参加も決まってしまった訳ね」
委員長と松戸が、今の現状をまとめる。
その前に俺は疑問をひとつ、先輩方に質問。
「ところで、昨年の高浜先輩の件って何ですか?」
柿岡先輩が頷いた。
「まあ大体想像できると思うけれどさ。具体的には昨年夏、敵のひとつである『父と子と聖霊教会』東アジア支部が全滅するという事件があったんだ。関与していたのは当時2年の高浜と当時1年だった田中。で、新学期にこの2人が研究会を作ると学校側に申し出た。その時の条件が今と同じさ。武闘大会でそれなりの力を見せつけろ、と。結果2人で参戦して見事準優勝まで成し遂げ、お散歩クラブは成立した」
「今では2人とも、お散歩クラブを離れてしまったけれどね。高浜先輩は引退したし、田中君は独立して別の研究会を作ったし」
つまりは、まさか……
「ん、つまり武闘大会で準優勝以上しろという事だね」
委員長がさらりと怖い事を言う。
「概ねそんな処だね。試合内容如何によっては、そこまでしなくてもいいだろうと思うけれど」
「どうせ狙うなら優勝なのですよ!」
みらい、そんなにハードルをあげないでくれ。
「そうよね。どうせ狙うなら」
あ、松戸さんあなたもですか。
綾瀬そこで頷くな!
「ん、確かに3年生は引退しているけれどね。でも今の2年生も充分に強いよ」
委員長が比較的常識的な意見を言ってくれる。
「例えば内原先輩、堕天使系の指揮能力持ちの万能型よ。あと紫先輩の圧倒的な格闘戦能力と田中先輩の召喚魔法も脅威かな。他にも色々強い先輩は多いよ。結構皆、能力を隠しているし」
「秀美、一番怖いのを忘れているよ」
柿岡先輩がそんな怖い事を言う。
「ん、誰だろう。岩間先輩も強いけれど紫先輩程じゃないし、空間移動可能な先輩だと、やはり内原先輩が一番強いし……」
神立先輩がくすりと笑う。
「柿岡君の言っているのは三郷さんよ、違う?」
三郷先輩?
どこかで聞いたというか会ったような……あれ?
「あの指揮担当の三郷先輩なのですか?」
みらいが口を開く。
「いつも演習や実戦で一緒にやっているですけれど、三郷先輩は戦闘能力無いですよ。腕力も常人の半分以下だし、補助具つけないと歩けない位なのです」
そうなのか。座っている処しか見た事が無いのだけれど。
柿岡先輩は頷いた。
「その三郷さんだ。あの人単独では戦闘力は0だろう。でも誰か1人でもそれなりの力がある生徒と組めば、多分そこが優勝の最有力候補だ。ただ彼女の所属している小吉クラブは戦闘が得意な部員はいない。元々力が弱い小妖怪の互助会的な研究会だしね」
「でも三郷さんの力は強い人ほど認めているわ。だからあの子を勧誘できたら、もしくは彼女の助っ人に誰かが入ったら、間違いなくそこが優勝候補ね。まあ見ればわかるわよ。三郷さんの本当の実力を」
「もし運悪く戦う事になったら、メンバーに必ず、みらいさんを入れる事だ。勝負はみらいさんが三郷さんに、何処まで迫れるかにかかっている」
うん、みらいは戦闘能力は現状ほぼ0。
という事は、指揮能力がそれだけ戦闘結果に関わってくるという事か。
しかし俺には全く想像が出来ないのだけれど。
◇◇◇
次の授業前、つまりその日の夜一番に、俺と委員長は書類を牛久先生に提出した。
なお研究会の名称は『混合術式研究会』となった。
名称策定作業は難航した。
何せ各自の能力の種類が違いすぎる。
まずは狸と精霊と吸血鬼。
松戸は古来の魔術とか方術とか仙術とか、使用範囲がもう出鱈目。
更にみらいの指揮能力等は由来すら不明だ。
研究会としての統一性がまるで無い。
かと言ってイメージ十四滴に横文字系にすると、みらいが妙な行動を始めそうだ。
結果、みらい以外の4人合意し、無難で目立たず実態不明な名前にした。
妥協の産物だがやむを得ない。
何せ考慮の時間が、あの放課後しか無かったのだ。
さて。本日も夜が過ぎ早朝、放課後の時間になった。
本日は大先輩2人は不在。
そろそろ受験勉強が本番なので、真面目に勉強をしているとの事。
こんなに遅く勉強を始めて大丈夫かと思うのだが、何せ片方は慧眼通持ち。
神立先輩の方も、志望校は模試では余裕のA判定。
心配はあまりいらないらしい。
「さて、本日の議題は特訓についてよ」
今日は松戸が口火を切る。
「武闘大会に優勝する為には、まだまだ力が足りない。正直通用するのは秀美くらいね。佐貫もまだまだだし、私も複数相手だと今のままでは無理だわ。そしてみらい、今のままでは自分の身を守るだけでも不安だわ。武闘大会までもう1月も無いのよ。だから全員、猛特訓してでも、力を上げる必要がある」
「ん、それで何か方法はあるの?」
「一応ね」
松戸は頷いた。
「ただ期間が無いからスパルタになるけれど」
「やむを得ないと認める」
あっさり綾瀬が認めてしまう。
おい、いいのか。例えば委員長のスパルタは、本気で死にかけるぞいやマジで。
経験者だけによく知っているし、だからこそ頷けない。
「という訳でちょっと用意があるので、いったん解散。1時間後、午前4時半に運動できる格好で、着替えとタオル持参でここに再集合、いい?」
「ん、わかった」
「了解」
「はいです」
松戸の言葉に3人はあっさり同意する。
おい、本当にいいのか。俺は凄く不安だ。
「佐貫もわかったよね」
返事を渋っていると松戸に念を押された。
しかも委員長の右手がモーションに入りかけている。
「わかったわかった。1時間後な」
仕方なく俺も了解。
したくは無かったけれど、まあ仕方ない。
◇◇◇
という訳で、小鳥もチュンチュン鳴き始める朝の4時半。
どうも俺が最後だったらしい。他はもう全員揃っている。
「それでは強化合宿1日目を開始します!」
松戸が高らかに宣言する。
ちなみに混合術式研究会の会長は俺で、副会長は委員長だ。
でもそんな事は、部内では一切関係ない。
そしてこの特訓の音頭取りは松戸らしい。
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