25 / 78
第4章 夏だ! 水着だ! 南国だ!
25 カメラさんも照明さんもいないけれど
しおりを挟む
当然次の日の朝は眠い訳だ。
しかし一人だけ元気な娘に、全員がたたき起こされた。
『みっなさ~ん、楽しい朝ですよ~♪』
ブロードキャスト生念話、大音量、朝のビーチの画像付きだ。
ちなみにその後にラジオ体操の歌の斉唱も入る。
思った以上に守谷の能力は、強力で凶悪だ。
大体寝不足で眠いのは誰のせいだ。
皆そう思ったと思うけれど、とっても楽しそうな守谷の笑顔に誰も文句を言えない。
4人ともゾンビのように起きて、仮設ベッドをテーブルモードに変形、朝御飯にする。
朝食はツナマヨとその辺の葉っぱによるサンドイッチ。
あとは冷たいアイスコーヒー。
冷たいアイスコーヒーが体に染み渡る。
そしてツナサンド。
ツナは缶詰ではなく、昨日のアジとサラダオイル等で作った代物。
本物以上に美味しい。
フランスパン1本と食パン1斤分のサンドイッチがあっさりと無くなる。
やっぱりこの連中、食べる量が多いし食べるのも早い。
既に俺は生存競争に一人負けしている状況だ。
「今日はどうする予定」
「私はもう少ししたら美久と買い出しに行くわ。思ったより野菜が少ないし、美久の要望もあるから」
「食材が美味しいから美味しいパンが欲しい。あといいオリーブオイルも」
何処へ買い出しに行くかは、あえて聞かない。
こいつら世界中移動自由だし、松戸は5か国語を話せるから。
「ん、じゃあ私は買い物組が帰るまでゆっくり休憩。この島気持ちいいし」
つまりまだ眠いという事だ。
俺も眠い。
しかしだ。
「駄目よそんなの、私つまんないしもったいない」
俺と委員長の希望は、元気な一人に却下された。
「ん、でも魚も在庫充分だし、船も昨日やったし、何か案ある?」
委員長の言葉には、休みたいぞという希望が見え隠れしている気がする。
しかし守谷はそんな行間を一切読まず、断言した。
「南の島に来て海以外にやることと言ったら、決まっているのです」
俺と委員長は顔を見合わせる。
わからない。
「探検です、たんけん!」
目をキラキラさせるとは、きっとこういう表情の事なんだろう。
俺は守谷の顔を見てそんな事を思った。
◇◇◇
一度島の全景を見るために、上空100mくらいまで上昇。
ちなみに俺は当然、空を飛べる。
委員長も、この前俺の能力を得たおかげで飛べるようになった。
しかし当然、守谷は飛べない。
だから俺の背に馬乗りになっている。
密着している辺りの熱さが、若干どころか非常に気になる。
勿論気にしてはいけないし、気にしているのを感づかれてもまずい。
気にすると更に面倒なことになりそうだから。
「ん、思ったより大きな島だね」
委員長が下の島を見ながら、そんな事を言う。
俺もサンゴ礁の上に乗っかった小さな島だと思っていたが、どうやら違うようだ。
島全体は、長い方の端から端まで、多分500mくらい。
しかし川があるし、低いけれども山っぽいものもある。
川は俺達の拠点の浜から、うねうねと蛇行。
森の中を抜け、山の崖下の小さな池まで続いている。
山といっても、高さはせいぜい20m程度。
植生から委員長が判断するに、
「山の上でも高潮で台風みたいなの来たら潮をかぶるみたいね。樹種が塩害に強そうなのばかりだし」
という感じだ。
「ん、危険そうな大型動物はいない。まあ蛇と虫くらいかな、注意するのは。大型哺乳類がいないから、蚊とか蚋とか蛭とかはいないみたいだけど、どうする」
「うーん、私、蛇や虫はやっぱり嫌だなあ。あと洞窟はないですか?」
「ん、見てみたけど、洞窟はなさそうかな」
「残念、探検隊といったら洞窟なのですが」
どこの常識だろう、それは。
「じゃあいつもの浜辺に戻って、そこから川の上を飛びながら遡上なのです。川を上るのも探検隊の定番なのです」
という守谷の意見で、さっきの浜辺へと下降。
そこから森の木々のちょっと上くらいの高さで、川を遡り始める。
速度を上げるとすぐ終わってしまいそうなので、ゆっくりとした速度で。
よく見ると木の根の張り方が奇妙だったり、でっかい貝が転がっていたり。
色々変わっていて結構楽しい。
委員長も結構楽しそうに、あちこち見ながら飛んでいる。
俺の背後というか上から、昭和の某有名探検隊パロディーの鼻歌が聞こえてきた。
守谷もご機嫌なようだ。
というか、守谷なんでそんな歌知っている。
若返る前の俺だってリアルに見た世代じゃ無いぞ。
実際に視聴経験があるのは、きっと60代以上だぞ。
年齢があわない。
川の水そのものは、あまり綺麗ではない。
むしろ黄色く濁っている。
でもそれが、ジャングルクルーズ感を醸し出していて良い。
川にちょっとした段差があり、それを超えると水も澄んで綺麗になった。
そう思ったら終点、小さな池だ。
目の前は崖。水は池の中から湧いている様だ。
見る限り、冷たくて綺麗そうな感じの池だ。
池というより泉かな。
天眼通で見てみる。
危険そうな動植物は周りにない。
「降りてみる?」
「勿論です!」
ゆっくりと水面近くまで降りる。
結構浅そうだ。
「う、冷た! くはないですね」
守谷が池の浅いところに着地。
「ん、でもやっぱりちょっと温度低めで気持ちいいかも」
委員長も着水している。
俺も飛行をやめて着水。
確かに水は程よく温度が低くて、それなりに気持ちいい。
守谷が池の奥の深い方目指して歩いて行く。
あっという間に深くなり、水深が膝上位の高さになったところで。
ずるっ、と足を滑らし尻もちをつく形でこけた。
「ん!」
「おい、大丈夫か」
俺と委員長が慌てて駆け寄る。
「ううー、こけちゃったです。でも結構気持ちいいです」
転んで後ろに手をついたまま、守谷はそう言って笑った。
確かにこの水温だと気持ちいいかもしれない。
しかし問題点は他にある。
俺はあえて守谷から目を逸らし、池の別の方を見る。
今の俺達は水着装備ではない。
上は襟のあるシャツに下は短パン。
守谷が言うところの『探検隊っぽい服装』をしている。
問題は守谷の上のシャツが、薄手の白色だった事だ。
思い切り濡れた今、はっきりブラが見えるシースルー状態。
ふと守谷が完全に沈黙する。
俺が目を逸らした理由を理解したらしい。
しばしの静寂。
「うー、水着より露出少ないし気にしたら負けです」
開き直った。
「だから秀美も一緒に水に漬かるです」
ついでに委員長に襲い掛かった。
不意の思わぬ動きに委員長も対応できない。
よって2人とも頭から水中へ。
そうして出来上がったシースルー女子高生2名。
うん、こういう時は三十六計。
「俺は先に帰るからさ、ゆっくり遊んで来いよ」
俺はその場を穏便に立ち去ろうと決意した。
しかしだ。
「ん、甘い!」
委員長、急速飛行に投げ技まで使いやがった。
結果俺は池の一番深そうな部分へと投げ飛ばされる。
飛行して対処する間もない。
俺の視界は水中へ。
沈……
しかし一人だけ元気な娘に、全員がたたき起こされた。
『みっなさ~ん、楽しい朝ですよ~♪』
ブロードキャスト生念話、大音量、朝のビーチの画像付きだ。
ちなみにその後にラジオ体操の歌の斉唱も入る。
思った以上に守谷の能力は、強力で凶悪だ。
大体寝不足で眠いのは誰のせいだ。
皆そう思ったと思うけれど、とっても楽しそうな守谷の笑顔に誰も文句を言えない。
4人ともゾンビのように起きて、仮設ベッドをテーブルモードに変形、朝御飯にする。
朝食はツナマヨとその辺の葉っぱによるサンドイッチ。
あとは冷たいアイスコーヒー。
冷たいアイスコーヒーが体に染み渡る。
そしてツナサンド。
ツナは缶詰ではなく、昨日のアジとサラダオイル等で作った代物。
本物以上に美味しい。
フランスパン1本と食パン1斤分のサンドイッチがあっさりと無くなる。
やっぱりこの連中、食べる量が多いし食べるのも早い。
既に俺は生存競争に一人負けしている状況だ。
「今日はどうする予定」
「私はもう少ししたら美久と買い出しに行くわ。思ったより野菜が少ないし、美久の要望もあるから」
「食材が美味しいから美味しいパンが欲しい。あといいオリーブオイルも」
何処へ買い出しに行くかは、あえて聞かない。
こいつら世界中移動自由だし、松戸は5か国語を話せるから。
「ん、じゃあ私は買い物組が帰るまでゆっくり休憩。この島気持ちいいし」
つまりまだ眠いという事だ。
俺も眠い。
しかしだ。
「駄目よそんなの、私つまんないしもったいない」
俺と委員長の希望は、元気な一人に却下された。
「ん、でも魚も在庫充分だし、船も昨日やったし、何か案ある?」
委員長の言葉には、休みたいぞという希望が見え隠れしている気がする。
しかし守谷はそんな行間を一切読まず、断言した。
「南の島に来て海以外にやることと言ったら、決まっているのです」
俺と委員長は顔を見合わせる。
わからない。
「探検です、たんけん!」
目をキラキラさせるとは、きっとこういう表情の事なんだろう。
俺は守谷の顔を見てそんな事を思った。
◇◇◇
一度島の全景を見るために、上空100mくらいまで上昇。
ちなみに俺は当然、空を飛べる。
委員長も、この前俺の能力を得たおかげで飛べるようになった。
しかし当然、守谷は飛べない。
だから俺の背に馬乗りになっている。
密着している辺りの熱さが、若干どころか非常に気になる。
勿論気にしてはいけないし、気にしているのを感づかれてもまずい。
気にすると更に面倒なことになりそうだから。
「ん、思ったより大きな島だね」
委員長が下の島を見ながら、そんな事を言う。
俺もサンゴ礁の上に乗っかった小さな島だと思っていたが、どうやら違うようだ。
島全体は、長い方の端から端まで、多分500mくらい。
しかし川があるし、低いけれども山っぽいものもある。
川は俺達の拠点の浜から、うねうねと蛇行。
森の中を抜け、山の崖下の小さな池まで続いている。
山といっても、高さはせいぜい20m程度。
植生から委員長が判断するに、
「山の上でも高潮で台風みたいなの来たら潮をかぶるみたいね。樹種が塩害に強そうなのばかりだし」
という感じだ。
「ん、危険そうな大型動物はいない。まあ蛇と虫くらいかな、注意するのは。大型哺乳類がいないから、蚊とか蚋とか蛭とかはいないみたいだけど、どうする」
「うーん、私、蛇や虫はやっぱり嫌だなあ。あと洞窟はないですか?」
「ん、見てみたけど、洞窟はなさそうかな」
「残念、探検隊といったら洞窟なのですが」
どこの常識だろう、それは。
「じゃあいつもの浜辺に戻って、そこから川の上を飛びながら遡上なのです。川を上るのも探検隊の定番なのです」
という守谷の意見で、さっきの浜辺へと下降。
そこから森の木々のちょっと上くらいの高さで、川を遡り始める。
速度を上げるとすぐ終わってしまいそうなので、ゆっくりとした速度で。
よく見ると木の根の張り方が奇妙だったり、でっかい貝が転がっていたり。
色々変わっていて結構楽しい。
委員長も結構楽しそうに、あちこち見ながら飛んでいる。
俺の背後というか上から、昭和の某有名探検隊パロディーの鼻歌が聞こえてきた。
守谷もご機嫌なようだ。
というか、守谷なんでそんな歌知っている。
若返る前の俺だってリアルに見た世代じゃ無いぞ。
実際に視聴経験があるのは、きっと60代以上だぞ。
年齢があわない。
川の水そのものは、あまり綺麗ではない。
むしろ黄色く濁っている。
でもそれが、ジャングルクルーズ感を醸し出していて良い。
川にちょっとした段差があり、それを超えると水も澄んで綺麗になった。
そう思ったら終点、小さな池だ。
目の前は崖。水は池の中から湧いている様だ。
見る限り、冷たくて綺麗そうな感じの池だ。
池というより泉かな。
天眼通で見てみる。
危険そうな動植物は周りにない。
「降りてみる?」
「勿論です!」
ゆっくりと水面近くまで降りる。
結構浅そうだ。
「う、冷た! くはないですね」
守谷が池の浅いところに着地。
「ん、でもやっぱりちょっと温度低めで気持ちいいかも」
委員長も着水している。
俺も飛行をやめて着水。
確かに水は程よく温度が低くて、それなりに気持ちいい。
守谷が池の奥の深い方目指して歩いて行く。
あっという間に深くなり、水深が膝上位の高さになったところで。
ずるっ、と足を滑らし尻もちをつく形でこけた。
「ん!」
「おい、大丈夫か」
俺と委員長が慌てて駆け寄る。
「ううー、こけちゃったです。でも結構気持ちいいです」
転んで後ろに手をついたまま、守谷はそう言って笑った。
確かにこの水温だと気持ちいいかもしれない。
しかし問題点は他にある。
俺はあえて守谷から目を逸らし、池の別の方を見る。
今の俺達は水着装備ではない。
上は襟のあるシャツに下は短パン。
守谷が言うところの『探検隊っぽい服装』をしている。
問題は守谷の上のシャツが、薄手の白色だった事だ。
思い切り濡れた今、はっきりブラが見えるシースルー状態。
ふと守谷が完全に沈黙する。
俺が目を逸らした理由を理解したらしい。
しばしの静寂。
「うー、水着より露出少ないし気にしたら負けです」
開き直った。
「だから秀美も一緒に水に漬かるです」
ついでに委員長に襲い掛かった。
不意の思わぬ動きに委員長も対応できない。
よって2人とも頭から水中へ。
そうして出来上がったシースルー女子高生2名。
うん、こういう時は三十六計。
「俺は先に帰るからさ、ゆっくり遊んで来いよ」
俺はその場を穏便に立ち去ろうと決意した。
しかしだ。
「ん、甘い!」
委員長、急速飛行に投げ技まで使いやがった。
結果俺は池の一番深そうな部分へと投げ飛ばされる。
飛行して対処する間もない。
俺の視界は水中へ。
沈……
18
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。
PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
鋼殻牙龍ドラグリヲ
南蛮蜥蜴
ファンタジー
歪なる怪物「害獣」の侵攻によって緩やかに滅びゆく世界にて、「アーマメントビースト」と呼ばれる兵器を操り、相棒のアンドロイド「カルマ」と共に戦いに明け暮れる主人公「真継雪兎」
ある日、彼はとある任務中に害獣に寄生され、身体を根本から造り替えられてしまう。 乗っ取られる危険を意識しつつも生きることを選んだ雪兎だったが、それが苦難の道のりの始まりだった。
次々と出現する凶悪な害獣達相手に、無双の機械龍「ドラグリヲ」が咆哮と共に牙を剥く。
延々と繰り返される殺戮と喪失の果てに、勇敢で臆病な青年を待ち受けるのは絶対的な破滅か、それともささやかな希望か。
※小説になろう、カクヨム、ノベプラでも掲載中です。
※挿絵は雨川真優(アメカワマユ)様@zgmf_x11dより頂きました。利用許可済です。

召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します
あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。
異世界パルメディアは、大魔法文明時代。
だが、その時代は崩壊寸前だった。
なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。
マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。
追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。
ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。
世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。
無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。
化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。
そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。
当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。
ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。

素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる