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第4章 夏だ! 水着だ! 南国だ!
21 夏の予定は強制参加
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7月18日火曜日、夜食後の夜休み。
日程的には無事期末テストも乗り切り、あとは休み待ち。
既に教室内は、夏休みの話題で浮ついた雰囲気だ。
実家へ帰る派とか旅行派とかまあ色々。
しかし俺には全く関係ない。
実家は俺以外誰もいない、荒れたマンションの部屋。
研究会等にも籍を置いていないので、合宿等の予定もない。
寮の部屋でのんびり漫画でも読んで、PCにでも向かっていよう。
それだけで、いつの間にか時間なんて過ぎる。
なにせ元ヒキニート。
無駄な時間の使い方は心得ている。
そんな訳で、クラス内の喧騒を全く気にせずに漫画雑誌を読んでいた。
なのに突如、後ろから声を掛けられたのだ。
「佐貫君夏休み、何か予定入ってますでしょうか?」
後ろを見ると、女子4人が何やらタブレットや地図を広げて色々作業をしていた。
今声をかけてきたのは守谷みらい、あの戦闘指揮担当のみらいちゃんだ。
「寮で有意義に無為な時間を過ごす予定」
「ん、それ予定なしっていう事じゃない?」
「同意」
「私もそう聞き取れたなあ」
これは委員長、綾瀬、松戸だ。
つまりあぶれ組一同、男子の間では地雷扱いされている面々だ。
別に見てくれが悪いわけではない。
守谷はまあ、見てくれだけはそのままで大丈夫。
他については、
○ 委員長は眼鏡を外す。わざとらしいセーラー服も却下
○ 綾瀬は、わざとらしく目線を隠している前髪を上げる
○ 松戸はまず白衣を何とかする
等、ちょっとだけ工夫が必要。
でもそれだけで、充分美少女として4人とも通用すると思う。
外見だけは。
こいつら、まあ問題あり物件なのだ。
○ 委員長が敬遠されているのは、能力と腕力のせい
○ 松戸は白衣と成績と言動全てにおいて、変人との評価済
○ 守谷は前に某男子に告られた時にテンパって状況を念話で学校中に実況中継してしまった前科持ち
綾瀬はこの中では、まあまともか。
単に俺や委員長や松戸とよくつるんでいるだけで。
怖いモノ知らずのこのクラスの男子も、こいつらには近寄ってこない。
こいつらもそんな事、気にしている様子はまるでないけれど。
「佐貫君夏休み、どこか行きたいなとか思っていませんですか? 例えば海とか海とか海とか海とか?」
「海しかないのかよ!」
しまった、条件反射的にノってしまった。
そう思った時には遅かった。
「夏だしね、やっぱり海でバカンスよね」
「ん、たまには気分転換もいいかも」
「砂浜の遠浅希望」
「夏なんだから暑さを楽しみたいです」
囲まれた。まずい。
視界の端で数少ない俺のダベり友達、怖いもの知らずで有名な虎男の勝田君が、
「さようなら佐貫君、君の尊い犠牲は忘れないよ」
って顔でこっちを見てやがる。
しかも小さく横に手を振ってさよならしてやがる。
奴らの予定は湘南ビーチナンパ大作戦らしいから、参加する気は無いけどな。
「俺は吸血鬼の血統で直射日光に弱い。だから海は駄目なの!」
「ん、今までそんな素振り見えなかったけどな」
「苦手克服も必要」
「ちょっと気分悪くなっても、みんないますから大丈夫です」
「世の中あきらめも肝心よね」
俺の異議は聞いてくれないようだ。
諦めて前向きに考えようか。
美少女4人と夏のアバンチュールだ!
お相手は
○ 肉体言語使い
○ 実質中学生
○ 研究者系変人
○ ネィティブサラウンドスピーカー
あ、駄目だ。楽しい未来が思い浮かばない。
そう思ったところで首筋をいつもの打撃が襲う。
「ん、人生諦めが肝心よ、ね」
はいはいわかりましたよ委員長サマ。
後ろで行われている会議に、強制的参加だ。
「で、場所はどこの予定。日程は?」
「夏休み開始から2泊3日、場所はグーグルアースで適当な無人島を検索中」
何だそりゃ。
「ん、どうせならプライベートビーチを思い切り満喫! ってやってみたいじゃない。美久とユーノがいれば、移動手段を考えなくていいし」
「施設とか食事とか宿とかは?」
「ユーノの家のキャンピングカーを貸してくれるって。トレーラー部分だけだから自走できないけれど、発電機は使えるし、冷暖房調理器具完備だよ」
「うちの親に燃料満タンで貸してくれるよう交渉したら、大丈夫だって。やっと友達と遊ぶなんて普通のことしてくれるようになった、って喜んでいたわ」
松戸の親がすごく不憫だ。
勝手に妖怪学校に転校されたあげく、この扱いとは。
そんな俺の思いと関係なく、話は進む。
「ん、どうせなら、ある程度の食事は現地調達ってどうかな。主食と調味料は持っていくとして」
「それでは釣り竿や網や銛も追加ですか。ユーノさん在庫ありますか」
「大丈夫よ。親の趣味でアウトドア道具は、大体何でもあるから。なければ買わせるし」
守谷が『必要な道具』と色々メモを書いている。
そして松戸の親、何かますます不憫だ。
「そういう訳で明日の授業前に、待ち合わせて水着買いに行きます。だから佐貫君も是非一緒にどうですか」
守谷がとんでもない提案をしてきた。
「いい。自分の位あるし」
条件反射で拒絶する。
本当は海パンなんて持っていないが、普通の短パンでも大丈夫だろう。
そんな姦しそうな売り場に同行なんてとんでもない。
その場にいるだけでいたたまれない思いをするのは確実だ。
それに女性のそういう買い物って長いと聞いているし。
「ユーノさんと美久さんが向こうの街に連れて行ってくれるいい機会なのですよ」
確かにこいつらと行けば、ゲートを通らず普通の街に行ける。
瞬間移動能力が無い人間は、簡単には普通の空間には行けない。
学校のある空間と通常空間との往来には、ゲートと呼ばれる場所を通る必要があるのだ。
ゲートとは空間が自然に歪んでいる地点で、困った事に大体がオカルト発生地帯。
首無しライダーが走る緑川峠とか、武家の怨霊が出る九王子城跡とか。
しかも一番近いところで7キロ位先だ。
でも綾瀬や松戸は瞬間移動能力持ち。
通常空間でも異空間でも自由自在だ。
だからこの機会に買い物でも、と思うかもしれない。
しかしそれはもう少しましな機会にした方がいいだろう。
何せ嫌な予感バリバリだ。
「佐貫は委員長の水着を確認したくないのか」
綾瀬がとんでもない事を言う。
全力で首を横に振る。
「俺と委員長はそういう仲じゃない!」
「あれ、そうかしら」
松戸が怪しいぞ、という感じでそう言うけれど誤解だ。
あれは単にその場の成り行きという奴で。
委員長、黙っていないでお前も少しは否定しろ。
そう言えば、俺と委員長が倒れていた件。
あれは何とか変な噂にならずに済んだ。
関係者一同がとりあえず黙っていてくれたからである。
確かにそれには、一応は感謝している。
でもその関係者が目の前の4人、というのは不安しか無い。
「いい。とにかく水着の買い物はいい。必要な食料等の買い出しにはつき合うから」
そう言って必死にお断りする。
「ん、そっか。じゃあ明日の水着買い出しは4人だね」
どうやら災難の第一弾は、無事やり過ごせたようだ。
思わず心から一息つく。
日程的には無事期末テストも乗り切り、あとは休み待ち。
既に教室内は、夏休みの話題で浮ついた雰囲気だ。
実家へ帰る派とか旅行派とかまあ色々。
しかし俺には全く関係ない。
実家は俺以外誰もいない、荒れたマンションの部屋。
研究会等にも籍を置いていないので、合宿等の予定もない。
寮の部屋でのんびり漫画でも読んで、PCにでも向かっていよう。
それだけで、いつの間にか時間なんて過ぎる。
なにせ元ヒキニート。
無駄な時間の使い方は心得ている。
そんな訳で、クラス内の喧騒を全く気にせずに漫画雑誌を読んでいた。
なのに突如、後ろから声を掛けられたのだ。
「佐貫君夏休み、何か予定入ってますでしょうか?」
後ろを見ると、女子4人が何やらタブレットや地図を広げて色々作業をしていた。
今声をかけてきたのは守谷みらい、あの戦闘指揮担当のみらいちゃんだ。
「寮で有意義に無為な時間を過ごす予定」
「ん、それ予定なしっていう事じゃない?」
「同意」
「私もそう聞き取れたなあ」
これは委員長、綾瀬、松戸だ。
つまりあぶれ組一同、男子の間では地雷扱いされている面々だ。
別に見てくれが悪いわけではない。
守谷はまあ、見てくれだけはそのままで大丈夫。
他については、
○ 委員長は眼鏡を外す。わざとらしいセーラー服も却下
○ 綾瀬は、わざとらしく目線を隠している前髪を上げる
○ 松戸はまず白衣を何とかする
等、ちょっとだけ工夫が必要。
でもそれだけで、充分美少女として4人とも通用すると思う。
外見だけは。
こいつら、まあ問題あり物件なのだ。
○ 委員長が敬遠されているのは、能力と腕力のせい
○ 松戸は白衣と成績と言動全てにおいて、変人との評価済
○ 守谷は前に某男子に告られた時にテンパって状況を念話で学校中に実況中継してしまった前科持ち
綾瀬はこの中では、まあまともか。
単に俺や委員長や松戸とよくつるんでいるだけで。
怖いモノ知らずのこのクラスの男子も、こいつらには近寄ってこない。
こいつらもそんな事、気にしている様子はまるでないけれど。
「佐貫君夏休み、どこか行きたいなとか思っていませんですか? 例えば海とか海とか海とか海とか?」
「海しかないのかよ!」
しまった、条件反射的にノってしまった。
そう思った時には遅かった。
「夏だしね、やっぱり海でバカンスよね」
「ん、たまには気分転換もいいかも」
「砂浜の遠浅希望」
「夏なんだから暑さを楽しみたいです」
囲まれた。まずい。
視界の端で数少ない俺のダベり友達、怖いもの知らずで有名な虎男の勝田君が、
「さようなら佐貫君、君の尊い犠牲は忘れないよ」
って顔でこっちを見てやがる。
しかも小さく横に手を振ってさよならしてやがる。
奴らの予定は湘南ビーチナンパ大作戦らしいから、参加する気は無いけどな。
「俺は吸血鬼の血統で直射日光に弱い。だから海は駄目なの!」
「ん、今までそんな素振り見えなかったけどな」
「苦手克服も必要」
「ちょっと気分悪くなっても、みんないますから大丈夫です」
「世の中あきらめも肝心よね」
俺の異議は聞いてくれないようだ。
諦めて前向きに考えようか。
美少女4人と夏のアバンチュールだ!
お相手は
○ 肉体言語使い
○ 実質中学生
○ 研究者系変人
○ ネィティブサラウンドスピーカー
あ、駄目だ。楽しい未来が思い浮かばない。
そう思ったところで首筋をいつもの打撃が襲う。
「ん、人生諦めが肝心よ、ね」
はいはいわかりましたよ委員長サマ。
後ろで行われている会議に、強制的参加だ。
「で、場所はどこの予定。日程は?」
「夏休み開始から2泊3日、場所はグーグルアースで適当な無人島を検索中」
何だそりゃ。
「ん、どうせならプライベートビーチを思い切り満喫! ってやってみたいじゃない。美久とユーノがいれば、移動手段を考えなくていいし」
「施設とか食事とか宿とかは?」
「ユーノの家のキャンピングカーを貸してくれるって。トレーラー部分だけだから自走できないけれど、発電機は使えるし、冷暖房調理器具完備だよ」
「うちの親に燃料満タンで貸してくれるよう交渉したら、大丈夫だって。やっと友達と遊ぶなんて普通のことしてくれるようになった、って喜んでいたわ」
松戸の親がすごく不憫だ。
勝手に妖怪学校に転校されたあげく、この扱いとは。
そんな俺の思いと関係なく、話は進む。
「ん、どうせなら、ある程度の食事は現地調達ってどうかな。主食と調味料は持っていくとして」
「それでは釣り竿や網や銛も追加ですか。ユーノさん在庫ありますか」
「大丈夫よ。親の趣味でアウトドア道具は、大体何でもあるから。なければ買わせるし」
守谷が『必要な道具』と色々メモを書いている。
そして松戸の親、何かますます不憫だ。
「そういう訳で明日の授業前に、待ち合わせて水着買いに行きます。だから佐貫君も是非一緒にどうですか」
守谷がとんでもない提案をしてきた。
「いい。自分の位あるし」
条件反射で拒絶する。
本当は海パンなんて持っていないが、普通の短パンでも大丈夫だろう。
そんな姦しそうな売り場に同行なんてとんでもない。
その場にいるだけでいたたまれない思いをするのは確実だ。
それに女性のそういう買い物って長いと聞いているし。
「ユーノさんと美久さんが向こうの街に連れて行ってくれるいい機会なのですよ」
確かにこいつらと行けば、ゲートを通らず普通の街に行ける。
瞬間移動能力が無い人間は、簡単には普通の空間には行けない。
学校のある空間と通常空間との往来には、ゲートと呼ばれる場所を通る必要があるのだ。
ゲートとは空間が自然に歪んでいる地点で、困った事に大体がオカルト発生地帯。
首無しライダーが走る緑川峠とか、武家の怨霊が出る九王子城跡とか。
しかも一番近いところで7キロ位先だ。
でも綾瀬や松戸は瞬間移動能力持ち。
通常空間でも異空間でも自由自在だ。
だからこの機会に買い物でも、と思うかもしれない。
しかしそれはもう少しましな機会にした方がいいだろう。
何せ嫌な予感バリバリだ。
「佐貫は委員長の水着を確認したくないのか」
綾瀬がとんでもない事を言う。
全力で首を横に振る。
「俺と委員長はそういう仲じゃない!」
「あれ、そうかしら」
松戸が怪しいぞ、という感じでそう言うけれど誤解だ。
あれは単にその場の成り行きという奴で。
委員長、黙っていないでお前も少しは否定しろ。
そう言えば、俺と委員長が倒れていた件。
あれは何とか変な噂にならずに済んだ。
関係者一同がとりあえず黙っていてくれたからである。
確かにそれには、一応は感謝している。
でもその関係者が目の前の4人、というのは不安しか無い。
「いい。とにかく水着の買い物はいい。必要な食料等の買い出しにはつき合うから」
そう言って必死にお断りする。
「ん、そっか。じゃあ明日の水着買い出しは4人だね」
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思わず心から一息つく。
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